「冒険者、サトウカズマと本屋の店主!貴様らには現在、国家転覆罪の容疑がかけられている!自分とともに来てもらおうか!」
そんな事を言っているのは、二人の騎士を従えた黒髪の女。
....どうしてこうなった?カズマ少年と店主が何したというのか。
カズマ少年がわいせつ罪などで逮捕されるのはわかるが、店主?店主は何もしてないだろう。
やったことといえば、転生者のトラウマが描いてある絵を売ったり、ギルドに飾ったりしただけだ。
無害だろう(精神的な害は含まない)
最近は近所に人気になっているんだぞ?紳士的で優しい変わった物を扱っている人だとな。
「ど、どちら様ですか?ていうか、国家転覆罪って何?俺、賞金受け取りに来ただけなんですけど」
「そうだよー?賞金受け取りに来ただけだし、そもそも国なんて転覆させてどうするのさ?僕にとっては便所の隅のネズミの糞にも劣るよ?意味ないし、面倒だし」
「ネ、ネズミの糞....! ゴホン、き、貴様らには現在、テロリストもしくは、魔王軍の手の者ではないかとの疑いが掛けられている」
魔王軍の手の者?そんなんだったら魔王軍全員重火器やらなんやら持ってくると思うんだが。
というか魔王軍全体がトラウマ持ちになる気がする。
「ええっ!?カズマさんまた何かやらかしたの!?私が見てないところで、何をしたのどんな犯罪をしたの!?ほら謝って!私も一緒にごめんなさいしてあげるから、ほら早く、誤って!」
「このあほ!俺がそんな犯罪犯すわけないだろ!大体、普段ほとんど一緒にいるだろーが、俺が何もしてないのはお前がよく知ってるだろ!」
「そうだねー、和真君はともかく、僕だったら犯罪を犯す前に望んだことできるからねー。メリットがないよ」
だろうな、お前物に関してなら願望器レベルだしな。
記憶にあるなら架空の物だって出せるし。
「お前たちの指示で転送された、機動要塞デストロイヤーの核であったコロナタイトと思われる鉱石。それが、この地を治める領主殿の屋敷に転送されました」
死んだか、その領主とやら。
「なんてこった、俺のせいで領主が爆死しちまったのか....!」
「死んでいない!勝手に殺すな!...使用人は出払っていた上に、領主殿は地下室におられたとのことで、怪我人も出ていない。屋敷は吹っ飛んでしまったがな」
「なんだ、屋敷が吹っ飛んだだけ?ならいいじゃない死んでないだけマシでしょ。世の中には死んだ方がマシな人もいるんだから」
「良くない!貴様ら、状況が分かっているのか?領主殿の屋敷に爆発物を送り、屋敷を吹き飛ばしたのだ。先程も言ったが、今の貴様らにはテロリストか魔王軍の手の物ではないかとの嫌疑が掛かっている。それに本屋の店主は見たこともない爆発物を使ったといわれているしな、どこで手に入れたか、どこにあるのか、はいてもらうぞ」
それお前たちが欲しいだけじゃないのか?ロケランを。
それにあれはもうありません。既に解体済みです。
「なーにを言うかと思えば..。カズマ達は、デストロイヤー戦の功労者ですよ?確かに転送を命じたのはカズマ達ですが....あれだって緊急の措置ということで仕方なくやったんですよ?何が起こる前に手をうった、それだけです。褒められはしても、非難されるいわれはありません。何もできなかった貴方たちには特に」
何もしてないくせに偉そうに言われると、殺したくなってくるな。
何かしてたか?こいつら。
「黙れ!..ちなみに。国家転覆罪は、犯行を行った主犯以外の者にも適用される場合がある。裁判が終わる前にまでは、言動に注意した方がいいぞ。こいつらとともに牢獄に入りたいなら止めはしないが」
おもっきし権力を行使してるな。
だが、私のような人間いがいの生物にそれは適用されない。
なので、おもいっきし鼻で笑ってやる。
「...サトウカズマ。従魔のしつけがなってないぞ?」
「従魔じゃねえし、しつけできる立場じゃないし」
ハッ!私に人間が作った法律は適用されん!なぜ人間なんぞが作った法律なぞに我々が縛られねばならんのか!野蛮とでも呼ぶがいい!所詮それは貴様らが作っただけだからな!
「この子は、何で私が人間の法律に縛られたりしないといけない?といってるよ~。そうだよね~人間の法律なんて関係ないもんね~」
GJ店主。従魔でも何でもないからな、私は。縛られなんぞしない。
「...野蛮な...」
「ま、それより今ここで僕の無実を晴らしてあげるよ。これ、なーんだ?」
「えっ?そ、それは嘘を看破する魔道具?何で持っているの!?」
「さぁ?何ででしょう?....さて、じゃあ言ってあげるよ。僕はテロリストでもないし、魔王軍の手の者でもない。」
魔道具はならない。当たり前である。
「な、なんで?....そうですか。あなたは違うんですね。これまでの態度を謝罪いたします」
「そういうのどうでもいいんだよね~、どうせ本心からいってないだろうし。じゃっ、もういいよね?」
「待ってください。あの爆発物の詳細だけ...」
「企業秘密なんで、じゃあ今度こそ帰らせてもらうよ、タマミツネと一緒にね」
「えっ、ちょっ!待っ!」
あーれー。まぁカズマ少年の弁護人にも、証言を述べることもできないしな。
擬人化?論外。今回は力になれないからな、私は避難させてもらう。
「この裏切り者ォ!裏切んのかよー!」
裏切りではない、今回のような事は私にはどうにもできないからな。
「マジか..マジなのか..」
「と、とりあえずサトウカズマ!お前を逮捕する!」
「アッハイ」
~~~
三日たったが、裁判は延期?されたらしい。
ダクネスが交渉したらしい。
ちなみにその間私は店主の世話になっていた。お昼に寿司を食べたりトカナ。
話を戻すが、二つ課題が課せられたそうだ。
魔王の手の者ではないと証明することと、領主の屋敷の弁償らしい。
お金が少し足りないため、ウィズの店に何か売るらしい。
ライターとか、私の滑液をシャンプーとして店においてもらうらしい。
裏切りの罰だ!とか言われて、強制的に擬人化させられ、裸にむかれ、かなり絞られてしまった。
もうお婿に行けない。
今はカズマ少年の屋敷にいる、ダクネスはいないが。
「ねーカズマさん。ダクネスはー?まだ帰ってこないの?」
知らん、ほんとどうしたんだ?
「...あああああああーっ!」
「きゃー!?なに!?ちょっとどうしたのよ、いきなり頭抱えて叫ばないでよ!カズマさんがおかしいのはいつもの事だけど、今日は特に色々おかしいわよ!?」
突然発狂したりするしな。...それよりも、めぐみんが抱きかかえている、そのナマモノはなんだ?
鳴き声はアイルーに近いのだろうが、見た目は全く違う。
それに見ているとなんというか...物凄く殴りたくなる。
サンドスターぶつけてやろうか。
「....そいつ飼いたいのか?でもタマミツネいるしなぁ...」
嫌なら出ていくぞ?その時は店主の世話になるだけだ。
「ま、いいか。喧嘩なんてしないだろうし、何より人懐っこいし」
それは私が人懐っこくないといいたいのか?
私にとって人は、理不尽の象徴であるハンターを生み出すバケモノという認識だが。
この世界は違うから警戒してないだけで。
「あいたっ!?何でこの子私にだけ爪を立てるの!?何てことかしら、この漆黒の毛皮といい、ふてぶてしい態度といい....。この子からは、何か邪悪なオーラを感じるわね!」
ラージャンとかアウトじゃないだろうか、その条件。
「なぁめぐみん、なんていうんだ?この子」
「ちょむすけです」
....なんて?ちょむ、ちょのすけ?
「....今、この猫の名前なんて言った?」
「ちょむすけです」
うわぁ、アクアも大概だが、めぐみんもひどい。
どこかの骨だけの至高のお方ににたネーミングセンスだ。
私がそんな名前つけられるくらいなら、擬人化してオークに捕まった方がマシな気がする。
「...この子、メスじゃないの?女の子にそれはどうかと思うのよね、めぐみん」
「だめです。あの子はちょむすけです」
可愛そうにそんな名前をつけられて....。
..なんか火を吐いて魚を炙ったように見えたが無視だ。というか生で丸のみするのがいいんじゃないか。なんで焼いたし。
「...なぁアクア、この辺のネコって火を吐くんだな」
「何言ってるの?吐くわけないじゃない、大丈夫?」
「...忘れてくれ、なんでもない」
「きっと疲れが出たんでしょう。ここ最近色々ありましたしね」
「そうよ。カズマ、あなた、憑かれてるのよ」
大丈夫?元気ドリンコ飲む?
「サトウカズマ!サトウカズマはいるかぁああ!」
ここには誰もいませんよ。まったく近所迷惑な、対セールスマン対策、ジャミラ装置作動!
相手はトラウマを創る!
「!?何ですかこの声!?何で絵画が動いてるんですか!?」
細工をしたのだよ、あとそれスクリーンに変わったから。
「ひィ!?こっち見ないで!?」
追撃の青い人形、プラスBETA。どうだ?このコンボ、実験は成功か?
「もうやだぁ、なんでこうなるのぉ?」
おや、泣いてしまったか、撮影されて店主の店に映しだされているとは言わない方がいいだろう。
愉悦、愉悦言ってそうだ。
「え、ええ?何が起こったんだ?声が聞こえたと持ったら、すすり泣きにかわって..!?」
こちらが映像になります。
「......そりゃ泣くわ。困難泣くしかねーだろ。こんなのいつ設置したんだよ..」
昨日、店主が三十秒でやってくれました。
「と、とにかく行こうぜ、あのままにしてられない」
「ぐす...サトウカズマァ!よくもこんな目に!」
「俺じゃない!俺じゃない!俺がやったわけじゃないって!」
さて、どうしようか?このカオス?