彼が彼女の弟さん    作:kanaumi

18 / 40
 しばらく開いてしまいすみませんでした。少し忙しくなったりストックを作りたいと思い時間が空きました。しばらく不定期です。早かったり遅かったりします。


競技説明ただそれだけ

 

「それでは、会議を再開します。先ほど観察記録部に書いて貰った十個の競技について説明します。また、競技名は仮決定です。また、先生方が希望していたリレー競技は色別対抗リレーです。」

 十分間の休憩が終わり、実行委員長の言葉で会議が再開した。実行委員長は俺らが書き出した物を指さしながら説明を始めた。実行委員長に渡された紙にかかれていた競技は、綱引きなど良く見る物から女装リレーなどあまり見ない競技なんかもあった。競技の案を考えたのは先輩の話しによれば実行委員長本人らしいのだが、実行委員長は何を判断して決めたのかが少し気になる所だ。そんな事を思いながら俺は実行委員長の話を聞いていた。

 にしても良く女装リレーなんて通ったよな、この中ではいの一番に消されそうなのに。ここに来るまでに男子生徒は居なかったのだろうか?もしも、いたのなら止めていたはずだ。

 

「では、競技の説明に移ります。1つ目の競技は、綱引きです。運動会では、お馴染みの競技ですので詳細は省きます。

 2つ目の競技は、先ほども出ました借り物競争です。こちらは、先ほど申したように競技範囲に制限がでます。

 3つ目の競技は、部活別対抗リレーです。三鷹学園は部活動が非常に盛んで数が多い学校です。ので、毎年部活動紹介などは行えず参加人数が少ない部活もあります。そこで、このリレーを紹介の代わりにすることもできます。

 4つ目の競技は、学科別対抗リレーです。三鷹学園では、クラス別リレーを行うことが非常に困難なので学科別を行います。また、先に上げた部活別対抗リレーは外部の観客に学校を紹介する面もあるのでこの二つに限ってはどちらかを確実に行います。

 5つ目の競技は、騎馬戦です。組別けは色別対抗にします。各組10騎用意し、一対一のトーナメント形式で行います。安全対策にジャージ着用が必須になります。

 6つ目の競技は、〇×クイズです。色やクラスは関係なく全生徒参加の競技です。問題などは決定後決めます。

 7つ目の競技は、パン食い競争です。パンは食堂の方に作って貰います。

 8つ目の競技は、障害物競争です。二人一組で行います。内容についてはいくつか案は有りますが、競技採用後に決めます。

 9つ目の競技は、女装リレーです。こちらは、男子生徒のみ参加可能の競技です。候補に入った理由は面白そうだからです。

 10つ目の競技は、ムカデリレーです。5人一組の組を各組9つ作って行います。

 以上、10競技を候補として、競技を決めたいと思います。何か質問等がありましたら挙手をお願いします。」

 

 一息ですべてを言い終えた実行委員長は少し満足そうに周りを見渡した。だが、そんな実行委員長とは裏腹に部屋の空気は先程とは沈んでいた。部屋から聞こえるのは挙手する声では無く、各部の代表達の溜息だった。実行委員長はそうと思っていないようだが、話し始めてから20分が立っていた。観察記録部として、こういう会議には良く出席するし実行委員長とも会話する事も有ったのだが、この人は一度言い切ると決めると休憩を挟まない癖があるのだ。慣れていない人は疲れてしまうのはしかたのない事だった。

 

「…えーと、質問は有りますか?」

 実行委員長の悲しそうな声が部屋に響いた。

 

「…んんっ、実行委員長、よろしいですか?」

「えっ、ええ、発言を許可します!」

「では、失礼して」

 そんな空気に耐えかねたのか、手を挙げたのは我らが黛先輩だった。先輩のピシッと挙げた右腕がこんなたくましく見えたのは何時ぶりだろうか、思わず場所も考えずに先輩を凄く褒めたくなった。実行委員長も少し嬉しそうに聞き返した。

 

 先輩の発言を皮切りに各代表からも発言が飛ぶようになり漸く会議の形をとり始めたのだった。

「では、この競技は止めた方が良いという競技はありますか?

「はい、この騎馬戦は今回見送るべきだと思います。この競技はある程度クラスの関係がしっかりしていないと怪我の元になりかねないと思います。また、秋の体育祭が有るのでそちらに回した方が良いと思います。」

「そうですね、確かに新入生には危険な事も有るかも知れませんね。」

「はい、学科対抗リレーは除いてもいいと思います。紹介とはいえ学科間の力の差が少し広い気がします。それに規模が大きいので時間がかかります。」

「あまり公平ではないうえ時間がかかると。そうですね、力の差はともかく時間はかかりますね。…これ位ですか?では、投票で決めましょう。紙を配布しますので5つを選んで、競技の番号を書いてください。観察記録部の皆さんお願いします。」

 配る様に言われた紙には5つの線が引かれていた。ここに番号を書いて行くのだろう。しかし、この実行委員長は本当に良く観察記録部を使うな。俺らって記録するだけが仕事だったような…。まあ、これが初めてではないのだけど。

 

「では、記入をお願いします。」

 実行委員長の言葉を合図に各々は紙に記入し始めた。俺も記入するように言われているので女装リレー以外から候補選んでいった。

 

 

 

「集計も終わりましたので、結果を発表します。」

 各自が記入を終えたのを確認して、回収をして実行委員長と共に集計をした。数は多くないので直ぐに終わったのだが、この仕事は実行委員がするのでは?と考えたが、黛先輩が黙々としているので黙っていた。本当にこの二人の関係性が謎なんだよな。

「まず始めに行う競技を発表します。1つ目は、綱引き、2つ目は部活対抗リレー、3つ目はパン食い競争、4つ目は障害物競争、5つ目は女装リレー、以上5競技に加えて色別対抗リレーと玉入れを加えた7競技を行います。では次に、決まった競技の各種ルールの決定に移ります。」

 書かれていた内容はどれも大きな違いは無かった。だいたいが綱引き+パン食い競争+女装リレーで他2つだった。元々の競技数が少ないのも有ったのだろうが、何なんだろうかこの女装リレーの人気は…。いや、傍から見た面白さは一番あると思うけどね、俺ら男子は実際行うんだよ?それで良いのか、先輩とか用務部とかさ。

「まず、綱引きにかんしてです。何か意見はありますか?」

「はい、やはりジャージなどで肌が出るのを防いだ方がいいと思います。」

「競技人数は各チーム20人ほどが良いと思います。」

「男女の比立を決めた方がいいと思います。」

 

 あちこちから様々な意見が出てきた。この時間の観察記録係の仕事はそれらを記録して、実行委員長に渡す事だ。実行委員長がそれらをまとめて、ルールを作り、それで納得が行けば皆に伝える。それを繰り返して行き、決まった物を記録して行った。

 

 

 

「では、5つの競技のルールが決まりました。次に競技順を決めますが、競技は午前に4競技、午後に3競技行います。色別リレーについては最後に行う事が先生方から言われています。ので、色別リレーを最後にして決めていきます。意見はありますか?」

 色別リレーを最後に持ってくるのは盛り上がると思われるからだろう。部活対抗も盛り上がると思うけどな。

「色別リレーが最後ならリレーは、少し離した方がいいと思います。連続ですと疲れますし。」

「最初はパン食いか玉入れが良いと思います。」

「女装リレーは食事前が良いと思う。食後だとどうなるかわからないので。」

「綱引きは午後からで良いと思います。」

「色別リレーの前に部活対抗でも面白いと思います。」

 

 最後が色別と決まっているからかそれを元にした順番が言われている。しかし、女装リレーは早めに終わらせてしまいたいな。意見としては、玉入れかパン食いが最初で否定は無いっぽいな。昼食前が女装か障害物で別れてるらしい。午後は綱引きが有力候補のようだ。

 

「……では、あらかた意見が出たようなのでこちらで意見をまとめて、当てはめて決めていきます。まず、最初の競技はあまり疲れない競技と言う事で、パン食いか玉入れですね。パン食い競争は昼にやるよりかは朝のうちにやる方が良いという意見が出たので、最初の競技はパン食い競争ですね。では、次ですが、パン食い競争か玉入れが多いので、玉入れですね。」

 そんな感じにどんどん決まって行き。1.パン食い競争 2.玉入れ 3.障害物競走 4.女装リレー 5.綱引き 6.部活対抗リレー 7.色別対抗リレーとなった。競技順が決まった後は、細かい事を決めて会議は終了した。

 

「では、これにて本会議は終了です。役割のある部活動には後日、当日の動きを記した紙を配布します。当日は基本的にそれを見て行っていきますので、よろしくお願いします。」

 

 

 

 






 諸事情により一部変更しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。