初めまして!杉夏と書いてサンナと読みます杉夏です!
初めての投稿なので御手柔らかに……。後から色々と手直しはするので、ポジティブな感想は是非どうぞ!
突然だが、私はどうやら転生と云うものを体験している。
だが言わせて欲しい。決して私は死んでいないことを!
昨日だって普通に穏やかな生活を送っていたよ!朝にプリン食べて昼にパフェ食べて夜にビール焼酎ワインにつまみ!最近では無かった至福を味わっていたのに、、
朝起きたら知らない部屋で寝ていました。
此処は何処!?私は誰!?
否、私は私だ。
言ってみたかっただけです、はい。
………相当パニクってるな。
兎に角、何故『転生』と云う結論に至ったのかまとめてみる。
一つ、自分の寝ている場所が明らかに私の部屋じゃないからだ。
二つ、鏡の中の己の姿が恐ろしい程に幼く愛らしい。御世辞では無いが、前の私の顔とは天と地ほどの差だ。ま、前の顔も良かったけどね!!
三つ、私はこの顔を知っている。
確信的なのは三つ目だろう。
艶やかで鮮やかなオレンジ色の髪。真ん丸な瞳は長い睫毛に縁どられ、尚且つ髪には水色の六つの花弁のピンが添えてある。
私の知る頃よりかは頬がふっくらしており、身長も低く、髪も肩までくらいなことから、おそらく中学時代の様だ。
気付く人は分かったかも知れない。そう、私が転生したのは某週刊誌漫画【BLEACH】の井上織姫だ。
まさかの一般ピーポーの私が!昨日までだらけきった大人の私が!まさか悩殺ボディを持つ天然愛され少女になろうとは!!
………ん?中学時代、と云うことは…
「そっか、一護のお母さんはもう居ないのか……」
あ、めっちゃくちゃ可愛い声出た。CV松岡由貴は伊達じゃない。本人でさえキュンとするわ。
て、そこじゃないわ。まだパニクってるのか私は。
兎に角、一護の母、もとい黒崎真咲さんは救いたかったなぁ。どうせ転生するならもっと過去から人間じゃなくて死神とかで転生したかった……。そしたら真咲さんだけでなく海燕殿とか、平子さん達とかを華麗に救出してドヤァ…的なのが出来たかも知れないのに。
あ……そう云えば、織姫ってお兄さんも居たんだよね。
漫画で見た位置に視線を移すと、既に其処には真新しい写真と墓標が置かれていた。近くで見ると、何故か胸が絞められて涙が出そうになる。きっとまだ彼が亡くなって日が経っていないのだろう。身体が哀しみを覚えているんだ。
写真の中のお兄さんは、場違いではあると思うがイケメンだった。織姫の体に入っているから、瞳がそう見せているのかもしれない。後に虚となって妹を襲いに来るなんて想像も出来ないくらい穏やかな笑みを浮かべていた。
取り敢えず、私は織姫では無いが手を合わせる。いや、織姫では無いなんて、唯の言い訳だろう。今は私が彼女の変わりなのだから、責任を持って祈らなければならない。私は先を知っているのだから、虚になんかさせないくらい祈って、安心して成仏させなきゃいけない。
『なんだ、ちゃんと分かってるじゃないか!』
「もちろん!当たり前で……しょ?」
声がしたので自然と返してしまったが、私の横には小さな小人がふわふわ浮いていた。
『小人じゃないって。知ってるだろ?』
紅いチャイナ風な服を纏った細めの子が言う。
「しゅ、盾舜六花……?」
記憶から無理矢理思い出して言うと、満足したように空中で体を上下させた。
『正解!知っていると思うけど、僕は“盾舜六花”!つまり君の力さ!』
盾舜六花。原作で井上織姫が使っていた力の源だ。兄さんからの形見であるピンから生まれて、盾、治癒、攻撃の3パターンの属性を持つチート能力。その特殊さから某ラスボスに目をつけられ一時は連れ去られる原因となったもの。
しかし、これは織姫が虚に襲われて友達を守る為に呼び起こしたものだ。私が鏡を見た時は中学時代と判断したが、それは誤りで本当は高校生で、つい最近力を開花させたのだろうか。
『んー、色々考えてるみたいだけど、君は中学生で合っているよ』
「えぇッ、何で分かったの!? ていうか、私のこと知ってるの?」
私のこと、つまりは転生した自分のことだ。
どうやら向こうは私の考えが分かる様だから、ある程度は知られているようだが、織姫の意識が織姫でなく私になっている事実に気づいているかどうかだ。
『勿論、全部知ってるさ!』
得意気に空中で体を一回転させると、滑らかにお辞儀をして、小さな指を鳴らす。
パチンッ と軽い音が鳴ると同時に、私の周りに幾人もの小人が現れた。
『改めて紹介するよ!僕等は“盾舜六花”!君に力を与えに来たんだ』
舜桜『次回からは物語に入る予定だよ』
あやめ『本当に入れるの?』
「さ、作者の気分次第……かな?」