今日はアカデミー卒業の日でもあり下忍としての第一歩の日でもあった。アラタ達は卒業試験を終えてクラスへ戻り担任の説明を受けていた。
「と言うわけでこれから下忍として頑張るように!さて説明はこのぐらいにしてそろそろ班の発表をする!まず最初の班は・・・」
先生が順番に班を発表していく、(いよいよだ!)アラタは柄にもなく心踊らせていた。あれだけ憧れていた忍者に今まさになろうとしているのだから人生の中でこれほどワクワクするのもないだろう。そして遂にアラタの番が回ってきた。
「最後の班、うちはアラタ、うずまきクシナ、波風ミナト以上3名は第7班だ」
「え?」
アラタは一瞬頭が真っ白になった、すぐに我に返ると否や先生に怒鳴りつけた。
「ちょっと待てよ!よりにもよってこいつらとなんだよ!?」
つい先日ミナトだけは絶対に一緒の班にはならないと言っていたのだから無理もない。それにあのうずまきクシナもいるのだ。たまったもんじゃない。
「ちょっと!それはどういうことだってばね!」
「お前らと一緒じゃ俺の質が落ちるって言ってんだよ!バーカ」
とたんにクシナはみるみる真っ赤になりとうとう爆発させた。
「何ですってー!?表に出なさい!叩きのめしてやるってばね」
「上等だ、かかってこいよ」
今にも喧嘩が始まろうしている、流石にまずいと思ったのかミナトがふたりを止めようと仲裁に入ってきた。
「まぁまぁ2人とも喧嘩は良くないよ?一緒の班になったんだからここは仲良…」
『お前はだまってろ(てばね)』
仲裁に入ったミナトだったが二人の威圧に負け押し返されてしまった。それを見かねた先生が割って入ってきた。
「お前らいい加減にしろよー今日から下忍になるんだ。もう少し大人になれよ。」
「先生!こいつらと班変われないんですか!?」
「それはこっちのセリフだってばね!」
「これは里の上層部と火影様が決めたことだ。この班が嫌だというのなら今年は諦めるんだな。」
アラタとクシナはすごく嫌そうな顔をしてたがこれも忍になるためと我慢し仕方ないととどまった。
「では各班の隊長がそれぞれ迎えに来るからそれまで待機!以上解散だ」
そう言うと先生は教室から出ていった
「アラター残念だったなー」
ニタニタと笑いながらシカクがこちらへやって来た
「なんだよシカク冷やかしに来たのかよ。俺の気も知らないで…そういうお前は誰となったんだよ」
「お前、話聞いてなかったのかよ…俺の班はいのいち、チョウザだよ」
「木の葉の猪鹿蝶か、やっぱそこは固定されちまうのか」
「たぶん下忍の時から連携をしっかり取られるっていうのも兼ねてるんだと思う。あっ俺らの担当きたからそろそろ行くわ!じゃなアラタ!頑張れよー」
シカクが去って1時間経過した。周りの班は皆担当上忍が来たというのにアラタたちの担当上忍は一向に来る気配がなかった。(遅い、遅すぎるほんとに来るのかよ)と思った次の瞬間ボッフっと音がなり教壇の上に蝦蟇が現れた。
「あいやしばらく今日から第十班の担当上忍になったものじゃよろしくのぅ」
「か、蛙がしゃべった。」
いきなりの事だったのでクシナはびっくりして頭の中がパニックになっていた。
「違う!こっちじゃこっち!」
上を見ると蝦蟇の上に1人白髪のおっさんが乗っていた。
そのおっさんはどこか見覚えのある顔だった。
「ま、まさかあなたは第二次忍界大戦でサンショウウオの半蔵と対峙した伝説の三忍の一人自来也さまですか?」
おお!よく分かってるじゃないかと言わんばかりにそのおっさんは話し出した。
「いかにも!わしが自来也じゃがところで他の生徒達はどこに行ったんじゃ?」
「あんたが遅すぎるんだよ…他の奴らはみんな担当上忍が連れてったよ」
アラタは呆れた感じで言った。
自来也はショックだったのか大声をあげた。
「なにー!?せっかく派手に登場して驚かせようとしたのにのぅ」
「あーもういいからとにかく早く始めようぜ他の奴らはもう行っちまってんだこんなところで遅れを取るわけには行かないんだ。」
「そうだってばね!私達だけこんなに遅れたのは先生のせいなんだからね!」
アラタとクシナはいい加減にしろという勢いで自来也を怒鳴りつけた
自来也はいやーすまんすまんという感じで軽く頭を下げた。
「いやーすまんのぅ、ここじゃあれだからちょっと場所を移動するかのぅ」
自来也はそう言うとアラタたちと一緒にサバイバル演習場まで向かった。
「さーて今からお前らにちょっとした試験をするんじゃが…」
『は?』
アラタとクシナはシンクロしたように声をあげた。
「試験ってなんだよ!昨日やっと下忍試験を終えてやっと忍者になれたと思ったのにまた試験かよ」
それに賛同するかのようにクシナが言った。
「そうだってばね!下忍試験でさえ大変だったのにまた試験って…で今度は何の試験なんですか?」
きょとんとした顔で自来也は話し出した。
「お前達…知らんのか?下忍になれたとしても担当上忍がまだ見込みなしと見なしたらまたアカデミーに戻されるんじゃぞ?」
「そ、そんなの聞いてないぞ!なんだそれ」
「私も聞いてないってばね!」
二人が口論していると「あのー」っとちょっと震える声が聞こえてきた。
声の主はミナトだった。
「先生、さっき言ってたよ…二人とも喧嘩してたみたいだからもしかして聞いてなかったのかな?…」
「聞いてねえよ…あーあこんな腐ったトマトと一緒の班になっちまったからこんなことになっちまうんだよなー」
腐ったトマト?クシナはそれを聞いてまた爆発した。
「誰が腐ったトマトだってばね!そういうあんたの方がクラスの輪を乱しチームワークも協調性もない腐ったみかんじゃないの!?」
「お前何言ってるか全然意味わかんねえぞ?これだからバカは困るんだよ!」
二人の口論はエスカレートしていく。
「まぁまぁ二人ともここは冷静になってよ…」
ミナトは仲裁に入るがこうなってしまったら二人はもう止めることは出来ない。その時だった。
「いい加減にしろ!!!!」
バカでかい声が3人を一気に静めたそれどころか周りの森林やら動物達もまるで時が止まったかのように動きが止まった。
「お前達のような仲が悪い忍はごまんと見てきたがここまでチームワークのない奴は初めて見るのぅ」
自来也は続けて語り出した。
「いいか?忍は仲間とのチームワークが必要不可欠だ!下忍の内はそのチームワークを学ばせるために3人1組のスリーマンセルを組ませる。それも出来ないようではお前達は下忍どころか忍者には到底なれん素質の欠けらも無いのぅ」
ちょっと待てよ!とアラタが反論した。
「素質がないってなんだよ?俺はこいつらと相性が悪いだけであって他のやつとチームを組めば問題ないんだ!取り消せよ」
「ほんとにそう思うのか?」
アラタは曇のない様子で頷いた。
自来也はやれやれという感じで返答した。
「ならお前は忍にはなれんのぅワシは仲が悪いやつをごまんと見てきたと言ったが彼らは仲が悪い割にチームワークはしっかりしておった。なぜだと思う?彼らは忍びとして私情を挟むのは違うと理解してからじゃ!」
「それなのにお前らはなんだ、自分が悪いのは人のせいだと言い、相性が悪いだのぬかしおって忍びたるものそれ自体が間違いだ!」
3人は自来也の勢いに塞ぎ込んでしまった。
「明朝この場所に集合だ。ワシの言ったことに納得出来ないやつは来なくてもいいただ三人揃わなかったらもう一度アカデミーからやり直し今日は解散じゃ」
自来也はその場を去った。
その場に残った3人も苦い感じがしてきてその場を去ったのだった。
やっと下忍になれたのにアカデミーに戻されるかもしれないピンチ
果たしてアラタ達は和解することができるのか!?