インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者   作:バリスタ

27 / 74
黒い目の真実の断片

西宮の過去


少年の過去・黒の記憶

 

 

……両親が亡くなる前

 

 

 

『ちっ…子供の癖に大人に反抗しやがって』

 

 

 

『オラッ!とっとと言いやがれ!』

 

 

 

『あぁ?なんだよその目は!』

 

 

 

 

 

 

大人に殴られ蹴られる…それが僕の日常

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「すまない…直人…

 

私が…知ってはいけない事を

 

知ってしまったが故に…」

 

 

 

謝らないで…慣れたし

 

 

 

ミヤ

「すまない…すまない!」

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後

 

 

 

 

 

『そう言えば、…妹』

 

 

 

『一つ下の妹…お前の目の前で犯してやろう』

 

 

やめろ

 

 

 

『やっぱり小さいな』

 

 

 

やめろ!

 

 

 

 

『両親の素材がいい分上物だぜ!』

 

 

 

ヤメロォ!

 

 

 

 

 

 

「おにい…ちゃん…」

 

 

 

龍…華……

 

 

 

「ごめんね…」

 

 

 

 

 

『ははっ!美しい兄弟愛じゃねぇか!』

 

 

 

バン!

 

 

ライカ

「さてさてさーて、現行犯だ」

 

 

 

『なっ!?』

 

 

ライカ

「なんでかって?

 

ミヤ君と麗華が亡くなったあと

 

子供たちが行方不明になる前に

 

親族の1人が

 

『見た事ない人が引き取りに来た』って言っててね

 

 

その子が唯一親族の中で会ったこと無い奴が

 

 

あんただったって訳よ」

 

 

 

『お、俺を捕まえる気か!』

 

 

 

ライカ

「いや、ここでこの世から消えてもらおうか…

 

 

 

終の印(エンドマーク)

 

 

 

『がはっ!?』

 

 

 

 

ライカ

「あんたは病死で死ぬ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「っだァ!…はぁ…はぁ…

 

なんだこれ…俺の…記憶…なのか…」

 

 

 

【そうだ】

 

 

 

西宮

「!?」

 

【お前が忘れようとし…僕に押し付けた…

 

お前の記憶】

 

西宮

「黒い…クウガ?」

 

 

【お前の記憶はライカさんに引き取られた所で

 

補正修正されている…】

 

西宮

「龍華…は…」

 

【生きているはずさ…家を出て行ったがな

 

それも覚えていない筈だ】

 

西宮

「……」

 

【お前は自分にとって都合の悪い記憶を

 

僕に押し付ける

 

そしてお前はのうのうと生きている】

 

西宮

「…ライカさんは…これを知っていて…」

 

【…西宮直人…】

 

 

西宮

「ごめんな…」

 

 

【!?】

 

 

西宮

「ごめん…押し付けてばっかで…

 

だけどもう…そんなの…やめるよ」

 

【そ、そんな言葉信じるとでも!】

 

 

西宮

「…だよな…なら俺の中に戻ってくればいい」

 

 

【!!】

 

西宮

「お前は俺なんだろ?」

 

 

 

【何故…なぜそんなに…辛い記憶を見たのに

 

 

それなのに何故!前を向ける!】

 

 

 

西宮

「なんでだろうな…」

 

 

 

 

 

 

一夏

『西宮!』

 

 

 

『西宮』

 

 

 

本音

『なおなお!』

 

 

 

セシリア

『西宮さん!』

 

 

 

『なおくん!』

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「多分…」

 

 

 

 

「直人!とっとと起きなさいよ!」

 

 

 

 

西宮

「俺を待ってる奴らがいるから…かな?」

 

 

 

 

【今のお前は暴走しているんだぞ!】

 

 

 

 

西宮

「それでも…助けに来ちまう馬鹿どもさ

 

…あいつらはな!」

 

 

 

 

 

【…何故…何故…】

 

 

 

西宮

「俺の闇…俺の過去を背負っててくれてありがとな

 

 

お疲れ様…」

 

 

 

 

【……妹を…頼む…西宮…】

 

 

 

西宮

「任せろよ…篠木」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モヤの色が黒から紫に変わっていく







1人で行こうとした理由



自分のせいで誰かが傷付くのが心の奥でトラウマだったから

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。