バカと緋弾と武装探偵   作:DJTAiGA

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6弾 特例

「これより、異端審問会を始める」

「おい! まて! お前らいつの間にそんな服装になったんだ! つか何故俺を縛ろうとするんだ!」

 

 あー、これはキンジ死んだね。

 ざまぁ見ろ。

 

 あの一連の自転車ジャック事件の後、僕たちは結局始業式に出られず鬼教官の鉄人に説教を喰らいそうになったけど、事件の事を報告し、その難は逃れ、新しくクラス分けされたAクラスに向かった。

 どうやらキンジもAクラスだったらしく、一緒に中に入ると、アリアさんが開口一番、キンジを指しして『アイツの隣に座りたい』と述べたわけだ。

 当然、うちのクラスが許すはずもなく……ってあれ?

 今日始業式でクラス分けだよね?

 なんでFFF団がうちのクラスにいるの?

 この人達どっから湧いてきたの?

 僕たちは1年生の時、Fクラスに割り当てられていて、そのFクラスの中でモテない男達が『血の盟約』を結んで結成されたのが『FFF団』だ。

 しかし、今日は始業式でクラス分けがされる。

 つまり団員はバラバラになっているのが普通なのに……

 

「よぉ明久、そのバカ面は2年になっても健在だな、ていうかお前が2年になるまで生きてるなんて思わなかったぜ」

 

 このムカつく挨拶を交わしてくるバカは強襲科の坂本雄二、僕の『いつか事故を装って殺してやるリスト』の一番最初に載っている人物だ。

「やぁ雄二、君こそそのゴリラ頭でよく生き残ってるね」

 生きる死ぬっていうっていうのはこの武偵高では挨拶みたいなものだ。

「あ?」

「あぁ?」

 だけど僕は雄二に対しては冗談じゃなく本気で言ってるよ、うん。

 雄二は今まで僕に対して散々ひどい仕打ちをしてきたからね。

 それに、この頭脳明晰、超絶美男子の僕に向かってあんな事を言うなんて許せるわけないじゃないか。

 

「お前……相変わらずだな……」

 さっきのさっきまでにらみ合っていたはずの雄二が急に冷めた感じになった。

 あれ、なんでそんなに可哀想なものを見る目なの?

 

「お主らは変わらんのう」

 そう言ってきたのは学校一の美少女、木下秀吉だ。ちなみに諜報科、普段から表情に感情があまりでない上に演技力、変声力がすさまじいので諜報科で活躍している。

「なんども言うがワシは男じゃぞ……?」

「まったまたぁ、冗談はよしてよ!」

「いや……はぁ、もうよい……」

 溜息をつく姿もかわいいなぁ。

 

「明久、今最悪に気持ち悪い顔してるぞ」

「おらぁ!」

――シャッ!……ギィイイン!

「おま! いきなり何すんだ!」

 

 くそう! ナイフでの不意打ち程度じゃ殺れないか!

「…………明久、不意打ちするときは気配を消せ」

「うわ! ビックリした、突然出てこないでよムッツリ―ニ」

「…………俺はムッツリじゃない」

 

 この男は土屋康太、並外れたスケベな心がバレバレでありながらもそれをひたむきに隠そうとしている姿から『ムッツリーニ』と呼ばれている。

 ムッツリーニは諜報科、探偵科、情報科、装備科、なんと4つもの掛け持ちをしている。

 本人曰く、すべては至高の宝を手に入れるため、らしい。

 

 というかこのクラス、知り合いが集まりすぎじゃない?

「ねぇ、雄二、このクラス元Fクラスが多すぎない?」

「あぁ、そういや明久は始業式に出てなかったから伝えられてなかったな」

 

 やっぱり理由があるんだね。

「実はな、このクラス、この学園での問題児と優等生を集めて編成されたクラスらしいんだ。そしてその問題児の大半が元Fクラスにいたってわけだ」

 なるほど、優等生とどうしようもない連中を一つにまとめて全体的な向上を目指したのだろうか。

 よく見るとたくさんいるEランク連中に交じってAランクの人たちがそこそこいる。

 にしてもこの学校は見る目があるね、僕を優等生として見てくれてるなんて。

 

「お前は間違いなく問題児側だな」

「なんでだよ! 僕はBランクなんだから少なくとも問題児ではないでしょ!」

「お前……勘違いしてるぞ」

「へ? 何を?」

 

ランク通知にもしっかりとBって書いてあったよね?

「お前はBじゃなくてBKだ」

「BK……? そんなランク聞いたことないけど」

「武偵局が特例で出したんだよ」

 

 特例!? それってすごいじゃないか!つまり世界中に僕一人しかいないランクってことだよね!

 そういえばランク通知は見たけど、Bという文字だけ見て満足してしっかりと見てなかった気がする。

 でもBK? どういう意味なんだろう。

 一応財布の中にしまっていた通知書を出して、それが載ってないか確認してみる。

 

 

――吉井明久 BKランク (バカ)(笑)

 

 よし、武偵局はどこだ、潰してやる。

 ってかバカって何さ! 実力全く関係ないじゃないか!

 

「まぁ、そんなことは今はどうでもいいんじゃが「よくないよ!」……あれは放っておいてよいのか?」

 

 秀吉が言うので仕方なく指を刺す方向を見ると。

 

「吉井! お前は今日俺と一緒にいたからこいつ等をなんとかできるはずだ! 弁護してくれ!」

 

 キンジが僕に向かって助けを求めていた。磔にされながら。

 あ、忘れてた。

「ごめんごめんキンジ、今行くよ!」

「吉井……! 良かった、これで……」

 僕は自分のロッカーから黒いフードを取り出してかぶる。

 

「吉井、準備OKです」

「では団員が揃ったので始めよう」

「お前そっち側かよ!」

 

 

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