僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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14 騎馬戦、決着

 雄英体育祭本選、騎馬戦。

 出久の1000万265Pを狙う争奪戦が繰り広げられる中、出久チームは轟チームと対峙していた。

「もう少々終盤で相対するのではと踏んでいたが・・・・ずいぶん買われたな、緑谷。」

「そうみたいだね。でも時間はもう半分!足止めで来ているんじゃない!仕掛けてくるのは・・・・一組だけじゃないよ!」

 常闇の言葉に出久はそう返すと轟が指示を出す。

「飯田、前進!」

「ああ!」

「八百万、ガードと伝導を準備!」

「ええ!」

「上鳴は・・・・」

「わかってるって!しっかり防げよ!」

 轟チームを筆頭に複数のチームが出久めがけて襲い掛かってくる。

 しかしそこへ上鳴の無差別放電130万Vが流される。轟達には放電が浴びないように八百万の“個性”で絶縁シートが創造された。

 そしてその放電によりオーズの背負っているバックパックとダークシャドウが悲鳴を上げる。

「残り6分弱、後には引かねぇ。悪いが我慢しろ。」

 轟は右の氷結を使い八百万に作ってもらった伝導の棒で地面を凍らせ後ろの動きを完全に封じる。

「なんだなにをした!?群がる騎馬を轟、一蹴!」

「上鳴の放電で()()に動きを止めてから凍らせた・・・・さすがと言うか障害物競走で結構な数を避けられたのを省みているな。」

「ナイス解説!」

 相澤の解説にプレゼント・マイクが親指を立てる。

 そして轟は出久チームへ向かう際に二組のチームからハチマキを奪った。

「一応もらっておく。」

 轟はそう言うとハチマキを二つとも首へ回す。

「バックパックがダメになったみたいだね。」

「ベイビー!!!改善の余地あり!!!」

「牽制する!」

 常闇のダークシャドウが轟へ襲い掛かろうとするがそれを八百万が作った即席の鉄板でガードする。

「“創造”厄介すぎる・・・・・・が、それ以上に厄介なのは上鳴だ。あの程度の装甲、()()()なら破れていた。」

「っ!?」

 その時出久は初めに常闇の個性について聞かされたことを思い出した。

 常闇の個性は影を生き物に具現化した個性。影が強ければ強くなるがその逆だと弱くなる。つまり日中と強い光の前では弱くなってしまうのである。

「常闇君、上鳴君って許容量の放電をしたらアホになるんだよね?」

「そうだ。」

「・・・・・・・・()()()の場合も適応されるのかな?」

「っ!?」

 その時オーズの考えを常闇は気づいた。

(飯田君のお兄さん、インゲンニウムは飯田君と同じような個性を持ってる。場所は違うけどもしインゲンニウムに憧れているのなら・・・・・・)

 オーズは飯田が出す必殺技を警戒する。

「みんな、下手に動き回らず一定の距離をキープ。チャンスに賭けるよ!」

 そしてそれから5分間、出久チームは何とか逃げ切っていた。

(そろそろかな?)

「皆、残り1分弱・・・・()()()()()使()()()()()()頼んだぞ。」

「飯田?」

 突然の飯田の言葉に轟は戸惑うが、飯田はある覚悟を決めていた。

「しっかり掴まっていろ。奪れよ轟君!トルクオーバー!レシプロバースト!」

 飯田のエンジンを一気に最大減まで引き上げる捨て身の技が炸裂し、オーズからハチマキが取られる。

「その瞬間、待ってたよ。そう来るってのは予想できてた。正直、シャチの頭でできるかどうか不安だった。けど体が覚えてくれていたからこれができる。」

「へ?」

 間抜けな声を上げたのは上鳴であった。

 よく濡れたウナギウィップが上鳴の脚に絡まっていた。

「上鳴君の弱点を、突く!」

 ウナギアームから電気を送り込まれる。

「アバババババババババババババババババババババババババ!」

 上鳴は咄嗟に手を離し、足りない支えを八百万の個性で補った。上鳴に許容以上の電気が流されアホの状態になる。

「ウ、ウウェ~イ・・・・」

「くそっ!緑谷君は予想していたのか!」

「ですがこちらが勝っていますわ!」

 悔しがる飯田に八百万が補足を入れる。

 オーズはメダルを変えるとスキャンする。

【タカ!トラ!コンドル!】

 オーズはタカトラドルに変身すると指示を出す。

「皆、奪い返すよ!」

「うん!」

「わかってる!」

「承知!」

 出久チームは轟チームへ特攻をかける。

 肝心の飯田はエンジンが故障、上鳴は動けない状態。となればできることは轟がオーズとタイマンを張ることであった。

 オーズの右手が轟の首のハチマキに目掛け伸ばされる。轟は咄嗟に左を使い防御しようとするがその時オーズはトラクローを展開。峰の部分で左腕を払い除けると左手でハチマキを二本獲得する。

「他のハチマキを取った時点で囮に使うのは分かってた。でも、僕のこのタカは、どんなに隠れているものでも見通す目を持ってるんだ!」

 出久が手にしていたのは70Pのハチマキと1000万265Pのハチマキであった。

「くそっ!緑谷のメダルを甘く見ていた!」

 残りカウント15秒を切っていた。しかしそんな状況でも執念深くトップを狙ってくるものがいた。

「クソデクー!」

「やっぱりくるよね、かっちゃん!」

 爆豪が爆破を使用してオーズに迫ってくる。

「一佳ちゃん!」

「オッケー!」

 オーズは拳藤の巨拳の手のひらに乗る。拳藤はオーズを爆豪へと投げ飛ばす。

「はっ!」

 コンドルの足技で爆豪を蹴り飛ばした。

「ぐっ!」

「ダークシャドウ!」

「アイヨ!」

 常闇のダークシャドウがオーズを回収した瞬間、試合終了のブザーが鳴り響いた。

「TIME UP!早速上位チーム見てみようか!4位心操チーム!3位!爆豪チーム!2位轟チーム!そして1位!誰がこんな事予想出来た?1位緑谷チーム!」

 こうして騎馬戦は終了した。そして教師はおろかヒーローも、そして生徒たちも驚いていた。

 予選1位通過、そして騎馬戦も1位通過。

 事実上出久が1位であることに。

 

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