ベルの兄がチートで何が悪い!!   作:シグナルイエロー

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いやぁ、最近びっくりする出来事がありました。

詳細は後書きにて(´д⊂)

ちなみに今回は雑談回

めっちゃ書きたかった話は次話なんで気楽に読んでね


35:失意×再起

闇派閥(イヴィルス)への大粛正、並びに27階層への調査隊への襲撃事件

 

どちらもオラリオの正と負の歴史に刻まれることになった

 

片や『光への一歩』

 

片や『27階層の悪夢』

 

全くの真逆性な出来事がほぼ同日のうちに起こったことで忘れることのできない事件としてこのように称されことになる

 

そんな大事件から三日

 

 

 

 

場所はギルドの地下

 

ここは祭殿と呼ばれ、オラリオ創設神の1柱である、とある神がその強力な神威を常に祈祷によってダンジョンに捧げることでモンスターの地上進出を防いでいる最重要防衛箇所である

 

そこにある石造りの椅子に鎮座する者が1柱、言わずもがな今述べた創設神の1柱 神ウラノスである

 

二メートルある巨体に彫りの深い荘厳な表情は微動だにしない

 

そのせいで老人のように見える姿からは年相応の雰囲気は微塵も感じられない

 

そんな神が誰も居ないはずの広間へ向かって口を開く

 

 

「・・・フェルズか」

 

「あぁ、とりあえず報告だ、今回の事件の後始末はできる範囲で済ましてきたよ、ウラノス」

 

「・・・そうか」

 

誰もいなかったはずの暗闇から突如、影が現れる

 

全身を覆うローブは黒一色

 

それ以外で唯一見えるのは両手のガントレットのみ

 

怪しさ満点の人物ではあるがウラノスは気にせず会話を続けていることから二人?が知己であることが窺い知れる

 

「ロイマンの提出した今回の報告書は()()()()()を除けば概ねその通りのようだったよ」

 

「そうか」

 

「ただ・・・やはりアストレア・ファミリアが壊滅したのは痛い損失だね」

 

「あぁ、アストレアの眷属(こども)達ならあるいはと思っていたが」

 

「正義を司る彼女たちならば()()()受け入れてくれる可能性があったかもしれないというのにね・・・」

 

「既にない可能性の話をしても仕方あるまい・・・・フェルズ、それで細かい部分とは何だ」

 

「あぁ、今回のダンジョンで起こった異変の原因に、おおよその予測ができたかもしれない」

 

「!?」

 

「これは生き残った『切札(ジョーカー)』と『勇者(ブレイバー)』の会話を盗み聞きをして手に入れた情報になる、どうやら闇派閥(イヴィルス)が大量の火炎鉱石を使用して下層を超広範囲にわたって爆破したらしい、そしてその直後に――――――――――」

 

「ダンジョンで何かしら異常が起こった」

 

「あぁその通りだよ、何でもまるで悲鳴のような音が下層全域にわたって鳴り響いたようだ」

 

「・・・なるほど、このような事は初めてだが私の祈祷が届かなくなった理由がわかった、・・・ダンジョンは生きている、おそらく許容範囲内のダメージに修復よりも原因の排除を優先したのだろう、そして―――――――」

 

異常種個体(イレギュラー)・・・『災厄』の獣、ジャガーノートの誕生、いや出現となってしまったということなのだろうね」

 

「このことは機密扱いにせねならないだろう」

 

「それがいいと私も思うよ、下手に知れ渡ってしまえば誰が悪用するかわからないからね・・・それと話は変わるんだが――――――」

 

「何だ?」

 

「いや、今回の功労者である『切札(ジョーカー)』が義手を作ることになったそうなんだが・・・すこし面白いことになっていたよ」

 

「ほう」

 

「私も少し興味が湧く内容でね、先達として影ながら少しだけ手伝うことにしたよ、かまわないかな?」

 

「かまわん、お前のプライベートにまで口出しする権利は私にはない」

 

「ありがとう、ウラノス」

 

「礼を言われるようなことではない、それに『切札(ジョーカー)』には何か報いねばならないとも考えていた」

 

「そうだね・・・それにしても彼の新たな通り名が『悲劇の英雄』か・・・どうか今回の事件が最後の悲劇になることを祈るばかりだよ・・・」

 

「・・・ああ」

 

 

 

そう言うと黒衣のローブを纏った人物の姿が消え、残った老神はいつものように目をつぶり祈祷に集中する

 

微動だにしないその姿はまさしくオラリオが世界の中心であるという地位を不動であると表わすかのようだった。

 

 

 

 

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ウラノスとフェルズの怪しい会話の二日前

 

つまりは事件の翌日

 

場所はダンジョンの入り口の大広間

 

そこでは今回の下層調査隊で生き残った者達が駆けつけた救護員達によって治療を受けていた

 

全員が憔悴し疲弊している

 

怪我も大小様々であまりの怪我人の多さに怪我を治すための高級(ハイ)ポーションが足りず応急処置として包帯を巻いている者が多数見受けられる

 

そんな中で

 

 

パーン

 

 

と乾いた音が鳴り響いた

 

 

響いた音の元へ全員が目を向けると、とある小人族(パルゥム)と隻腕の人間(ヒューマン)が目に入った

 

「どうして僕に叩かれたか・・・わかるかな?」

 

音の正体は『勇者(ブレイバー)』フィン・ディムナ

 

彼が同じファミリアである『切札(ジョーカー)』の頬をひっぱたいた音だった。

 

 

 

 

 

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《side:フィン》

 

 

地上での闇派閥(イヴィルス)への電撃戦は大成功といっても過言ではない結果となった

 

今回の襲撃で闇派閥(イヴィルス)勢力の半数、いやそれ以上を削り取ることができた

 

臨時で建てた天幕で事後処理をしていると

 

「団長!!カイトがっ!カイトがっっ!!」

 

血相を変えたラウルがテントに飛び込んできた

 

その表情から読み取れるのはとてもではないが良い報告とは思えない

 

(まさか・・・いや、もしそうならロキがすぐに気づくはずだ)

 

「ラウル、落ち着きぃや、他のファミリアの子達もおるんや、ゆっくりとでええからきちんと報告しぃや」

 

主神は己の『神の恩恵(ファルナ)』を刻んだ眷属の生死を感覚で掴むことができる

 

そのロキが自分の隣にいるのに何も言ってこないはずがない

 

だが、このラウルの焦りよう、嫌な予感をぬぐうことができない

 

「えっと、その・・・」

 

少し落ち着いてようやく周りに気づいたのかラウルがしどろもどろになった

 

なにせ今ここには各ファミリアの団長

 

さらにその主神までもが一同に介している

 

バベルから滅多に姿を現さない、あの女神フレイヤまでもが参加しているのだ

 

先程までの醜態を思い出すと固まってしまうのは無理もない

 

「・・・すまないシャクティ、少し席を外してもかまわないかな?」

 

「問題ない、当面の問題や対処は今さっき話し終えたからな、今回の事件の影の功労者に何かあったのなら早く行ってやれ、たとえ何かあっても我々だけでもどうにかするさ・・・まぁ都市最強のLv.7のいるここに殴り込みを掛ける命知らずはいないだろうがな」

 

そう言ってチラリとオッタルに目線を向けるが当の本人は女神フレイヤのそばに直立不動

 

女神フレイヤもどこ吹く風・・・というかあきらかに退屈そうにしている

 

だが、ここに何かあればそれはすなわち女神フレイヤへの危険でもある

 

なにも言わずとも彼は己が女神のために動いてくれるだろう

 

「ふふ、確かにそうだね・・・それじゃあラウル、事情を聞きながら移動しようか、ロキは――――」

 

「うちも、もちろん行くでー?当ったり前やろー!」

 

「はは、だよね」

 

駄々をこねる子供のように言ってくるロキに苦笑しつつ共に天幕を出て行った

 

 

 

 

 

 

 

 

道中でラウルから事情を聞いてからは急いでダンジョンの入り口に向かう

 

そして長い螺旋階段を降りて目的地に到着した

 

そこで目に入るのは大勢の負傷者とそれを看護する救命士達

 

彼はその最奥に居た

 

全身を自身の血なのかそれともモンスターなのかわからないほどに真っ赤に染め

 

左腕を失ってしまったカイトの姿があった。

 

そばには既に僕たちを除いたロキ・ファミリアの主要メンバーがそろっていた

 

全員が心配そうにカイトを看ている

 

 

 

「・・・カイト大丈夫かい?」

 

「ん・・・あぁ・・・フィンか・・・」

 

 

声を掛けるが、カイトの顔色は良くない

 

怪我が原因ではあるだろうがそれだけではないのだろう、恐らく精神的なもの

 

腕を失ったショックか

 

それとも

 

それ以外か

 

 

「・・・とりあえず、それなりに集まったみたいだし、アイズと分かれた後にダンジョンで何が起こったか聞いてもいいかい?」

 

「ああ、まぁ大変だったよ・・・色々と―――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ふー・・・これは・・・また」

 

「まぁ、その後に意識を無くして気付けば18階層のリヴィラの街でな、フィルヴィスが18階層まで来ていたギルドの救援隊を連れてきてくれなきゃ今頃モンスターの腹の中だ、まぁその中に椿()がいたおかげで地上まで戻ってくるのは楽だったな・・・まぁあいつにはちょっとだけ俺の秘密がばれたがな」

 

「まさか、スキルのことを話したのかい?」

 

「少しだけな・・・安心しろ、椿に教えたのは全部じゃない、一つだけだ」

 

ちなみに今カイトの口から出た椿という名前はカイトと専属契約している上級鍛冶師の名前だ

 

世界にその名を轟かせる武器・防具メーカーの鍛冶ファミリア

 

そのヘファイストス・ファミリア次期団長筆頭候補

 

椿・コルブランド

 

隻眼のハーフドワーフの少女でガレスとカイトの二人と契約している

 

今回迅速に救助が出来たのも彼女の力に寄る所が大きいと聞いている

 

 

それにしても

 

 

言葉が出ないとはこのことだ

 

カイトから聞いた話はむちゃくちゃだ

 

 

(双頭竜とヴィレッタの単独撃破、そしてアストレア・ファミリアを壊滅させるほどの

異常種個体(イレギュラー)を犠牲を出しつつも討伐・・・か・・・・・・・・・・今回地上の方でヴィレッタの姿を見かけなかったのはダンジョンの方にいたからか・・・あいかわらずとんでもないなカイトは・・・)

 

 

常識と己の耳を疑う

 

周りの表情も僕の心中と似たり寄ったりだ

 

僕はなんとか団長としての矜持もあるので気合で冷静を装ってはいるが、それもいつ剥げてしまうかわからない

 

そんな中で例外があるとすればアイズと・・・ラウルくらいだ

 

二人とも驚くには驚いてはいるが、絶句して空気を求める魚類のように口をパクパク動かしている他の者達と違い

 

 「へー・・・すげーなー・・・」程度にしか驚いていない

 

カイトと最も行動を共にしていたのはこの二人なのだが、この二年間で一体何があったというのか

 

むしろ何があったらその程度の驚きで済むようになるのだろうか

 

というかラウル、君は先ほどまでかなりうろたえまくっていたはずなのに、何でそんなに落ち着いているんだい?

 

今の話よりカイトが左腕を失った話のほうが君にとってはインパクトがあったということなのか

 

もしかしたら聞きそびれているだけで三人でとんでもない冒険を経験していたりするのだろうか

 

(いや、今はそんなことより彼を労う方が先だな・・・)

 

彼に声を掛けようとした矢先

 

「・・・すまない、フィン」

 

急な謝罪に意表を突かれた

 

「んー・・・それは何に対する謝罪だい?」

 

パッと思いつくのは待機命令を無視してアイズと共に下層に向かったことだ、結果オーライとなったがそれでも命令無視はそれなりの罰がいるだろう

 

だがカイトからはそれ以外の答えが返ってきた

 

「命令無視と()()()()()()

 

「・・・・・・」

 

パーン

 

僕はあえて怪我人であるカイトの頬をここにいる全ての者達に見えるように張った

 

それはこの場では決して口にしてはいけない答えだったからだ

 

「どうして僕に叩かれたか・・・わかるかな?」

 

「・・・命令無視と救助の」

「違う」

 

今、カイトの周りにはこのオラリオでも名の売れている者達が一同に終結している、そのため看護する者や救助された者達、そして救助された者達の主神や同じ眷属(かぞく)の者達の視線が自然と集まっていた

 

そんな中で今回の最大の功労者であるカイトの口から発せられた「救助の失敗」

 

これはダメだ

 

その言葉は今回助かった被救助者達の命を軽んじる言葉だ

 

「カイト、周りをもっとよく見ろ」

 

そう言ってカイトに改めて周りに目を向けさせる

 

「怪我人だらけだな・・・俺がもっと―――――」

 

「そうだ、怪我人だらけだ、でも―――――――――――――――君が救った命だ」

 

「っ!!」

 

「・・・そこの君、そう、腕を吊った君だ」

 

僕はこちらのことを遠巻きに見ている、おそらく腕を折ったのであろう一人の冒険者に声をかける

 

「は、はい!!な、なんでしょうか!?」

 

「今から言う質問に正直に答えてくれ、たとえその答えが酷い侮辱的なものでもかまわない、ただ正直に答えてくれるだけでいい」

 

「え?・・・う・・・は、はい・・・」

 

「・・・カイトが君たちの救援に向かったのは無駄だったかい?」

 

「えぇ!?そ、そんなわけ―――――」

 

 

「そんなわけがあるか!!」

 

 

声を上げたのは一人の女性エルフ

 

「カイトが居なければここにいる我々全員が27階層の時点で全滅している!彼のおかげで今生きていられる!感謝はすれど彼を非難する者も侮辱する者もここには誰一人としていない!!もし居るなら私がそいつを切り殺してやる!!」

 

「フィルヴィス・・・」

 

涙を我慢するかのような叫びにカイトがエルフの女性の名前をつぶやいていた

 

(もしかして、助けに言った仲間って彼女のことかな?)

 

そんな彼女の魂からの叫びに呼応するかのように他の者達も次々と声を上げる

 

「『切札(ジョーカー)』、お前さんがそんな顔をすんじゃねぇ!」「お前さんがそれならほとんど何も出来なかった俺はどうなるんだ!誇れよ!!」「お前のおかげで俺と仲間は生きてんだ!!」「そうだぜ!失敗なんかじゃねぇ!!」「あなたのおかげでこの程度で済んだ・・・感謝しかない」「あんたに助けられた恩は一生忘れない」「殺された奴らだって覚悟の上で潜ってんだ、気にすんな!」「誰が何と言おうと俺はてめぇに感謝すんぜ『切札(ジョーカー)』!!」

 

皆が口々に彼への感謝を述べる、その中には主神達による言葉も混ざっている

 

「お前ら・・・」

 

(そういえば、カイトの周りでここまで明確に死者が出たのは初めてか・・・)

 

今までカイトは様々な案件に関わらせてきたが、それをすべてうまく解決してきた

 

死者が出たとしてもそれはカイトではどうしようもない状況やもしくはその事後のことだった

 

そのため今回が初めての挫折となるのだろう

 

おそらくそれがカイトへの精神的なショックにも繋がっている

 

まぁ、初めての挫折がこれだけのインパクトのある事件だとその衝撃もすさまじかったのだろう

 

なまじカイトが優秀すぎたことによる弊害だった

 

「カイト・・・確かに救えなかった者達もいるだろう・・・だがな、こうして救えた命もあるんだ、それをまずは誇れ、お前はまだまだ若いんだ、何もかもを完璧にできなくて当然なんだ、だからこれを糧に前に進むんだ、次はもっと犠牲を少なく、そしてやがてゼロにするためにな」

 

めずらしくリヴェリアがカイトの頭を撫でながら優しい言葉を紡いでいた

 

「ああ・・・そうだな・・・そうだよな、救えた・・・救えた命だってあるんだよな・・・」

 

下を向いたカイトから震えながらも搾り出すような声が返ってくる

 

「失ったものを嘆くよりも、今だけは救えた命を喜ぶほうが建設的じゃろうが馬鹿者」

 

「ぁあ・・・その通りだ・・・おっさんの言うとおり馬鹿だなぁ俺は・・・」

 

ガレスもぶっきらぼうながらも激を飛ばしてくる

 

「――――――っふーー・・・下ばっか見てちゃ気も滅入るわなぁ・・・うっし!!」

 

下を向いていたカイトが天を仰ぎ見るように顔を上げた

 

そう言って笑うカイトの目からは止まることなく涙が溢れていた

 

けどそれは決して悲しみだけではなく、喜びも含まれた憂いの涙だ

 

前に進もうと決意するために流れる涙だ

 

きっと彼はこのことも糧としてもっと強くなれるだろう

 

どうやら狙い通り、皆の鼓舞のおかげでカイトの精神も持ち直したようだ

 

そんなカイトの横にアイズが近づくとカイトに向かって拳を突き出した・・・何をしているのか僕にもわからない

 

「ん!」

 

「・・・お嬢?」

 

無意識にだろうかカイトも同じように拳を突き出し軽く合わせる

 

「カイト・・・おつかれさん」

 

「っ!!・・・あぁ、お疲れさんだ、お嬢も無事でよかったよ」

 

「ん!!」

 

何かわからないが二人にしかわからない何かなのだろう、二人ともとても晴れやかな顔をしていた

 

 

「はは、女の子ってのは成長が早いなぁ~、ラウルもそう思わねぇ?」

 

「カイトはおっさん臭いっすねー・・・」

 

「悪かったなじじ臭くて、あれだ、ガレスのおっさん臭が移ったんだよ」

 

「移るかそんなもん!少し元気になったとたんこれかお前は!?」

 

「まぁまぁ、ガレス、今日は勘弁してあげようよ・・・・・カイト、()()()()()()()()はあるんだろうけど今はゆっくり休むんだ・・・いいね?」

 

実は今回の騒動でほぼ中心に居た人物が地上に帰還した後に主神と共に行方不明になっている

 

カイトとしても気になるそうだが今は彼の身体を縄で縛ってでも休めることが何よりも優先される

 

「・・・あぁ、悔しいがそうさせてもらう、それに――――――――ぶたれた頬も痛むしなフィン?」

 

「ふふすまないね、でもまた僕の名前が変な語尾みたいになってるよ」

 

「ふ、すまんすまんふぃん」

 

ちょっとイラッときた、僕は救助のことはまだしも、待機命令違反を許したわけではない

 

「よーし、それなら今すぐ寝かしつけてあげよう、ついでに命令違反の罰もおまけだ」

 

「えぇ!?ちょっ、ま、あぶぇ!?」

 

 

大丈夫大丈夫、加減はわかっている

 

 

・・・・・・・ギリギリのね、ふふふ。

 

 

 

 

 

この後、カイトはディアンケヒト・ファミリアの療養所にとても大人しく、それこそ死体のように大人しい状態で運び込まれた

 

ただし僕はアミットに普通に怒られた

 

「怪我人に何をしているんですかぁーーーーーー!!」

 

・・・やりすぎた

 

 

 

 

 

 

 

 

《side out:フィン》

 

 

 

 

 

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大叔母が冗談みたいな流れで亡くなりました

大叔母倒れる そのまま病院に緊急搬送され入院

翌日

大叔母:「びっくりしたぁ!?なんで私ここにいんの!?」
俺 :「倒れたんやで」
医者:「もう容態が安定しました、大丈夫ですよー」

さらに翌日

医者:「晩御飯の芋をのどに詰まらせて亡くなりました」
俺 :「ファッ!?」Σ⊙▃⊙



「事実は小説よりも奇なり」

まさにこれ(゚o゚;

89歳、本当に最後まで騒がしくて元気な方でした。

私からするとらしい最後だな、と思いましたがやはり見知った方が居なくなるのは悲しいです。

皆さんも食事の時にはよく噛んで飲み込みましょう。

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