僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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23 二回戦第二試合 爆豪VS八百万

 出久と切島の試合が終わり、次の試合の選手が試合会場入場口前に立っていた。

「出久さん、おめでとうございます!」

 出久の通った入り口の前には八百万がいた。

「ありがとう、百ちゃん。百ちゃんの相手はかっちゃんだよね?」

「ええ・・・・・・・・それよりも爆豪さんのことをかっちゃんて・・・・」

 八百万は出久が爆豪を愛称で呼ぶことに気づく。

「幼馴染なんだよね。かっちゃんってさ、昔っから何でもできてた。才能もすごくて、個性もすごい。」

「でも出久さんの方がすごいですわ!」

「も、百ちゃん!」

 突然声を上げた八百万に出久は驚く。

「確かに爆豪さんは出久さんの言う通りすごい方かもしれません!しかし!他人を見下す態度や名前を覚えようとしない点、ましてやあの暴言はヒーローにあるまじきものですわ!それに対し出久さんは決して慢心することはなく日々励んでいます!そして何よりも小さいころから培ってきた分析や情報収取能力!それは誰にも負けないものですわ!自信を持ってください!」

「あ、ありがとう・・・・・」

 徐々に詰め寄りながら話す八百万に出久は後ろに体をそらしながら礼を言う。そして八百万は今の自分の状況に気が付くと顔を真っ赤にして出久から離れる。

「す、すみません!取り乱してしまって////」

「いや、いいよ。気にしないで。そりょり、ありがとう。褒めてもらえるなんて思わなかったから。・・・・・・・・・・・じゃ、じゃあ僕は戻るね!」

「は、はい!」

「あ、それと頑張ってね、百ちゃん。」

「っ!・・・・・・・・・・・はいっ!」

 八百万は笑顔でそう答えた。

 そして人気がないところで出久は壁にもたれかかる。

 息遣いは荒く、汗も掻いていた。

「やっぱり・・・・・無茶があったよね・・・・・」

 いくらブラカワニコンボの超回復があるとはいえども肉体への負担は大きかった。

 人間が体を回復させるということは体力を使うということである。ブラカワニコンボを使ったときの体力の消費は解消できたであろう。しかしそれよりも前のは回復できないのである。

 アンクからもらったメダルがあるとはいえど出久の体は病魔が蝕んでいる状態。

 だからこそ体力の回復はできないのである。

「戻らないと・・・・・・みんな心配するだろうから。」

 出久は汗を拭き、クラスの元へと戻った。

 

 出久が観客席の方に戻ると同時に次の試合が開始された。

「さぁーーーー!リスナー共―――――!準備はいいか!二回戦第二試合!創造の”個性“で爆豪にどう応戦するのか!ヒーロー科、八百万百!(ヴァーサース)爆発で容赦なく倒していくのか!ヒーロー科、爆豪勝己!」

 爆豪と八百万が対峙する。

(爆豪さんはおそらく私が創造する暇を与えないつもりでしょう。ですがそれならそれなりに対処すればいいのですわ!)

「それじゃあ試合、STARRRRRRRRRRRRRRT!」

 プレゼントマイクの掛け声と同時に爆豪は爆破で一気に八百万に接近する。しかし八百万は筒状のクラッカーを創造すると一気に引いた。するとクラッカーの中から黒煙が舞う。

「ちぃっ!」

 爆豪は急停止する。

(やはり止まりましたわ。なら次は・・・・)

(ポニーテールの考えることは分かってる。この隙に防御用の盾を構成して飛び道具で倒すって算段だ。その前に!)

 黒煙が足元の方から晴れて足が見えると爆豪は両手を構えて技を放った。

爆煙砲(ボルケーノ)

 光景を絞り一点集中の攻撃を放った爆豪。八百万のいた場所が激しい爆発を起こす。

 しかしそこに八百万の姿はなく、あったのは創造したズボンだけを履かせ即席で作ったカカシがあっただけであった。

「なにっ!」

「こっちですわ!」

 爆豪は八百万の声をした方を見る。すると眼前には円盤状の盾を前に構えてタックルしてくる八百万の姿があった。

「くそがっ!」

 爆豪は咄嗟に片腕でガードを取りながら後ろに跳んだ。

 爆豪は押し込まれたが大した距離ではなかった。

「まだっ!」

 八百万は盾を持ち替えると縁の部分を爆豪の顔に目掛け振り下ろそうとする。

「ちぃ!」

 爆豪は片手を爆破させ横に回避する。

「なっ!」

 八百万は驚くが爆豪にはそんなことはどうでもよかった。

「おらっ!」

 片手を地面につけドロップキックを八百万に喰らわせる。

「喰らえや!」

 爆豪はもう一度爆煙砲(ボルケーノ)を放った。八百万は盾をもう一度創造して防ぐが場外へはじき出されてしまった。

「八百万さん場外!爆豪くん三回戦進出!」

 ミッドナイトが宣言すると歓声が沸いた。

「イタタ・・・・・・負けてしまいましたわ。」

 八百万は打撲したところを手で押さえる。そして八百万は出久の方を向いた。

 出久は微笑みながら親指を立てた。

 それを見て八百万は微笑んだ。

「百ちゃん・・・・」

「ずるい・・・・・」

「羨ましい・・・・・」

 麗日、葉隠、芦戸が嫉妬をむき出しにし、近くにいたA組生徒は少しばかり距離を取った。

 そして拳籐も頬を膨らましていた。

 

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