ファンに言われて行動しないわけがないのが私。
てことでようやくステイン戦は一区切りつきます。
長く待たせたわりに短いですが楽しんでください。
「いろいろ言いたいことはあるけど、ありがとう轟君。」
「別に大したことはしてねぇよ。応援も呼んでおいた。数分もすれば――――」
轟は右の氷結を使い足元を凍らせる。ステインは上に跳び回避するが轟はそれを狙い左の炎を放つ。
「―――プロも現着する。」
ステインは体を回転させて攻撃を回避するとナイフを投げる。轟は顔を左に反らすが頬を斬ってしまう。
「気を付けて!ヒーロー殺しの”個性“は血を使ったものだ!」
オーズはそう言うとメダジャリバーを取り出し構える・
「はっ!」
壁をバッタレッグで蹴りステインに接近するとつばぜり合いになる。
「ぐっ・・・・・・」
「貴様に聞こう・・・・・・はぁ・・・・・なぜそこまでつけることに執着する?」
互いに弾くと再び接近しカメアームで攻撃を防ぎながら蹴りと斬撃を繰り出す。
「手を伸ばせば助けられる命を見捨てたくないから!もうあんな思いはしたくないから!だから手を伸ばすんだ!」
その言葉に轟とステインは驚いた。
(緑谷の奴、どんな経験してきたんだ?)
(今の言葉はその場面に直面したということが言葉だけでも伝わってくる!全く、捨てたものじゃないな、この世界は!)
その時、倒れて動けなくなっている飯田は問いかけた。
「なぜ・・・・助けるんだ・・・・・二人とも、やめてくれよ・・・・・兄さんの名を継いだんだ・・・・・そいつは僕がやらないと・・・・!」
そんな飯田に対しオーズは静かに言った。
「名を継ぐだけじゃ、ヒーローにはなれない。継ぐんだったら、思いも継がなきゃいけない。
飯田君、今君がなりたいのは何?家がどうとか、敵がどうとかじゃない!自分が何でヒーローになりたいのか、自分の欲望を開放しろよ!」
その言葉を聞いた途端、飯田の心に有った何かが壊れた。
それは重く、硬く、自分を縛り付けていた何かであった。
それに応えるかのように飯田の指が動けるようになる。
「(緑谷君の言うとおりだ。僕は今まで、家がヒーローだからと言うことに囚われ続けていた。けど根源には、助ける姿に憧れたんだ。兄さんに、そしてオールマイトに!なら僕は・・・・・!)うぉおおおおおおおおおおおお!」
飯田は雄叫びを上げて立ち上がる。
「立ち上がった!・・・・・・・・そうか。だから刃物を使うんだ。」
「どういうことだ緑谷?」
「アイツの個性は、血液型によって変わるんだ。同じように襲撃されたヒーローも動くことが出来ていないということは、ステインの血液型と同じってことと仮定する。なら飯田君は二番目に相性が良かったのかもしれない。」
「はぁ・・・・・・正解だ。だがインゲニウム、なぜ立ち上がった?貴様にヒーローを語る資格は・・・・・」
「僕はあると思うよ。」
ステインの言葉をオーズが遮った。
「どんなに偉大な人でも、最初はみんな同じなんだ。無力でひ弱な一人の人間なんだ。誰でも間違いを犯し、道を踏み外してしまいそうになる。それでも、人を助けたいという気持ちがあるなら!その信念があるのなら!何度だって立ち上がれる!それがヒーローだ!」
その言葉にステインは気押される。
「二人とも、いくよ!」
「ああ!」
「わかった!」
オーズはバッタレッグを最大限の力で使い一気に前に出るとメダルジャリバーを叩き付けステインを後退させる。
「レシプロ、バースト!」
飯田のレシプロバーストによる蹴りがステインを刀を蹴り折る。そしてさらに追撃をして蹴り飛ばす。
(速い!)
飯田の速さにステインは驚いていた。
「轟君、飯田君の脚を冷やして!飯田君のレシプロがもう少し必要なんだ!」
「わかった!」
「させると思うか!」
ステインが轟に向けナイフを投げる。しかしそれはクジャクカンドロイド数体によって防がれる。
「小さいながらも的確なサポートをするアイテム・・・・・・・中々だな。仮面のヒーロー、名を聞かせろ。」
「仮面ライダーオーズ!」
「仮面ライダー・・・・・・オーズ!いい名だ!」
オーズはメダルを交換しオーキャナーを読み込ませる。
【タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!】
「はっ!」
オーズはメダルジャリバーを投げ捨てるとトラクローを展開しステインへ接近する。
「甘い!」
ステインは投げナイフを投げると腰に備え付けていたロングナイフを手に取り構える。しかしオーズのトラクローが投げナイフを斬り裂き、ロングナイフをも折った。
(なんという“個性”!いや、それだけじゃない。ここまでかなりの場数を踏んでいると見た!)
オーズとすれ違いざまにステインは思った。
オーズは体勢を整えると反転し、トラクローを収めると拳を構えバッタレッグで跳ぶ。
「レシプロ、エクステンド!」
飯田は一気に上に上昇し蹴りを食らわせようとする。
上から来るオーズと下から来る飯田。鵜足の攻撃を避ける術をステインは持ち合わせていなかった。
(ふっ・・・・・・いい仲間に巡り合えているじゃないか、インゲニウム。いいだろう、今のお前たちになら、倒されてもいい。だが忘れるな。ヒーロー気取りの偽善者を、俺は許さないぞ・・・・・)
ステインは心なしか微笑み、そして二人の攻撃を受け気を失った。