僕のヒーローアカデミア OOO   作:ザルバ

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77 部屋王決定戦

 出久たちが入寮するところはロビーが広く、部屋も一人暮らしをするには問題ない広さであった。

 その時百は「我が家のクローゼットと同じくらいですわ。」と言っていた。

「出久さん、教えていただきありがとうございます。」

「いやいや、なんとなく予想していたから。」

 出久が前もって教えていたのは部屋の広さに関することだ。

 お茶子が住んでいる家の広さを参考にして家具などを考えるようにと助言をしていた。

 実際入れようと思ってたベッドの大きさがお茶子が住んでいた部屋ではギリギリであった。

 

 そして荷解きが終わり部屋の模様替えが終わったのは午後六時を過ぎた段階であった。

 男子はロビーでくつろいでいた。

 すると部屋の模様替えが終わった女子たちが来た。

「男子部屋で来たー?」

「おう、今終わったところだ。」

 三奈の問いに答えたのは切島であった。

「あのね、今話してて提案なんだけどさ!お部屋お披露目対決しませんか?」

 その言葉に一同唖然とした。

 

 出久の部屋の場合、これと言って特に特徴的ではない部屋ではあるが、写真が多かった。

 向こうの世界で撮った写真やいろんな国々を回っていた時に撮った写真、そして一つのガラスケースに入っている綺麗な白い石があった。

「結構いろんな国の写真があるね。」

「いろんな国を回ったからね。」

「・・・・・・・・」

 その言葉に飯田は少し気になったが今聞くときではないと思い黙った。

 

 それからは各々の部屋を見ることになった。

 常闇の部屋は黒一色で染め上げられて中学生が好きそうなネックレスや剣とかが飾られている。一種の黒魔術的なものもあったりと個性が強い。

 次に青山の部屋はミラーボールがあって壁から家具に至るまでキラキラしていた。

 流石に目が痛くなるのと女子からの受けは悪かった。

 次の部屋は尾白。これと言って特徴的なものは無くて言うならば普通であった。

 飯田の部屋の場合は部屋の本棚に収まりきらないほどの量の本が置かれ、そしてメガネが大量にあった。

(ケースに入れて保管しておけばいいのに・・・・・・)

 地震があった時を想定した出久はそう思った。

 次に上鳴の部屋だが、手あたり次第チャラ男のおモノを飾っている感じの部屋であった。

 口田の部屋は尾白と似たり寄ったりしているが可愛いぬいぐるみと二羽のウサギがいた。

 ここまで男子ばかり評価されていたことに対し峰田が女子の部屋もと言うこととなった。

 そんなわけで女子の部屋も含めた部屋の評論会が始まった。

 切島の部屋の場合漢気感が満載の部屋で会って女性には理解できない。

 障子の部屋の場合最低限必要なものを置いているだけのミニマリストの部屋であったがこれはこれで印象が強かった。

 瀬呂の部屋の場合はエイジアンな部屋で統一されている分センスがあった。

 轟は一番のインパクトがあった。実家が和風なのでDIYをしたのであった。

 ある意味努力家である。

 最後に砂籐の部屋は部屋こそ普通でこれと言った特徴はなかったが“個性”の関係上砂糖が必要なためシフォンケーキを焼いていた。

 女子からも高評価なので轟とはまた別のギャップがあった。

 続いては女子の部屋。

 一番手は響香。部屋にはロックなポスターや楽器があった。

 上鳴と青山が女子らしくないと言ってたが出久がプテラカンドロイドで二人を撃退した。

 続いては葉隠の部屋。女子力があって可愛い部屋で男子は普通にドキドキした。峰田が行動を起こす前に出久がウナギカンドロイドを使って電撃拘束をした。

 三奈の部屋の場合は独特の色合いの部屋なので男子は反応に困った。

 そして最後に百の部屋になった。

 お嬢様感満載の部屋で轟とは真逆の洋室の部屋であった。

 

 そして談話室で部屋王になったのは砂籐であった。

 理由はシフォンケーキがおいしかったと全く部屋に関係なかった。

 そして出久は一人外で黄昏ていた。

(こうしてバカ騒ぎできてるってなんか嬉しいな。)

 自然に笑ってしまう。

 そんな出久に蛙吹が近づいてくる。

「緑谷ちゃん。」

「どうしたの、梅雨ちゃん?」

「私ね、思ったことなんでも言っちゃうの。あの時飯田ちゃんたちを止めてくれたのはとっても感謝しているわ。でも伊達先生と緑谷ちゃんが一緒に戦っているのをテレビで見てとても心配したわ。」

「・・・・・・」

「私はね、緑谷ちゃんが何時も無茶して戦っているのに心痛めてたの。他の皆も同じよ。いつも誰よりも頑張って戦って傷ついているけど、結局自分を大事にしていない戦いをしているわ。そんな姿を見ていると不意に“ヒーローを目指さないで”って気持ちになってしまうわ。」

「っ!?」

 出久は衝撃を受ける。

 無理もなかった。そう思われるほどの行動を彼は今までしてきたのだから。

「・・・・・・でもね、なって欲しいとも思ってしまうの。私のお父さんが緑谷ちゃんを見てまるで昔のヒーローだなって言ってたの。今と違って昔は本当に緑谷ちゃんのような人が多かったって。

 その言葉に納得できる自分もいるわ。だから・・・・・・・・自分も大事にしてね。」

 蛙吹は涙を流しながらそう言った。

 出久はハンカチを取り出すと蛙吹の涙を拭きながらこう言った。

「ごめんね。そして、ありがとう。」

 しばらくして蛙吹は泣き止む。

すると今度は出久がある事を頼んだ。

「梅雨ちゃん、少しお願いいいかな?」

「なにかしら、緑谷ちゃん?」

「皆を談話室に集めてくれない?話したいことがあるから。」

 

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