タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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3話

 おはよう。さて、今日はこの世界をいろいろ調べたいと思う。

今分かっていることはここら一帯に草原と森があり、草原の奥に都市があることだ。

昨日目撃した人達を基準にするとハンターのような人間を超越したなにかはいないだろう。

いないよね?いたら泣くぞ私。

 

それは置いておいて、草原の方で身を潜めながら観察か何かをしてみよう。

昨日の人達がいればいいのだが...。

いた。昨日の人たちに加え、魔法使いのような恰好をした少女がいる。

...何かを言っているようだが聞こえない。気づかれないように近づくか。

音をたてないようにそーっとそーっと...。

 

良しっだんだん聞こえるようになってきた。何々?...女神?アークプリースト?

うーん..。聞き終える前に昨日の人達の食われてた方がカエルに突っ込んでいった。

 

大丈夫かあれ、大丈夫じゃないな、また食われたし。

魔法使いの方はなんか杖を掲げて魔法を発動させようとしている。

おお、杖の先が光った。結構眩しいな。どんな魔法なんだ?とても気になる。

 

 

 

         「『エクスプロージョン』ッ!」

 

 

ドゴォォォォオオオオオオッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

.......なんだあの威力。カエルが消し飛んだうえにクレーターまでできたぞ。

あんなの食らったら良くて重症...最悪で即死だな。

あの青い人はどうなった?カエルに食われてたよな。

 

うわ....黒焦げになっただけで生きてやがる。私たちよりモンスターじゃないか?あの人。

ジャージの人は....うん、純粋にすごいって顔してるな。

魔法使いは......なんで倒れてんの?なんで満足そうな顔してんの?

青い人は..起き上がってこっちを見ている......あれ?ばれた?うわっこっち向かってきた。

なんか叫んでる!やめろぉ!こっちへくるなあああ!

 

「そこのあんたぁ!あんたよあんた!狐っぽい紫色のあんた!」

 

ええ...?なんでよびかけてくんの...?ジャージの人も魔法使い担ぎながらこっち来てるし!

普通モンスターに近づくとか考えないだろう!?何考えてんだコイツ!?

 

「おいアクアァ!何考えてんだぁ!?なんでそんな強そうな奴に向かってくんだよ!?」

 

ジャージの人、それが普通の考えだ。この水色頭おかしいんじゃなかろうか。

というかコイツアクアっていうのか。確かになんか水をイメージさせる色してるが。

おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかった!戦わざるをえないか!?面倒くさい!

よし!逃げようッ!それしかない!

 

「ハアッハアッ..逃げようとしないでよー!止まって、止まって!」

 

うげっ。追いつかれてしまった。潰すか?潰すしかないか?

ああっなぜこんな目に合うんだっ!私が何をしたというのか。

ファンゴか?ファンゴを倒したのがだめだったのか?

 

「ふう..うん..やっぱりあなた..同僚に頼んだ私への助っ人ね!」

 

ナニイッテンダコイツ。私が助っ人?ありえん、そんなこと託された覚えはないぞ!

というかコイツの同僚ってなんだ?そんな存在に合った覚えもない。

 

「お..おいアクア助っ人てなんだ?いつ頼んだ?それらしい行動は見てないぞ?」

 

「ふふん。それはね。カズマに連れ去られる前にメッセージをばら撒いておいたのよ!」

 

「おい。連れ去ったとか、人聞きの悪いこと言うな」

 

.......何が何だかさっぱりわからない。

つまりあれか?そのばら撒いたメッセージとやらを同僚が拾い、助っ人に私が選ばれたと?

何故私が選ばれたし、私は何の変哲もないタマミツネだぞ?人の知能がある以外は。

 

「ふーん。あなたタマミツネっていうのね。変な生物ね」

 

変とかいうなし。...あれ?なぜこいつは私の種族名が分かった?心が読めるというのか?

なんにせよあまり関わりたくはないな。

 

「タマミツネ?なんかモンハンに出てきそうだな」

 

「カズマ。モンハンとはなんですか?」

 

「ああ。何ていうか...こいつみたいなモンスター達を倒していく物語?みたいなもん」

 

「何ですかそれはっ!?かっこいいじゃないですか!」

 

マテ、イマコイツラハナントイッタ?モンハン?そういったのか?

モンハンのことは知っているくせに私のことは知らない?何故だ?

パッケージモンスターだから名前くらいは知っていてもおかしくはないはずだ。

そもそもなぜモンハンを知っている?この世界の人間じゃないのか?

うむ..こんがらがってきた。

 

「なんでモンハンを知ってるか。聞いてるわよカズマ」

 

「なんで俺に振るんだよ。お前が言えばいいだろ。たっくしょうがねえな。何で知ってるかだっけ?俺の故郷にあるからだよ」

 

故郷にある?ということはコイツ日本人か。カズマ...そういえば名前も日本人ぽいな。

カズマが日本人だということは分かった。だが....アクアはなんだ?

髪の色からして日本人ではないし、同僚が助っ人を送れる理由にもならない。

本当に神だとでもいうのか?アクアは。

 

「そうよ!私こそはアクシズ教団の崇める神、女神アクアよ!」

 

......もうツッコム気力すら湧かない。本当にどうしてこうなった。

ミラルーツに異世界に送られるわ、自称女神に合うわ、ここ最近は不幸だ。

 

 




傍目から見たら大きな狐の前でのんきに喋ってるように見えますよね、きっと。
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