ようやく一学期を終えました。次は強化合宿・・・・・・・・とその前に映画の方を活動報告でも言った通りします!
映画を見てない人はネタバレする可能性があるので映画を見てからお願いします。
そして財団Xの布石はここにあったと言いましょう!
オールマイトの話から日は経ってヒーロー科の期末試験が終わった。
A組は芦戸さんを含めた五人、B組は物間君だけが補修と言う結果になった。
と言っても強化合宿には参加できるらしい。その代わり他の生徒よりも補修の時間が設けられるそうだ。
そして出久は今A組の生徒と共に県内最多店舗数を誇るナウでヤングな最先端である来椰区ショッピングモールに来ていた。
理由は強化合宿に必要なものを買うためである。
メンツは麗日、芦戸、八百万、葉隠、常闇、飯田、切島、峰田、そして出久の面々である。
各々買う者の目的がばらけているため各自解散して動いていた。
「さて・・・・・・僕一人になりましたから用があるなら付き合いますよ。」
「・・・・・・・・へー、気づいてたんだ。」
一般人を装って近づいてくる死柄木に出久は顔を向けないまま声を掛ける。
「んで、ヒーローに連絡するのか?」
「いいや。君ならその間に数人は殺しそうだ。そしてその騒ぎで大勢の人が恐怖で逃げるために個性を使って二次被害が出る。そんなリスクを僕は犯さないよ。腰を掛けて話そう。その方が互いにフェアだ。」
「いいね。」
死柄木は微笑み出久の隣に腰を掛ける。
「言っとくけど五本の指で“個性”を発動させようとする行為を少しでもしたら君の両手首の関節を外して指を一本逆に曲げるよ。」
「・・・・・・・・・出来そうだな、お前。もしかしてこっち側の人間じゃないのか?」
「そんなわけないだろ。でもしなければ死ぬ。生きるためなら最低限度の努力で最大限の成果を出す。それが策を講じる上での基本だよ。」
「なるほど・・・・・んで、こっちとしては聞きたいんだよ。大体なんでも気に入らないんだけどさ、今一番腹立つのはヒーロー殺しさ。」
「世間は仲間って思われているけど違うんだろ?」
「ああ、そうだ。問題はそこだ。ほとんどの人間がヒーロー殺しに目が行っている。雄英襲撃も保須で放った脳無も・・・・全部奴に喰われた。誰も俺を見ないんだよ。何故だ?」
誰も彼を見ようとしない注目しようともしないことに苛立っていた。
「いくら能書きを垂れようとも結局彼も気に入らないものを壊している。俺と何が違うと思う?緑谷。」
「・・・・・・・明確な目的が無い、信念が無い。ただ気に入らないから壊してる。やっていることが子供なんだ。欲望が無い悪意はただの我儘。正に今の君だ。」
「・・・・・・・まるで信念ある悪意にあったことがあるみたいだな。」
「・・・・・・・・・・否定も肯定もしない。」
「だがおかげで分かったよ。ああ・・・・スッキリした。点が線になった気がする。なんでヒーロー殺しがムカツクか・・・なんでお前が鬱陶しいか、わかった気がする。全部、オールマイトだ。」
深くかぶったパーカーからは不敵な笑みを浮かべている死柄木弔の顔があった。
「そうかぁ・・・・そうだよなぁ。結局そこに辿り着くんだ。何を悶々と考えていたんだ、俺は。こいつ等がヘラヘラ笑って過ごしているのも、
その時死柄木弔の中で明確な悪意が芽生えた。
「話せてよかったよ、緑谷出久。」
死柄木がその場を立つと丁度麗日が来た。
「出久君、その人は?」
「ただの知り合いだよ、麗日さん。」
「連れがいたのか、ごめんごめん。」
死柄木は一般人を装い明るい顔であいさつする。
「じゃあ行くわ。追ったりしたら・・・・・・わかるよな。」
「僕がそこまで阿呆に見える?最後に一つ、死柄木弔。オール・フォー・ワンは何が目的だ?」
「死柄木・・・!?」
出久の言葉に麗日は驚く。
「・・・・しらないな。それより気を付けな。次会う時は殺すと決めた時だ。」
死柄木はそう言うと人ごみに紛れその場から去った。
そのあと麗日が警察に連絡をしてデパートは一時封鎖されたが死柄木は既にいなくなっていた。出久はその日のうちに事情聴取を受け、死柄木と話した内容を話した。
出久が警察署から出ると引子ともに麗日、八百万、芦戸、葉隠が出迎えた。帰りは八百万のリムジンで送ってもらった。
そして強化合宿は予定をすべてキャンセルし当日まで一部教師以外知らせないという判断が下った。
そして夏休みに入る終業式の放課後、オールマイトが出久を視聴覚室に呼んだ。
「どうかしたんですか、オールマイト?」
「実は招待状が届いたんだ。君も知っているだろう?I・アイランド。」
「し・・・・・・・・知ってますとも!世界中の有能な科学者たちを一万人以上集めて住んでいる学術人工移動都市!でもなんでそんなことを?」
「実は古い友人の娘から招待状が届いてね。一般公開のプレオープンを記念してパーティーが開かれるんだ。だから君も正装を持ってきてくれ。」
「わかりました!」
出久はこの時嬉しかった。科学者であれば無個性であろうと活躍できる。一時はそんなことを夢見ていた。科学者になる人は大抵ヒーローに不向きと言われる個性の人が多い。
だがこの時誰も予想だにしなかった。
もし唯一の友に打ち明けていれば、もし誰か止めていてくれれば、そしてもし時間を巻き戻せたら、あんな悲しい現実を見なくて済んでいるということに。
「この世界に仮面ライダーは一人。私の研究をもってすれば仮面ライダーなど・・・・・・・・・ふっふっふっふっふ、ふはははははははははははは!」
そして異世界からの侵略の魔の手が伸びていることに、誰も気づけなかった。