仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボード   作:ガンダムラザーニャ

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レベルアップ

『ガチャーン!

レベルアップ!』

 

『絶望を論破!

希望の論破!

ダンガンロンパ!』

 

『ホープガール!

希望のキャルキュレーション!

希望で撃ち抜くのは絶対絶望少女!』

 

二人は音楽と共に、光に包まれ姿が変わる。

 

空は一回り大きくなり、黒い学ランのようなロングコートのような鎧を身に纏い、白は空ほどではないが一回り大きくなりなりセーラー服にも似た鎧を身に纏った姿になった。

 

「ぷぷぷぷ、お前らみぃんなスペシャルなオシオキだよ!

エクストリーム!」

 

モノクロのクマは大量の軟球を積んだ大型のマシンガンを空と白に向けて超高速で軟球を発射する。

 

「オシオキされんのはお前だよ!」

 

「あなたは、チェックメイト」

 

二人はモノクロのクマの軟球を難なくかわしていく。

 

「あれれ~?」

 

空はクマの上を飛び越え、その間にガシャコンサーチャーのAボタンを押し、真上からクマに向ける。

 

「情報はもらってくぜ!」

 

『サーチ!』

 

「おろろ~!?」

 

ガシャコンサーチャーにより情報を吸収されるクマ。

 

しかし、クマは気付かなかった。

 

真上の空に気を取られてしまい正面に白がいることを。

 

白は足元にある大量の軟球を一瞥すると、ガシャコンハッキングガンのAボタンを押し、その後にBボタンを押した。

 

『フキトベ!』

 

『ショット!』

 

ガシャコンハッキングガンを足元の軟球に向けて発射する。

 

すると、複数の『フキトベ』の弾丸が放射状に発射され、散らばっていた軟球が一つ残らず超高速でクマに発射される。

 

「おっと!」

 

それに気付いた空はクマの真上から背後に回り込みクマを盾にするかのように押さえる。

 

「やっほーい!?」

 

盾にされたクマは身動きが取れず、超高速で発射された大量の軟球を受けて大ダメージを負う。

 

そして軟球が全部なくなったことを確認した空はクマを突き飛ばしガシャコンサーチャーのBボタンを押しクマに向ける。

 

『マシンガントーク!』

 

ガシャコンサーチャーから光の糸が出現しクマに繋がる。

 

「どうだ?

さっきからオシオキオシオキ言っときながら、そんなぼろ雑巾みたいになった気分はよ?」

 

「ふ、ふん。

ボクが今のようなオモチャで倒せるわけないもん!」

 

「あ、そう?

じゃあその『左目』を破壊しても何ともないんだな?」

 

「ギクッ!?」

 

クマは負けじと言い返すが空の言葉にビクッとなってしまう。

 

「な、なんのことかな?

ボクにはさっぱりわかんないや~」

 

「おっととぼけても無駄だぜ?

その眼にはお前の『コア』と繋がってんのはお見通しなんだよ!」

 

「だから、ボクは知らないの!

これは只のおしゃれであって、イカスでしょ?」

 

「だったら尚更壊したくなる眼だな。

そういえば、お前のその眼ってまるで『機械のカメラ』みたいだな?」

 

「こ、これはそう見えるだけ・・・」

 

「じゃあ弱点をお前の口からしゃべれよ

『左目』以外のよ!」

 

「あ、あ・・・!」

 

「答えられない。

そうだな答えれるわけえよな、まさか『コア』が『左目』を通して『頭部』にあることなんかな!」

 

「お、おろろろぉ・・・」

 

空に言い負かされ、もはや何も言えなくなったクマに、空はとどめの言葉を告げる。

 

「ここでオシオキを食らうのはお前だ、『モノクマ』!」

 

「ガーン!!」

 

空の言葉を聞いて無力化したクマ、『モノクマ』がへたり込むのを確認した空はガシャコンサーチャーから糸を消す。

 

「にぃ、もういい?」

 

「あぁ、こいつへのオシオキの時間だ」

 

『ガッシューン!

ガシャット!

キメワザ!』

 

二人は互いにベルトからガシャットを引き抜きそれぞれの武器に挿し込み、『モノクマ』に銃口を向ける。

 

『ダンガンクリティカルフィニッシュ!!』

 

『絶対絶望クリティカルフィニッシュ!!』

 

エネルギーがため込まれた二人の武器の弾丸が発射され、『モノクマ』に発射される。

 

「まーた来週ー!!」

 

『GAME CLEAR!!』

 

『モノクマ』が爆散し、『GAME CLEAR!』と表示されると同時に二人の視界が暗くなる。

 

 

 

 

 

 

「う、うーん」

 

「・・・うん?」

 

二人がベッドから起き上がったことを確認した黎斗が声を掛ける。

 

「やあ、お疲れ様。

先ほどはすごかったね!」

 

「あぁ、どうにかな・・・」

 

「それで、開発、できた?」

 

白が黎斗に質問すると二つのガシャットを取り出す。

 

バーチャル世界で使っていた、空と白のガシャットだ。

 

「ああ、おかげでね。

ドライバーと一緒に、君たちに贈ろう」

 

「おぉ、サンキュウーな。

しっかしこれが実際に行われてるって最近のゲームはすごいな。

本当にこれでウイルスを倒せんのかって疑問に思うぐらいだ」

 

「今はそれが現実さ。

今後とも、是非ともわが社のテストプレイヤーとして頑張って欲しんだ。

仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボードとしてね」

 

「それは俺たちが変身したときの名前か?

オッケー、じゃあ俺たち明日からここで住むわぁ」

 

「え?」

 

空の言葉に思わず黎斗は首を傾げてしまう。

 

黎斗の様子に目もくれず空と白は再びベッドで横になり、空は携帯を取り出しどこかに連絡する。

 

「あーもしもし?

引っ越しの人ですか?」

 

「ちょ、ちょっと待って!

いきなりそんなことされても!」

 

黎斗は止めようとするが空は電話で引っ越しの手続きを済ませてしまう。

 

 

そして翌日、ゲンムコーポレーションに『空白』の家具をなだれ込むように引っ越し業者が持ってきたのであった。

 


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