僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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先日FGOで十連ガチャを回したらレアサーヴァントが当たりました。しかも三体。
槍トリアにモードレット、そしてアマゾネス。他にもすでに持ってる概念で☆四が二つ当たりました。
そこで気づいたんですが、半分がレアです!概念爆死でなく当たり三つの豪運です!
あと先週の土曜に呼符で赤セイバーが当たりました。これも欲しかったサーヴァントです。


5 抹消とラトラーター

 相澤先生との勝負が決まった出久、峰田、葉隠は教室で作戦会議をしていた。

「ヤベーって!絶対勝てるわけねーって緑谷!今すぐにでもお前だけでも除籍取り消してもらおーって!」

「私もそう思うよ!」

 肝心の二人は戦意を失っていた。

 無理もない。教員免許を持っているとはいえど相手はプロヒーローである。経験も個性の使い方も上手である。

「落ち着いて二人とも。それに理不尽な除籍を覆せるチャンスなんだよ!窮地に追いやられている今だからこそ動くべきなんだ!それにこっちには相手にないチャンスがある。」

『チャンス?』

 出久の言葉に二人は首を傾げる。

「そう。それは付け焼刃の実力による不意打ち。僕たちの個性のことは先生は知ってる。当然入試の時も見ているはずだ。けど一から十まで見てるかって言われればそうじゃない。試験を見ている上でポイントを重要視している。個性自体はあまり見てないんだ。

 そして相手はこっちが個性の使い方が下手だから甘く見ているってのが普通だ。僕たちが個性を発現したばかりの子供にケンカを売られたとしても同じだと思うはずだ。」

 その言葉を聞いて二人は少しばかり分かった。

 要約するとナメ切った相手の不意をついて一気に畳みかける作戦である。

「でもこの作戦には二人の協力が必要なのと生きたいっていう本能が必要だ。二人の個性を教えてくれないかな?」

「うん!私の個性は見ての通り透明。服を脱げば絶対に見えないよ。」

「オイラの個性はモギモギ。ちぎっても生えてくるしオイラにはくっ付かない。良く跳ねるし、くっ付けば体調がいい時には一日中くっ付く。ちぎり過ぎると血が出る。」

「僕の個性はメダルを使った強化個性。でも完全に使えるわけじゃない。同じ色のメダルを三枚使ったコンボがあるけど結構負担がかかる。

それにしても峰田君のモギモギは使える。それに葉隠さんの個性を合わせて奇襲をかければ勝算はある。あとは僕が先陣を切って戦うんだけど相澤先生の顔はテレビで見たことがない。けど風格からしてベテランだ。僕たちよりも年上で雄英の先生なんだからきっとすごい個性に違いない。僕が使うメダルも慎重に考えないと。でも相手の個性が分からない以上タトバの方が賢明だ。」

 出久がブツブツ言っていると峰田が止めに入った。

「おい、緑谷。ちょっと怖いからこっちに戻ってきてくれ。」

「ああ、ごめん。けど二人の個性が分かったおかげでいい作戦を思いついた。けどこれは一回きりしかできない奇襲作戦。二人とも、よく聞いて。」

 出久は二人に作戦の内容を説明する。

「二人とも、わかった?」

「おう。」

「任せて!・・・・・・・・・ところで緑谷君。」

「なに、葉隠さん?」

「どうして助けようとしてくれるの?」

 峰田も同じ思いであった。ここでヒーロー科に入れず普通科に編入になった生徒は多い。ライバルが一人でも減るなら好都合と言うのにもかかわらず出久は助けようとした。二人にはなぜそんなことをしたのか理解ができなかった。

「理由なんて単純だよ。理不尽なことが嫌だったんだ。確かに相澤先生はこの世の中理不尽まみれだって言ってた。確かにそうだよ。」

 出久の脳裏には()()()()がフラッシュバックした。

「・・・・・・けど、ヒーローってのはそんな理不尽をなくして助けるものでしょ。」

『!?』

「二人が助けを求める顔をしていた。それに、ヒーローは助け合いでしょ。」

 出久は笑顔でそう言った。峰田はその顔にどこか安心感を覚え、葉隠は胸の奥からこみあげてくる不思議な感情を抱いた。

 

 

 グランドに設けられた特設ステージ。そこで行われる模擬戦を見ようと多くの生徒が集まっていた。

「結構集まったようだね。」

「そりゃあんな放送したらそうなりますって。」

 根津の言葉にセメントスは呆れていた。放課後に校長がマイクに命じてこのことを放送させた。

 放課後にもかかわらず生徒と先生の模擬戦に興味をそそられた生徒たち。その中にはA組の生徒もいた。

(クソデクが!また無茶すんじゃねぇだろうな!)

(うぅ・・・・・心配や。)

(出久君、また血を吐いたりしないよね?)

「彼の個性は試験の時に見たが・・・・・果たして相澤先生に通じるのか?」

 爆豪、麗日、芦戸、メガネ男子が出久のことを心配する中、時間となる。

「さぁ!リスナー諸君!今日急遽開かれたライブへよーこそ!まずは選手の紹介をしよう!

 ルールは簡単。二年、三年にはおなじみの確保テープを巻きつけた方が勝ちだ。

教師側からは相澤消太!ヒーロー名は後程わかるからあえて言わないぜ!

そして生徒側からは三人だ!まずは一人目!一年A組ヒーロー科、峰田実!”個性“もぎもぎ。どこにでもくっ付いてよく跳ねるぜ!調子がいい時は一日中だ!」

 プレゼント・マイクに峰田は紹介されると緊張した表情でステージに入る。

「二人目は葉隠透。“個性”は見ての通り透明だ!体が見たいからって泥とか投げつけるなよ!」

 葉隠は分りにくいが恥ずかしがっていた。個性を最大限に活かすため手袋と靴以外は装備していない。

「そしてそして三人目はなんと普通科の緑谷出久だ!こいつの個性は・・・・・・これだ!」

「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!】

『!?』

 プレゼント・マイクが紹介すると同時に出久はメダルをセットして変身する。オーズのことを知らない生徒たちは出久の変身に驚いた。

「“個性”はオーズ!三枚のメダルで変身する個性だ!メダル一枚一枚にはそれぞれ能力がある。同じ色のメダル三枚によって発揮される”コンボ”は絶大な力を持っているぜ!入試の時は緑のコンボで50人に分身して0P仮想敵を破壊したんだぜ!」

 プレゼント・マイクの解説で会場の熱は上がる。

「二人とも、わかっているよね作戦は。」

「おうよ!」

「任せて!」

「それではバトル・・・・・」

 プレゼント・マイクはゆっくりと手を上げ・・・・・

「スタート!!」

 一気に振り下ろすと同時に試合が始まった。

「はぁっ!!」

 オーズはバッタレッグを使い一気に相澤の懐まで入るとトラクローを出し斬りかかる。相澤はそれを避ける。しかし避けた瞬間に峰田のモギモギが迫ってきた。

「オイラだってー!」

 峰田は血が出るまでもぎもぎを投げつける。大した攻撃力はない。しかし相手の動きを封じるには十分な力を持っていた。

 峰田のもぎもぎが相澤の足や腕にくっ付く。膝やひじを曲げた状態で相澤の動きは止まる。

「おーっと!これはマズい!まさに手も足も出ない状況だー!」

「葉隠さん!」

「うん!」

 葉隠は確保テープを持って戦いに終止符を打とうとした。

「即席のチームとしては作戦は悪くない。だが連携が甘い!」

 相澤についていたもぎもぎが取れ、身動きができるようになるとすぐさま移動し峰田の下まで一気に走る。峰田はもぎもぎを投げて牽制するが当たったとしてもくっ付かなかった。

 そして早業で確保テープを巻きつける。

「峰田実、アウト―!」

「ほら、巻きつけられたんだ。さっさと外に出ろ。」

「ちくしょう・・・・・」

 峰田は悔しがりながら外へと出る。

(どういうことだ?確かに峰田君の個性はあの時までは発動していた。それに本人は今日は調子がいいって言ってた。まるで個性を消したかのように・・・・・・・ん?()()?・・・・・・・・・そうか!)

 オーズは相澤の正体に気づいた。

「個性を消す個性・・・・・抹消系ヒーロー、イレイザー・ヘッド。」

「イレイザー・ヘッド?」

「聞いたことがない。」

「メディア嫌いのヒーローか?」

「ほう・・・・・・俺のことを知っているのか。」

「そう!相澤消太の正体、それはなんとイレイザー・ヘッド!”個性”抹消!相手の個性を一時的に抹消することができるのだー!」

(僕の方は大丈夫。それに葉隠さんも・・・・・・あれ?なんで葉隠さんは大丈夫なんだ?個性を消すなら・・・・・・・そうか!消せる個性は大抵決められているんだ!おそらく発動型だけ!生まれつき体に現れている個性とかは消せないんだ!)

 オーズは相澤の個性の弱点の一つに気づいた。

「来ないならこっちから行くぞ!」

 相澤はオーズに向かってくる。

「牽制するなら!」

 オーズはメダルを変えてオースキャナーをスキャンさせる。

【タカ!ウナギ!バッタ!】

 オーズはタウナバになるとウナギウィップで牽制をしようとする。

(まだそんなものを隠してたのか!それにあれは・・・・電気!正面からじゃ・・・・・)

 相澤がそう思った直後であった。オーズは急に心臓に痛みを感じ、動きが鈍る。その隙を相澤は見逃さなかった。ウナギウィップをかいくぐり一気に懐にまで飛び込むと腹にキツめのキックを喰らわせる。

「ぐぁっ!」

「緑谷君!」

 葉隠はオーズに駆け寄る。

「緑谷、俺はお前のヒーロー科への編入を強く反対した。理由はお前もわかっている通りお前の体のことだ。仮にプロになったとしても迷惑をかける。そんなお前を俺はヒーローに向いていないと判断していた。・・・・・・・・・だが今日の戦いを見て、その判断は間違いだと気づいた。お前の体のこともある。お前と二人の除籍は――――」

 相澤がそこから先の言葉を言おうとした途端、オーズは言った。

「それはだめです!」

「なにっ!?」

「ここで止めれば、峰田君の奮闘も、僕たちの覚悟も無駄になる!」

「先生!私もまだやれます!」

 出久の言葉に答えるように葉隠もその意思を示す。

「緑谷―!葉隠―!がんばれー!」

 峰田もその二人を応援していた。そしてこの戦いを見ている生徒たちが応援をしていた。

「頑張れー緑谷!」

「最後まで見てやるぞー!」

「先生もがんばってー!」

 その光景に根津とマンサムは微笑んでいた。

「やはり生徒たちを集めて正解だったね。」

「ええ。彼らも気づくでしょう。ヒーローがなんのために戦うのか。その意味を。」

 ヒーローがなぜ悪と戦うのか?それは一重に人々の平和のためである。

 この世界においてヒーローは公務員であり人の味方だ。

 しかし、仮面ライダーたちの世界は違う。

 人間の自由と、平和を守るためである。個人ではなく全てを守る。たとえどんな理由があれど守るそれがヒーローなのである。

「参ったな・・・・・・これじゃあ止めるに止められないな。どうなっても知らないぞ!」

 相澤は笑いながらそう言うと目薬を差した。

(目薬・・・・・・なるほど。だったらあのメダルを・・・・・・いや、それだけじゃだめだ。負担は大きい。コンボの中で一番エネルギーが高いからね。でも勝つためには・・・・・これしかない!)

 オーズは葉隠に耳打ちをする。

「わかった?」

「任せて!」

 葉隠は前に出る。

(後ろに下がらせていた葉隠を前に?どういうつもりだ?)

 オーズは黄色のメダルを三枚セットする。黄色のメダルは輝いていた。

「まさか!」

「変身!」

【ライオン!トラ!チーター!ラタラター!ラトラーター!】

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 ライオンヘッドからまばゆい光が発せられ、オーズの周辺の地面を干からびさせる。

「出たー!オーズのコンボだー!タトバを除き、同じ色のコンボは特別な歌が流れる!歌は気にするな!

 そして!黄色のコンボで地面が干からびた!どんだけエネルギーがあんだよ!こいつぁスゲーな!」

 グラウンドに立っていたのはどこまでも照らす太陽のようなライオンのような鬣を持ち、どんな敵も切り裂くトラの爪を持ち、だれよりも早く駆け付けるチーターのような足を持つ戦士。

 オーズ・ラトラーターコンボであった。

「行くよ、葉隠さん!」

「まっかせて!」

 葉隠がオーズの前に立つとオーズはライオンヘッドからライオネルフラッシュを放った。

「即席必殺、集光屈折ハイチーズ!」

 拡散する光を葉隠の個性で一点に集め強力な光へ変換する。

「くっ!目が!」

 ヒーローオタクである出久だからこそ知っていた。イレイザー・ヘッドは見た相手の個性を消す。しかしそれは敵に気づかれてはならない。そのため視線がどこを向いているかわからなくするためにゴーグルを装備している。

 が、出久の予想通り油断をしていたため今は首にかけている状態である。

 オーズはクラウチングの体制を取るとチーターレッグから蒸気を出し、一気にトップスピードで迫る。

「は、速い!」

 足に自信のあるメガネ男子も驚くほどの速さであった。

「はっ!」

 オーズはすれ違いざまに相澤をトラクローで斬る。オーズはトラクローを地面に突き刺し、チーターレッグを使って逆方向に加速し速度を殺すと再び相澤へと接近。今度は上に飛び体を反転させ、チーターレッグの脚の回転を利用して何十回も相沢にキックを食らわせる。

「ぐっ!」

 流石の相澤も防ぐので精いっぱいであった。その隙に葉隠が後ろからこっそりと近づき足に確保テープを巻きつける。

「確保!」

「なにっ!?」

 相澤はそのことに驚く。

「生徒チーム、WIN!」

 プレゼント・マイクの言葉で会場は一気に歓声に包まれた。

「緑谷!」

「緑谷君!」

 峰田と葉隠はオーズの下へ駆け寄る。

「ありがとう緑谷!本当にダメかと思ったぜ!ほんっとうにありがとな!」

「私も!正直ダメかと思ってたの!」

「わ、わかったから二人とも一旦離れて!変身解けないから!」

 峰田は頭に抱き着き鼻水と涙を着け、葉隠は抱き着いていた。彼女は手袋と靴以外はないため肌の感触がダイレクトに伝わってくる。

(勝ってくれたのは嬉しいんだけど・・・・・)

(なんだろう?このモヤモヤ・・・・・)

 麗日と芦戸はその光景をよろしく思っていなかった。

「とにかくよかったよ。これで・・・・・コフッ!」

「・・・・・・・・・・・え?」

 変身を解いた出久は二人に話しかけようとした途端、いきなり吐血した。吐血した血は葉隠にかかった。

(やっぱり・・・・・・無茶しすぎだっ・・・・・・)

 出久はそこで意識を失い葉隠にもたれかかる形で倒れる。

「み、緑谷!」

「ねぇちょっと!ねぇってば!」

「デクっ!」

「緑谷君!」

「出久君!」

「リカバリーガールを呼んでくる!」

 爆豪、麗日、芦戸が出久の吐血に反応しメガネ男子がすぐさまリカバリーガールの下へと走って行った。

 葉隠がゆすって反応を待つが一向に反応は返ってこなかった。

「ねぇ起きてよ!起きてってば!ねぇってば!」

 

 

「本当に心配したんだよ!」

「オイラもだ!マジでこっちの心臓も止まりかけたんだからな!」

「ご、ごめん・・・・(あれ~?前にもこんな感じあったような・・・・・・)」

 出久はすぐに保健室に連れてこられリカバリーガールによって治された。倒れてから三十分後に目を覚ますなり二人に怒られた。

「出久君助けるためなら無茶しすぎちゃうんだよね。」

「でもそこがかっこいいんだよね。」

「それわかるー!」

 芦戸と麗日は出久について話していた。

「クソデクが!もっと体を大事にしやがれ!」

「言葉は悪いが同感だ。彼はもっと自分を大事にするべきだ。こっちの身も持たない。」

 爆豪の言葉にメガネ男子も同感であった。

「葉隠さん、ごめんね。血をかけちゃって。」

「本当だよ。血を被るなんて経験アタシ初めてなんだから。許す代わりに・・・・・・その・・・・・・名前で呼んでくれる?」

「えっと・・・・・透ちゃん?」

「っ!!うん!」

 葉隠は嬉しそうにそう返事をした。

「出久君!」

「えっ!麗日さん!」

「私のことも名前で呼んで!」

「え、えっと・・・・・・お茶子ちゃん、でいいのかな?」

「うん!」

 麗日は嬉しそうに返事をすると芦戸と葉隠に視線を向け、三人の間で火花を散らした。その光景の意味が分からず出久は首をかしげる。

「けっ!」

「どうやら彼の障害は他にもあるようだな。はっはっは。」

(緑谷。助けてもらって悪いんだが爆ぜろ。)

 爆豪はその光景に呆れ、メガネ男子は微笑ましく思い、峰田は嫉妬した。

 

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