数々の仕事の面接で落ちた俺が何故かお嬢様方の執事をやっている件について 作:アインスト
では、どうぞ。
‥‥‥どうしてこうなった。
あれ、おかしいなぁ。確かカフェの店員じゃなかったっけ?(すっとぼけ)
しかし何故にお嬢様みたいな女の子がここにいる?
‥‥‥答えは単純明快。
「文字通り"執事"って訳か‥‥‥」
「どうかなさいましたか?」
「あ、あぁいや、別に問題は無いです、はい」
「そうですか。では、こちらへどうぞ」
女の子に連れられて屋敷の中へ。
うわー‥‥‥でけぇ‥‥‥。
お、高そうな物もやっぱり置いてあるのか。
壊したらヤバいな、アレ。
‥‥‥一見すると綺麗に見える。
けど、やっぱりどうしても行き届かないんだな。
例えば‥‥‥ほら、あの窓枠の下。
ちょっと埃が残っている。
まぁ掃除するだけでも大変だって聞くからな。
で、数分程歩いて応接室みたいな部屋に到着する。
「こちらです。さ、どうぞおかけになってください」
「え、あ、はい」
「緊張しています?」
「まぁ‥‥‥緊張しないと言ったら嘘になりますし」
「そうですか。正直な方なんですね」
「あ、あの、質問してもいいですか?」
「はい、どうぞ?」
「えっと‥‥‥面接官はまだ来ないんですか?」
「え?私が面接官らしいですよ?」
「‥‥‥はっ?」
「え?」
「‥‥‥」
「あの、どうしました?」
‥‥‥ヤバい、俺さっき凄い失礼な事言わなかったか?
大丈夫か?
っつーか冷や汗が止まらねぇ。
ど、どうする?とりあえず謝った方がいいよな?
く、くっそ!!どうにでもなれ!!
「あ、え、えっと、その‥‥‥すんませんっした」
「ほぇ?どうして謝るのですか?」
「あ、いや‥‥‥なんか凄い失礼な事言ってしまったような気がして‥‥‥何というか、その‥‥‥」
なんとか弁解しようと言葉を選ぶが、上手い言葉が見つからない。
どうしてもしどろもどろになってしまう。
「ふふ、そんな事気になさらなくてもいいのに。優しいんですね」
「いやそんな事は‥‥‥目付き悪いってよく言われますし‥‥‥」
「それを短所として見るのではなく長所として見てはどうですか?」
「へ?」
「私にも短所はありますが恨めしく思った事なんてありませんよ?」
「は、はぁ‥‥‥」
何この女の子、マジ天使すぎる。
ただちょっと掴み所が見えにくいが‥‥‥。
「では、早速面接を始めましょうか。あ、何か飲みます?」
「あーいや、お気遣いなく。どうせまた落とされるし‥‥‥」
「そうですか‥‥‥では、まず志望動機は何ですか?」
そこから数十分程質問をされた。
例えば「自分の趣味と特技は?」とか「高校時代何をしていた?」とか。
まぁ危なげ無く答えられたが‥‥‥うーん‥‥‥。
「では、面接を終了します。お疲れ様でした、剣士さん」
「あ、はい。えーと‥‥‥」
「あぁそうでした!!私の自己紹介をしていませんでしたね。私は篠原 華憐。カレンとお呼びください」
「はぁ、わかりました。華憐さん」
これで正否が確定するんだな‥‥‥。
やべぇ、今さらだけど凄い不安になってきた。
「えっと、剣士さん」
「は、はい」
「その、ですね?」
「‥‥‥」
なんか凄い嫌な予感がしてきた。
また冷や汗が流れる。
ただ、次の瞬間俺の表情はまるで鳩が豆鉄砲をくらったように呆然とする事になる。
「貴方、採用です」
「あー、やっぱり不採用ですか‥‥‥え?」
「ですから、採用ですよ」
「‥‥‥マジ?」
「えぇ、本当です」
華憐さんはにっこりと微笑みながらそう言った。
や、やった‥‥‥ついに就職できた‥‥‥!!
「ぃよっしゃああああああ!!」
「あ、そうそう」
「何すか?」
「私以外にもお姉様や妹達がいますので、よろしくお願いしますね?」
「わ、わかりました!!」
こうして、俺は無事に就職できた。
家に帰って報告したらもうどんちゃん騒ぎ。
母ちゃんは笑い飛ばしていた。
そして、その翌日。
「いよいよ、か‥‥‥」
大きなお屋敷の玄関前に立つ。
いよいよ、俺の仕事が始まる‥‥‥。
ふと視線をそらすと、花壇の花に水やりをしている茶髪の女の子がいた。
一応声掛けとくか。
「あ、あの。これから働かせてもらう氷室 剣士っす。よろしくお願いしま」
「興味ない。話しかけないで」
えーと、俺なんかした?
っつーか俺、嫌われてるな。
まぁ、いきなり話しかけられたらびっくりするよな。
むー、仕方ないな。
「わ、悪かったよ。じゃあ俺はこれで」
「‥‥‥」
そうして俺はそそくさと退散した。
あの子にはまた日を改めて話をしてみよう。
「‥‥‥私の、バカ」
男がその場を去って、彼女は何かを後悔するように呟いた。
と、いう訳でいかがだったでしょうか。
ん?ごちゃごちゃし過ぎてわからんって?
仕方ないね、作者のクソ文才ならこれが限界だもん。
では、次回の更新でお会いしましょう。
感想、質問等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ