クラロワ   作:青空 優成

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第3話 金髪小娘を追いかけて

病院の中に入ると、

ズラリと横に並べられた木造の椅子が5つほどあり、

6人ほどがカウンターの中で、順番票を渡したり、診察代や治療費を受け取っていた。

外から見た時は大きく感じた建物だったが、

中に入ってみると小さく感じるのは

大勢の患者のせいだろうか。

地球と変わらず病院では大勢の患者達がワイワイと騒がずに、大人しく静かにしていた。

ぐったりと椅子にもたれかかる患者も居れば、ごほんごほんと咳き込むマスクを付けた患者も居る…

周りを1通り見回した俺は、

「こ、こんな中…、おーい金髪娘ぇ!居るんだろぉおお…なんて、騒げないわな…どうするか」

病院では騒ぐな。と言われた経験を思い出し、どう探すかと悩んでいると、診察室から____

「ッはァ!?んな金用意できるわけねぇだろうがよっ!」

______そんな叫び声が。

そして、同時に確信する。

「この声は…!」

俺達のお目当ての金髪小娘の声に間違いない。

俺達は顔を見合わせて互いに頷く。

「よし、居ることは確認できたな、どうするか?」

乗り込むという選択肢もあるにはあるのだが、あまり騒ぎを起こしたくないのでとりあえず保留。

騒ぎにならないよう、なるべく外で話したいのが本音だ。

2人も同じ考えなのか、ううーんと悩む。

すると、診察室のドアがバァン!と開いて、

「…頼むからあとちょっとだけ待っててくれよ!ぜってぇ金はなんとかするから!!」

中から紛れなくあの金髪小娘が、勢いよく小走りで出てきた。

_____そして、声をかける間もなく外へと駆け出して行ってしまった。ドタバタと音を立てて。

体調が優れない患者たちは、騒がれるのが嫌だったのだろう、その背中を睨んでいた。

「っあ」

「ぁ…」

そして俺達は、声をかけれなかったショックと、周りなんてお構い無しに騒ぎながら外へと駆けていった金髪小娘を立ち尽くして見送り、

ようやく我に返ると…

「お、追わないとっ!」

「!だ、だな」

「あの子苦手なタイプ…」

追いかけて外へと出ていった。

 

 

 

「なっ、年齢制限ゥゥ!?そ、そんなの聞いてねぇぞッ!」

外に出ると、病院の前でなにやら、1人で騒いでいる金髪小娘の姿が。

「ねぇ、あの子、何してんの1人で…」

その姿に少し、関係ないのに心が痛くなったのかリオが俺達に視線を向けてくる。

確かに、1人で騒いでいるその姿はちょっとイタイかもしれない。

しかしアリサはえ?と驚いた顔をして、

「あれは電映通話装置(コール・トーカー)___通称コルトだよ、私は旅人で、電波が届かない場所もあるし月額でお金もかかるしで持ってないんだけど、手頃なサイズで四角い装置で、離れた場所に居ても話せる未来装置……知らなかったの?」

なるほど、つまりはスマホみたいなもんか。

「あ、あー…、分かった。じゃあイタイ奴じゃ、無いってことだね」

「んな事より、早く話しかけようぜ、宝玉(トロフィー)返してもらわないとだろ?」

金髪小娘の近くに近づくと、なにやら肩がふるふると震えていた。

さっき思いがけず聞いてしまったが、なにかの「年齢制限」に引っかかってしまったのだろう。

「おーい、そこの!」

後ろから、声をかけると、ハッとした様子でこちらに振り向く。

心無しか、目元が少し潤んでいる気がする。

そして、俺たちを見ると、ようやく気が付いたのか

「っ!な、なんの用だよ!あの宝玉(トロフィー)はもうアタシのもんだぞ!」

俺達から一歩離れ、そう言ってきた。

しかし、アタシのもんと主張する金髪小娘に、黙ってはい、そうですね。と言えるほどの事情でもないので

「ねぇ、お願い、それは大事なものなの…話だけでも聞かせてくれない?」

少し下手に出て、話をしようと始めるアリサ。

金髪小娘の背丈は、アリサより15cmほど小さいのでアリサは膝をついて話しかけた。

アリサの旅人っぽくない羽衣の服に比べ、金髪小娘の服は薄い布1枚で、まだアレが発展してないからそこまで唆られないものの、発展していたらこの格好はある意味ヤバイと思うくらいに質素な格好をしていた。

金がなんとかって、病院内で騒いでいたし、もしかして裕福な生活を送れていないのだろうか?

「は、話すことなんて…………ねぇ…」

尻すぼみになって話す金髪小娘に、

「何か困ってたから、盗ったんでしょう?事情を話してくれたら協力するから」

アリサが優しく微笑んで金髪小娘に一歩近づく

それに、一瞬金髪小娘が「え」と小さく漏らしてから

「話したら…協力…してくれんのか…?」

「そうね、だから、話してくれる?」

「ああ…出来る範囲で」

「うん、理由なしに盗みをする人なんて居ないんじゃないかな、きっと君も、何か理由があったんでしょ?」

3人とも、頷いて、理由を話すように促す。

すると、金髪小娘は目を潤わせながら、話してきた

「…………なら、話すよ。えっと、まず、アタシはエルゼだ…んで、アタシは見ての通り、貧乏でな…、1日1日を必死に生き抜いてたんだ!毎日必死に爺ちゃんの店の手伝いをしてな…裕福じゃないけど、爺ちゃんとの暮らしは本当に楽しかったんだ…でも、そんな時だった…爺ちゃんが倒れたのは」

初対面の印象はヤンチャそうで、悪戯っ子な印象があった金髪小娘(エルゼ)だが…話しているうちに遂に涙が頬を伝っていた。

「…」

俺達はただ黙って話を聞いていた。

「〔悪性皮膚砕病(バスキケン)〕だったんだ…、爺ちゃんは入院することになってな…、しかも悪性皮膚砕病はそこまで認知度も高くなく、治療も発展してる病じゃないそうでな……それはそれは高い治療費を請求されちまってるんだ…勿論んな金ねぇしで、悩んでたところに、政府が声をかけてきたんだ「金を貸してやろう」ってな」

「…」

「んで、アタシはその時本当に切羽詰まってたしで、政府から金を借りちまったんだよ…、でもそれでも爺ちゃんの治療費は足りなくて、どうしたらいいかと政府に尋ねたらこう言うんだ、宝玉(トロフィー)を「闇ルートで売ったらどうだ?」ってよ。でもアタシには宝玉をまだ配布されてねぇし………んで、まぁ…そこの銀髪の宝玉を掠めたって理由だ…」

「そういう理由だったのね…」

黙って聞いていた俺達だったが盗られた理由があまりに悲しい経緯で、盗まれた本人のアリサでさえ悲しい表情になっている。

しかしそれはそれ、これはこれだ。

「確かにそっちの事情はよーく分かった。でも、だからといって黙って宝玉を売られるわけには行かないんだ、そこの銀髪姉ちゃんの大切なものだからよ」

エルゼは、掌サイズの宝玉をポケットから取り出して、俺達の方に差し出すと

「ただでアタシも返すわけじゃねぇ。手伝ってくれるって言ったよな?」

「ああ…手伝うって言ったな…で、何をすればいいんだ?」

「実は爺ちゃんの治療費は既に払い終えてるんだ、でも政府に借りた金を返せてねぇ…十万ぺリス足りねぇんだ…だから、十万ぺリスをアタシにくれたら返してやることにする」

そう言ったエルゼを見て、俺達は自分の財布を取り出して、エルゼに見せる

「ごめんね…私も旅人で、ぺリスに余裕はないの」

「俺はこの硬貨と紙幣しかない…というわけで無一文」

「僕も同じく素寒貧」

「ダメじゃねぇかっ!じゃあ交渉は決裂!」

俺達の金は無い発言を聞いて、そそくさとポケットに宝玉をしまうエルゼ

だが俺には考えがあった。

アリサが言っていた事を思い出していたのだ。

「じゃあアタシは忙しいんだ、じゃあな!」

もう話は無いとばかりに、去っていこうとするエルゼの肩を俺は掴み

「ちょっと待て…、俺に考えがある」

ウザそうに顔をしかめたエルゼに俺は憎たらしい顔でそう告げた

「な、なんだよ考えって…金(ぺリス)は無いんだろ?話はおしまい!じゃあかな!」

「まぁーて、待て待て…待てって。お前、この世界の【ルール】忘れたわけじゃないだろ?金が無いのなら稼げばいい、それも働かずにな」

「はぁ?」と何言ってんだコイツと呆れ顔でエルゼは肩に乗せたままの俺の手を退かす。

「働かずに稼ぐだァ?んなこと出来るわけ___」

エルゼの言葉を遮り俺が

「出来る。【賭け】で金(ぺリス)を賭けさせ、勝てばいいのさ。それがこの世界のルールだろ?欲しいものがあるなら、勝利して手に入れろ…違うか?」

「いや…確かにヨウの案は良いんだけど、こっちは何を賭けるの?金はお互い無いのに…相手が十万ぺリスも賭けてくれるかしら?」

「ふふん、こっちは()()()()()()()()()良いんだよ___だが」

と、俺の発言に、アリサは益々困惑顔で

「そ、それじゃあ尚更十万ぺリスなんて賭けてくれるはずないじゃない?!」

「だろうな、それだけじゃあ賭けてくれないだろうな、だが、もう一つ賭けるものがあったはずだ…そう、俺達は賭け金は無しだが、逆に()()()()()()()()()()3()0()0()()()()()()

「あっ!」と手をポンと叩いて、アリサは納得する。

「それなら、賭け金が無くとも、賭けトロが多いから、王を目指している者ならノッてきてくれるかも?!」

「そうだ、な?これなら勝てば十万ぺリスだ…悪い話じゃないだろう?」

俺がニヤリと微笑んでいると、隣でリオが

「ほんと、こういう時だけ頭が切れるよね」

「褒められてる気がしない」

そんなやり取りを交わす俺達の前で、エルゼは「ぬ…」と、腕を組んで険しい顔で悩んでいた。

「なぁ…別に悪い話じゃないだろ?さっき聞こえちゃったんだが、お前…年齢制限が何かに引っかかってるんじゃないのか?」

その言葉に「んぐっ!」と明らかに図星を付かれた顔をして、「た…確かに…年齢制限で…どうにもならないし…」

そして、エルゼがポケットからまた宝玉を取り出して

「よし、分かった…取引だ、その【バトル】をやるには宝玉が必要だろ?だから一旦返してやることにする、ただ返したらそのまま逃げられたなんて事になっちゃぁアタシも流石に困るからな、アタシも一緒に行動させてもらうぞ!正直、この宝玉を闇ルートで売って、政府にその金渡そうって計画してたんだが、闇ルートの販売は年齢制限で出来なくてな…困ってたんだ…助かるぜお前ら」

にしし!と悪戯っぽく笑うエルゼにリオは真顔で、

「いや、エルゼの為にやるんじゃなくて僕達の為にやるんだよ。まぁ正直盗まれたものを取り返すのにアリサの宝玉(トロフィー)を300賭けないと行けないってのはちょっとアリサに申し訳ないけど…」

確かにアリサの許可なく色々と決めてしまっていた…、アリサの許可を得なければこの方法では宝玉を取り返すことは出来ないのだが…

とアリサを見ると

「あ、気にしないで!盗られた私も悪いとこあるし、それにバトルで賭けたトロフィーは勝てば減らないし!私にはヨウとリオっていう部兵人形(ユニットドール)も居るから!」

そう言ってくれたアリサにペコリと、勝手に決まってしまった無礼の謝罪と、感謝を込めて手を合わせ頭を下げる。

「ん、そうだ、バトルとか、部兵人形とか…あんまり詳しく聞けてなかったな…改めて教えてくれる?」

大雑把な説明しかされていなかったことを思い出して、詳しい説明を求める

「あ、そうだったね…じゃあえっと、メモ取れるものあった方が良いかも!」

メモを用意した方がいいかもと言われたので、バッグから筆箱を取出してシャーペンを手にする。そしてルーズリーフが丁度あったのでそこにメモを取ることにした。

「うん、じゃあ説明するね

 

 

【バトルでは賭け金と賭けトロをお互いに賭け行う】

【勝利した方は賭けを貰え、負けた方は失う】

【8枚ずつユニットor魔法カード選びデッキを作る】

【何かユニットor魔法カードを使うには指揮官の燃料(エリクサー)を消費する。体力は時間とともに回復する】

【城を3つ先に壊すor3日間経過した際に城を1つでも多く壊していた方が勝ち】

【基本NPC(ユニット)を指揮官が動かし戦うが、例外として部兵人形(ユニットドール)が存在する】

【部兵人形はスキルを所持していて、生存中1度だけ使用可能】

【死亡した場合は、指揮官がもう一度体力を消費することで復活が可能。その際はもう一度スキルが使用可能になる】

【部兵人形は指揮官の指示を聞いて動くか、自分の意思で動くことが可能】

【部兵人形は攻撃目標〔対建物〕や〔対地/対空〕を持たない】

【3日間経過しても城が両者1つも壊せていなかった場合は先に城を1つ壊した方が勝ちというサドンデスルールに移行する】

【バトル中は、不眠不休、食事無しでも活動できる】

【バトル中の不正、違法行為、チート、イカサマは発覚した場合運営にBANされる。BANされた場合、相手の不戦勝となり、宝玉は運営に没収される】

 

 

が大まかな説明…分からないところあったら質問して?」

ゆっくりと説明してくれたので聞き漏らしなくメモが取れた…。

手が痛くなったのは内緒にしておこう。

シャーペンを筆箱に入れ、バッグにしまう。

「質問、部兵人形が所有するスキルって…?」

リオはまだメモ帳を手に、アリサに質問する。

スキル…確かによく分からなかったな…俺も聞いておこう

「あ、スキルっていうのは…各自部兵人形が持つ技みたいなもので…どんなスキルを保持しているのかはバトル開始前にならないと分からないんだけど…」

「なるほど、バトル開始前にならないと分からないのか…分かったありがとうアリサ」

リオは満足したのか、バッグにメモ帳とペンをしまって背負う。

「さて、とじゃあヨウ、アリサ……エルゼもだっけ?とりあえずバトルを受けてくれる人を探しに行かないと!」

「だな」

「うんっ!」

「アタシも付いてくかんな?逃げられたりしたらまじで洒落にならんし」

エルゼが手にしていた宝玉をアリサの方に差し出して、アリサは立ち上がりつつ宝玉も受け取る。

「うんっ、ありがとう!絶対十万ぺリス勝ってゲットするからね!」

3人と1人、まずはやはり賑わっている商店街の所に行って探してみようという意見で一致し、商店街へ。

だが、この作戦____1つ欠点があった。

 

 

商店街へ行くとやはりワイワイと賑わっていた。

だが相変わらず、店の文字は読めない。

「んで、どうやって探すかだよな」

「バトル開始方法が分からないからなんとも…ってそうだ、バトル開始方法とバトル中の様子を教えてほしい!」

ヨウがアリサの方を向いてそう質問する。

「あ、うん、バトル開始方法は声をかけて、バトルの賭けをまず両者決めて【バトル申請】をすればいいんだよ、でもバトル申請には宝玉が必要だから今バトル申請出来るのは私だけだね」

「バトルをするには宝玉が必要…ってそういうことか」

「ふんふん、バトル中はどんな感じなの?普通にもしここ商店街でやるなら商店街で【バトル】をするの?」

「ううん、バトル中は参加者である【指揮官】と【部兵人形】と【観戦者】の意志だけをバトルフィールドと呼ばれる異空間に転送されて行われる。じゃあ現実の私達はどうなるのか、それはあの人達を見てくれれば分かるよ」

そう言ってアリサが指差した方向には、二人の男性が何やら淡く光った球体のドームらしきものに包まれていた。

「あの人達は現在バトル中、意識がない植物人間状態になってるはず、でも大丈夫…あの淡い光のドーム__安全空間状態(セーフルーム)___の中の居るから安全!あのドームは外から刺激を与えても、何をしても、弾き返される絶対防御の空間になってるから!」

なるほど、俺達が見ている2人は本当にピクリとも動か植物状態…だが、あの空間の中にいる限り安全…か。

だが、バトルは最大三日間と呼ばれていた___その間食事や水分補給は…?

そう疑問に思い質問してみる

「なぁアリサ。あの中に居る人達は意識が無いんだろう?でもバトルは最大3日行われる、その間飯とか…どうするんだ?」

「それは大丈夫!あの空間にいる限りお腹が減ることも無ければ餓死することもないし、干からびる事も無い。あの空間は文字通りセーフルームだから」

「なるほど…じゃあバトル終わって現実に戻ってきたら死んでた!なんて事はないわけだ」

「うん、そこは安心して大丈夫」

よし、と一通り今現在質問したいことはなくなったのでズラリと店や屋台の並ぶ商店街を歩きながら、バトルを受け付けている人を探してみるが____

「………全然居ないな」

_____全然居なかった。皆のほほんと買い物を楽しんでたりして、バトルをしてくれそうな気配もない。

あ…あれ…?俺のイメージ的には、バトルばっか行われて欲しいものは力づくで手に入れる…そんな世界をイメージしていたのだが。

「全然居ないね…」

「おかしいな」

そこでこの作戦の欠点を理解してしまう。

「おい、アリサ…まさか…まさかだが…」

ワナワナと震えた手と顔で、アリサを見る。

一息すぅっと吸って、険しい顔つきになり俺は

 

 

「この世界!全ッ然王目指してる人居ないんじゃないのかァッ!?」

 

俺がアリサに向かってそう叫ぶと、

一瞬周りを歩いていた家族連れや、通行人に「?!」みたいな顔で見られるが、関係ない!

この世界の事実を確認するのが優先だ

だがそんな迫真の顔した俺に対し、アリサはのほほんとした顔で

 

 

「あ、うん、あまり【人間種】(ヒュマニド)で王目指してるっていう人は居ないんじゃないかな。人間種(ヒュマニド)は全種族の中でも1番弱い種族だし…、王にはなれないって諦めちゃってる人が多いから…特にここ【バルンブルク】では裕福な人達も多いし今の生活に満足してる人たちが多いから…王にはならなくていいやって考えの人たちも多いかも」

あっさりと肯定してきた。

________なるほど…よく分かった。

人間種の殆どは、諦めてるわけだ。

_______弱小の故に。

そしてここバルンブルクでは、王になるのを志さない人たちも居るわけだ。

______裕福たる故に。

ガクリと商店街路上の真ん中で膝をつき落胆す俺。

「……やべぇ…どうしよう」

初めてあった第一村人が王を志している者だったから、てっきり殆どの人が目指してる者だと思っていた。

だからこそ、エルゼに対し10万ペリスを用意する、してやると意気込んだ訳だが…

欠点があったようだ。

_____バトルしてくれる人が居ないんじゃあ…用意することも出来ない。

「……………なぁ、そういえばまたひとつ質問が出来た」

膝をついてとうとう、頭を下げ前のめりに腕さえも地面についてアリサに問う。

「う、うん…いいけど…通行人の邪魔になっちゃうし、とりあえず立って…?」

促されるまま「ぁあ…」と力なく立ち上がる。

「……じゃあ質問だ。【王になったらどうなるんだ?】」

そこが分からなかった。

王になる。王を目指す。と聞いてはいたが、

王になってどうなる___!?

そのこの世界での核の部分をついた質問に、アリサはまたものほほんと答える。

 

 

「【王になったら___願いがなんでも叶う】だから私は王を目指してる叶えたい願いがあるから」

 

 

「「願いが……なんでも…?」」

被る俺とリオの声。

「アリサは王を目指してる…王になったら、何を願うんだ?」

「それは内緒」

内緒と答えたアリサの顔が少し強ばった表情になったが…

流石にそこを付けるほどまだ親しくもない。

とりあえず今はこの状況をなんとかしないと…。

「ああ…バトル誰かしてくれないと困る」

そんな時だった_____。

商店街の奥の方から

「だ!誰かァバトルを!バトルを行ってくれェェッ!絶対…絶対に俺は王になるんだァァァッ」

と叫び声が聞こえたのは。

4人バッと顔を見合わせて、

「居た!」と叫ぶと同時、奥を目指して駆け出した




どうも青空 優成です
今回のプロローグでいよいよ色々な情報や設定が浮き彫りになりました。
そして、エンディングの構成も出来上がりました。
いつエンディングになるのかは分かりませんが
とりあえず【そこ】に行き着くまでの物語を描いていきます。

さて、ようやくプロローグが書き終わりました。
いよいよ次回は【バトル】に入っていきたいと思います。
戦闘描写下手なんだよなぁ…ガクガクブルブル…
まぁそこは初心者ってことで多めに見て欲sy………(パタッ
ではまた次回でお会いしましょう!




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