うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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久しぶりに再開したコラボの話がこれでいいのか…と思う私ですが…

今回の話にモカさんは現れません!
何故なら帰ってるからです!えぇ、展開が早いですよね……なので、モカさんが在中している所はまだ途中更新となってしまいますが、書いていこうと思ってます(礼)

では、久しぶりのコラボの話…視点がバラバラとなっているかもですが、本編をどうぞ!


003 ご注文はプニプニですか?

紅と白のタイルが作り出す鮮やかなデザインが素敵な通りを抜け、白い壁や紅いレンガで作られた家が所狭しと並んだ小道の先にその店はあった。

兎がカップを持っている看板が吊るされている扉を開けて、入っていった二人を出迎えるのは《緑》の制服を着た明るめの金髪に黒い✖️(バッテン)マークの髪飾りをつけた少女・暁 切歌と《黄緑》の制服を着た水色の入った銀髪を小さな✖︎(バッテン)が付いているヘアゴムでポニーテールにしている少女・暁 歌兎である。

この二人は姉妹であり、その仲の良さと姉・切歌による妹・歌兎への過保護はこのラビットハウスにしかない名物となっており、実際この二人目当てに店に通うお客さんやリピーターが数名と出来ていた。

二人のリピーター曰く切歌ちゃんの姉らしかぬ所がツボ。子犬のような切歌ちゃんと子猫のような歌兎ちゃんに癒せるとの事。

 

そんな二人が揃って、お客さんをお出迎えというのはここ最近珍しく、ラビットハウスに入った二人は今日は偶々暇な日にお邪魔したんだと思い、そんな二人へとニコニコと元気一杯に頭を下げる切歌と違い、ボソボソっと挨拶した歌兎は入ってきた二人組が自分たちの知っている顔見知りだと気付くと驚いたような声を上げる。

 

「いらっしゃいデェース!」

「…いらっしゃいませ…と、千夜お姉ちゃんとシャロお姉ちゃん?」

「なんデスとぉ!?」

「ふふ、こんにちは、切歌ちゃん、歌兎ちゃん」

「すっかり慣れたみたいね、二人とも」

「…ん、ラビットハウスのお姉ちゃん達が僕と姉様に優しく教えてくれるから」

 

歌兎の驚きの声より数倍大きな声で叫び、ブンッと音がしそうなほどに顔を上げた切歌はそこに並ぶ二人組…白い緩やかなシャツに深緑色の薄手のロングスカートを着用した宇治松 千夜とレモン色のカッターシャツの下に濃いオレンジ色の短パンを着込んだ桐間 紗路を見て、ニコニコ笑顔がまるで太陽のように明るい笑顔へと変わると二人の手を掴んで、四人テーブルへと案内する。

 

「さぁ、ここで立ち話もなんデスから…席に案内するデスよ」

 

そんな切歌の行く先へと先回りして、千夜とシャロが座る席を引くのが歌兎の役目となっているのだがーー

 

「あぁっ!?そんな重いもの持っちゃあダメデスよ!!歌兎!歌兎がそれで筋肉痛になったらどうするデスか!お姉ちゃんが椅子を引く役割をしますから、歌兎は千夜さんとシャロさんを」

「…ん、分かった」

 

ーーこの通り、歌兎が落ち着いた雰囲気が素敵な椅子の背もたれへと小さな両手を添えただけで切歌の慌てたような声が掛かるのだ。

それは椅子だけにあらず、鉄のお盆やコーヒーカップも持ってはダメときつく言われ、今の歌兎の仕事は注文を取るのとお皿洗いとなっている。本当は料理が空いているのだが、そちらは油が歌兎の綺麗な肌にかかるといけないからと切歌がやらせない。しかし、歌兎がそういった雑用係に回れるのは、妹が関わることによって普段の数倍の力を発揮している切歌の働きによるものだった。

 

そんな過保護な切歌が椅子を引く係に回るのをカウンター越しに見ていた《水色》の制服を着ていた水色の銀髪を腰のあたりまで伸ばした少女・香風 智乃とその隣にいる《紫》の制服を着用して、紫の掛かった黒髪をツインテールにしている少女・天々座 理世は同時にやれやれと呆れたように首を横にふる。二人ともこの過保護な姉に常日頃から振り回され、疲れが溜まってしまっているのだ。

 

「…千夜お姉ちゃん、シャロお姉ちゃん。後少しだけど、ここから先は僕がご案内するね」

「えぇ、よろしくね、歌兎ちゃん」

 

尊敬する姉から託された仕事を全うしようと歌兎は千夜とシャロへと両手を差し出す。その歌兎の両手を掴んだ二人は歌兎の案内により、着実に席に近づいているのだが…

 

「…千夜お姉ちゃん…っ、そんなに手をふにふにされるとくすぐったいよ」

 

そう、千夜が何故か歌兎の左手をプニプニと触っているのだ。その際に千夜の指先が手の甲に当たり、歌兎はくすぐったそうに千夜を見つめる。そして、見つめられた千夜は申し訳なそうにしつつもその手の動きを止めようとしはしない。

そして、千夜のその発言に寄ってくるのが《桃》の制服を着て、明るい栗色の肩まで伸びた髪を揺らしながら、歌兎に近づく少女・保登 心愛で千夜が触っている左手をモミモミと感触を確かめようと触っている。

 

「あら、ごめんなさい。歌兎ちゃんの手って小さくて可愛い上にプニプニで触り心地がよくってつい」

「本当?私も触ってもいい?」

 

千夜とココアによって、左右からモミモミと掌を触られる歌兎はくすぐっそうに身をよじり、その白い頬へと朱が混ざる。

 

「なななっ!?千夜さん!ココアさん!二人して何してるデスか!」

 

椅子を引きつつ、二人にくすぐれ、頬を赤く染める歌兎を視界に収めた切歌はあたふたと歌兎の助けに入ろうか、しかしまだ椅子を引き終えてないことに迷っているらしく…しかし、その二つよりも切歌はとある事が羨ましかったらしい。

 

「歌兎の頬と手をプニプニするのは姉であるあたしだけの権利デスーっ!!」

「そんなわけないだろ!!」

「そんなわけないでしょ!!」

「もしそうなら歌兎さんが可哀想です」

「チノちゃん、それどう意味デス!?」

 

嫉妬のあまり意味わからないことを言ってのける切歌へとリゼとシャロの鋭いツッコミとチノの憐れみを含んだツッコミに切歌が不本意そうにカウンターへと振り返る。振り返る切歌へとチノは手元にあるミルを回しながらボソッと答える。

 

「そのままの意味ですよ」

「歌兎だってあたしにプニプニされるの嬉しそうなんデス!だから、あたしの言ってることは正しいのデス!はい、椅子を引き終えました!そこの二人、あたしの可愛い妹から離れるデス!」

 

頬をパクーと膨らませ、ブンブンと両手を振り回しながら突進してくる切歌を見て、千夜とココアは二人揃って歌兎を解放し、前へと差し出す。そして、忽ちに歌兎は切歌の熱い抱擁に会うのだった。

緑と黒のエプロン型の制服の上からでもわかる双丘へと顔を押し付けられ、歌兎は苦しそうに姉の背中を叩くが、一方の切歌はそれどころではないらしく、「ごめんね」と謝る千夜とココアを拗ねたように睨むとより一層歌兎を抱きしめるのだった。

 

「…ね、姉様ぐるじい…」

「もう、絶対千夜さんとココアさんの近くを通らせないデス」

 

そして、その抱擁は切歌の背中を叩いていた歌兎の手が力無く下に落ちるまで続くのだった……




歌兎の手を千夜ちゃんとココアちゃんにプニプニされ続け、嫉妬してしまう切ちゃんというしょーもない話です(笑)

と、次回の話ですが…実はシャロちゃんが切ちゃんをどう呼ぶかで悩んでます(笑)
普通に「切歌」か「切歌ちゃん」はたまた別の呼び名か(思考)

私の記憶が正しければ…確か、切ちゃんとシャロちゃん・ココアちゃん・千夜ちゃんは同い年の16歳だった筈と思うんです。そして、リゼちゃんが一個上の17歳だった筈…んー、シャロちゃんって同級生は基本呼び捨てなんですよね、だからやっぱり「切歌」かなぁ…(笑)
同い年といえば、歌兎とチマメ隊も同い年の13歳なんですよね…改めて思うと、チノちゃんって本当しっかりしてますよね…(感心)
私が13歳の時なんて、流行りのアイドルか声優さんにハマりつつ、FF13か零式をコーヒー飲みながら夜更かししてゲームクリアするまでやってた記憶しかない(苦笑)
しかし、そんなだめだめだった私よりもうちの歌兎が駄目人間へとなりつつある…しかし、私は切ちゃんを過保護にしたことを悔やんでません!だって、大好きな切ちゃんに甘えたかったんだもの!!

と、話が逸れましたね(笑)

次回は容姿が何処と無く似ている切歌ちゃん・シャロちゃん…あと、歌兎がメインとなる話となってます!そちらの話もしょーもないものとなるかもですが…楽しんでもらえればと思います(礼)


此処まで読んでくださった読者のみなさま、去年よりも熱い夏にも負けず!新たに現れた台風にも負けず!この夏を乗り切りましょう!

私は夏バテ気味ですが…XDで大好きな切ちゃんに癒されたり、かやのみで癒されつつ、この夏を乗り切ろうと思います!!

そういえば、この前念願だった☆5怪盗セレナちゃんをゲットしまして、奏者のみんなの☆5は揃ったかなぁ〜と思ったのですが…まだ、未来ちゃんを当てておりませんでした…(汗)
んー、今やってるXDフェスガチャ回そうかなぁ…と思いながら、しかしこのXDフェス、切ちゃんのXDも来ますよね、当然ながら…なので、まだゲットしてないXD切ちゃんの為に歌唱石を残しておこうかと迷ってます(笑)
また、海賊までガチャがありましたからね!あれは…復興ガチャっていうのかな?(あやふや)
きっと、近いうちにアリス切ちゃんとバイクギアの調ちゃんが来るはず!アリス切ちゃんは課金をしたんですが…当たらなくってゲット出来なかったものなので、是非とも欲しいですし…バイクギアの調ちゃんも可愛いんですよねぇ…(微笑)

しかし、『片翼の奏者』の続編『双翼のシリウス』があったということは…『翳り裂く閃光』『イノセント・シスター』の続編もありそうな気がしますし…ここはまだ見ぬ切ちゃんの為と思い、確実に10回回せるくらい貯めとくべきか…

んー、悩みますね(笑)

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