そしてレフィーヤがえらいことにw (*´艸`)ププ♪
=============================
《side:レフィーヤ・ウィリディス》
◇ 10年◯月▽日 天気イヤッフー ◇
今の私は最高にハッピーです!
不合格だと思った入団試験に奇跡的に合格できました
マインドダウンから回復したその日の夕食で簡単な歓迎会を開いて頂き、その会の半ばで団長から私には直接の指導員が付くということが告げられました
私の指導に付いてくれたのはなんと副団長にして我らがエルフの王族
『リヴェリア・リヨス・アールヴ』様!!!!
もう、感激で言葉が出ません
私なんかが直接あのお方と言葉を交わすだけでなく教えを請うことが出来るだなんてっ!
我がウィリディス家に末代まで語っても一切恥じることのない非常に名誉なことですよ!!
ですが、リヴェリア様は副団長としての職務だけでなく私以外の後衛魔導師の指導も行っており非常に忙しいとのこと、魔法に関する事以外は違う方が指導に付くことになりました
リヴェリア様と一緒に私を指導してくれるのは、例のお兄さん
いえ『
入団試験で見せたあの実力は紛う事なき本物
そんな実力者までもが私の指導に加わってくれるだなんて光栄すぎて逆に申し訳ないというか――――――
「「「・・・うわぁ~・・・」」」
・・・え、何ですかこの空気
ガヤガヤと騒がしかった送迎会から一瞬音が消えたんですけど・・・
「レフィーヤ、このケーキ美味しいわよ」
「え!?」
「レフィーヤおかわりはいるか?」
「え、はい、いただきます」
「レフィーヤこれ効果の高いポーションだ、もらっとけ」
「は、はい!ありがとうございます!」
何故か急に次々と先輩方が優しく声を掛けてくれたりデザートを譲ってくれたり・・・とりあえず先輩方とたくさん交流することができました!
新人である自分にこんなに良くしてくれるなんて何て暖かいファミリアなのでしょうか!
(優しい先輩達の期待に応えるためにも頑張ろう!)
これからの冒険者生活への気合いがより一層強まりました。
・
・
・
・
・
・
・
・
◇ 10年◯+1月▽日 天気ゲボエ ◇
訓練がキツいです
いや、覚悟はしていましたよ?
でもその10倍キツいです
なぜあの入団時の歓迎会で先輩方が優しく接してくれたのか訓練開始の三日目辺りで悟りました。
師匠――――――カイトさんと呼ぶのに何か抵抗があったのでこう呼んでいます――――――
師匠はかなりスパルタです
そして非常に合理的です
「『
師匠、違います、何かはわかりませんがそのスパルタは違うと思います。
「とりあえず、走り込みと走り込みと筋トレと筋トレな」
師匠はこちらが逆らう理由を理論的に潰してから拷m・・・訓練を課します
効果だけは如実に表れるので逆らいにくいです。
◇ 10年◯+2月▽日 天気 爆裂 ◇
今日も今日とて私は体中から煙をしゅ~と炊きあげながらグロッキー
最近はリヴェリア様と魔法の本格的な修練も始まりました、とてもとても光栄なのですが師匠程ではなくとも厳しめです。
ちなみに今日はそこに師匠も指導に加わり難易度がナイトメアになっています 助けて。
先輩方はこの二人の訓練を初見殺し訓練と言っていましたが初見じゃなくても余裕で死にそうです いっそ殺せ。
ちなみに訓練内容は限界値まで魔力を振り絞って魔法を放つという単純ながらも厳しいものです
「目標は入団試験でカイトに放った魔法以上の威力を常時撃てるようになること」
と、リヴェリア様には言われました。
んな無茶な・・・あ、リヴェリア様、いえ何でもありません・・・はい、頑張ります。
今まで
言葉にすると簡単ですが、例えるなら巨大な樽に限界まで火薬を詰めてそれを片手で持ちつつ火山地帯を綱渡りで歩く様な難易度です
『平行詠唱』ならこれを全力疾走で行う、といったところでしょうか
今の私では逆立ちしても無理
次元の違う話です。
入団試験のときに師匠に放った魔法は普段の私なら
まぁそれも師匠に簡単にブッ飛ばされましたけど・・・・・・ヘコむ
うぅ、とりあえず話を戻しましょう。
まぁ、そんなわけで魔法の訓練で私は限界ギリギリまで魔力を込めて魔法を放つ練習をしているわけなのですが、そう簡単に上手くいくわけもなく・・・ボン!
しゅ~~~、と焦げる臭いと音をあげて倒れているわけです
そして本当にキツいのはここからです
普通ここまでボロボロになったらその日の訓練って終了だと思うじゃないですか?
「んじゃ、リヴェリア、いつも通り回復魔法よろしく」
「仕方ない、ハイポーションの代金も馬鹿にならんしな」
そう言って強制回復で即座に訓練再開です
訓練?
いいえ拷問です。
◇ 10年◯+3月▽日 天気 オロロロロ ◇
「お前さんは良くも悪くも後衛特化すぎなんだよなぁ、まぁそれも悪くないんだが・・・いざと言うときにそれだと困る」
それは、まぁ、はい
訓練開始から早くも3ヶ月
自衛の近接訓練でズタボロ&仰向けに転がされている私に師匠がポツリと呟きました
私自身、近接に於ける最低限の自衛の力は必要だということはこの数週間の訓練で嫌と言うほど思い知らされている、主に師匠からの暴力とか暴力とか暴力とか暴力とか・・・正直ダンジョンのモンスターよりも師匠がコワイ
ですが、おかげでダンジョン上層では近接のみでも問題なく潜れる様になりました
つまり今の私の自衛技術の訓練はダンジョンのモンスターからではなく師匠から身を守るために鍛え上げていると言っても過言ではない……自分で言ってて内容がおかしいですね
何故、対モンスターではなく対師匠の訓練をしとるんですかね私は。
―――閑話休題
「今のお前さんを図で表すとこんな感じだ」
そう言って師匠は地面にガリガリと簡単な文字と図を描いていきます
力
防
技◯
速◯
魔◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
いや・・・魔力評価はちょっと盛りすぎでは?
「ちなみにこの数週間の訓練がなければ魔力以外の評価は0な」
ぐは、マジですか・・・
「ってなわけでこれを多少マイルドにするのが当面の目標だ」
マイルド?
「あぁ、基本的には魔力を中心に他のステイタスを底上げする感じだな・・・っと・・・・・・こんな感じか」
師匠が先程の図を雑に書き換えていきます
力◯
防◯◯
技◯◯◯
速◯◯◯◯
魔◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
ステイタス値が階段みたいに綺麗に並んでいる様に見えますね、後衛としては確かに最低限のバランスといった所でしょうか
「とりあえず、行軍に付いていけるための俊敏、近接での杖術による自衛技術を優先して他の耐久と力は最低限でいいだろ」
う~ん、でも有事の際を考えるなら耐久ももう少し上げた方がいいのでは?
「そうなんだが、エルフって種族特性的に耐久が上がりにくいことに加えて・・・つか、おいこら馬鹿弟子、ステイタスの『耐久を上げる』って意味をわかって言ってるのかそれ?」
ぬぐぅ・・・
言われて自覚する
ステイタスというのは理不尽なほどに経験を反映する
耐久を上げるということはそれだけ負傷しなければならないということだ、後衛の自分が耐久のステイタスを上げるのは非常に難しいだろう
というか誰が馬鹿弟子ですかこの鬼畜師匠め
「ほ~う・・・・・・ま、耐久も上げたいってのなら話は簡単だ」
へ?
「今日からもうちょい厳しめに逝くか」
え、これ以上厳しく?
あれ、もしかして鬼畜とか言ったの お、怒ってます?
そんな、これはほら、あれですよ!
師匠と弟子の気軽なコミュニケーションじゃないですか~……あの……顔がマジなんですけど……。
「休憩終わり~ それじゃあ行くぞ~~」
ちょまっ無理!無理ですって!?
「『
いゃぁああああああ!?
今日も師匠は
◇ 10年◯+4月▽日 天気 ズーンとシャラ~ン ◇
ダンジョンの中層で死にかけました
油断していたつもりはありませんでしたが探索中に床が急に崩落
そのせいでパーティメンバーとはぐれてしまったからです
唯一の救いは孤立ではなく1人の先輩冒険者と一緒だったことでしょう
「レフィーヤ、とにかくここから移動しよう、今の音を聞きつけてモンスターが集まってくるかも知れない」
「っ・・・はい!」
時には息を潜め、時には全速力で駆け抜け
そうして、かなりの長い時間を
もし訓練で師匠に扱かれていなければこの行軍に付いていけなかったでしょう、厳しすぎる師匠との訓練が私の命を間違いなく繋いでくれました、調子が良いかもしれませんがこのとき心の底から師匠には感謝しました
「・・・くっ」
「ひっ!?」
それでも、とうとう中層で最悪のモンスターに数えられるヘルハウンドの群れに追い込まれてしまいました
先輩もさすがにこの状況には焦っていましたし私に至っては絶望です
背後は高さ15メイル以上の壁
先輩や私にそれだけの高さを跳躍できる力はありません
『GAAAAAAAAAA!!』
唯一の逃げ道である前方を塞いだヘルハウンドの群れが一斉に極炎の炎を私たちに向けて放ちました
――――――――あぁ、私死ぬんだな
と諦め掛けたときでした
『―――――盾となれ 破邪の
頭上から綺麗な詠唱が聞こえてくると同時に誰かが私達の目の前に降り立ちました
でも
間に合あいません、だってもう炎が目の前に―――――
「【
た、短文詠唱魔法!?
ヘルハウンドの炎は全てその人が展開した魔法障壁によって防がれ、私たちは九死に一生を得ました
あの詠唱の短さでこれ程の強力な障壁を展開するなんて・・・すごい。
「あ、あなたはカイトさんの―――――」
先輩が何か言っていますが放心状態の私では「すごい」という陳腐な言葉しか出てきません
「―――――無事か?」
「は、はい・・・あ、もしかしてカイトさんからの救援ですか?」
「そういうことだ、あいつもすぐに駆け付ける」
どうやら師匠からの救援とのこと
背後の壁から降り立ったのは白の装束をメインとしたとても綺麗な
名前は『フィルヴィス・シャリア』さん
二つ名は『
後から聞いて話ですが、崩落に巻き込まれなかった私のパーティメンバーがすぐに地上の師匠に救援を呼びに行き、そこで師匠と共に居たフィルヴィスさんはついでとばかりに探索に協力してくれたのだそうです。
「私が来るまでよく生き延びていてくれた、カイトが来るまでにはこいつらを一掃する――――――後は任せろ」
「お願いします・・・ふぅ、レフィーヤどうやら何とか・・・あれ、レフィーヤ?」
か、かっこいい ……
はっ、い、いけません
私にはアイズさんという心に決めた憧れがっっ……!?
「お~い、レフィーヤ~帰ってこーい・・・」
その後、フィルヴィスさんは複数いたヘルハウンドを宣言通りに一掃
先輩と私はこの後すぐに到着した師匠達に保護され地上に帰還しました
それと不謹慎かもしれませんが、私が生きていることに安心した師匠の顔は中々に見応えがありました、あんなに焦った顔もできるんですね~ふふふふ、心配を掛けてしまい申し訳なかったですけど、きちんと心配してくれたことが少し嬉しかったです・・・我ながら不肖の弟子だと思います。
・
・
・
私は今回の件でダンジョンの恐ろしさを初めて知りました
ですが
帰還した後の私の心を占めたのは恐怖ではなく興奮、私を助けに来てくれたフィルヴィスさんの戦闘時の光景が目に焼き付いて離れなかったからです
魔導師であるにも関わらず前衛に負けないほどの短剣による鋭い剣戟
そして『平行詠唱』
しかもただの『平行詠唱』ではなく魔方陣を起動させつつの戦闘
魔導師として理想の戦闘スタイル
リヴェリア様や一部の特別な者にしか使えないものだと、どこか遠くで思っていた絶技
でもそれを当たり前のように使う者達がゴロゴロいるオラリオ!
私もいつかあんな風に!
私はいつかの未来に思いを馳せつつ昂ぶって眠れませんでした
あ、ちなみにフィルヴィスさんは師匠と将来を約束した恋人だそうです
我が師匠ながらあんな美人を捕まえるとは羨ま・・・やりますね!
◇ 10年◯+5月▽日 天気 カ~~ッ・・・ぺッ! ◇
師匠がクズでした
将来を約束した恋人がフィルヴィスさん以外に3人もいるそうです・・・ゴミですね、女の敵です。
フィルヴィスさんというあんなに綺麗な人が居ながら他の女性にも現を抜かすとは……死ねばいいですよ。
訓練時に刃を間引いていない短剣で斬りかかりました
天誅ぅうぅぅううううそして日頃の恨みぃぃぃぃい!
「お、今日は妙にヤル気満々だな! 結構結構ハッハッハッハ!」
ヘブぁるぶ!?
・・・掠り傷一つ負わせることもできずにボロボロにされました
無念。
◇ 10年◯+5月▽+5日 天気 ◇
「いや、カイトに嫁が増えたのには色々事情があるんすよ」
食事の際、たまたま居合わせたラウルさんに師匠の愚痴を零していたら師匠の事情に関して軽くですけど教えてくれました
何でも最初の恋人である『
その人がはちゃめちゃな事件に巻き込まれやすい師匠を支えるために集めたのがフィルヴィスさんを含めた3人なのだとか
師匠を愛するが故に師匠の命を最優先で動くロキ・ファミリア以外での師匠の嫁
・・・というか私兵のような感じらしい
「まぁ、これがまた面子がスゴいんすよねぇ」
《筆頭嫁》
『
ヘルメス・ファミリア団長にしてオラリオでも5人と居ないアビリティ『神秘』を持ち数々の魔道具を製作してきたアイテムメイカー
《嫁序列次位》
『
オラリオ最高の治癒術士にしてこちらも『
《嫁序列下位》
『
世界にその名を馳せる第一位の武器ブランド『ヘファイストス』、そしてそのヘファイストス・ファミリアの団長にしてオラリオ最高の上級鍛治氏
《嫁序列下位》
『
ディオニュソス・ファミリア団長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
筆頭嫁?嫁序列?・・・なんですかそれ
「なはははは、いや、これは周りが面白がって勝手に言ってることなんすけどね?」
何でフィルヴィスさんが《序列下位》なんですか!!!
「そっち!?」
というかフィルヴィスさんの紹介が雑くないですか!?
もっと、こう、すごいスキルとか魔法とか!
「確かに、フィルヴィスさんだけのすごい魔法があるといえばあるんすけど・・・」
それーーー!それです!!そう言うのを教えてくださいよ!
「いや、あの魔法は極一部の者しか知らない魔法っすからねぇ・・・本人の許可無く自分が教えるのはちょっと・・・」
なるほど確かに他人の魔法を無闇矢鱈に・・・・・・ん?
いや、待って下さい、何でラウルさんがその極一部しか知らないことを・・・
し っ て る ん で す ?
あれから師匠を通じてフィルヴィスさんとお話を色々しているんですけどそんな秘密の魔法があるとか聞いてもいませんしそもそも私はまだ出会ったばかりで全てを教えて貰えるとはおもいませんけど男と女には遙か彼方の距離がああるんですよそれなのに男のラウルさんが知っていて同じ女でアる私が知らないのってちょっとおかしいというか納得いかないというかそもそもラウルさんがフィルヴィスさんの名前を呼ぶときにかなりの気安さを感じましたもしかしていやもしかしなくても私以上に親しい間柄なのでしょうか確かに冒険者としての経歴の長さから知り合いでもおかしくはないのでしょうけど親しき仲にも礼儀ありもうちょと畏敬の念を持って名前を呼んでみてはいかがでしょうかいや別にラウルさんを軽んじているわけではありませんよええ決して羨ましいとかそんな低俗な感情で聞いているのでなくただただ尊敬するフィルヴィスさんとの距離がどのくらいあ
「ちょっ、レフィーヤ!いや、レフィーヤさん!? 乙女がしちゃいけない顔になってるっすよ!?」
な
ぜ
「い、いや、昔からよく自分にカイトとアイズさんフィルヴィスさんの四人でパーティを組んでダンジョンに―――――」
フィルヴィスさんどぅあけぇじゃなぁくてぇアイズすわぁんともォォオオォオォォオオ!?
「ひぃぃぃぃいい!?人がしていい表情じゃなくなってるぅうううう!?」コワイ!?
コォオォォオオオオオォォォオオホォオオォオッォオ∠( ´ ◔ ਊ ◔ ` )ゝア゛ア゛ア゛ア゛ア゛
・
・
・
・
・
「うぅ、さ、さすがカイトの弟子っす・・・この親にしてこの子ありとはこのことっすよ・・・」
先輩のラウルさんに失礼しちゃいました、レフィーヤ反省☆
うぅ~でも~・・・
フィルヴィスさんに関してもうちょっとすごい感じの内容ってないんですか?
何かフィルヴィスさんが軽んじられているみたいで良い気がしないというか……
「いや、第一級冒険者でファミリアの団長ってだけでもかなりすごい事だと思うんすけど・・・」
いや、でも嫁の半分以上が同じく団長じゃないですか・・・って言うか師匠どんだけすさまじい方々に手出してんですか!?
「いや、むしろカイトの方が喰われた感じっすよ」
えええぇ!?
あの鬼畜師匠のどこがいいんでぇあだだだだだだ!?
誰かに頭をとんでもない握力で握られました、
誰ですかぁ!?
「うるせぇから何事かと来てみれば・・・随分と好き勝手に言ってくれるなぁ馬鹿弟子?」
ぎょぁぁあああああ師匠ぉおおおーーーーーー!?
後ろを振り向くと不必要に笑顔の師匠がいました・・・あ、死んだこれ
「元気一杯だなおい、よ~しじゃあ今から訓練行こうぜ、訓練の相手は階層ボスな?」
師匠それ、ただの処刑です。
「カイト、さすがにいきなり階層ボスはヤバいっすよ」
「じゃあ、久しぶりにラウルもー」
「レフィーヤ、人間死ぬ気になれば大抵の事は何とかなるっす!ファイトっすよ!!それじゃっ!!」アデュ~
あ、ちょ、ラウルさん逃げないで下さい!待ってぇええええええーーーーー!!
「さすがに死にそうになったら助けてやるが、四肢の一本なくなるくらいなら助けねぇから死ぬ気でやれよーHAHAHA!」
ちょ、これ、師匠マジですよ!?ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、いやちょ引っ張らないで、ぬぁああ!?ホント誰か助けてぇええええ!?
「うるさい、階層主のとこまで寝てろ」
あべし!?
・
・
・
この後、目覚めたらマジで17階層でした。
『GAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
いやぁああああああああ!?ホントに死ぬぅううううううう!!
現在、階層主との命を掛けた鬼ごっこ中、もちろん鬼は階層主のゴライアス
捕まる=死 という史上最悪の鬼ごっこです
「頑張れ~我が弟子~!」フレーフレー、レフィーヤー
遠くからわざわざ黄色のポンポンを持って声援を送るアホが一人、というか師匠
「ゴライアス君も頑張れ~」ヒュ~
このっ・・・くたばれ鬼畜師匠ーーーー!!
『GAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
師匠に気を向けた瞬間、私のすぐ後ろにゴライアスの拳が振り下ろされました、衝撃だけで数メドル吹き飛ばされる威力です
あぁ、もうっ!いつかあの鬼畜師匠、ぶっ殺――――――――
『GAAAAAAAAAAGAAAAGAAAAAAAA!!」
その前に私が死ぬぅ!?
でもこの時の私はまだ知りませんでした
これすらもラウルさん達が恐れる訓練の半分にも届かないなどとは・・・
《side out:レフィーヤ・ウィリディス》
=============================
「ダンまち」での『アルゴノーツ』メンバー
ヘラクレス枠って間違いなくアステリオスだよなぁ
ってことはアスクレピオス枠はアポロン繋がりでカサンドラかなぁ・・・
と、FGOのせいで最近はそんな妄想しちゃう。