今回心情描写がありますが作者は心情描写がかなり苦手なので、拙い部分が多々あると思います。
それでもいいと言うならばどうぞ。
前回のあらすじ
改造した艤装のお披露目会と演習。
Bが久々に猛威を振るった。
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6:30
「よっし執務終わり。」
今日も5時起きで執務やって現在執務終了。
「よく考えれば少ないですね。」
と、古鷹。
「確かに。多分一度も建造してないのと資源が自給自足だからだと思う。」
建造用の設備は無い。故に新しい艦娘は全て外部から来てる。手配してくれる人には頭が上がらない。
そもそも建造って何?開発は自分でも出来るけどな…。
「自給自足だったんですね…」
と、古鷹。
今度資源採取地…もとい『ARSS3』も見せないとなぁ…
7:45
「今回は軽空母1、それも志願か。」
「ちゃんと送り届けてやってください。」
「了解。」
9:00
さてさて、今日は久々に新しい人が来ると聞いた。朝イチで『B』が迎えに行ったから…
「そろそろかな…。」
すると、執務室のドアが開く。
「失礼します。」
「どうぞ〜」
入って来たのは和服…?いや、どっちかというと着物?を着たポニーテールの人だった。
「軽空母、鳳翔です。不筒者ですがよろしくお願いいたします。」
「はい、鳳翔さんですね。MKです。よろしくお願いします。」
それを聞いた直後、鳳翔さんは「ああ、やっぱり」というふうな顔をした。
「やっぱりそうでしたか。」
すると鳳翔さんは着物の左袖をまくった。そこには大きな傷跡があった。
「この傷に見覚えはありませんか?テロリストさん」
おい、まさか。自分の記憶からある場面を思い出す。あの時の…
いや、ほとんどあの状況じゃ生きてる可能性は低かった。でも実際ここにいる。つまり…
あの戦争の生き残り。
「動揺していますね。あの時の自分が生かした者が目の前にいる事に。」
「…何が目的ですか?」
「いえ、生きていると聞いたのでまた『会ってみたい』と思いまして。それと『昔』、何があったのですか?」
鳳翔の目はかなり真剣そうだった。
「…皆を集めます。少し待ってください。」
数分後
「呼び出されたけど何があったんですか?」
「…これから大事な話があります。これは俺の過去の話です。」
「「「「「「「?!?!?!?!?!?!?!?!?!」」」」」」」
この執務室に呼び出された全艦娘が驚く。無理も無い。
だって俺は、自身の過去を全て話していないのだから。
「ちょ、ちょっと。もう過去の話は…」
「まだ話してないところがあります。これから話すのは、俺が覚えている最古の記憶から今までです。よく聞いてください。」
回想
いつ生まれたのかは覚えていない。勿論名前も覚えていない。
でも当時3歳だった俺はレイヤードという所に住んでいた。ある日『管理者』が破壊、地上が開放され、家族は地上に移り住んだ。
俺が4歳の頃だった。住んでいた街でテロが起こった。それで親は死んだ。その時何を思ったか忘れたが俺はテロリスト達の持っていた人型兵器、『ヴァンツァー』を乗っ取ってそいつ等を皆殺しにした。武器を捨てるやつも撃った。
明後日、鎮圧に来たレイヴンに捕縛された。身寄りのない俺は多分孤児院行きだと言われた。でも、テロリストを全滅させた腕を買われて俺は『グローバルコーデックス』…レイヴンになった。
レイヴンになった最初の時は大変だった。ACの操作は難しいしすぐ撃墜されるし。なれるまでに一ヶ月はかかった。それからは楽しかった。でも6歳のとき、重傷を負った俺は強化人間になった。そこから徐々に手術を重ねていった。
9歳の時には衛星砲破壊ミッションで仲間を失った。
その人は俺が慕って、憧れだった人だった。
その後、『グローバルコーデックス』は解体され、『レイヴンズアーク』となった。
そこにはちょっとの期間いたが、ある時、特攻兵器による襲撃で『レイヴンズアーク』どころか様々な企業が大打撃を受けた。
数ヶ月後、『アライアンス』というレイヴンの組織が台頭、復興を開始した。でも『バーテックス』という反対派も現れ、戦争が起こった。
数ヶ月後、その戦争が終わり多数のレイヴンが死亡した。
その後、新政府が樹立し世界は平穏になった。でも俺の様な強化人間は排除された。でも俺はうまく偽装し10歳の学生、小4になっていた。
でも12歳の時それがばれた。
これがテロリストとしての始まりである。
その後、テロで手に入れた、無人兵器や現在の艤装の原型となったACA、『妖精』を用いて各地の軍を荒らした。
ある時から攻撃が来なくなった。
「もう攻撃されない。これで安心だ。」と、思った。
そして『ARS』…『アカシック・レコード・システム』を構築し、そこに逃げ込んだ。
そこにいた一年で今の街、周辺のサブシステムなどを構築した。
そして今に至る。
回想終了
「…そうだったんですか。」
「…俺がテロリストだった時にこちらの鳳翔さんとであった。」
「それにしても、なんでここに逃げたんですか?」
「むしろ戦力を叩きのめしたなら逃げる必要なんて…」
扶桑、山城が言う。
「…今思えば怖くなったのかもしれない。」
「え…怖いって…」
「ほんとにおかしな話だが今更怖くなったんだ。憎まれる事に。このままいたら自分はどうなってしまうのか。ほんと馬鹿げてるな。テロリストご本人がこんなモノじゃな。はじめは殆ど生き残りたい一心で戦っていたのに。終いでこうなった。勿論、これを知ったお前らがどう反応するかも怖かった。」
それを行っている最中、何度も泣きそうになった。でも泣かなかった。そもそも、あれほどやっておいてなく権利などあるのだろうか。
「以上、これがお前らが提督と呼んでいる者の正体だよ。」
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私は、初めて本当の提督…いやテロリスト『MK』を見た。
会う前の嫌な予感も、会ってからの言動も、彼の歴史に裏付けられたものだった。
そして彼は、殆ど戦いの中で生きてきたのだ。
もちろん試験管から複製され、兵器として作られた私だって同じ様なモノだ。
私は所詮1年も生きてない子供だ。
でも、もし、私が彼のように世界と戦争をして生き残ったら、どう思うのだろう。
至って簡単だった。
恐らく、今まで殺してきた事に怖くなり、後悔するだろう。
私は、実際に人を殺したことが無い。
でも彼は実際にたくさんの人が死ぬ所を見たのだろう。
彼が実際に感じたのは私の想像を遥かに超えるものだったのだろう。
じゃあ、彼が本当のテロリストだったら彼の今までの行動は何だったのだろう?
今まで見てきた中で彼は嘘をついていない。
少なくとも私は、目の前にいるテロリストは、信用できると思った。
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「…思ってみれば…結構年相応ですね。」
鳳翔が口を開く。
「当時世間からは『極悪非道』だなんて呼ばれてたんですけどね。」
年相応か…
「でも私はそうとは思いません。」
鳳翔から帰ってきた言葉は意外なものだった。
「え?世間からそう言われてるのに?」
「じゃあ本当の極悪非道だったら私はここには居ません。」
「…」
言葉も返せなかった。
「確かに…それなら依頼で提督になることも無かったはず。」
吹雪が言う。
「…果たしてそうなのだろうか?」
「それは分からない…でもあなたが提督で居たほうがいいと思う…」
「自分の自ら戦場に行ったり艤装を改造したりなど少しどころじゃなく変な所もありますが…でも世間じゃ兵器でしかない私達を大切にしてくれています。」
「それをテロリストだとかで失望する訳ないだろ。」
初雪が、古鷹が、深雪が言う。
「…本当に、それでいいのか。」
不安になって聞く。
「むしろそうじゃないと困るわ。」
「まだまだ聞いてないこともありますし。」
「そんな提督もあってもいいと思うぜ。」
叢雲、白雪、加古が言う。
「逆に人間っぽくて安心したわ。」
「ある意味似たもの同士だったなんてね」
「テロリストでもウチは構わんけどな。」
扶桑、山城、龍譲が言う。
「提督がテロリストでも私…私達にとっては提督です。だから…信じてください。
最後に、磯波が言う。」
「はは…ありがとよ…」
気づけば緊張の糸が切れ、泣いていた。
それより自分がこう思われてたなんて気付かなかった。
意外と自分の心は脆いのかもしれない。
「じゃあ、改めて。俺は元レイヴン兼元テロリストのMKだ。以後よろしく頼む!」
「「「「はい、提督!」」」」
こんな身勝手なガキだが、どうかよろしく頼む。
05 昔話 そして『元傭兵』改め『元レイヴン兼元テロリスト』が着任しました
伝わりにくかったと思いますが、MKはなんだかんだで信用されています。
やっぱ心情描写難しいです。
一応解説?
5歳からレイヴンやっていたMKですが成長する内に別の事も考えられるようになっていきます。
その段階で憧れだった人なども失ってます。
その結果が『ARS』を作る前のMKです。
「自分がテロリストだったら艦娘達はどう思うんだろうか?」
その答えを知るのが怖くなって隠していたという事です。
でも意外と信用されてた…と、いうふうな感じです。
以上、無駄足かもしれない解説?
次は…艦載機ネタかな…?