すると念願の青セイバーが手に入りました。そしてもう一回引くとまた青セイバーを引きました。
1000万記念でゲットしたヘラクレスと合わせてstay nightメンバーをコンプできました。
いやー、嬉しい嬉しい。
無課金でコンプってのも自分ではすごいって思ってます。
その前にやった10連では見事爆死でセイバーが当たっと思ったらラーマでした。ほんとこういう手のがあるんですよ、私。
出久が相澤先生に勝った翌日、登校中も、休憩時間中も出久は注目を集めていた。
本来であれば勝てるはずのないプロヒーローに勝ったのである。当然と言えば当然なのだがもう一つ理由があった。
それは吐血である。
先日の戦いで出久の“個性”は確かに強かった。だがその反面体が弱いことでマイナスへと働いている。周りはいつ出久が吐血するのではないかと不安になっていた。
昼休み、出久が食堂で食事をとっていると心操がやってきた。
「緑谷、隣いいか?」
「構わないよ。」
心操は出久の隣に座る。
「緑谷、お前がヒーロー科落ちたのってその体が原因か?」
「う~ん・・・・・・そうなるかな。」
「そうか・・・・・・なんかお前が羨ましく思えてきた。」
「え?」
出久は耳を傾ける。
「お前の個性ってさ、敵に対して結構有効じゃねぇか。俺の個性って地味で周りからは”敵向きの個性”って言われてんだ。そんな経験ばっかしたせいなのか、お前みたいに実戦向きな個性が羨ましいって思うんだ。」
うつむきながらそう言う心操に出久は言った。
「僕は心操君の個性がヒーローとしては欲しいって思うと思うよ。」
「・・・・・・・は?」
「心操君の“個性”って自分の意思を持った言葉に反応した相手を操れるんだよね?」
「ああ・・・・」
「敵がもし人質を取っていたらその“個性”で操って人質を解放して敵を確保できるし、情報を引き出すのに・・・ちょっと人道的問題はあるかもしれないけど引き出すことはできると思うよ。何より事務所としては大助かりな個性だと思う。」
「どういうことだ?」
心操は出久の言いたいことが分からなかった。先の二つはまだわかるが事務所としての意味がよくわからなかった。
「ヒーロー事務所はヒーローの雇用を担うと同時にヒーローが戦闘で出した損害も受け持ってる。これって事務所としてはすごく負担が多いんだ。例えば最近デビューしたMt.レディ。都市部の活動には向いていなくて損害を多く出していることでも有名になっているんだ。ヒーローのためのヒーロー保険はあるけど素人目でも保険でカバーできる範囲を超えてる。活動して給料が入っても損害の方でマイナスになる。大きい事務所だったら副業が幅広いからカバーできる。だけど損害があっていいわけではない。営業にとって最も望ましいのは”損害が0”と言うこと。ここまではわかるかな?」
出久の言葉に心操は頷く。
「心操君の個性を仮に破壊力抜群の個性にぶつけたらその個性で出るはずだった分の損害は0、加えて事務所やヒーローとしての評価も上がる。さらにこれにはもう一ついいことがあるんだ。それは“個性による差別”。わかりやすく言うと心操君の経験のように“敵向きの個性”って言われる人たちは多い。そういう人たちはその言葉に耐えきれず敵になってしまうケースも多い。この原因に関しては学校によるものや環境があるんだ。特に学校だと教師も悪ノリするからね。最近それで教師への風当たりも悪くなっているから。でも心操君がその“個性”で活躍すれば希望にもなる。直接的にも間接的にも人助けをしているんだ。」
出久の説明を聞いて心操の表情は少しばかり明るくなった。
「緑谷、お前ってスゲーな。なんでそんなに分析できんだ?」
「僕、昔からヒーローに憧れていたから自分の将来のためにヒーローの”個性“や戦い方を研究したのをノートにまとめているんだ。この前のイレイザーヘッドの戦いもノートに記録したし。」
「スッゲーな。もしヒーローになれなかったとしてもヒーローコーディネーターになれるんじゃね?」
「そうかな?」
「そうだよ。」
出久の話に耳を傾けていた連中もうんうんと頷いていた。
休日、出久は引子に頼まれて買い物に出ていた。と言っても、気分転換の帰りに買ってきてということであるが。
出久が雄英で倒れてしまっていることは引子にも知れている。出久を心配するあまりか痩せている。なぜか出久は引子がやせていることに時折違和感を感じてしまうが。
「母さんに心配させてくないんだけど・・・・・・・この体だとね。」
出久は町を歩くのを止め、ふと自分の手を見る。
「お前の手でつかむのは、俺じゃない・・・・・・・・か。」
出久はふとアンクの言葉を思い出した。
「・・・と、いけない。ここじゃ人の迷惑だ。」
出久が道の脇の方へ行こうとすると後ろから声を掛けられた。
「あの、すみません。」
「はい?」
出久は声を掛けられ後ろを振り向くとそこには長い黒髪をポニーテールにまとめている女子の姿があった。
「わたくしは雄英高校の八百万百と言います。緑谷出久さんでよろしいですか?」
「はい。でもなんで・・・・・・て、確かA組の・・・・」
「ええ。一年A組ですわ。お二人の時はありがとうございました。」
八百万はそう言うとお辞儀をする。
「い、いえいえいえ!あれは僕が勝手にやったようなもんですし、そんなかしこまらなくてください!」
「そうですか?ではその代わりとして少し私のお願いを聞いていただけないでしょうか?」
「お願い?」
「はい。あなたの”個性“についてです。」
「僕の?」
出久は少しばかり驚いた。大抵の人は相手の個性を知るとその個性の特徴しか見ない。詳しいことなどは知らず聞かずが多い。しかし彼女は違った。
「あ~、ちょっとごめん。その話、アタシも混ぜてもらってもいいかな?」
二人が話していると髪をサイドテールに纏めている女子が話しかけてきた。
「失礼ですがあなたは?」
「アタシは拳藤一佳。同じ雄英一年のB組なんだ。」
拳籐は自己紹介をする。
「じゃあここで話すよりどこかの店で話さない?邪魔になるしさ。」
二人は出久の提案に賛成し、コーヒーショップへと足を運んだ。
そのころある路地裏で一人の男が逃げていた。
「くそっ!なんでこんなことに・・・・・・なんなんだよアイツは!」
「逃げても無駄だ。」
「っ!?」
男の目の前にはグリードがいた。理由は分からないが突如として襲われたチンピラ集団。ケンカを売ったわけでもないのになぜこんな仕打ちに合うのかが分からなかった。
「な、なんなんだよお前!いきなり俺らの前に出たと思ったら無差別に襲ってきやがって!こうなったら!」
男は落ちてある鉄パイプを手に取ると形を変形させハンマーにする。
その男の“個性”は金属変化。手に触れた金属を変化させることができる個性。この個性は強いイメージと変化させた場所によって脆くなってしまう部分を補う器用さが必要となる。
「喰らえ!」
男はハンマーを振り下ろす。しかし彼はそこまで知識があるわけではない。質量保存の法則も考えず作ってしまったハンマー。例えるならば傘の骨組みに重しを付けた状態である。振って相手にぶつけるまではそのままの状態を保ってはいるがぶつかれば脆く壊れる代物である。
そして男の作ったハンマーも正にそれであった。
男の作ったハンマーはいともたやすく壊れてしまう。
「馬鹿にもほどがある。」
「ぐはっ!」
男は弾き飛ばされ、気絶した。
「しかしいいものも手に入った。」
グリードは男の作ったハンマーにセルメダルを投げる。するとハンマーは瞬く間にハンマーヤミーへと姿を変えた。
「お前の欲望は何だ?」
「は・・・か・・・・い・・・・!」
「よし・・・・・ならば破壊してこい!お前の欲望のままにな。」
「う・・・・・ん・・・・・・」
ハンマーヤミーは表通りへとゆっくりと歩き始める。
戻って出久は二人と窓際の席で対面する形で話していた。
「しっかしあの時の緑谷、すごかったね。言ったら悪いけど変な歌が聞こえたと思ったら思いっきり速くなって相澤先生を圧倒したんだもの。」
「そこはわたくしも思いましたわ。緑谷さん、あなたの“個性”オーズを私は普通の個性とは思っていません。もちろん、私たちも自分の個性が普通とは思いませんが緑谷さんのは異常です。」
出久はその瞬間、マズいと思った。
「もしかして何か秘密があったりするの?」
「よろしければ私たちだけにでも教えてはいただけませんか?他の方には口外しませんので。」
「え、えっと・・・・・」
オーズの力はいわば“個性”を持つものからすれば喉から手が出るほどのものである。自身の持つ“個性”とオーズさえあれば無敵になれると思う者もいると出久は考えていた。
しかしオーズは欲が深ければ深いほどメダルに呑まれ、そして800年前の王のように暴走をする。出久はそれだけは避けたかった。下手をすれば人がメダルへと変わってしまうかもしれないからだ。
出久が答えるのに困っていると外の方が騒がしくなっていく音が聞こえてきた。
「なんだろう?敵かな?」
「だとしてもこれは・・・・・だんだんこちらへ近づいてきていません?」
「だとしたらヤバいんじゃない?」
三人が話している時であった。何かが出久たちのいる方へ飛んできた。出久はすぐさま二人の襟を掴んで放り投げる形で窓から離した。その直後、窓に看板のようなものが飛んできた。衝撃によって窓が割れ、出久は弾き飛ばされる。
「緑谷さん!」
「緑谷!」
二人は出久に駆け寄る。
「二人とも・・・・・・ケガはない?」
出久は二人の心配をする。
「わたくしは問題ありませんわ」
「アタシも。」
「よかった。」
出久は微笑みながらそう言うと拳藤は少し顔を赤くした。
相澤との戦いで見せた勇気ある姿とは違って慈愛に溢れている。その二つが拳藤の心にあるものを呼び覚ました。
出久は立ち上がると事件のある方を向く。
「ちょっと見てくる。もしかしたら逃げ遅れた人がいるかもしれないから。」
「でしたらわたくしも!」
「わ、私も行くよ!」
三人は事件の現場へと向かう。
「ぐあっ!」
パワー自慢のデステゴロが吹っ飛ばされ、建物にめり込む形で気絶する。
「パワー自慢のデステゴロが気絶するなんて!相手は一体・・・・・・っ!?」
出久はハンマーヤミーの姿を見て驚く。
「ヤミー!でも動物をモチーフにしていない・・・・・どういうことだ?」
出久は不思議で仕方なかった。本来ヤミーは親であるグリードをベースとした姿になる。鳥なら鳥形、ネコ科ならネコ、虫なら虫である。しかしベースがないヤミーは初めてである。
そんな時、ハンマーヤミーの後ろで泣いている女の子が見えた。
出久は迷うことなくオーズドライバーにメダルをセットすると変身する。
「変身!」
【タカ!ゴリラ!バッタ!】
出久はタカゴリバに変身するとハンマーヤミーに近づき殴り飛ばした。オーズは女の子を保護するとすぐに八百万と拳藤に預けた。
「二人とも、この子と他に逃げ遅れた人がいないかお願い。その間だけでも僕が食い止めておくから。」
「待ってください!緑谷さんがしなくても他のヒーローが・・・・」
「今戦えるのは僕しかいないんだ!それに・・・・・助けられる命があるのに手を差し伸べないなんてことしてたら、僕は一生後悔する!」
「っ!?」
出久の姿勢に八百万は心を打たれる。
誰かが助けてくれる。他のヒーローが来るまで頑張ってもらおう。
ヒーローが他力本願なことを言っては元も子もない。
出久が知っているヒーローは、どんな困難にも、どんな強敵にも決して最後まであきらめず立ち向かうヒーロー。時に敗北することも、逃げることもあった。けれど昨日より今日、今日より明日へと少しずつではあるが前へと進み、勝利するヒーローを出久は知っていた。
「じゃあお願い!」
出久はそう言うとハンマーヤミーの方へと駆け出す。
「八百万、アタシ・・・・・出久が本当の意味でヒーローに思えてきた。」
「ええ・・・・・・わたくしにもそう見えましたわ。さぁ、緑谷さんから頼まれたことをしましょう!」
「うん!」
二人は出久から頼まれたことを始める。
一方出久はハンマーヤミーを足止めしていた。
「お前・・・・・・・オーズ・・・・・・・はかい・・・・する・・・・!た・・・・・・おす・・・・・!」
(このヤミー、まるでガメルのヤミーだ!パワーがあってしかも固い!ゴリラでたたいているのでやっと渡り合えてる!)
オーズはゴリラアームでハンマーヤミーに応戦しているが本来の力を発揮されていない状態では、力では対等であった。しかしバッタの脚ではそのパワーを支えるほどの力はなかった。
「ふんっ!」
「ぐあっ!」
オーズはハンマーヤミーのアッパーに耐えきれず弾き飛ばされてしまう。
「まだだ・・・・・まだ安否が・・・・・・」
オーズが心配していると二人が大声でオーズに伝えた。
「緑谷さーん!避難誘導と安全の確保はできましたわー!」
「だからー!安心して―!」
オーズはそれを聞くと微笑んだ。
「ありがとう、八百万さん。拳藤さん。」
オーズは灰色のメダルをセットする。
「これ以上被害を出さないためにも、これでケリをつける!変身!」
【サイ!ゴリラ!ゾウ!サゴーゾ、サゴーゾ!】
サイのように強い角を持ち、ゴリラのように強い力を持ち、象のように大地を響かせる足を持つコンボ、サゴーゾコンボへと変身する。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!うおぉお!おっ!おっ!おっ!うぉおおおおおお!」
オーズは力が溢れるあまりドラミングをする。ドラミングによって衝撃波が発生し、遠くにいる二人にも伝わってくる。
「なんて衝撃ですの!」
「こんなに遠くに離れているのに!」
二人は衝撃を受け、踏ん張る。
「うぉおおおおお!」
「おおおお!」
オーズとハンマーヤミーは同時に駆け出し、そして同時に拳をぶつけた。
先ほどまでとは違い、パワーを支える象の足がある。足、腰、肩へ力が伝わり、そして発揮されたパワーはハンマーヤミーを押し返す。
「ぐぉお!」
ハンマーヤミーは弾き飛ばされ、後ろへ少し飛んだ。
「はぁ!うぉ!はっ!はぁあ!」
オーズは左右の拳をラッシュする。ハンマーヤミーは力負けし、倒れる。
「一気に決める!」
【スキャニングチャージ!】
オーズはオースキャナーでスキャンする。
オーズのゾウレッグにエネルギーが集中し、少し浮くとすぐに地面に沈む。
ハンマーヤミーは足を地面にめり込ませた状態で徐々にオーズへと引っ張られる。
オーズのエネルギーがサイヘッドとゴリラアームに集中する。
「はぁあああ・・・・・・・せいやー!」
オーズのサゴーゾインパクトがハンマーヤミーに炸裂。ヤミーはメダルとなり消滅した。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・なんとか・・・・かっこふっ!」
オーズの変身が解けるとそこには吐血している出久の姿があった。
(ヤバい・・・・・またやっちゃ・・・・)
出久が地面に倒れそうになるところを二人が急いで駆け寄り、間一髪で受け止めた。
「緑谷さん!しっかりしてください!」
「緑谷!緑谷ってば!」
「本当に心配しましたわ!」
「本当に心配したんだから!」
病院に運ばれた出久は二人に同時に怒られていた。八百万は芦戸や麗日から聞いていた意味が理解できたとその時思った。
「ご、ごめん・・・・・・あのさ・・・・・」
「なに?」
「あの事件・・・・・・どうなったの?」
「ああ、あれ?それがヒーローがやっつけたって話になってるわよ。本当は緑谷が倒したのに。」
「でもそちらの方が好都合ですわ。私たちも緑谷さんもヒーロー免許を持っていませんもの。」
ヒーロー活動する上において必要なもの。それはヒーロー免許である。自分がヒーローである身分証としてとても重要なものである。
無許可による公共の場での”個性“の使用は法律に違反する。しかしこれはあくまで発動型の身に適応されるといってもいい。
例えば生まれつき腕が複数ある個性の持ち主がいたとする。この時点で個性を使用している。ならばこの法律がすべての“個性”持ちに適用されるのであれば出久のように見た目も普通の人間と変わらない人だけが暮らせ、異形型は法によって裁かれるのだ。
それに加えサイドキックなどが欲しがる個性などはヒーローが庇ってしまうケースも多い。ヘドロの時のがいい例だ。誰も人を見ず、”個性“だけを見て決めてしまっていた。
「僕はそれよりも誰かがケガしてないか心配だな。」
「ヒーローのデステゴロが全身打撲、他のヒーローも負傷を負っていますが、幸いにも死者がいませんでしたわ。」
「本当、すごいことだよね。あの敵、メダルでできていたのかわからないけどプロをも圧倒してた。」
二人は事件を改めて確認した。間近で見ていたとはいえど受け入れるのには結構な時間が必要だった。
「でも二人ともありがとう。二人がいてくれなかったらあの状況はさらに悪化していたかもしれないから。」
出久が笑顔でそう言うと二人は顔を赤くする。
「どうかしたの?大丈夫?」
「え、ええ!大丈夫ですわ////」
「そ、そそ、そうそう////」
「???」
出久は分からず首を傾げた。
「み、緑谷さん!よ、よろしければ百と呼んでももらってもいいですか?」
「わ、私も一佳って呼んで。」
「わかった。じゃあ僕のことも出久って呼んでいいからね。百ちゃん、一佳ちゃん。」
「はい!」
「うん!」
この時どこかで三人がライバルが増えたと感じ取った。