仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボード   作:ガンダムラザーニャ

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模擬戦

二人に渡った、二つのゲーマドライバーとライダーガシャット、二人はそれぞれで不思議そうに見ていた。

 

「俺のは『ダンガンロンパ』?

駆け引きとか揺さぶりは得意だが、よりにもよって推理ものときたか」

 

「白の、『絶対絶望少女』?

計算は、にぃよりも得意だけど、アクションを出すのって、意味がわからない」

 

『流石は『 』、そのガシャットを見ただけでジャンルがわかってしまうんだね』

 

「こんな明確すぎる絵柄とか描かれてたら、嫌でもわかるんだよ。

それと白、アクションもそうだが、おそらく多少の推理も入ると思うぜ?」

 

「そう、なの?」

 

二人が呟いていると、目の前に巨大なゴーレムにも似た、オレンジ色の怪物が出現した。

 

「うぉっ!?」

 

「な、なに、あれ?」

 

『模擬戦として私が用意した敵だ。

とりあえず、ドライバーとガシャットで変身してくれ』

 

「へぇ、いきなりこんなデカイのと戦うってか?

白、変身するぞ」

 

「うん、わかった」

 

黎斗の言葉を聞いて落ち着いた二人はドライバーを腰に当てる。

 

するとドライバーがベルトみたいに変形して腰に巻きついた。

 

そして二人は、互いのガシャットを起動させる。

 

『ダンガンロンパ!』

 

『絶対絶望少女!』

 

すると、二人の背後からゲームのタイトルが3Dで出現し、裁判の机やガシャポン、そしてゲーム機などが周りに飛び出て配置される。

 

その後空は右手でガシャットを左側に持っていき、白は左手でガシャットを右側に持っていき、変身ポーズを取る。

 

「「変身!!」」

 

掛け声と同時にガシャットをドライバーに挿し込む。

 

『ガシャット!!

レッツゲーム!

メッチャゲーム!

ムッチャゲーム!

ワッチャネーム!?

アイム ア カメンライダー!』

 

二人の前に現れたパネルが二人を通過し、それと同時に光に包まれる。

 

すると、空は少し羽上がった様な薄茶色の髪にアンテナみたいなアホ毛がピンと立っているような髪型で、白は羽上がりのないショートボブみたいな茶の髪に、アホ毛がふんわりと立っているような髪型で、二人とも共通して体が白くて丸くてずんぐりした姿になっていた。

 

「白たち、ずんぐりむっくり、丸くなってる」

 

「おい、まさか丸まって戦えって訳じゃないよな?」

 

『違うよ?

それはレベル1の姿であって、始めはその姿で戦うんだ。

もちろんちゃんと武器も召喚できるさ」

 

「まぁ良いや。

とりあえず戦い慣れれば良いってことでさ。

それに向こうも我慢の限界らしいからな」

 

空の言うとおり、ゴーレムは先ほどから小刻みに震えていて今にも襲いかかろうとしていた。

 

「じゃあ、にぃ、行こ?」

 

「そうだな」

 

「「さぁ、ゲームを始めよう」」

 

空と白が構える。

 

それと同時にゴーレムが突進してくる。

 

「うぉっ!」

 

「うっ!」

 

二人は反射的に左右に分かれて避ける。

 

通過したときの風圧で怯みそうになるが態勢を整える。

 

「この体は意外にも身軽だな!」

 

「うん、動きやすいし、疲れない」

 

ゴーレムは突進した後にすぐに空の方へと振り返り走りながら右腕を振り上げる。

 

空は避けようとするも、ゴーレムから何かが、空の頭の中に流れ込むのを感じた。

 

まるで、そのゴーレムが今から何を仕掛けてくるのか、それを示すかのようだった。

 

「なんだこれ、このゴーレムの情報か?

とりあえず、やりやすくなるってことか!」

 

ゴーレムが空を叩き潰そうと振り下ろす。

 

その直前にゴーレムの方に向かって走り、ゴーレムの体の下にスライディングする形で潜り込み、胸に目掛けてアッパーする。

 

ゴーレムの体が大きくのけぞるも、態勢を立て直そうと足を踏ん張る。

 

『ガシャコンハッキングガン!』

 

音声が聞こえると同時に、ゴーレムの足元に何かが発射され足首から先が破裂するかのように吹き飛びゴーレムは今度こそ後ろに倒れこんでしまう。

 

「今のは白か?」

 

空は発射された方向に目を向けるとそこには白が特殊な形をした銃を向けていた。

 

「にぃばかり、ずるい」

 

「そういう言うなって、お前のおかげであいつにダメージ与えれたからな」

 

「むう・・・」

 

なだめるような空の言い方に白は不貞腐れる。

 

しかし、ゴーレムは工場の屋根を掴んで起き上がり、破壊された足を再生させて立ち上がる。

 

「おいおい、簡単には倒せないってか?」

 

「白の武器、だめだったの?」

 

「ちげーよ妹よ、あいつは単に再生能力をもっているだけ。

どこか弱点をつければすぐに倒せるだろうさ」

 

そう言って空は武器を召喚する。

 

空の手にあったのは、ゲームパッド型の武器で表面には画面が搭載されていた。

 

『ガシャコンサーチャー!』

 

「サーチャー、ね。

とにかくあいつの弱点探りますか!」

 

空はAボタン押してゴーレムに向ける。

 

『サーチ!』

 

すると、ゴーレムの体から様々な情報がガシャコンサーチャーに流れ込みいくつか候補になる情報が画面に映し出される。

 

「へえ、いくつかあるってことか。

白、あいつの左腕の付け根を破壊できるか?」

 

「うん、任せて」

 

白はガシャコンハッキングガンのAボタンを押す。

 

『コワレロ!』

 

ゴーレムは左腕をかばうかのようにしながら白にタックルしようとする。

 

「あなたの、その動きなんて、チェス以下」

 

しかし白は避けようともせず、ガシャコンハッキングガンを発射する。

 

『コワレロ』の弾丸がゴーレムの体をすり抜け、かばっていた指の隙間を縫うかのように左腕の付け根に命中する。

 

すると左腕の付け根を起点にひびが入り左半身が崩壊する。

 

しかし内部から再生しようと膨れ上がる。

 

しかし、空はそれを確認すると同時にガシャコンサーチャーのAボタンを押して、ゴーレムに向ける。

 

『ロンパ!』

 

そして弱点になる情報を弾丸に変えて発射、着弾させる。

 

すると、ゴーレムが大爆発を起こす。

 

「どうだい、自分の弱点突きつけられた気分はよ」

 

「にぃ、グッジョブ!」

 

空はゴーレムを見下ろし、白は空を褒める。

 

その時に、ゴーレムが姿を変えて炎から逃れる。

 

「いてて、やったなあ!」

 

現れたのはモノクロのクマだった。

 

「お前ら、オシオキだよ!」

 

そのクマは軟球の入った大型のマシンガンを持って構える。

 

「にぃ、相手、強くなってる」

 

「らしいな、それならこっちもやるぜ!」

 

「「チャプター2!!」」

 

『ガッチャーン!

レベルアップ!!』

 

二人がドライバーのレバーを展開したと同時に二人の体が光に包まれる。

 

 

 

 




変身ポーズは仮面ライダーダブルを参考にしています

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