報告を完了したが、檻の弁償代でほぼほぼ報酬を差し引かれたようだ。
今回は何もやってないし完全に被害者だな。ほれ、もふもふしてやろう。
「うう...。あの男今度会ったら絶対にゴッドブローを食らわせてやるわ!そして檻の弁償払わせてやる!...もふもふぅ」
そのいきだ。
「ここにいたのかっ!探したぞ、佐藤和真!」
ストーカー!変質者!自分を勇者だと思ってる一般人!
「佐藤和真!君の事は、ある盗賊の女の子に聞いたらすぐに教えてくれたよ。ぱんつ脱がせ魔だってね。他にも、自分の従魔を泡まみれにしたりとか。いろいろな噂になってるよ、鬼畜のカズマだってね」
「おいマテ、誰がそれ広めてたのか」
誰が従魔だ、誰が。あとカズマ少年の事はほぼほぼ間違ってない。
「....アクア様。僕はこの男から魔剣を取り返し、必ず魔おとぅば!?」
アクアの、ゴッドブロー!こうかはバツグンだ!
「ちょっとあんたオリ壊したお金払いなさいよ!おかげで私が弁償することになったじゃない!三十万よ三十万!ほら、とっとと払いなさい!」
アクアにだけは潔いのな。三十万しっかり払ってるし。
あ、起き上がった。
「....あんなやり方でも、僕の負けは負けだ。そして何でも言うことを聞くといった手前こんなことを頼むのは虫がいいのも理解している。..だが頼む!魔剣を返してはくれないか?君が使ってもそこらの剣よりは斬れるくらいくらいにしかならない。..返してくれ..」
..残念だったな、既にあれはここにはない。
まぁ私が何を思っても聞こえないから意味はないが。
「まずこの男が既に魔剣を持ってない件について」
「!?」
「ふっ。あれなら既にこれに代わっている」
そういってカズマ少年は金の入った袋を掲げる。
「ちくしょおおおおおお!」
あららー、大丈夫かね、あれ。
「何だったのだ?あいつは。.....ところで、先ほどからアクアが女神と呼ばれているが、一体何の話だ?」
きにするな、ただのちゅうにびょうだ。
「そうか、そういう設定か」
「違うわよっ!」
『緊急!緊急!冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっ!』
ま た か !
多過ぎるぞいくら何でも!
またあの騎士モドキか!?
「またかよ..?最近多いな、緊急呼び出し」
『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってください!....特に、冒険者サトウカズマさんとその一行は、大至急でお願いします!』
....絶対騎士モドキだろうな。呪いの件じゃないのか?
先に行ってるぞ。
「あっ、おい!」
~~~
予想的中やはりあの騎士モドキか。
大量のモンスターを連れているな。
強烈な腐臭もする。あれはアンデッドか。
「..追いついた!速すぎるぞ...!」
先に行ったのにもう追いついたのか。
ダクネスは?....まだ走ってるか、そうか。
「おお、やっぱりあいつか」
「見つけたぞォ!なぜ城に来ないィ!この人でなしどもがああああ!!」
人じゃありませんしお寿司。泡弧竜です。よって問題ない。
「えっと、なぜ城に来ないって、なんで行かなきゃいけないんだよ?もう爆裂魔法も撃ち込んでないぞ?」
カズマ少年、呪いが解かれたとしらない人から見れば、その発言はクズそのものだぞ。
見捨てたと解釈できる。
「爆裂魔法を撃ちこんでない?撃ち込んでないだと!?何を抜かすか白々しいっ!そこの頭のおかしい紅魔の娘が、あれから毎日欠かさず通っておるわ!」
.....まだ行ってたのか。
「......お前、行ったのか。もう行くなって言ったのに、あれからまた行ったのか!」
「ひたたたたた、いた、痛いです!違うのです、聞いてくださいカズマ、これには理由が.....」
「なんだ?くだらない理由じゃないよな?」
「それが...城に向かって放つのに魅力を覚えてしまって...大きくてかたいものじゃないと我慢できないのです...!」
何を我慢するというのか。
「ええい!大体お前ひとりじゃ動けないだろ!?共犯者がいるはずだ!いったい誰と...」
アクア....。お前か....。
「お前かああああ!」
「ごめんなさあああい!だってだって、あのデュラハンのせいでろくなクエスト受けられないんだもの!腹いせがしたかったのよおおおお!」
「俺が本当に頭に来たのはそれだけではない!貴様らには仲間を助けようという気は無いのか?不当な理由で処刑され、モンスター化する前は、真っ当な騎士のつもりだった。その俺からすれば、仲間を庇って呪いを受けた、騎士の鑑のようなあのクルセイダーを見捨てるなど.......!」
騎士の鑑(私欲丸濡れ)
ちょうどご本人が来たようだ。
「...や、やぁ.....」
「.....え?...あ、あれぇーーーーーーっ!?」
残念だったな、そこまでだ。
「残念でしたー!呪いは私が解いちゃいましたー!プークスクス!」
「おい貴様。俺がその気になれば、この場の全員を一人残らず斬り捨て、街の住民を皆殺しにすることだってできるのだぞ?いつまでも見逃して貰えると思うなよ?俺のこの体にお前らでは傷一つつけられんわ!」
ならば私が相手になろう、元の大きさでな。
「ぬおっ!何処から出てきた!?」
人込みから。では、行くぞォ!
「うおっ。なに、何をする!」
尻尾で薙ぎ払っただけですが?次はシャボンランチャー!
「隙間だらけだわ!ふん!」
ところがどっこい、いきなり大きくなったりします。
「ぬわっ!?何だ!?巨大化したぞ!?」
かかったなッアホがッ!ローリングアタック!
「うげぇ!どばぁ!お、おいお前たち代わりにあいてしてや....!?」
「残念だったわね!既に私が浄化してやったわ!」
そういうことだ。諦めろ。諦めて私の糧となれ。
水流ブレス!
「これ位なら避けられるわっ!」
続いて薙ぎ払い、ついでの背面プレスだッ!
「.....ドウシテコウナッタ。こいつら強すぎだろっ!?」
「おのれぇ....!」
「ターンアンデッド!ターンアンデッド!」
「お前らを末代まで呪ってやる!特にそこの狐だか何だか分からない生物!」
そこそこの硬さ、硬さだけなら上級ハンター以上、G級ハンター未満ってところか。
結構強かったな。来世は私の世界に生れ落ちるといい。
その強さを生かせるだろう。
「おい、水はやめろ!さっきの水のブレスはやめろ!」
断る。死ねぇいッ!デュラハンッ!
「ゴフッ。わが生涯にたくさんの悔いあり......」
アッケナイモノヨ。
「おお....!勝ったぞ!あの竜?とカズマ達の勝利だ!」
「「「「「やったああああああ!!!」」」」
貴方たちは何してたんですかね。いや、出番を私が食ってしまったのか。
なんにせよ、勝ちは勝ちだ。
~~~~
翌日
ギルドではどんちゃん騒ぎだ。
酒飲みまくっている。非常に臭い。
カズマ少年は、大金貰って調子乗って、今日は奢りだなんて言っていた。
まぁそのおかげでうまい魚が食えるので別にいいが。
「おーう、たまみつねぇぇ、のんでるぅう?」
飲んでない。というか飲めるのかすら解らない。
アクアは飲み過ぎだ。嗅覚がマヒしそうなくらい酒臭い。
......持ち上げられた。これは....ダクネスか。どうした?
おい、そっちは一番盛り上がっていて、一番臭いとこじゃないか!
臭いがヤバいから私は近づかなかったんだぞ!
......嗅覚が死んだ。もう何も感じない。
「連れてきたぞー!」
「来たなー!おらのめよー。のめー」
うわまて、何をする気だ!飲ませる気か!?分解できるかわからないんだぞ!
やめろ!何?飲ませない?ぶっかけるだけ?それもやめ...うえぇ。
ほんとにぶっかけるとは......。
「どんどん追加しろー!」
まて、これ以上はほんと待て、お願いだから、やめてくれたなら恩返しするから!
なに?女の子になってかって?なれる訳ないだろう。なんだとおもって....!?
その後、ギルドのテーブルの上で、酒まみれになって気絶するタマミツネの姿が見れたという。
~~~~
昨日の記憶がない。
思い出そうとすると背筋が冷たくなる。
それはそうと、カズマ少年が曰くつきで、悪霊が出るという、屋敷を買い取ったようだ。
もっとも、アクアが悪霊は払ってしまったそうなので、今はもう出ないそうだが。
そしてカズマ少年、擬人化できるようになる魔道具とか買ってこなくていいから。
私に使おうとしないでいいから。
「どう使うんだ?ほんとに。見た目はただの首輪だしなぁ、タマミツネにつけてみても効果なかったし、外れなくなっちゃったけど」
私をペット扱いしようものなら泡だらけにしたうえで縄で縛ってやる。
とりあえずはこの首輪を何とかしてほしい。
「うん、今度ウィズに聞いてくるわ」
そうしろ、最悪見えなくするだけでいいから。
ああ、眠くなってきた。夜におこしてくれ.... 。
おやすみ。
ベルディアさんは、装備がモンハン仕様になればG級のモンスターをソロで討伐できます。
要は、装備が悪い。