僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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11 雄英体育祭、開幕

「雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせテメーらアレだろ、こいつらだろ!!?敵襲撃を受けたにもかかわらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!ヒーロー科!!一年!!!A組だろぉお!!」

 プレゼント・マイクとその隣に座っているミイラ状態の相澤がいる雄英高校に作られたドーム。それは大きく三つに分けられていた。それは一年、二年、三年と学年ごとに分けられていた。

「B組に続いて普通科C・D・E組・・・!!サポート科F・G・H組も来たぞー!」

「俺らって完全に引き立て役だよなー。」

「だねー。でも・・・・」

 C組の面々は出久を見る。

「こいつのおかげでたるいって思えない。それに、出久を見習ってヒーロー科を見返してやろうぜ!」

「ああ、そうだ!それにヒーロー科じゃなくてもヒーローになれる可能性だって俺たちにはあるんだからな!」

 本来であれば引き立て役となっている彼らではあるが出久のおかげもありやる気に満ちていた。

「静かに!選手宣誓!!」

 主審を務めるのは18禁ヒーローのミッドナイトであった。ミッドナイトのヒーローコスチュームはヒーロー業界でも波紋を呼んだ起源となっている。

「18禁ヒーローなのに高校にいてもいいのか?」

「いい!」

 常闇の疑問に峰田は叫んで言った。

「静かにしなさい!選手代表!!一年A組、爆豪勝己!!」

 爆豪が選手代表のことに周りは驚いた。

(そういやかっちゃん、昔から陰で努力してたもんな―。でもこれが()()()()()ってのが少し問題なんだけど。)

 出久が指摘したのはヒーロー科優遇の今の時代であった。

 個性にしろヒーロー科にしろどこの高校でも優遇されている。成績は普通科がよくても個性の面や将来活躍するであろう生徒に対しての優遇は大きい。

「せんせー、俺が一位になる。」

「絶対やると思った!!」

 爆豪の発言に切島が盛大にツッコミを入れた。

「調子に乗んなよA組オラァ!」

「なぜ品位を貶めるようなことをするんだ!」

「ヘドロヤロー!!」

 爆豪へのヤジが飛ぶ中、当の本人は言った。

「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ。」

 そんな光景に心操は小声で出久に話しかけた。

「お前の幼馴染って結構クセがあるんだな。」

「うん・・・・・・・・・でも・・・・・・」

「?」

「自信があって言っているんじゃない・・・・・・以前のかっちゃんだったら笑って言っているけど、今は自分を追い込んでいるんだ。・・・・・・・・・・・A組を巻き込んでいるのがかっちゃんらしいけどね。」

 最後辺りで出久は苦笑いをする。

「さーて、それじゃあさっそく第一種目行きましょう。」

「雄英ってなんでもさっそくだね。」

 ミッドナイトの進行に麗日がツッコミを入れる。

「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティアドリンク)!!さて運命の第一種目!!今年は・・・・コレ!!」

 モニターには障害物競走と表記されていた。

「障害物競争・・・・!」

 出久は文字をそのまま読み上げる。

「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはスタジアムの外周約4km!我が校は自由が売り文句!ウフフフ・・・・コースさえ守れば()()()()()()構わないわ!さあさあ位置に付きまくりなさい・・・・」

 ミッドナイトの言葉で一斉にスタートラインに立つ雄英高校一年生徒全員。そして三つのランプが光った。

「スターーーーーーーーーーーーーート!」

 一斉にスタートする一年。しかし通路に対し数が多すぎた。まるで300のスパルタの戦術のようである。

 スパルタが2万の軍勢を立った300で戦い、一週間持ち堪えさせたという偉業は今なお歴史で語り継がれている。単純に戦士一人一人の力が強いからではない。頭を使った賢い戦い方をしたからである。例えるならペットボトルが分かりやすい。仮に1Lのペットボトルに水が入っているとする。そこから水を出すために逆さまに向ける。何も手を加えない状態であれば水は一定の量落ちる。

これは500mLであろうが同じである。

 つまり数で勝る敵を倒したのは知と力であった。しかしどんな日と力があったとしても日に日にたまる疲労と減っていく兵力ではあまりにも差がある。それゆえに300のスパルタ兵は敗れたのである。

 そしてここにも一人、自分の個性を活かし勝ち上がろうとする生徒が一人いた。

 一年A組、轟焦凍である。

「最初のふるい。」

 轟は右の氷結を使い地面を凍らせる。

(そう来るのは分かってた!こっちも!)

 出久はオーズドライバーにコアメダルを三枚セットする。

「変身!」

【タカ!カマキリ!バッタ!】

 出久はタカキリバに変身するとバッタを活かし高くジャンプ。轟の氷結圏内を軽々と跳び超える。

「緑谷!相澤先生の件やUSJで色々助けられたが今は敵同士だ!」

 後ろから峰田が迫りくる。

「くらえ!オイラの必殺・・・GRAPE・・・」

 技を繰り出そうとした途端、突如大きな拳が峰田を殴り飛ばした。

「ターゲット・・・・大量!」

「入試の仮想敵!」

 一年生生徒たちの進路を阻むのはなんと0~3Pまでの仮想敵であった。

「さぁいきなり障害物だ!まず手始めは・・・・第一関門、ロボ・インフェルノ!」

 0P仮想敵が何体もいてゆく手を阻む中、轟は思った。

「(どうせならもっとすげえのを用意してもらいてぇもんだな。)クソ親父が見ているんだから。」

 轟は右の氷結を使い0Pを凍らせ、動きを止める。その隙に轟は0P仮想敵の下を通る。

「あいつが止めたぞ!!あの隙間だ!通れる!」

 轟の空けた穴を通ろうとする生徒に轟は忠告した。

「やめておけ。不安定な体勢ん時に凍らしたからな。倒れるぞ。」

 そう言った途端、0P仮想敵は倒れた。

「1-A、轟!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!」

 プレゼント・マイクがノリノリで開設する中、オーズはコアメダルを手にする。

(出し惜しみなんてしてられない・・・・・・みんな必死なんだ。理由はどうであれ、僕も全力で勝ちに行く!それに・・・・・)

 オーズは自分の胸に手を当てる。そこにはプトティラメダルとアンクからもらったメダルが体の中に入っていた。

(アンクがくれたこのメダルのおかげで前よりもずっと戦える。ありがとう、アンク・・・・・)

 オーズは未来で会うアンクに礼を言う。

(絶対に約束は果たすよ。だけどその前に・・・・)

 オーズはロボット・インフェルノの方を向く。

(この試練を突破するんだ!)

 波乱の幕開けとなった雄英高校一年の部。果たして二次予選にどれほどの生徒が進めるのか、だれも予想できない。

 

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