うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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すいません……大変、お待たせ致しました(大汗)
最近色々と忙しく、文が進まず、週の最後の更新となってしまいました(汗)

先に『ユニゾン切ちゃん』ガチャの結果を報告させてもらいますね…………読まれている方でフレンドの方はご存知だと思いますが、結果は爆死でした(滝涙)
結果として、☆5メモリア数枚は限界突破出来ましたし、マリアさんやクリスちゃん、調ちゃんも二回限界突破出来ましたので正直嬉しかったデス(●´ω`●)
でも、なんか酷くないデスか……ガチャの間は☆5奏者は"必愛組"だけは絶対当たらず、他のメンバーだけ当たるんデスよ?(震え声)
私、切ちゃんと響ちゃんに悪いことしたかな………アッ、でもあの話は……と、私のことはこのまでにしまして。

必愛切ちゃんをゲットされた方、おめでとうございます!!!

あの切ちゃん、倒されても一回復活するので欲しかったんですが……仕方ない!!
また、復活ガチャが来た時に当てましょうっ!!

というので、長くガチャ報告をしてしまいすいません……内容をタイトル通りです。では、本編をどうぞ!!


013 ご注文は決闘ですか?

「歌兎成分が足りないデェェェェス!!!!」

 

未来お姉ちゃんもこの世界に慣れてきて、一緒に働き出してからのとある朝のラビットハウス。

未来お姉ちゃんと一緒に階段を下りてみると、開店準備に追われる最中、うちの姉様が体を折った大声を出して駄々をこねていた。

 

その様子に僕と未来お姉ちゃんは苦笑いを浮かべ、リゼお姉ちゃんはやれやれと呆れ顔を浮かべて、ココアお姉ちゃんは何故か分かる分かると首を動かしていた。そして、駄々をこねる姉様の近くの机を拭いていたチノがボソッと注意する。

 

「切歌さん、今はお仕事してください。開店まで時間がないんですよ」

「そんなの関係なんデス!!あたしにはこっちの方が重要な問題なんデス!!」

 

がっついてくる姉様にびっくりしたのか、チノが引き気味に苦渋を提示する。

 

「どう考えても開店の方が重要ですよ……。そもそも切歌さんはずっと歌兎さんといるじゃないですか……何が足りないんです?」

「何もかもが、全てが足りないんデスよぉ。このままお仕事したら、あたし絶対倒れるデスよ、いいんデスか!? だから、チノちゃ----」

「----いいからお仕事してください」

 

これ以上姉様の意見を聞いても仕方ないと判断したらしいチノは机拭きを再開する。

遂に誰も相手してくれないと悟った姉様は遂に両手に持っていたモップを床へと投げ捨てると地団駄を踏みはじめる。

 

「今がいいんデ〜スよ〜、今じゃないと嫌なんデ〜〜スよぉ〜〜」

 

地団駄が次第に大きくなり、次第に姉様は身体を折っていき、最終的には頬を膨らませてながらその場に腰を落としてしまった。

 

(これはもう)

 

"幼子のようだな"と思ってしまったのは僕だけじゃないはずだ。

(げん)に未来お姉ちゃんは元の世界でもこの光景を見飽きられるくらい見てきたから、もう苦笑いを通り越して呆れ顔を浮かべている。

 

(ともかく、姉様を止めないと)

 

"そうしないとお世話になってるラビットハウスに迷惑がかかってしまう"と思って、膝を抱えて涙目になっている姉様に近づこうとしてーー

 

「話は聞かせてもらったわ!」

 

ーー凄く凛々しいキメ顔をして、ラビットハウスの扉を開け放った千夜お姉ちゃんによって、制止させられた。

 

僕の方に右掌を見せて、姉様に近づいた千夜お姉ちゃんに続くように入ってきたのは見知った癖っ毛が多い明るめの金髪をショートにしている少女であって、彼女は店内を見渡して、千夜お姉ちゃんが近づいている先にいるはぶてたように床に膝を抱えて座る姉様を見て、一瞬で状況を把握(はあく)したようだった。

 

「こら千夜!そんな大きな声をあげたら、チノちゃん達にめいわ----あぁ、そういうこと」

 

千夜お姉ちゃんに止められている僕の方をチラッと見て優しく微笑み、ラビットハウスのみんなへと静かに頭を下げている。

流石、姉上様である。姉様の扱いに慣れている。

最近、一緒に暮らしている間に過保護な姉様扱いスキルを不可抗力で習得してしまったらしい。

 

「もういいわよ、歌兎」

 

因みに、姉上様が僕のことを名前呼びし始めたのは、未来お姉ちゃんと顔合わせした時に"あれ? シャロちゃんは歌兎ちゃんを名前で呼ばないんですね"と言われたからで、まだぎこちない気がするのは慣れてないからだろう。

 

「‥‥ん、分かった。姉上様」

 

姉上様に動いていいと言われたので、ぴったり止めていた動きを再開するとチノ達が驚愕(きょうがく)で目をまん丸していた。

 

(あれ? 僕何か変なことしたかな?)

 

小首を傾げる僕に未来お姉ちゃんの呟き声が聞こえる。

 

「……そう言えば、歌兎ちゃんって緒川さんに忍術習ってたものね」

 

(ん? 確かに僕は緒川様に忍術を習っているけれども……それとこれと何か関係があるのだろうか?)

 

「……こういう所が切歌ちゃんと似ているよね」

 

(ん?? ますます、未来お姉ちゃんの呟きにうなづいているお姉ちゃん達が分からない)

 

僕が小首を傾げている中、千夜お姉ちゃんが姉様へと手を差し伸べてから身体を抱き起こすとにっこりは微笑みかける。

 

「切歌ちゃん、これから勝負をしましょう」

「勝負……デス?」

 

こて、と不安げに千夜お姉ちゃんを見上げる姉様に千夜お姉ちゃんは両手を壮大に広がるとその勝負の内容を説明するのであった。

 

「勝負というのは制限時間までに歌兎ちゃんに切歌ちゃんがタッチすることが出来れば、歌兎ちゃんを一日中好きにしていいことにしましょう」

 

(え、え〜〜)

 

どうやら、僕はその勝負にて参加が絶対条件で勝利賞品にも絶対参加らしい。

しかし、それで姉様がラビットハウスのお仕事に精を出してくれるのなら参加することも(いと)わない。

 

(ん〜〜、それに姉様がその勝負を勝って、一日中一緒に居られるのだとしたら……それは僕にとっても嬉しい事だ)

 

あっ、でも姉様の事だから。

朝を起きる時から夜寝るまで僕に抱きついて離れないかもしれない。となると、もしかしたら、僕はその日は抱き枕のような扱いになるのかもしれない。

 

(そ、それは流石に……ね)

 

服を脱がせてもらって着替えさせてもらっている時点で既に手遅れ気がするが、一人でトイレやその他諸々少しずつでもできることを増やしていかないと姉様が用事の時で出掛けている時に何にも出来なくなるし、分からなくなる。

 

(なら、姉様になんとか勝たないと)

 

小さく意気込む僕を見て、この勝負は開催することは決定らしい。

姉様の方を見るといつもの調子が戻った様子で不敵に笑っている。

 

「時間は夕方までね。他に説明はいるかしら?」

「‥‥はい」

「何かしら、歌兎ちゃん?」

 

先を促す千夜お姉ちゃんに僕はラビットハウスに集まっている人からとある条件に合う人を探し出そうと視線を走らせる。

そして、見つけ出すとその人を指差しながら尋ねる。

 

「‥‥逃げきる為の助っ人としてリゼお姉ちゃんを借りてもいいですか?」

 

リゼお姉ちゃんが"私かぁ!? "と驚いているが、リゼお姉ちゃんにしか頼めないことなのだ。

千夜お姉ちゃんは僕に向けていた視線を姉様に向けると小首を傾げる。

それの仕草に姉様は鼻を鳴らす。

 

「リゼさんが相手だろうがなんだろうが、あたしと歌兎の姉妹愛の前には単なるコソ泥に過ぎないのデス!!」

「いやいや待て待て。何故私が怪盗のような立場になっている。私は助っ人であって、泥棒とは----」

「----やはりリゼさんはあたしから歌兎を奪う怪盗でしたか!?」

「お前は少し他人(ひと)の話を聞けぇええええ!!!!」

 

リゼお姉ちゃんが渾身のツッコミを姉様へと炸裂(さくれつ)したところで、始まっても終わっても僕への負担が多い勝負が幕を開けたのだった------。




というわけで、姉様の我儘によってから始まった鬼ごっこですが、どちらに勝利の女神は微笑むのでしょうか?

因みに、リゼちゃんが歌兎ちゃんを守りきった時は"一日中歌兎を好きに出来る券"はリゼちゃんの物になります。(やはり、歌兎への負担が大きい……しかし、あの姉様には歌兎が一番の勝利賞品でしょうからね(笑)

と、話を戻しまして‥…それを知ったリゼちゃんの反応は以下の通りです。
「私には必要ないことじゃないかぁ!?」
確かに、一日中歌兎を好きにしてもいいと言われても、どうしたらいいのか……困りますよね、リゼちゃんの反応はごもっともです。

私がもし、リゼちゃんの立場で歌兎を一日中好きに出来るだとしたら……一緒にパンとか、ホットケーキとか作りたいですね(微笑)
それ以外は一緒に寝るとかかなぁ…(笑)



ここからは雑談コーナーです。
ネタバレは避けつつ、書いていこうと思います。

【アルケミックオーダー】
前半から後半まで感動でした。
サンジェルマンさん、カリオストロさん、プレラーティちゃん三人の絆に感涙(かんるい)ッ!!
響ちゃんのどの世界の人にも手を差し伸べ続ける理由と熱意に感涙ッ!!
カリオストロさんに『おチビちゃん』と言われて、プリプリする切ちゃんに萌え死にそうになったり
あの名言が画面に出た時は一緒に叫んだり
あの人がこの世界線では善人だったり
と、最後の最後まで驚きと感動に包まれた素晴らしいシナリオでした!

また、追加された『永輝ーエィヴィガーブントー』はその名の通り、希望に溢れた明るい曲調に歌詞でしたねっ!
私はまだゲットしてないので……早くゲットしたいものです。

そして、早くフルが聴きたいという気持ちに駆られます。まさか、この三人の新曲を聴けるとは思ってなかったので……シナリオを考えてくださった方には敬意しかありませんッ。


【雪上のクリスマス】
復刻となるこのストーリーは私よりも読者の方の方が詳しいと思います!
何故かというと、私がXDを始めたのは『戦姫海賊団』からなので(微笑)

と、話を戻しまして……もう、このシナリオーー私を萌え死にさせる気ですかッ!?(鼻と口を抑える)
ガチャでは☆5切ちゃんが当たらない、しかしこのシナリオの切ちゃんは普段の数割り増しで可愛すぎるッ!!‥…なんだか、飴と鞭を貰ってる気持ちになります(笑)

しかし、まだストーリーの触りしか触れてないので……まだ、可愛すぎる切ちゃんを堪能できてないんですよね。
そして、今日も忙しくて……可愛すぎる切ちゃんはどうやら、来週にお預けのようです。
ですがですが、用事さえ終わればストーリーを堪能することが……これ頑張るしかないなぁ!!(単純)




そんな雪上のクリスマスでは"サンタさんはいると信じていた切ちゃん"の妹でこの作品の主人公である暁歌兎をここまで更新を送らせてしまったお詫びとして描かせていただきました。
また、前に彼女をお披露目した時はかなり雑に書いてしまい、落胆された読者の方も多いと思うので……それに対してのお詫びも含めています。

シチュエーションは、ラビットハウスでの接客中に呼び止められて、振り返った様子となっております。

では、前振りが長くなりましたが……どうぞ!!



【挿絵表示】



どうだったでしょうか?

接客中に両手に何も持ってないのと、背景が変なのは……私の未熟ゆえです。
また、この歌兎を描かせていただく際に注意されて頂いたのは、凹凸のない身体つき。切ちゃんと似ているところを加えつつ、チノちゃんに似せることでした。
その点が皆さんに伝わっていたら、嬉しいです(●´ω`●)

また、歌兎ちゃんが左側に留めていた髪留めのエピソードは後々『うちの姉様は過保護すぎる』章にて、更新しますので楽しみにしててください。
そして、髪留めに着いている兎の飾りは絵の右上と左下に大きく描いてますので、その飾りが付いているのだなと思っていただけると嬉しいです(笑)



ここからはお知らせとなります。
早ければ今日、遅ければ来週の火曜で更新させていただく総数は50話で一旦この『うちの姉様は過保護すぎる。』の更新を休ませてもらうと思います。
理由は更新出来ずに溜めてある作品の更新もしたいと考えているからです。
また、再開は年初めかその前の週から更新させてもらいます(。-_-。)


では、長くなってしまいましたが……風邪を引かれないようにお身体にお気をつけて、ではでは〜( ´ ▽ ` )ノ”

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