幻想郷最強の兄妹   作:黒閃

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久しぶりに書きました。
過去作のキャラ設定を使った作品です。

駄文は、多めにみてください。


プロローグ

「あれ?ここは....」

 

目を覚ますと、そこは見知らぬ林の中だった。

周りには木しかなく、薄暗いためか先が見えない。

つい先ほどまでは、林の中を歩いていたはずなのだが....

 

「...って、もともと林の中歩いてたんだから、林の中は当然か」

 

時間を確かめようと時計を見ると、針が止まっている。

どうやら壊れているようだ。

 

「ん〜時間もわからないんじゃ、どうしようもな....」

 

そのとき誰かの声が聞こえた気がした。

 

「??気のせいか」

 

するとまた声が聞こえた。

今度は確かに聞こえた。

声がした方へ歩いて行くと、ガサガサと音がしたとたんに勢いよく少女が飛び出してきた。

 

「おわっ!!」

 

「きゃっ!!」

 

そのまま少女はぶつかり、尻もちをついた。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

少女は、はっ!!と我にかえると「助けてください!!」と後ろに隠れた。

 

「え?どういう....」

 

その答えはすぐに判明した。

少女が走ってきた方から2メートルはありそうな化け物が出てきた。

正直なことを言うと、その化け物ものすごくきしょい。

 

「....?ダレダ、キサマハ」

 

「うおっ!!喋った」

 

化け物がすごく低い声で話し始めた。

 

「....ダレデモイイガ、ウシロノニンゲンヲワタセ」

 

後ろの少女に目をやると、今にも泣き出しそうに震えている。

これを前によく泣いてないもんだ。

それにこの子かなりの美少女だし、あれに渡すのはちょっとな〜。

とか考えながら、とりあえず化け物に返答する。

 

「....嫌だといったら?」

 

「キサマモロトモヤツザキニシテヤル!!」

 

そういい化け物が飛びかかってきた。

少女を少し離して、優しく話しかける。

 

「大丈夫だから。5秒間目を閉じといて」

 

少女は頷き目を閉じる。

それを確認すると、化け物に向き直り対峙する。

 

「さて、いっちょやりますか」

 

 

------------------

 

少女が彼と出会う数分前のこと。

少女は両親と畑に来ていた。

いつものように野菜を収穫して、両親と家に帰る途中事件は起きた。

帰り道である林の中を歩いていると、突然2メートルはありそうな化け物があらわれた。

 

「....ウマソウナニオイガスルナ」

 

そういうと、化け物は少女の母親を頭から食べた。

 

「お母さん!!」

 

父親は一瞬の出来事で呆然とするもすぐさま我に返り、少女に叫ぶ。

 

「早くにげろ!!」「でも、でもお父さんが....」

「俺のことはいいから早く...」

 

そのとき父親も、化け物に食べられた。

 

「ツギハオマエダナ...」

 

化け物が少女に近づいてくる。

少女は父親に、言われた通りにその場から逃げた。

 

「ニガサンゾ...」

 

少女はとにかく逃げた。

両親のことを考えながらもひたすら逃げた。

 

「誰か助けてください!!」

 

そう叫ぶもこんな時間に林の中を歩いている人がいるはずもなく、辺りは静まりかえっている。

少女はもう一度叫ぶが、返事はない。

 

化け物はもうすぐそこまで来ていた。

 

「このままじゃ...食べられ...」

 

そう言い泣きそうになったとき、何かにぶつかった。

 

「おわっ!!」

 

「きゃっ!!」

 

ぶつかった勢いで尻もちをついた。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

その声を聞いて少女は我に返り、彼にすがりついた。

 

「助けてください!!」

 

そう言い、彼の後ろに隠れた。

 

------------------

 

「もう大丈夫だよ」

 

少女に声をかけた。

すると少女は恐る恐る目を開けた。

目の前に広がるのは先ほどの化け物の原型がないほど、切り刻まれた化け物だった。

彼の手には一振りの刀が握られている。

 

「あ、あの。ありがとうございます」

 

少女は涙目になりながら彼にお礼をいった。

 

「どういたしまして。それより、どうしてこんな時間にこんな林の中にいたの?」

 

すると少女は先ほどのことを思いだし、泣き始めた。

 

------------------

 

 

「...ぐすっ.,」

 

「少しは落ち着いた?」

 

まだ、涙目ながらも少女は頷いた。

少女は途切れ途切れあったことを話し始めた。

 

------------------

 

「それは辛かったね...」

 

彼は少女の頭を撫でる。

少女も大分落ち着いたのか、彼に話しかける。

 

「.ぐすっ...助けてくれてありがとうございます.,」

 

少女は彼にもう一度お礼をいった。

 

「どういたしまして。それで君はこれからどうするの?」

 

まあ、家に帰るだろうなとわかってはいたが....

 

「...お家に帰ります」

 

そう言い少女は立ち上がろうとしたが、うまく立ち上がれない。

どうやら緊張が解けたせいみたいだ。

 

「.あ、あれ?」

 

なんどか試みてるが、うまく立ち上がれずその度に尻もちをついている。

そんな少女を彼は抱き抱える。

 

「危ないし、家までおくるよ」

 

少女は驚きながらも、甘える事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





どうでしたか?

アドバイスなどあれば嬉しいです。

ではまた、次回ノシ

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