僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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ふとヒロアカ見てて思ったんですよね。
社会に奉仕するのって本当にヒーローなのかって?
自己満足で活動しているからヒーローじゃないのかなーって。
純粋な気持ちで動く人たちがよくヒーローになりますし。
ステインの気持ちってなんかわかる気がしてしまうんですよねー。
導くとか活かすとか・・・それって普通自分で考えることじゃね?って思うんですよ。


27 ヒーローの定義

 試合が終わった後の保健室。出久はリカバリーガールに強制的に保健室に来るように言われ診断を受けていた。

「・・・・・・・・・・・大分無茶して戦っているようだね。」

「・・・・・・・・・・・やっぱりわかってましたか。」

「当たり前だよ。あんたの無茶は学園の誰もが知っているからね。」

 リカバリーガールは溜息を吐くと書類にペンを走らせる。

「はっきり言ってあんたの体の中にあるメダル。紫と金色だっけ?そいつのおかげでどうにか今立っているけど本来なら死んでもおかしくないんだよ。」

「・・・・・・」

 出久はその言葉にうつむいてしまう。

「・・・・・・で、どうするつもりだい?あたしとしては出て欲しくないんだけどね。」

「・・・・・・出ます。」

 出久のその言葉を聞いてリカバリーガールはペンを止める。

「・・・・・・・・・・・どうしてだい?まだ二年の月日があるじゃないか。その間に体の調子を直したりしてチャレンジしたって問題ないし、何よりあんたはもうこの大会で十分に活躍したじゃないか。」

 リカバリーガールは出久の方を向いて話した。

 障害物競走で一位通過、続継騎馬戦でも一位通過し、ヒーロー科生徒に対して勝ち進んでいった。それだけでも十分な功績であった。

「確かに功績って面を見れば十分かもしれません。でも今は・・・・・僕がやりたいことがあるんです。轟君に、教えてあげないといけないんで。」

 出久はそう言うと立ち上がった。

「・・・・・・・あたしは忠告したよ。これでもしぶっ倒れたりされたらあたしの問題だよ。あんた分かってるのかい?」

「はい。」

「・・・・・・・・・・」

 出久の顔を見てリカバリーガールは溜息を吐いた。

「そんな目されてもうなんも言えないじゃないかい。行きな。少し休憩時間がるからしっかり休むんだよ。」

「はい!」

 出久はそう言うと保健室を後にした。

「・・・・・・・・・どうしてこうもバカってのは多いのかね?え?()()()()()()。」

 保健室のカーテンで仕切られたベッドからトゥルーフォームのオールマイトが姿を現した。

「あんたが仮眠しているタイミングで来るなんて緑谷も思ってなかったろうね。」

「はい・・・・・・」

「で?どう思ったんだい?」

「・・・・・・・・正直に申し上げますとあれはもう十分活躍しています。ですが彼は目先の勝利よりも轟少年の方に意識を向けています。なぜそうなのかはわかりませんが。」

「本当だね。けどアンタ、あの子に引き継いでもらいたいって思ってんだろ?」

「はい。彼ほどの人物、この現代社会にはもう存在すらしてないほどの存在です。」

「お前のいいところは個性で人を見ないところだね。それよりも、例の怪人一向に動きないね?」

「緑谷少年の話では様々なヤミーが存在しているようです。こうしている間にも小さく活動しているのかもしれません。」

「そうなると困ったね。例のアレも緑谷に特例で出させるつもりだろ?」

「お気づきでしたか。ええ、その通りです。今後彼がグリードやヤミーを倒すにはどうしても今の法律ではヴィジランテ扱いにされてしまいます。ですが彼がいた世界ではそんな仕切りなどはありませんでした。ですから彼にはあれを持たせたいと思っています。」

 ヒーローと敵。その違いは何だろうか?

 人に迷惑をかけること?人を傷つけること?活動してお金をもらうこと?人々から称賛されること?資格を持っていること?

 様々な違いがあるが、ヒーローも敵も大差はない。ただ力の使い方が人々が求める方向に使われているかどうか、ただそれだけの違いである。

 法を守ることが正義だとしても、しきたりやおきてを守ることが正義だとしても、それでも人の命を救うことが間違っているのだろうか?法律というルールがあるから安心するのかもしれないがヒーローは元々法律の下で人々に奉仕するものであっただろうか?

 少なくとも仮面ライダーたちは違う。目の前の笑顔を、命を、人の自由を助ける。そのためだけに動いているのである。正義の定義に差異はあれどそれが仮面ライダー全員に共通しているものである。

「法律を守ることによって救われる命と救われない命。もしかしたら緑谷少年はそんな現状を変えてくれるのかもしれません。」

 

 同時刻某所にて、あるグリードがテレビを見ていた。

「・・・・・・・・オーズ。王とは違う欲望を持った人間・・・・・・・・か。」

 グリードは椅子にもたれかかる。 

「人間は欲望の塊だ。ヒーローと名乗っている奴らも、自分を神かなんかだと間違いをしている。どう思う、ステイン?」

 グリードが顔を向けるとそこにはステインの姿があった。

「はぁ・・・・・同感だ。今時のヒーローは・・・・はぁ・・・・・・人気だなんだと気にし、個性には派手さを求めている。はぁ・・・・・・・・・さっきの爆破を使う個性の時だってそうだ・・・・はぁ・・・・・・だがあの少年は違う。貴様の言う・・・・・・・はぁ・・・・・・オーズという少年は”生きるに値する“・・・・・・・はぁ・・・・・・奴こそ真の英雄、オールマイトと肩を並べれるヒーローだ・・・・・!」

 ステインはそう言うと外へ出始める。

「また行くのか?」

「ああ・・・・・・・・誰かがこの世を正さねばならない・・・・・・そのために悪役がいるというのなら、俺は喜んでその悪になろう。明確な目的を持った悪に!」

 ステインはそう言うと外へ出た。

「・・・・・・あいつの欲望ではグリードは育たない。・・・・・いや、育てられないと言っていいな。さて、こいつもそろそろ潮時だな。」

 テレビの臨時ニュースには大手企業の社長に横領・脱税疑惑で家宅捜索に入ることが報じられていた。

「稼がってもらったぞ、人間。」

 

 拳籐と轟の試合は轟が拳籐の攻撃が来ると同時に氷の柱で手を固定しそのまま近づいて凍らせたことであっけなく幕を閉じた。

 

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