タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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オリジナル回です。
面白くかけているでしょうか?


12話

 最近カズマ少年からの視線がひどい。

私を、正確には魔道具である首輪を手をワキワキさせながら見てくる。

その顔は完全に犯罪者のそれだ。特に性犯罪者の。

どうにかならないか?店主。

 

「僕にそんなこと言われてもね~。どうしょうもないよ。大人しく擬人化したら?」

 

嫌だ。誰が好き好んで馴れない人の、しかもメスの体になぞなるか。

 

「諦めてご主人様とか言っておきなよ、メイド服とか和服着て。それで満足するんじゃない?」

 

気持ち悪ッ!絶対嫌だ!絶対嫌だそんなの!

カズマ少年をご主人様と呼べと?それはどんな処刑なんだ?

ご主人様など、誰に対しても使いたくないわ。

 

「いいじゃん、いいじゃん。すぐさま用意できるよ?記憶にあるからね」

 

お前、前世何してたんだ?オタクだったのか?

 

「何してたっけねー、本をたくさん読んでたことだけは覚えてるんだけどねー」

 

お前の神器、記憶を必要とする奴だろ。大丈夫なのか?そんな忘れっぽくて。

 

「忘れるのは自分の事だけだよー、この前来た男の子が何買ってたかも覚えてるし」

 

何故自分の事は覚えてられないのか....。

 

「それより何か面白いものない?」

 

面白いもの?この世界に来る前に、宝玉を手に入れて喜んでるのか喜んでないのか、どっちか分からない顔した人と、その人をみて、崩れ落ちる人なら見かけたが。

 

「物欲センサーに引っかかったんだね、ご愁傷様」

 

他には何もないな。女ハンターがコンガにドナドナされてたことなんて知らない。

 

「ふーん。あれ、お客さんが来たみたい」

 

行って来いよ、店主だろうお前。

めんどくさがるなよ?

 

「ええ~。君も道連れにしてやる」

 

....どんだけやりたくないんだよ。

わかったわかった。一緒に行ってやるよ。

 

「おっ、素直だね、明日はやりが降るのかな?」

 

おい、ふざけたこと言ってないでサッサとカウンターに行け。

 

「はいはい。い~らっしゃいませ~~。当店では他の店で扱ってない品がありますよ~」

 

入ってきた客は....。あいつだ、あいつ。茶髪でイケメンで、戦闘力スリージャギィの取り巻き連れてたやつ。

えーと、確かミツ.....乙るぎ君だったかな?

 

「すみませ.....!?」

 

おい、何こっち見てる? 何でここにいるの!?とか言いそうな顔するんじゃない。

 

「何でここに.....!?」

 

言いやがったこいつ。

 

「この子?僕の店のマスコットだよ」

 

いつマスコットになった?

まぁなってもいいが。

 

「あっはい。...ここには素敵な絵があると聞いてきたのですが....」

 

....残念だったな。大半がみんなのトラウマだ。

そうだな、乙るぎ君にはこの、髪がぼさぼさで赤い目をした、青い肌の人形の絵がいいんじゃないか?今は小さいが、本当はもっと大きいからな。

もしくは、森にポツンとある洋館の絵とか。これには特殊な仕掛けがあるから、夜中になったらいきなり曲が鳴り始めるから注意しろ。朝まで鳴りやまないから。

 

「じゃあ、これでいいよね?」

 

そういって渡すのは、教室の絵。何処もおかしいところはない。

ただ一つ、他の人はグループを作っているのに、茶髪の少年が一人でいること以外は。

言ってしまえば、ボッチである。こいつはそんな経験ないだろうが。

 

「....別のでお願いします....」

 

おや?妙に顔が暗い。どうしたのだろうか。

まぁいいや。次へいこう。

 

「じゃぁこれ」

 

今度は....。白い、肩と頭が一体化してる、人型の怪獣のようなものが、のたうち回り、泥にまみれながら苦しんでいる絵である。

これも特殊な仕掛けがあり、水をかけたりすると赤ん坊のような、悲痛な叫び声が聞こえるというものである。なお、絵本体は防水済みである。

 

 

「いえ...かわ「買わないの?」...買います.....」

 

なんて苦渋の判断だろうか。

顔が物語っている。いいじゃないか。この世に一枚しかないんだぞ?

 

 

「ありがとうございました......」

 

「ああ、待って。おまけでこれ、あげるから」

 

今度はちゃんとした絵である。たぶん日本の絵。

高層ビルやらがある。

 

「ありがとうございます、では」

 

また来るといい。今度はちゃんとした絵を買わせてくれるだろう。

 

「ああ、あれ結構自信作だったんだよね。仕掛けとか」

 

ちゃんとした絵をかけ。トラウマじゃなくて、ちゃんとした絵を。

 

「断る。転生者に見せるのが楽しいんだよ、何であるの!?みたいな表情を見るのがいいんだ」

 

なんて趣味が悪いんだ。コノチクショウメー。

 

「誉め言葉だよ。そうそう、この絵たちはいるかい?」

 

教室の方だけ貰っていこう。カズマ少年の部屋の前に飾ってやるから。

 

「まいどアリー。これおまけねー」

 

おい、ウス=異本をおまけとして渡してくんのやめろ。

 

 

 

 

~~~~

 

 

「お帰り-。どこ行ってたんだ?」

 

例の本屋へ。

 

「.....その絵は?」

 

貰った。カズマ少年の部屋の前に飾る予定だ。

 

「やめろ!やめてください死んでしまいます」

 

ヘーキヘーキ、ソノクライデシニハシナイダロウ?

 

「待って!ほんとにやめて!最近じろじろ見てたの謝るから!」

 

これは決定事項だ、異論は認めん。

 

「お帰りです。...何ですかその絵は?ゆんゆんの絵ですか?」

 

違う。というかゆんゆんとは誰だ?

まぁいい。これをカズマ少年の部屋の前に飾るのを手伝ってくれないか?

 

「いいでしょう。面白そうですしね」

 

「やめろおおおお!」

 

フハハハハ!止まるかぁ!

ずっとジロジロ見られてたからな!ストレスもたまるというものだ!

これでしばらくは懲りるだろう。

 

~~

 

設置完了!

いやーいい仕事したぜ!

 

.....どんだけ嫌なのだろうか。

うずくまって泣くほどとは。そんなに悲惨な学校生活だったのか?

もうほとんど思い出せないが、私はそこそこ楽しめていたと思うが。

ネタは思い出せるのにな...。

 

「ア”ア”ア”二人組をつくれ.....」

 

「これは、ゆんゆん症候群ですね、まちがいない」

 

ゆんゆんてなんだ、さっきから。

 

「.....何してるんだ?カズマは」

 

ダクネスか、何、嫌なことを思い出してるだけだ。

友達はいなかったのだろうか、私は数人だがいたぞ?

 

「.....嫌なことを思い出す絵だな....」

 

....ダクネスもあるのか....。

この調子だとアクアもありそうだな....。

 

「あっ、なーにその絵?カズマさんの絵なの?そっくりね!」

 

「グハァッ!ゴフッ!」

 

カズマ少年に 痛恨の一撃! カズマ少年は 700のダメージを受けた!

致命傷だ、安心しろ。

ほら、新しいウス=異本だ。これで回復できるだろ......

一瞬で....ひったくっていっただと?

部屋に閉じこもってしまった。

そんな精神的ダメージを与えてしまったか?

 

「しくしくしくしく」

 

ああうん、やり過ぎてしまったか?

だがまぁ、自業自得だと思ってくれ。何時間も見られ続けたんだからな、私は。

 

「な、泣いてしまいましたね」

 

「ああ、泣いてしまったな」

 

「このくらいで泣いちゃうの?女神の私にはわからないわー」

 

お互い後で謝るとしよう.....

 

 

 

 

~~~

 

 

 

「ハァ....買っちゃったこの絵....どうしよう...押されたとはいえ、何で買っちゃたかなぁ。二人に見つかったらなんて言われるだろう.....」

 

何してるんだろうか。というか買った後そこらをうろうろしていたのだろうか。

散歩に出ていたら乙るぎ君に会うとは。

 

「....うげっ!?今日はよく会うね....」

 

そうだな、その嫌そうな反応されたのも二度目だな。

で?何してるんだ?

 

「...君たちに買わされたこの絵をどうするかだよ」

 

買わされた?何を言うか、あれも商売だ。というか私は買わせてない。

 

「もうお金がないよ....彼女たちになんていえば....」

 

仕方がない、これをやるからさっさと帰れ。

 

「..これは何だい?」

 

シャンプー。女性なら喜ぶんじゃないか?

さぁ、さっさと帰ってご機嫌取りしてこい。じゃぁな。

 

「あ、ありがとう?」

 

今度こそさよならだ。

 

 




今回出た絵は、ジャミラ、もりのようかん、ibの青い人形、ボッチの絵です。
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