正直この思い付きネタを誰かが拾って書いてくれたらうれしいです。
と言うか作ってください
子供のころに言われた”無個性“という残酷な現実に突き付けられても僕はヒーローになりたいという夢を捨てきれなかった。
けど現実は美しくも残酷で、儚くも輝いていた。
そんな思いで過ごしていた中学一年生の春、母さんが僕に話があると言ってきた。
その時の顔は真剣な目であった。
母さんはたから見ても二十代で通ってしまう程綺麗である。近所の方からはよく羨ましがられるほどであった。
「出久、あなたお医者さんから無個性って言われたあの日のことは覚えてる?」
その言葉に僕は「うん。」と言いながら頷いた。
「・・・・・・・ごめんなさい。」
そう言うと母さんは急に頭を下げた。なぜそうなのか僕にはよくわからなかった。もしかして無個性に生んでしまったことに後悔しているのではないかと思った。
けど母さんから帰ってきた言葉は意外なものであった。
「実はあなたは本当は無個性じゃないの。」
その言葉に僕は衝撃を受けた。じゃあなんで医者はあの時僕のことを無個性と言ったのか?僕はそれが疑問でならなかった。
「正確にはあなたの一部は人間じゃないの。」
「・・・・・・・・どういうこと?」
「あなたと私はね、昔じゃ妖怪やバケモノって言われた部類の、ファンガイアって種族なの。ファンガイアは人間のライフエナジー、つまり生命エネルギーを食べるわ。わかりやすく言うと吸血鬼に近いものね。でもほんのちょっと吸ってしまえば人間に問題は無いわ。でもすべてを吸ってしまうと吸われた人間は透明の個性のようになって死んでしまうの。
でもライフエナジーは必ずしも毎日取るわけじゃないの。一定の期間でいいのよ。でもファンガイアにとってライフエナジーは一種の依存性のある食事と言ってもいいわ。
そして何より当時のファンガイアには決して破ってはならない掟があったの。それは人間を愛すること。ファンガイアにとって人間は餌。餌を愛してはいけなかったの。掟を破ったものは次々と消滅していったわ。
けどひいおばあちゃんはひいおじいちゃんを愛したの。ひいおじいちゃんは人間で、ひいおばあちゃんはファンガイアのクイーンだったの。いわゆる不倫ね。当時のキングはそれを許そうとしないでひいおばあちゃんからファンガイアの力を奪ったの。ひいおばあちゃんは血こそファンガイアではあったけど人間と変わりなかったわ。そして当時キングに仕えていた従者が反旗を翻したの。ひいおばあちゃんを大事に思っていたからね。ひいおじいちゃんは人間でありながらファンガイアの力を身に着けてキングを倒したの。でも人間がファンガイアの力に耐えることはできず、ひいおばあちゃんとひいおじいちゃんの子を残して死んだわ。
長い年月を経ておじいちゃんは王の鎧を使って人を襲うファンガイアとの戦いに身を投じたわ。色々あっておじいちゃんは王になって、もう一人の人と人間との共存を実現させたの。
けれどその考えに皆が賛成したわけじゃないわ。反旗を翻しておじいちゃんに戦いを挑んだわ。結果は深手を負いながらもおじいちゃんが勝ったの。でもその時にはほとんどの種族が滅んでいたわ。そして私が生まれたんだけど・・・・・・・どうも結婚するまでの百二十年間、結婚したいって思う男性と巡り合わなかったの。」
「ちょ、ちょっと待って!母さん四十代とかそこいらじゃなかったの!?」
「いいえ、違うわ。けどこのことは一部のプロヒーローにオールマイトも知っているわ。」
「オールマイトも!?」
出久はそのことに驚きを隠せなかった。
「ファンガイアは人間の力で倒すことは一応できる。けれどそれを使うに当たって個性が邪魔になるの。つまり無個性にしか使えない力ってことになるわ。けれどその力は個性を持つ人の脅威にもなるの。だからこの力は表立って使えない。それをわかってプロヒーローたちにはファンガイアと接触したら退けるくらいに戦うようにって言っているの。
それでなぜあなたにこの話をするかというともう知っていい年齢になったからよ。小さい頃からあなたがヒーローになりたいのは知っていたわ。けど、貴方にこの話をしてしまえばもしかしたら他の逆恨みをしている一族に狙われる可能性があるの。でもそうも言ってられなくなってしまったのよ。奥底でうごめく強大な悪意が動こうとしているからね。貴方には本当は受け継いで欲しくないのだけど、キバット族の王としてキバになってもらうの。」
「・・・・・・・・・え?つまりどういうこと?」
「あなたはファンガイア、キバット族の第一王子。つまり治める民がいない王になるってことよ。」
「・・・・・・・・・・・・えぇええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!?」
そして月日は流れUSJ事件当日。
雄英高校に突如として現れた死柄木弔率いる敵連合。イレイザーヘッドが先陣を切り惹きつけ役を買い、13号が一年A組を引率して避難をしようとしていた。
「そうされてはこちらが困ります。それにこの方への食事も必要ですから。」
黒霧の隣にいる男にファンタグラスのような模様が浮かび上がりホースファンガイアへと姿を変える。
「さあ、お好きな子をおた・・・・・・」
黒霧が続きを言おうとした時、どこからかバイク音が聞こえ、USJの厚いドームを突き破り金の鎧を身に纏ったバイクが入ってきた。
「くっ!?」
「ぬぁっ!?」
黒霧はワープで回避するがホースファンガイアは吹っ飛ばされる。
バイクから降りヘルメットを取った人物の顔を見て爆豪は驚いた。
「デクっ!?」
「っ!かっちゃん!なんでここに・・・・・・・てここ雄英だからいて当然か。それにしてもその衣装・・・・・・性格や口調も敵よりなのにますます拍車がかかったね。」
久々の再会にもかかわらず出久は辛口なことを言う。
「て、それどころじゃなかったね。」
出久はホースファンガイアの方へ視線を戻す。
「貴様・・・・・・・同族か?ならなぜ人間に味方する!人間は我々ファンガイアにとって餌なんだぞ!」
「それは昔の話だ。他と交わることで新たな可能性を見出す。なぜそれをわかろうとしないんだ!」
「黙れ!しょせん人間とは相いれぬ
「なら僕は・・・・・・それを全力でぶち壊すまでだ!キバット!」
「おっしゃー!」
出久の周りをキバットバット三世が飛ぶ。出久は左手でキバットを掴むとキバットは口を大きく開ける。
「がぶっ!?」
キバットの犬歯からファンガイアの力が注ぎ込まれ、出久の顔にファンタグラスの模様が浮かび上がる。腰の辺りには何重もの鎖が巻かれるとそれは形を変えベルトとなった。
「変身。」
出久は左手を突き出すとキバットをベルトへ装着する。
深紅の肉体に銀の鎧を身に纏い、上腕部、左足には力を封印した鎖を身に纏った黄色いコウモリの目を持つ戦士、仮面ライダーキバがそこに降臨する。
「さあ出久、キバって行くぜ!」