僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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本日二度目の投稿です。
映画にはなかった予想外の展開をご提供します。
気づいている人はいるかもしれませんが。


53 劇場版僕のヒーローアカデミアOOO~集う英雄たち~⑬

 屋上には敵たちが用意したヘリがいつでも飛び立てるようにプロペラを回して待機していた。

「すぐにここを去るぞ。」

「わかりました。」

 部下はボスの言葉に従いヘリへ移動しようとする。

「待て!」

 声がする方を向くとそこには服が血で汚れている出久の姿があった。

「そんな状態で何しに来た、小僧?」

「博士を返せ!」

 出久の言葉を聞いてデイヴィッド博士は驚く。

「ほぅ・・・・・・つまり君は捕まえに来たのか。この悪事を働いた男を?」

「違う!助けに来たんだ!」

 出久はタトバコンボに変身する。

「どうやって助けるんだ?ええ!!」

 ボスは足元から金属を操作しオーズに金属を向け攻撃を仕掛ける。

 オーズはオーズキャリバーを手にしバッタレッグの跳躍を活かしながら斬り、近づいていく。

「これでもか?」

「っ!」

 オーズは足を止めてしまう。デイヴィッド博士の後頭部に銃口が押し付けられていた。

「はっ!」

「がぁ!」

 オーズは金属によって地面に押さえつけられる。

「ヒーローってのはそんな存在だよな。こうでもされたら動けなくなっちまうんだからよう。」

 ボスがそう言うとヘリは浮上し、高く上がって行く。

「ま・・・・・・・・・・・・・て・・・・・・・・・・!」

 だんだん遠ざかって行くヘリ。オーズはメダルの交換ができず、ただ眺めているだけであった。

「出久君!」

 メリッサが近づき金属を退かそうとする。

「返せ・・・・・・・返せ!返せ!返せ!」

 出久は何度も叫ぶが、ヘリはどんどん遠ざかって行く。そんな出久をあざ笑うかのようにボスは笑みを浮かべる。

「こういう時こそ笑え!緑谷少年!・・・・・・・・いや、仮面ライダーオーズ!」

 聞き覚えのある声に出久とメリッサは反応する。

「何故かって?私が来た!」

 ヘリの下まで跳躍したのはオールマイトであった。

 オールマイトが来たことに二人は喜ぶ。

「親友を返してもらおうか、敵ども!」

 オールマイトはヘリの上から急降下し拳を振るう。ヘリは貫かれ爆発し、デイヴィッド博士はオールマイトに抱えられ救助されていた。

「パパ!」

「もう大丈夫だ。」

 オールマイトは優しくデイヴィッドを降ろす。

「オーズ、今助けるよ。」

 オールマイトは鉄柱を退け、オーズを助ける。

「大丈夫かい?」

「ありがとうございます。」

 オールマイトの手を取りオーズは立ち上がる。

「この・・・・・・サムの奴、オールマイトは”個性”が衰退して弱っている話は嘘じゃないか。」

 ボスは何とか無傷でいた。ボスはデイヴィッドが作った装置を頭に装着し、“個性”を発動させようとした。

 しかしその時であった。

「待っていたよ、この瞬間を。」

 デュシャリ・・・・・・

「・・・・・・・・・は?」

 そんな声を出したのはボスであった。胸には後ろから貫かれたナイフが血に染まって突き出ていた。

「ごほっ!・・・・・・・・・お、お前は・・・・・・!」

 ボスの胸からナイフが抜かれ、ボスは倒れる。

「ど、どういうことなの?」

「なぜ君が・・・・・・」

 メリッサもオールマイトも驚いていた。デイヴィッド博士ですらその光景に驚き目を見開いていた。

「なにをしているんですか、サムさん!」

 そこには肩を血で濡らしているサムの姿があった。

「全く、この血のりを仕込んでおいてよかったよ。」

 サムはゼラチンを下に敷いている血のりを両肩から取り出すと投げ捨て、ボスが頭に付けていた装置を手に取り頭に付ける。

「やっぱりそれが狙いだったか。」

 屋上へ通じる通路から三人のライダーと爆豪たちがいた。

「どういうことですか?」

 オーズが問いかけるとフィリップが説明する。

「ここにいるサムは正確にはサムじゃない。こっちの世界のサムではなく、僕たちの世界の財団Xのサムだ。」

 その言葉にライダーたちは驚く。

「わかっているようじゃないか。そう、私は財団Xのサム。まぁ、この世界には私しかサムはいないがね。」

「どういうことだ?」

 オールマイトが問うとサムは答えた。

「この世界のサムは私が殺したからだ。今頃魚のえさになってるだろうね。この広い、広い海の最中のエサにね。」

 その言葉に一同衝撃が走る。

「私は別世界へと通じるゲートの開発に数年前に成功させた。その影響かあちこちで行方不明事件が勃発したようだが、まぁ犠牲はつきものだ。そこはどうでもいいじゃないか。やっと安定したのを完成させたのはほんの二、三年前。が、その時丁度博士の研究が凍結された時期に来たわけだ。

 おかしいとは思わなかったのかい、博士?裏につながりのない人間がどうやって本物を引き入れたのか?あれは全部私が手引きしたのだよ。こっちの世界の私にこの計画をそそのかしたのも私だ。彼はどうにかして金が欲しかったようだからね。私が進めて私が用意して、後はこの研究成果であるこの装置を手に入れれば、全て上手くいくはずだった。

 だが・・・・・・あろうことかこの世界の私は本番の数か月前になって弱腰になった。しつこいから殺したんだよ。全く、バカな男だ。おとなしく私に従えば死ななかったものを。」

 サムはそう言うとガイアメモリを手に取りガイアドライバーを装着する。

【Steal!】

 サムはスティールドーパントに変身するとボスの傷口に手を突っ込む。

「君の”個性”を私が奪おう。」

「がぁ・・・・・・か・・・・・・はっ・・・・・!」

 ボスは白目をむき、そして息絶えた。

「さぁ、後はこれを使うだけだ。」

 サムの手にはアストロスイッチが握られていた。

「コズミックエナジーとガイアメモリ、そしてこの“個性”にデイヴィッド博士が開発した装置さえあれば!私はこの世界を支配する!」

 サムの周りを鉄柱や配線が纏わり付き、巨大な怪物へと変貌を遂げた。

「させねぇよ。この世界を救って見せる。」

【サイクロン!】

【ジョーカー!】

 Wはサイクロンジョーカーに変身する。

「今日一番のタイマンはらせてもらうぜ!」

 フォーゼが構える。

「この世界の未来を守る!」

 アクアが構える。

「みんなで行けば、勝てる!」

 オーズが構える。

 W、オーズ、フォーゼ、アクアの四人の仮面ライダーが最後の敵と対峙した。

 

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