僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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74 打ち明ける真実と思い

「ん・・・・・・」

 ぼやけた視界を数回瞬きさせて出久は目を覚ました。

「・・・・・・・ふぅー。」

 片腕で目を覆い、溜息を吐く出久。

「また倒れたんだ。」

 出久はそう言うと上半身を起こすと自分の胸に触れる。

「・・・・・・・・・・こんな病気なかったらよかったのにな。」

 そんなことを出久が溢すと扉をノックする音が聞こえて来た。

「母さんかな?どうぞ。」

 出久が許可を出すと麗日たちが入って来た。

「お茶子ちゃん、百ちゃん、三奈ちゃん、透ちゃん、一佳ちゃん!」

 入って来た人全員の名を口にする。

「出久さん、体調はどうですか?」

「うん、今は大丈夫だよ。」

「そうですか。」

 出久の言葉に安心した八百万は胸を撫で下ろす。

 麗日たちは出久を囲むように座る。

「出久さん、あの時は申し訳ございませんでした。」

 頭を下げたのは八百万であった。

「気にしないでイイよ、百ちゃん。それに――――」

 そこから先を言おうとすると麗日が口を開いた。

「出久君どうしてそんなに無理をするの?」

「・・・・・・・・え?」

 出久は突然のことに間抜けな声を出す。

「そうだよ・・・・・・・あたし達だって心配してるんだよ。」

「いっつも自分を犠牲にしてるけど、出久君自信を守ってないじゃん。」

 拳籐と芦戸が口を続けて開く。

「それに・・・・・・・無茶しすぎてるよ。」

 葉隠の最後の言葉に出久の心に鋭い何かが刺さったようであった。

(ああ・・・・・・僕は母さんやかっちゃん以外にも、こんなにも多くの人を心配させてしまっているんだね。)

 出久は自分が情けなく思えてしまった。

 仮面ライダーの力を持っているとはいえど、所詮は人間だ。

 誰かを支えて、誰かに支えられて生きていくものなのに、自分が頼ろうとしていないのではないかと改めて気づかされた。

「・・・・・・・・・・ごめんね、みんな。心配させて。それとーーーーー」

『???』

「―――――――聞いてほしいんだ。僕のことを。」

 出久は怖かった。

 死ぬよりも、離れていてしまうのではないのかを。

 自分のことを思い、一緒にいられないと思って離れて行ってしまうのではないのかと言うことを。

 自分を苦しめているこの病が、いつ自分に牙を剥くのか。

 出久はただただ怖かったのだ。

 決して強くはなかった。

 決して勇気があるわけではなかった。

 背中を誰かが少し押して、後は勢いに任せていた。

 無我夢中で走っていた。

 それしかできることが無かった。

 それが今の自分なのだ。

 

 出久はすべて話した。

 自分の病気を、自分の力を。

 幻滅されると思っていた。

「ねぇ、出久君。」

 誰よりも先に口を開いたのは麗日であった。

「私たちがそれを知って、離れると思っとるん?」

「・・・・・・・」

 無言は肯定を意味していた。

「あたし達、そんなことで嫌いになったりしないよ。」

 次に口を開いたのは芦戸であった。

「そうですわ。何より出久さんは猫を被るような人でないのはみんな知っていますわ。」

「誰よりも先に動いて助けてくれたのも出久君だもん!」

「だからそんな悲しいこと言わないでよ。」

 八百万、葉隠、拳籐が続けて口を開くと、出久は自然と涙を流していた。

「・・・・・・・・・あれ?なんで僕泣いてるのかな?あれ?あれ?」

 出久はなんで泣いているのか自分でもわかっていなかった。

 そんな出久に対して彼女たちは抱きしめた。

「いんだよ、今は泣いても」

「そうだよ、いんだよ。」

「ええ、いいんですわ。」

「うん、泣いていいんだから。」

「頼っていいんだから。」

 出久はポロポロと涙を流す。

 初めてなんだろう、こうして涙を流すのは。

 誰かにこうやって、すごく弱みをさらすのは。

「どうやら、大丈夫みたいだな。」

 病室の外で伊達は聞き耳を立てていた。

「もう一押しだぜ、お嬢ちゃんたち。」

 伊達は押す言うとその場を後にした。

 

 しばらく出久は泣き崩れていた。

 そして涙が枯れ、目が赤くなっていた。

「ごめんね、みんな。」

「いいんだよ。うち等出久君のこと好きだし。」

「え?」

「あ・・・・・・・・」

 麗日は口を滑らしてしまい顔を赤くする。

 周りも同じように顔を赤くしているので確信へと変わった。

「///////////」

 出久もまさかそう思われているとは知らずに顔を赤くする。

「ええと・・・・・・・その・・・・・・私たちと付き合ってくれますか?」

 そう口をしたのは麗日であった。

 しかしそこで出久は疑問が生じた。

 いま彼女は〈〈私たち〉〉と言ったからだ。

「それってどういうこと?」

「え?意味が分からんかったの!」

「そっちじゃない!私たちってところが!」

 出久がそう言うとそっちかって反応を皆がする。

「出久さんはこちらの法律をご存じないのですか?」

 そう言って八百万がスマホの画面を見せて来た。

 スマホには一夫多妻方の法案が制定された記事が掲載されていた。

「あの・・・・・・えっと・・・・・・・・」

 突然のことに頭が回らない出久。

 しかし出す答えは既に決まっていた。

「こ、こんな僕ですがよろしくお願いします///////////」

 出久は顔を赤くしながら頭を下げた。

『こちらこそ、お願いします!』

 一同笑顔でそう言うと最初に動いたのは麗日であった。

 出久の顔に手を添えて一気に口づけをした。

「っ!?」

『あっ!?』

 少しして離れると麗日は顔をにやけさえていた。

「えへへ、キスしちゃった。」

「ずるいですわ!」

「一人だけ抜け駆け禁止!」

「私たちもする!」

「以下同文!」

「ちょ、ちょっと!」

 出久は結局彼女たち全員とキスをした。

 

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