僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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7 USJとシャウタ

 オールマイトの雄英高校への赴任。それはマスコミをも騒がせるニュースであった。連日のように雄英高校の前にはオールマイトがどのような授業を執り行っているか、生徒たちがどのような心境なのかを知りたい者で溢れかえっていた。

 流石の雄英もそのことにしびれを切らそうとしていた時、その事件は突如として起こった。

 マスコミの雄英への侵入。そのことに生徒たちは人騒がせと思っているものが大半であった。しかし、出久は別の観点で考えた。

(どうしてマスコミが雄英のあの厚い壁を壊せたんだ?そんな個性の人が・・・・・・いや、マスコミでもそんな力自慢の人はふつう取材関係の役職には就かせない。だとすると別の誰かが・・・・・・・)

 出久と同じようにプロヒーローも同じことを考えていた。

 そしてマスコミの侵入事件の翌日、出久は体育の授業を終え自分の教室へと戻ろうとしていた。そんな時偶然にも相澤と出くわした。

「っ!緑谷、ちょっといいか?」

「相澤先生。どうかしたんですか?」

「確かお前のクラスこの後自習だったよな?」

「ええ。なんか先生が急な用事ができたとかで・・・・・」

「丁度いい。こっちの方で手伝いをしてくれ。

「僕でよければ・・・・・」

 出久は心操に自習時間はA組の手伝いに行くと伝え言われた場所に来た。

 相沢としばらく待っているとコスチュームを着たA組がやって来た。見覚えのある顔や初めて見る顔があった。

「よーし、お前ら集まったな。今回の訓練ではリアルさを出すために緑谷に協力してもらう。わかったな?」

 相澤の言葉にA組の面々は返事をする。

(やった!出久君と一緒や!)

(クラスとか違うから一緒にできないかと思ったけどラッキー!)

(訓練でイイトコ見せて差を広げないとね!)

(遅れている分、近づいて見せますわ!)

 四人に関しては闘志を燃やしていた。

(危ないとこにホイホイ来てんじゃねーよ、クソデクが!)

 爆豪は出久のことを心配していた。

 そんな中メガネ男子が笛を片手に指示を出す。

「バスの席順でスムーズにいくように番号順に二列で並ぼう。」

 そう言われ中に入るがバスはメガネ男子が思っている縦に席が分かれているものではない方の構造であった。

「こういうタイプだった!くそう!!!」

「意味なかったなー。」

 メガネ男子に芦戸がそう言うと出久の隣に座っていた女の子が話しかける。

「緑谷ちゃん、私、蛙吹梅雨って言うの。梅雨ちゃんって呼んで。」

「うん、よろしく梅雨ちゃん。」

「緑谷ちゃん、アタシ何でも思ったことを口にしちゃうの。あなたの個性ってたくさんあるようだけど、どのくらいあるのかしら?」

「ああ、それ俺も思った。俺は切島鋭児郎ってんだ。」

「俺は上鳴電気。」

「俺は尾白猿夫。」

「俺は砂糖力道。」

「俺は常闇踏陰だ。で、こっちが口田甲司だ。」

「僕の名前は青山優雅と言うんだ。覚えておいてくれ☆」

「俺の名は飯田天哉だ。A組の学級委員をしている。」

「俺は轟焦凍だ。」

 男子全員が自己紹介すると女子からも一人自己紹介をする。

「ウチが最後だね。ウチは耳郎響香。」

「みんな、ありがとう。僕の個性なんだけど紫を除けば結構あるよ。」

 出久はそう言うとメダルホルダーを取り出しみんなに見せる。

「結構あるな。一組だけ除けばみんな色がある。」

「なぁ、緑谷。色によって能力とか変化すんのか?」

「うん、コンボにはそれぞれ特有の能力があるんだ。緑のガタキリバだと分身による人海戦術、黄色のラトラーターだと高熱の放射、灰色のサゴーゾだと重力操作、水色のシャウタだと体を液状化させることができるし、オレンジのブラカワニだと超回復があるし、赤のタジャドルは超音速飛翔で飛べるんだ。」

 出久の説明を聞くと一同驚く。

「緑谷、お前の個性ってスッゲーな。万能じゃねぇか。」

「そんなんじゃないよ。一枚一枚の特性を理解してその場に合った使い方をするのって大変だし、それにコンボは過ぎた威力を持ってて体力も持っていかれるから。」

「なるほど。決して万能ではないというわけだな。では先ほど言っていた紫は何なのだ?それにここにはないようだが・」

「・・・・・・・・・紫は、正直言って制御できないんだ。メダルに呑まれるって言ったらいいのかな?力の制御ができなくて周りにあるものすべてを破壊する。だからもし使うとしたら命かけるときかな?」

 出久はそう言った。

(オールマイトからも紫を使ったときは生徒の安全を優先しろと言われてはいるが・・・・・・本人がそこまで言うのなら相当危険なのか。それに、こいつらは肝心なことに気づいていないな。緑谷の個性は他の個性よりも逸脱している。それにさっきの色のコンボの説明、ありゃなんだ。ただでさえメダル一枚の能力が高い上に特殊能力まで付属は反則だろ。ま、本人もその危険性が分かっているから中学までは教師には秘密にしてもらっていたらしいがな。)

 話に耳を立てていた相澤はそう思った。

 目的地に着くまでにみんなは自分の個性を話し、出久はその個性のアドバイスや応用などを話した。

 

 

 雄英公庫王敷地内に建てられているドーム。そこはまさにテーマパークを連想させるような施設であった。

「スッゲ―――――――!USJかよ!!」

 切島がみんなの思いを代弁すると一人のヒーローが説明する。

「水難事故、土砂災害、火事、etc.・・・あらゆる事故や災害を想定し、ボクが作った演習場です。その名も・・・・

U(ウソの)S(災害や)J(事故ルーム)!!」

(本当にUSJだった!!)

 一同がそう思う中、説明をしたヒーローに出久はテンションが上がる。

「スペースヒーロー「13号」だ!災害救助で目覚ましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

「わー、私の好きな13号!」

 麗日もテンションが上がる中、相澤はあることを尋ねた。

「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが。」

「それがですね、先輩。通勤時間に()()ギリギリまで活動したみたいで・・・・」

 13号はそう言いながら指を三本立てる。

「仮眠室で休んでいます。」

「不合理の極みだな、オイ。・・・・・・・仕方ない、始めるか。」

「えー、始める前にお小言を一つ二つ・・・・三つ・・・四つ・・・」

(増える・・・)

「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は”ブラックホール“どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。この”個性“でどんな災害からでも人を救いあげているんですが、しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう”個性“がいるでしょう?」

(それは分かる。僕のメダル、これは800年前の王が錬金術師に作らせたものだ。これで王は自分に逆らうものすべてを力で黙らせてきた。でも王は欲望が強すぎるあまりすべての力を求めて、そしてすべてを失った。僕の中にあるこのコアも、簡単に人を殺してしまう・・・・・)

 出久は深刻な顔をする。

「超人社会は”個性”の使用が資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えば容易に人を殺せる”いきすぎた個性“を個々が持っていることを忘れないでください。相沢さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転!人命のために”個性”をどう活用するのかを学んでいきましょう!君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。助けるためにあるのだと心得て帰ってくださいね。」

(・・・・・・13号、カッコイイ!!)

「以上!ご清聴ありがとございました。」

 13号はそう言うと一礼する。生徒たちからは拍手が送られる。

「よし、それじゃぁ・・・・」

 相沢が施設内に目を向けた途端、何か違和感を感じた。そして同時に出久の第六感が危険を知らせた。

「っ!?」

 出久は咄嗟にオーズドライバーをセットする。

「緑谷?」

 その直後、USJ内に黒霧のようなものが出たかと思えば、そこから全身が手で覆われている男を筆頭に多くの敵が入ってきた。

「全員一塊になって動くな!13号、生徒を守れ!」

「相澤先生、あれってもしかして!」

「お前の予想通り、敵だ!」

 相沢はゴーグルを装着する。

 敵の中の黒い人物が口を開いた。

「イレイザーヘッドに13号ですか。先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトはここにいるはずなのですが・・・・」

「やはり先日のはクソ共の仕業だったのか。」

「どこだよ・・・・せっかくこんなに大衆を引き連れてきたのにさ・・・・オールマイト、平和の象徴・・・・いないなんて・・・子供を殺せば来るのかな?」

 体中に手がある男は出久たちを見ながらそう言った。

(間違いない、こいつらは本気だ。しかも馬鹿じゃない。ここのセキュリティーをやすやす突破して入ってきてる!)

 出久はいつでも変身できるように構える。

「敵ンン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるだろ!!」

「敵もバカじゃないよ!」

「先生、侵入者用センサーは?」

「もちろんありますが・・・・!」

「現れたのはここだけか学園全体か・・・・・なんにせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことができる“個性(ヤツ)”がいるってことだな。」

「多分ここだけだよ。あいつが言っていたでしょ?オールマイトを狙っているって。つまり・・・・・目的があるから用意周到に画策された奇襲!」

 出久が冷静に分析をする。ここは場数を踏んでいるからこそできるものである。

「13号、避難開始!学校に電話試せ!センサー対策も頭にある敵だ!電波系の”個性”が妨害している可能性もある!上鳴、おまえの”個性”で連絡試せ!」

「っす!」

 相沢はそう指示を出すと敵の方へ突っ込んでいく。

「おいおい、大丈夫なのかよ!先生の個性じゃあの数は・・・・」

「大丈夫だよ、峰田君。それに個性にだけ頼っていたら三流だ。先生はプロ、一芸だけのヒーローじゃない!」

 出久はあの時の模擬戦で確信を持てていた。

 “抹消”の個性。それだけでは敵を制圧できない。ならばどうすべきか?足りないものを補う力を身に付けることで可能性を大きくする。それがプロヒーローと言うものである。

「射撃隊!行くぞ!」

「情報じゃ13号とオールマイトだけじゃなかったのか!?ありゃ誰だ!」

「知らねぇ!!が、一人で正面から突っ込んで来るとは・・・・」

『大間抜け!!』

 射撃系の個性を発動しようとするが個性は消されているため発動しない。

 そのことに呆けている敵の隙を相沢は見逃さず装備している包帯を二人に巻き付け頭同士をぶつける。

「ばか野郎!!あいつは見ただけで“個性”を消すっつぅイレイザーヘッドだ!」

「消すぅ~~~~~!?へっへっへ、お俺らみてぇな異形型も消してくれるのか?」

 四本腕の個性を持つ敵が相澤を狙うがそれよりも前に相澤のパンチが敵に入った。

「それは無理だ。発動系や変化形に限る。が、お前らみたいなやつらのうまみは統計的に近接格闘で発揮されることが多い。」

 殴り飛ばした敵の脚に包帯を巻きつけ後ろから来る敵の個性を身を低くして回避するとそのままぶつけた。

「だからその辺の対策はしている!」

「肉弾戦でも強く・・・・その上ゴーグルで目線を隠されていては”誰を消しているか“わからない。集団戦においてそのせいで連携が後れを取るな・・・・なるほど。嫌だな、プロヒーロー。()()()()じゃ歯が立たない。」

 全身手で覆われている男が冷静に分析をする。

 13号が引率して避難しようとするが出口に黒い敵が立ちふさがる。

(いつの間に!少し目を離してたけど階段を上ってくる様子はなかった・・・・・てことは移動系の個性!)

「初めまして。我々は敵連合。僭越ながら・・・この度はヒーローの巣窟雄英高校に入らせていただいたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことです。本来ならばオールマイトがいるハズ・・・・何か変更があったのでしょうか?まぁ・・・・それは関係なく・・・・」

 13号は警戒して人差し指の蓋を開けいつでも”個性”を発動できるようにする。

「私の役目はこれ―――」

 敵が何かを言おうとした途端、爆豪と切島が攻撃を仕掛けるが敵は回避する。

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったのか!?」

「危ない危ない・・・・・そう・・・・生徒と言えど優秀な金の卵。」

「ダメだどきなさい、二人とも!」

 13号が注意した途端、敵の黒い靄を出久たちを覆うように広げた。

「散らして、嬲り殺す。」

(このままじゃマズい!持っててよかった!)

出久はカンドロイドの栓を開け、敵に投げつける。カンドロイドはクジャクカンで一気に敵に接近し顔にぶつかる。

「ぐっ!」

 黒い靄は若干弱まったがそれでも何人かはどこかへ転送させられた。

「っ!?」

 出久が次に目にしたのは水であった。目の前を一面水が貼ってあった。そしてそこがどの場所か出久は見当がついた。

「水難!?」

 直後、出久は水の中へと落ちる。

(奴らの狙いはオールマイトを殺すこと・・・・そしてあいつの“個性”はワープ!ここまでするなんてまるでカザリだ!)

 出久がそう思っているとボンベを装備した敵が目の前にいた。

「来た来た。」

「っ!?(しまった!敵が待ち構えていることを頭から外してた!今から変身しても間に合うかどうか・・・・・)」

「オメーに恨みはないけど、サイナラ!」

 そう言うと敵は出久に襲い掛かろうとした。だがその瞬間蛙吹が敵を蹴る。蛙吹の脇には峰田が掛けられていた。

「緑谷ちゃん。」

 蛙吹は下で出久を確保すると海面へ上昇する。

「サイナラ。」

 蛙吹は海面へ上昇し出久を船の甲板へと乗せた。

「カエルの割になかなかどうして・・・・おっぱいが・・・・くっ・・・・」

「っ!?」

 峰田がどさくさ紛れに蛙吹の胸の感触を味わっていたことに気づき甲板に投げつける形で上げた。

「ありがとう、梅雨ちゃん。」

「どういたしまして。それより大変なことになったわね。」

 蛙吹は船に上がると出久と共に身を屈める。

「カリキュラムが割れていた。単純に考えれば先日のマスコミ乱入は情報を得るために奴らが仕組んだってこと。奴らは虎視眈々と準備をしてきたんだ。」

「でもよでもよ!オールマイトを殺すなんて出来っこねぇさ!オールマイトが来たらあんな奴らケチョンケチョンだぜ!」

「峰田ちゃん・・・・殺せる算段が整っているから連中こんな無茶しているんじゃないの?そこまでできる連中に私たち嬲り殺すって言われたのよ?オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら?オールマイトが来たとして・・・・無事に済むのかしら?」

 蛙吹の言葉にだんだん峰田の顔は青くなる。

「確かに、その通りだ。でも・・・・・あいつらはそれをまだ見せていない。」

「どういうことだよ?」

「相澤先生の戦闘を見て気づいたとは思うけど、あいつらは強くない。相沢先生があしらえる相手ってことはチンピラ同然。でも問題はそこじゃない。多分アイツらは捨て駒だ。」

「捨て駒!?あいつらが!」

「うん。その証拠に指揮を執っていなかった。つまりいる人材があの中にいなかったってことになる。でもそんなことよりまず僕たちが考えるのは・・・・・ここから脱出することだ。おそらくあいつらの中にしびれを切らして船を沈めに来る奴らがいると思う。そうなったら峰田君が一番危険だ。蛙吹さんの個性と僕の青のメダルのコンボで逃げ切ることはできる。でも峰田君は水中で長く息も続かないし背が低いから敵につかまってしまう。やるなら短時間で一網打尽にできる戦術をする!」

「緑谷ちゃん、その発想はいいけれど相手がこっちの個性を知っているって可能性はないのかしら?」

「断言できる。ない。」

「どうしてかしら?」

「梅雨ちゃんがいるからだよ。例えば僕が敵だとしてみんなの個性を知っているのだったら僕は火災ゾーンに蛙吹さんをワープさせる。」

 出久がそう話していると突然船が大きな音を立て揺れた。それと同時に船に大きな傷ができた。

「じれったいだけだ。ちゃっちゃとおわらそう。」

 敵の一人の攻撃が船を割った。

「なんて力・・・!船が割れたわ!」

(正直、ここでコンボは使いたくなかった。できればもう少し後・・・・・他の人たちを救出するときに取っておきたかった。でも今はそんな悠長なこと言ってられない!)

 出久はメダルホルダーからメダルを三枚取り出すと閉じて蛙吹に渡した。

「緑谷ちゃん?」

「二人とも、よく聞いて。」

 出久は自分が考えた作戦を二人に言う。

「緑谷!またあの時みたいに血を吐いちまったら元も子もねぇじゃねぇか!」

「峰田ちゃんの言う通りよ。もっと他に・・・・・」

「ごめん。だけど今はこれしかないんだ!敵が水中にいる可能性だってある。このコンボならあいつ等よりも早く移動できる。それに・・・・・ただ、手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ。それだけ。」

 出久は二人に微笑みながらそう言うとオーズドライバーにメダルをセットする。

 セットされた水色のメダルが光ると、出久はオースキャナーでスキャンする。

「変身!」

【シャチ!ウナギ!タコ!シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!】

 シャチのようにどんな暗いところにいる敵を見つけ、ウナギのように絡み付き、そして電気を流し、タコのように吸い付く足で敵を捕まえることの出来るコンボ、シャウタコンボへと変身する。

「はっ!」

 オーズのシャチヘッドが光るとオーズは水のようになり湖の中へと飛び込む。

「こいつ自分から突っ込んでききやがった!」

 敵はオーズに攻撃を仕掛けるがオーズは見なくてもわかっているかのように避ける。

 シャチヘッドの能力である超音波で敵の位置を把握し、ウナギウィップで敵を捕縛すると電撃を流し弱らせ、遠くにいる敵をタコレッグの八本足で捕縛し一点へ集めると一気に船の上へと急上昇する。

「梅雨ちゃん!峰田君!」

「わかったわ!」

 蛙吹は峰田を抱えて上へと跳ぶ。

 オーズはオースキャナーで読み込む。

【スキャニングチャージ!】

「はぁあああ・・・・・せいやあああああ!」

 オーズのタコレッグがドリルのように回転し放たれる必殺技、オクトバニッシュが船を貫き炸裂する。

 船を簡単に貫く威力に水柱が立ち、そして水は元に戻ろうと収縮を始める。それと同時に船が沈むことにより渦潮が発生した。

「なんて馬鹿でけぇ威力だ!これじゃぁ逃げられねぇ!」

「馬鹿!感心するな!」

 敵が悠長に話している中、峰田はやけくそ気味にモギモギを投げつける。

「オイラだって・・・・・オイラだってぇえええええ!」

 峰田のモギモギによってくっ付いていく敵は逃れる術は無く、そのまま一塊になって身動きが取れなくなった。

「とりあえず()()()()突破って感じね。すごいわ、二人とも。」

 

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