次の日、学校に行くとクラスの皆に心配された。額大丈夫?や気絶しとったけど無事か?といつもとは違い皆が俺を心配してくれていた。先生については、また何かに影響されたのか、そこがかわいいんだけどね、などだった。先生は俺が宣言した通り謹慎1週間が言い渡されたらしい。けれど、このクラスの雰囲気なら謹慎が開けても大丈夫だと、言えると思う。1週間で足りるかは、わからないけど、先生には入学当初位に戻って欲しいな。あの頃の先生が好きだったしな。
「で、神は何でそんなに落ち込んでんだ?」
「ああ、勢いで委員長に奢るなんて言った末路さ。哀れだね。」
「…俺の財布が軽いんだ、野口がいっぱいあったんだ、諭吉が、パタパタと、逝ってしまった。」
「おいしかった~♪フジヤマBックパフェ、あまりの美味しさに5杯食べちゃった♪また食べたいね、今度は皆で行けると良いね。」
神は、手に持った財布を見て項垂れて、その横で委員長は小躍りしていた。かわいい。委員長の頭の中は昨日のフジヤマBックパフェでいっぱいみたいだ。かわいい。
「で、何円だったんだ?」
「食堂のおばちゃんが哀れんで負けてくれたけど、5杯で、19000円だね。」
「うわー、さすが裏メニュー高え。」
「彼のお小遣いはいかほどになったのやら。想像は容易そうだけどね。」
神が復活したのは、昼休みを迎えてからだった。
「なあ、神。これから食堂に行くが、来るか?」
「……すまない、今日は止めとこう。食堂に行くと思い出すんだ。」
「そうか、………。(かける言葉がねぇ…)」
訂正、まだだった。神の家は月に貰える小遣いが5000円だから、約4か月分吹っ飛んだ計算になる。神のショックは計り知れないだろう。
「どうだったんだい?」
「まだだ、ありゃあ長いぜ。トラウマになってるぜ。」
「フウ、委員長の大食いは知っていたのに、何で奢るなんてしたんだろうか?僕にはさっぱりなんだが。」
「さあ、あいつが委員長になんかするとも思えんからなあ。」
いつも笑顔で過ごしている委員長が怒った事なんて見た事ないから想像もつかない。聞いた話だと過去に一度、そんな場面があったと聞いた。そいつの話だと、なんかの教科担当の先生が委員長の食事量に注意をしたらしい。なんで注意したかは解らないが、その事に委員長が怒ったそうだ。
「彼はバイトはしてないのか?」
「神の家はバイト禁止だからな。」
「おや、珍しい。」
「神の弟が昔ネットでバイトしてたらしいんだが、なんかよくわからん勧誘が家に沢山来たんだと。原因が弟のバイトだったから親父さんがバイト禁止令をだしたんだ。」
「…それは、気の毒だね。」
「全くだ。」
とりあえず神を置いて食堂に向かった。あのままあそこにいても昼休みが消費されるだけだからな。…何か買って行ってやるか。
「それで、どうだったんだい?」
「ああ。…先生に事情を聞いて、謝られて、俺が謹慎処分にした。」
食堂に向かう途中布枯に昨日の事を聞かれて、端折って説明した。あんまり人に言っても良い内容でも無いと思ったからだ。
「なるほど…。」
「何か気になったか?」
「…いや、そうじゃないよ。とりあえず食堂に入ろう。」
昼食を食い終わり、俺たちはカレーパンを買って教室に戻った。
「神、起きてるか?」
「…ん?…加賀観か。どうした?」
「お前にこれを買って来たんだよ。それで、元気出せよ?」
「おお、ありがとう。流石に昼無しはきつかった。これなら、まあ頑張れる。」
「そいつは良かった。」
神はよほど腹が減ってたのか数秒程で食べきった。ちなみにこのカレーパン、食堂一辛いって有名な奴何だけど、神が問題なく食べてるのを見るにそこまでなのだろうか?…いや、やっぱり辛かったみたいだ、神がこっちを睨んでいる。
「……まだ舌が痛いんだが?」
「悪かったって、出来心だ。」
「お前の出来心で舌が痛い、……なんでもない。」
「どうした?まあ、元気だせっていう俺らからのメッセージと思ってくれ。」
「……ああ。」
前回がちょっと例外的な奴でこれが正常かと思います。