あと、作者はこういうのは詳しく無いので妄想が多く入っています。
「それでは、これより5月12日に予定している春の運動会についての会議を始めます。司会は、運動会実行委員長の私、原田悠歌が行います。それでは、初めにいくつかの禁止事項を確認いたします。資料の2ページをご覧下さい。」
4月21日、今日は前から言われていた運動会の事前会議の日だ。うちの学校は春と秋に運動会と体育祭を行う。違いは特に無いのだが、あえて言うのならば本気度の違いだろう。今回の運動会は、主にクラスの人を知る、見る、ふれあう事が目的だ。勿論、本気を出して取り組んで欲しいと校長先生は言うが、あまり知らない人といきなり協力なんて難しいので、相手を知って交流を深めるのが一番の目的だという事が共通認識となっている。なので、運動会での種目もそれらの事に意識した物が選ばれる。今回の会議では、その種目や各種の運営についての打ち合わせだ。予算や日程、今実行委員長が話そうとしている禁止事項は先生や理事長などで、事前に会議がされている。なので、今回は全体の構想を決めるのが目的とされている。
「ではまず、1つ目の禁止事項です。この運動会開催中の校舎の立ち入りを制限、また、禁止する事、理由はやはり防犯対策上の問題です。質問はありますか?」
「はい。」
「では、競技などで、借り物競争をした場合もその制限の対象になりますか?」
「そうですね、仮に、借り物競争を行う場合は校庭内でのみが行動範囲でしょう。…他には、ありますか?……では、次の禁止事項に移ります。2つ目は、個人所有の電子機器の持ち込みを禁止する事、理由は昨年の運動会で起きた盗撮事件への対策です。盗撮は個人所有の電子機器で撮影され、インターネットにばらまかれた事件です。運動会当日は此方で撮影部隊を編成し、撮影部隊のみが競技等の撮影を行えるものとなります。質問は有りますか?……では、次に移ります。…次の事項で最後になります。3つ目は、服装についてです。今年度は、学校指定の体操服及び運動靴のみとして、その他の装飾品の着用を禁止します。ただし、例外もあります。髪留めなどの一部の物は着用可になっています。以上を今年度の禁止事項になります。質問は有りますか?……では、続いて競技の運営に辺り放送室を使用し、進行などを放送伝達部にお願いしたいのですがどうですか?」
「はい、承りました。」
「では、次にーーーーー」
その後、各種部活動及び実行委員を中心に次々と当日または準備期間の役割を決めていかれた。そして、打ち合わせの時間も決めていった。
「では、用務部の皆さんは、5月5日に陸上競技部、新体操部と合同で、器具倉庫の点検及び当日の打ち合わせを行いますのでよろしくお願いします。」
「わかりました。」
また、決まった内容の書かれた冊子の作成に、布枯のいる広報新聞部が選ばれた。
「では、続いて種目についてです。春の運動会は交流会の側面も持っているので、全員参加可能の競技を選びたいと思います。事前に私が良さそうと判断した競技をピックアップしました。…観察記録部の皆さん書き出すのを手伝って下さい。」
「はい、色無君も手伝ってね。」
「ああ、はい、わかりました。」
「では、この紙に書かれている物を箇条書きでお願いします。」
早速、渡された紙を見ながら俺と先輩はせっせと黒板に書いていった。
「はい、ありがとうございました。…では、この競技はあくまで一候補と考えて下さい。今回、行える競技は七つです。さらに、先生方からの要望でリレーと玉入れは確定しています。ので、残りの五つを決めたいと思います。…良い時間ですね。少し、休憩時間を取りましょう。…十分後、改めてこの形に戻っていて下さい。では、失礼します。」
そう言って、実行委員長は会議室を出ていった。
「色無君も休憩をしてくると良いよ、僕はこれを少し纏めておくから。それに会議はまだまだ続くからね。」
「ではお言葉に甘えますね。休憩に行って来ます。」
「うん、遅れないようにね。」
そう言うと、黛先輩は会議の記録を纏める作業を行い始めた。俺はそれを邪魔してはいけないので早足で会議室を後にした。
「トイレトイレっと、いやぁ結構我慢してたから漏れそうだったんだよな。…あっ、そうだった。…あー、此処からトイレって割と離れてるの忘れてたな。これじゃあ大きいのには行けないか」
会議中から感じていた便意を解放しようとしていた俺は、会議室を出た所である事を思い出した。思わずその場で立ち止まり、頭を振りながら大きめの溜息を吐き出した。此処、第三会議室は第三校舎の二階の端に設けられている。別に端だからと言って交通に難が有る訳では無いが、トイレが非常に遠いのだ。他の教室や職員室に配慮しての配置何だろうが、それらから少し離れた所にあった会議室はどうしても遠くなってしまうのだ。いつも使う訳で無いのでその優先順位が下の方だったのだろう。それを先に知っていたはずなのだが、うっかりしていた。
「…加賀観、どうかしたのか?」
「……神か、いや、トイレが遠いなって落ち込んでた。」
「ああ、会議室からは遠いからな。でも、走れば間に合うんじゃないのか?」
「…何か、トイレの為に走るのも馬鹿らしくて。」
「ハァ、…それで漏らして困るのはお前だろうに…。」
「…大丈夫大丈夫、我慢するさ、がまんがまん。」
神にはそう言ったが、この込み上げてくる便意がヤバくなって来た。やっぱりさっさとトイレに行けば良かった。でもなぁ…トイレの為に走るのはなんかカッコ悪いしなぁ。うう、考えてたらまた便意が。…あ、そろそろ時間だ。トイレ、結局行けなかったな。
書くのが難しい話でした。