天才ゲーマーと唱う戦姫達   作:カミざわ

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本編に入ると思った?
残念パラドクス編でした〜。
……すみません少し調子に乗りました。
どうも本当にすみませんでした。



赤と青のCross

()()は孤児院に前に捨てられた子供だった。

だけど別に悲しいことではなかった。

確かに捨てられたのは悲しいことだが、その時はまだ物心つく前の赤子だったし、それにその孤児院で血の繋がりは無くとも大切な家族が出来たからだ。

 

そしてそんなある日僕達はゲームに出逢った。

どんどんやればやるほど上手くなりしまいには興味本位出た大会で優勝した程だ。

 

だが勝つことしか知らなかった僕達に敗北を教えた男がいた。

その男は僕達に紙一重の差とはいえ華麗なる勝利を収めた。

偶々だど思った僕らはそれから何度も何度も勝負を挑むも今一歩のところで負け続けた。

 

だがある日彼はゲーマー界から姿を消した。

生涯のライバルである僕達に何1つ言葉を残さず。

 

それから始まったのは退屈で強い相手への飢えを抱く日々だった。

どんなゲーム大会に出ようと僕達に敵う相手は誰1人と居なかった。

まあ、突如同人ゲーム界に彗星のごとく現れた謎のゲームクリエイター"ゲンム"のつくったゲームは僕達の退屈を少しは埋めてくれた。

しかし、依然として強い相手への渇望と新たな刺激への欲求は残ったままだった。

 

そんなある日僕達の元へ差し出し人の無い謎の手紙とダイヤルがついた少し大きなガシャットが贈られて来た。

最初は怪しいし処分しようとしていたが手紙に書かれていた文面を見て直ぐにそんな気は失せた。

だってそこには『もっと面白いゲームしたくは無いか?』と書かれていたからだ。

 

そこで僕達は生涯の中で最高のゲームに出逢った。

 

────────────────────────────────

 

「ふぅ、やっと着いたね」

 

『ああそうだな。だか良かったのか?』

 

「まあ別にいいでしょ。僕達と彼らは飽くまで利害関係が一致した事によって協力し合っているだけだから、態々行動全てを彼らに合わせなくても良いでしょ」

 

『ハハハハハ、確かにそれもそうだな』

 

僕達は今1年程前までノイズが大量に出現し、ルナアタックの現場に近い私立リディアン音楽院高等科付近に来ていた。

来た目的は生涯のライバルである彼を探すこと以外にももう1つ有るが今は語らないでおこう。

 

『しかし、なんでこんなところにノイズが大量に出現したんだ?』

 

「はぁ、もう忘れたのかい。まったく、それはフィーネがソロモンの杖の力を使ってシンフォギア装者達を度々襲撃してたからだろう」

 

『あっ!そうだったな、悪い悪い忘れてた』

 

「君の場合いつもそうだから僕が困るんだよ。はぁ、まったく…」

 

『んな事よりあそこにいる女にその当時の事聞いてみようぜ』

 

「直ぐそうやって話を逸らそうとするね君は。まあ脳筋の君にしては良い案だ、彼女に話を聞いてみよう」

 

僕達はその当時の話を聞く為に私立リディアン音楽院高等科の制服を着た黒髪の少女に話し掛けることにした。

 

「えっと、休んでるとこ悪いんだけど君に聞きたいんだけど良いかい?」

 

「私ですか?…はい、構いませんよ」

 

「それじゃあ1年前程にあったルナアタックとノイズの大量出現について知っていることが有れば教えてくれないか?」

 

そしたら暗かった表情がより暗くなり少し躊躇したが少しして話し始めた。

幼馴染が自分のせいでノイズに襲われ、そして生き残ったせいで虐められた事、そしてルナアタックでその幼馴染が行方不明になった事。

 

「…ごめん、あまり話したくない事を聞いてしまったみたいだね」

 

「…いえ、それより何故貴方はこの事を調べているんですか?」

 

「何故か?それは…知り合いがこの辺りに住んでるからだよ」

 

「じゃあ、もしかしたらノイズに…」

 

「いや、彼のことだどうせちゃっかり生きてるさ」

 

寧ろ生きてて貰わなければ困る。

なんせ僕達はまだ彼に1度も勝ったことが無いからね。

勝ち逃げなんて真似させるわけにはいかないから。

 

暫く談笑をしていたがそろそろ良い時間なので彼女と別れる事にした。

 

「んじゃ、また縁が有ったら会おう」

 

「あっ!その前に名前聞いても良いですか?」

 

「名前?良いよ僕の名前は……

 

次の瞬間謎の寒気と共に後ろを振り向くと空間からにじみ出るようにオレンジ色の頭と黒タイツの化け物が現れた。

そして手に持った槍や剣を持って攻撃してきた。

 

「なっ、こいつらは一体!?」

 

『見た感じどうやらノイズじゃなさそうだな』

 

「それぐらい見れば分かるさ」

 

『…んでどうする相棒?』

 

「んなのどうするかなんて決まってるよ」

 

僕はそう言いながら化け物の攻撃を捌きながら、ポケットからガシャットギアデュアル取り出す。

 

「っ、早く逃げましょう!」

 

「いや、大丈夫だ。此奴ら(化け物)は僕達が片付けるからさ」

 

「いったいどうやって?」

 

「こうやってさ」

 

僕はそう言ってガシャットギアデュアルのダイヤルを右に回す。

すると後ろにPERFECT PUZZLEのロゴが現れそこからエナジーアイテムが散らばっていき、そして待機音声が流れ始めた。

 

《PERFECT PUZZLE!》

 

《What's the next stage?》

 

僕はあの言葉を呟くのと同時にスイッチを押し、そのまま腰の右にあるギアホルダーに差し込んだ。

 

「……変身」

 

《DUAL UP!》

 

《Get the glory in the chain! PERFECT PUZZLE!》

 

それと同時僕達の姿は黒と銀で構成された"デュアルスーツ"に青い特徴的なアーマーパーツで構成された"仮面ライダーパラドクス パズルゲーマー レベル50"に姿を変えた。

 

「『仮面ライダーパラドクス レベル50(フィフティー)』」

 

「仮面…ライダー…パラド…クス…!?」

 

「『心が躍るね(な)!…さあ、僕(俺)達を楽しませてよ(くれよ)』」

 

「…このパーフェクトパズルは、ゲームエリアのあらゆる物質を自在に操るパズルゲームだ。だからこいいうこともできる」

 

僕達はそう言うとエナジーアイテムを操り伸縮化のエナジーアイテムを取る。

 

《伸縮化!》

 

「これならどうだ!」

 

僕は手足を伸ばして化け物をなぎ倒していく。

幸いどうやら化け物は大した強さではない為数発当てただけで奴らはどんどん消えていく。

まったく手応えがないことだ。

 

「どうした、その程度なのか?」

 

『ならさっさと決めようぜ、相棒』

 

「そうだね、そろそろ決めるとするよ」

 

僕はまたエナジーアイテムを操りこんどはマッスル化と高速化を取るとギアホルダーからガシャットギアデュアルを取り出すとダイヤルを左に回した後右に回しギアホルダーにまた差し込んだ。

 

《マッスル化!》 《高速化!》

 

《KIME-WAZA!》

 

《Dual Gashat!》

 

《PERFECT CRITICAL COMBO!》

 

その音声と共に右足にはカラフルなエネルギーが収束して青いオーラを放ち始める。

そしてそのまま残っている化け物の集団に突っ込んでいき一気に倒した。

暫くするとあれだけいた化け物の集団は跡形もなく消滅していた。

 

《All Clear!!》

 

「…終わったのか?」

 

『そうみたいだな。…いやまだいるみたいだ、それもさっきの奴と桁違いなのがな』

 

すると今度は消滅した化け物の中からゴツゴツとした格好で二本の刀を持った化け物が現れた。

 

「己が名はカイデン。位は40段なり」

 

「カイデン?誰かは知らないけど僕達に何かようか?」

 

すると化け物改めカイデンが刀を僕達に向けて言葉を発した。

 

「貴殿がパラドクスだな?」

 

「ああ、そうだけど。それがどうかしたのか?」

 

妙な質問をしてきたカイデンは僕の答えを聞くと二本の刀を構え勝負を仕掛けてきた。

 

「ならば…いざ勝負」

 

「なっ、急になん…危な。…だかこれはやるしかなさそうだな」

 

『ああ、そうだな』

 

刀による攻撃を避けながら攻撃するも、相手側は避ける。

結果戦闘は膠着、このままでも勝てなくは無いが時間がかかりすぎる。

そのせいで、これ以上誰かに見られるのは得策では無い。

…ならばどうするか…、簡単だ()()()()()()

 

「カケルこいつの相手を任せていいか?」

 

『おう、任せとけ翔琉!!』

 

僕はギアホルダーのガシャットギアデュアル抜き取りダイヤルを回す。

すると今度はさっきとは違う音楽が流れ始めた。

 

《KNOCK OUT FIGHTER!!》

 

《The strongest fist!Round1Rock & Fire!》

 

するとKNOCK OUT FIGHTERのロゴが後ろに現れ、再びエナジーアイテムが散らばる。

そして()はガシャットギアデュアルのスイッチを押し、そのまま腰の右にあるギアホルダーに差し込んだ。

 

『いくぜええ、大変身!!』

 

《DUAL UP!》

 

《Explosion Hit!KNOCK OUT FIGHTER!》

 

その音声と共に背中のダイヤルが回転。

すると頭が回転し鉢巻をつけた赤い髪の武闘家をイメージした顔になり、胸のライフメーターの絵は炎に変わり、そして肩にあったアーマーは反転して手に装着された。

 

「姿が変わっただと!これは面妖な」

 

『ノックアウトファイターは、相手をKOするまで叩きのめす格闘対戦ゲームだ。…さあカイデン、第2ラウンドの開始だ!!』

 

俺が炎を放つとカイデンはそれを素早く避け接近して斬りつけきたが、俺は拳をぶつけそれを防ぐ。

俺の拳とカイデンの刀は何度もぶつかり合った。

だが最後に力の差がモノをいった。

俺の一撃に耐え切れず隙を見せた奴に強烈な一撃をおみまいする。

 

「くっ、見事な一撃。だが私は負けぬ!!」

 

『いや、これで終いだぁ!!』

 

ガシャットギアデュアルを一度抜き、ダイヤルを一度回し再度回して再びホルダーに差し込む。

 

《KIME-WAZA!》

 

《Dual Gashat!》

 

《KONOCK OUT CRITICAL SMASH!》

 

赤いオーラを纏った拳を全力でカイデンに向けてはなつ。

二本の刀を交差させ防ごうとするが、俺の一撃はそれをぶち抜き奴のボディにクリーンヒットし吹き飛ばした。

だがカイデン…奴はあの一撃を受けて尚立ち上がったのだ。

しかしすでに奴の姿は死に体のようだ。

その証拠に奴は謎のエフェクトを発しながら消滅しかけている。

 

「見事だ…仮面ライダーパラドクス!」

 

『…手前は一体何者なんだ、カイデン!』

 

「己が名はバグスターのカイデン」

 

「バグスター?それは一体!?」

 

「それは貴殿らで確かめるといい。…ではさらばだ」

 

『ッ!おい待ちやがれぇぇ、カイデン!!』

 

奴は僕達に謎だけを残して消えた。

一体バグスターとはなんなんだろう?

これは調べる必要があるな。

 

化け物が残っていないことが確認出来た僕はホルダーからガシャットギアデュアルを引き抜き、ダイアルを元の位置に戻してスイッチを押し変身を解除した。

 

「ふぅ、中々の強敵だったな」

 

「あのぉ、助けてくれてありがとうございます」

 

「いや別に礼は良いよ。…それより自己紹介の途中だったね、僕の名前は双葉 翔琉(ふたば かける)だよ、よろしくね」

 

「私は小日向 未来(こひなた みく)です。よろしくお願いします」

 

「ああ、よろしく。それじゃあ縁があったらまた会おう」

 

「はい、縁があったらまた」

 

しかし、この出会いが僕達の世界にまた新たな変化を齎らすことはその時の僕達には知ることが出来なかった。

 

────────────────────────────────

 

小日向と別れて少しした後電話がかかってきた。

 

「はい、こちら双葉ですが何か?」

 

『何かじゃないわ、今どこに居るの』

 

「日本ですけど、どうかしたんですか()()()()()()()()?」

 

『まったく”どうしたんですか?”じゃないわ…。はぁ、計画はもう少し後だというのに。早く帰ってきなさいよ』

 

「了解、それでは」

 

電話を切った後僕は急いでアメリカ行きのできるだけ早い飛行機のチケットを取りに行く。

 

『こりゃあ、帰ったらしごかれんぞ』

 

「ははは、……どうにか軽くならないかな?」

 

『いや諦めろ。さっさと腹括って帰るぞ』

 

「はぁ、帰りたくないな」

 

案の定アメリカに帰った後僕はナスターシャ教授に無断行動したことに対しての長時間説教をくらった。

 

────────────────────────────────

 

何処か暗い部屋の中不気味に光るパソコンの画面を見ながら笑みを浮かべる男がいた。

 

「やはりレベル40ごときではパラドクスを倒せなかったか。だが充分なデータは取れたな。これを元にすれば()()の完成も近いな」

 

()()()()()()()()()()()()()を手に持ちながら男は笑い声を上げる。

 

「さア、せいぜい俺の役に立ってくれよ"天才ゲーマーW"」

 

 




双葉翔琉

赤子の時に孤児院の前に置き去りにされた生まれながらの二重人格者。
彼の出生は謎に包まれているが、少なくともレベル50を難なく使いこなす高い身体能力を備えている。
ゲームにおいては分担制で翔琉がパズル・頭脳ゲーム系担当で、カケルが格闘ゲームなどのアクション系。
ゲーマー界ではやるジャンルによって2つの人格が切り替わる様子から"天才ゲーマーW'の異名を持つ。
翔琉の時は瞳が蒼く、カケルの時は瞳が紅い。
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