~If story~小さく咲いたこの恋が 作:リョウㄘんㄘん
キャラがブレまくってるきがしつつ書いた自己満足作品なので深くは追求しないでくだしい。
先日小野寺...じゃなかった小咲に告白してからというものの学校生活は少し変わったものになっていた。なんとなく小咲と話す回数が増えた気がする。朝の挨拶はもちろん登校してから放課後まで小咲と過ごす時間が圧倒的に増えた。学校のやつらからは嫉妬やらなんやらで追いかけ回されたりしたのだが、まぁそれは別の話である。
そうして過ごしてるオレには一つの願いが出来ていた。
(小咲とデートしてみたい...!)
そう、デートである。付き合って暫く経った彼氏としてはやはりデートでイチャイチャ過ごす時間を楽しみたい、っていうか可愛い小咲を見たい。
というわけで直球勝負、小咲をデートに誘ってみることにした。
(帰宅途中、オレと小咲以外は誰もいない。邪魔される心配もないし誘うならここしかない!)
「小咲」「楽くん」
「あっ...」「あっ...」
(小咲とタイミング被っちまった...!こんなことでちょっと嬉しくなってるオレはやっぱ小咲にぞっこんなのかなぁ...)
「あっ、あの...楽くんから言って」
「んじゃ…明日って休みだよな?」
「創立記念日で平日だけど休みだね」
「そこで提案なんだけど...あっ、明日オレとデートしてください!!!」
「...ふふっ」
「...?」
小野寺はオレを見て少し笑っていた。
「ごめんごめん。楽くんも同じことを考えてたんだなってちょっと可笑しく思えちゃって」
「『も』ってことは小咲も?」
「うん。だからね、私からもお願いします。私とデートしてください。」
「もちろん!」
それから顔を見合わせ2人で笑ってしまった。2人してなにやってんだろうと、ただ内心はこんなにも想い逢えてる彼女と出会えたことを心から嬉しくなっていた。
ーーーデート当日ーーー
(ああああああ!どう考えても早すぎたぁぁぁぁぁあ!!!)
待ち合わせの駅前、待ち合わせ時間は10時だが、目の前にある時計の短い針はその待ち合わせ時間より一つ前の数字を示している。もっと言ってしまえば今日オレはこの駅前でもう二つの数字が過ぎるのをこの目で見ている。何故そんなに早くから来てしまったのか。それは明日のことを念入りに考えてると(もし小咲が先に来て変な事故に巻き込まれたらどうしよう)や(もしオレが何かの間違いで遅刻してしまったらどうしよう)と不安になってしまったからだ。
(普通に落ち着いて来れば良かった...)
考えれば考えるほど当然だ。変な事故なんてある訳もないし、もし不安ならある程度早目に来ればよかったのだ。それこそ3時間前行動は無い。むしろバレたら引かれそう。
まぁ、ここまで来てしまったのなら仕方がない、あと1時間オレは頭の中で再び今日のデートのシュミレーションをしようと思ったその時だ。
「ごめん楽くん。待った?」
「いや、今来たと...こ...だ」
そこに紛うことなき天使が舞い降りていた。
天使もとい小咲は白いワンピース、肩にバッグというとてもシンプルな格好だったがシンプルだからこそ素材がものすごい活きている。俗に言うシンプルイズベストという奴だ。白のワンピースは小野寺の眩しい笑顔を際立たせ、天使っぽさを増していた。
正直なとこ、今少しこの世から飛び立ちかけた気がする。この天使にだったらあの世に連れてってもらっても構わないと思えるくらいに小咲は可愛かった。
「どうかな?その...変だったり...する?」
「変なわけない!すっごく!可愛い!」
小咲はボフッと頭から湯気が出たみたいに真っ赤になった。
「えっと...あの...その...ありがと///」
恥ずかしがりつつ照れる小咲はこの世の他の何もかも森羅万象どうでもよくなるくらいは可愛いかった。
そんな小咲を見てるとこっちも気恥ずかしくなってきた。
傍から見たら『幸せに爆発しろ』と言われそうなくらいとんだバカップルだった。
「じゃあ...行くか」
「うん」
駅から電車に乗り、遊園地まで少し歩いてるところで俺はとあることを思っていた。
(手...繋ぎたいなぁ...)
出来たてほやほやのカップルの彼氏としてはやはり思うものである。だがタイミングが掴めない。握ってもいいのか、相手は嫌がるのではないだろうか。負の連鎖が重なり結果として手も掴めない。
それでもなんとか勇気を出してそーっと手を近づけようとすると...
トッ
手に手が当たってしまい思わず手を引っ込めてしまう。何だか気恥ずかしい感じがして顔が赤くなる。
(あれ?今俺が近づけたのもあるけどあっちからも近づいてきたような...?)
ふとそんなことを思い小咲の顔を見るとあっちも顔が真っ赤だった。
(もしかして今、小咲も手を繋ごうとしてた...?ってことはまた小咲と同じこと考えてたのか...やっば...めちゃくちゃ嬉しい...)
相手もその気なら大丈夫だ。少しの勇気を絞り出して
「こっ、小咲!」
「なっ、何かな?楽くん」
「てっ、手を繋ぎませんか…?」
「...(ぱああっ)うん!」
やっぱり小咲は感情が顔に出やすい。凄く嬉しそうな顔してた。
「じゃあ...」
一応1回ズボンで軽く拭いて右手を差し出す。
「失礼します...」
小咲も左手をおずおずと前に出してきた。
右手と左手が触れ合う。触れ合った場所からお互いの体温が伝わってくる感覚を覚えた。
(小咲の手、小さいけど温かくて女の子の手って感じがする)
千棘とニセの恋人をしてた時も手を繋いだことはあったが、こんなに意識して繋ぐのは初めてだったので新鮮だった。
意識していると少し恥ずかしくなり赤くなりそっぽを向いてしまう。小咲の方をチラッと見てみると赤くなりつつそっぽを向いていた。
だけどお互いにどれだけ恥ずかしくても手を離すことは無かった。
ーーー遊園地ーーー
「着いた〜」
「遊園地なんて久々だな」
「私もだよ、何から乗ろうか?」
「小咲は何から乗りたい?」
「私は絶叫系とか怖い系じゃないなら良いかな。でも楽くんがどうしてもっていうなら...」
「いやいや、小咲の乗りたいのだけでいいよ。じゃあまずはぐるっと1周回ってみるか」
俺達は手をつないでアトラクションを見て回った。他愛もない話をしながらただ歩く、それだけのことだったのだが小咲がいるとそれだけのことがとても楽しい時間に思えた。
「見て見て楽くん!メリーゴーランドだよ!」
「懐かしいな。高校生にもなると滅多に乗らなくなったし」
「なら乗ってみよう!ね?」
「おう」
手を引っ張られ小咲とメリーゴーランドに乗る。
「それで、どこに乗るんだ?」
「えっと...その...楽くんさえよければなんだけど...」
「ん?」
「アレがいいの」
そういって示した指の向こうには白い白馬があった。
「分かった。それじゃ俺は...」
「そうじゃなくて...私と一緒に...アレに乗ってほしいの///」
つまり小咲が求めてるのは所謂2人乗りというやつだ。しかも白馬。顔が真っ赤になってるところを察するにつまりそういう事なのだろう。役になりきるため一つ咳払いをし
「ジュリエット、参りましょう。こんなところからは逃げ出してしまいましょう。そのために白馬で迎えに上がりました。さぁ」
と言って跪き右手を差し出した。
「はい。ロミオ。こんなくだらない現実など捨てて逃げ出してしまいましょう。貴方とならどこへだって怖くない。私を連れ去って、ロミオ」
差し出した右手を小咲が受け取り2人で白馬に乗った。
と、ここまでは良かったのだが…
ここで致命的なミスに気づいた。否、気づいてしまった。俺が前に乗って後ろの小咲が手を腰に回して乗る。この時点で勘の良い人は気がつくだろう。そう小咲の豊満な感触を背負ってしまったのである。これはまずい。何がまずいかって少しでも気を抜けば俺のロミオが愛の化身と化してしまう。それだけは何としても避けなければならない。
気を逸らすため、俺は小咲に話を振った。
「即興で考えた台詞だったけどこれで良かったのか?」
「うん、ありがと。楽くんがその役で私を白馬に乗せてくれたの、凄く嬉しい」
「なら良かった」
「楽くんは私の王子様だよ...///」
そう言って小咲はそっと体重を乗せてきた。普段なら全力で喜びを噛み締めるところだが、今はまずい。攻撃力を持った豊満なそれが2つ、背後から攻めてきた。結果俺は回ってる間、色即是空空即是色を頭の中でループさせることだけを考えた。悲しいかな、高校生で色即是空を唱えつつメリーゴーランドを回るという奇妙な体験をしたのは世界広しといえど、なかなか稀に見る体験だったと思う。
「そろそろお昼だな」
「そうだね、何食べよっか?」
「普通にレストランに入ればいいんじゃないか?ほらちょうどそこに」
「ほんとだ、じゃあ入ろっか」
遊園地内にあるレストランに入る。そこはまぁ、凄くよくある、遊園地のレストランだった。そして小咲と席につき適当に注文を済ませ、その注文の物が届いた。
俺は注文したものを食べている途中、小咲がこっちをジッと見てることに気付いた。
「ん?俺の顔になんか付いてる?」
「ううん、そうじゃなくて...///」
なんだかもじもじして顔を赤くしてる。本当にどうしたんだろう...?
「うん?」
そうして小咲は自分の料理をスプーンで掬い上げるとスッとこっちに寄せてきた。
「あっ、あーん///」
「!?」
これは古来より伝わりし初心な男子高校生を殺す秘技「あーん」...っ!?
とっ、とりあえずこれでこのあーんを受け取らないわけにはいかない。口を開け食事を食べる。
「どっ、どう?」
「美味しいよ、急でびっくりしたけど」
「ごめんねもしかして引いちゃったかな...?」
「まさか、でも今日はなんだか積極的だなって」
そう。今日の小咲はやたら積極的な気がする。恋人ならまぁ当たり前のような気もしなくもないが、それにしたって今までの感じから比べるとちょっとした違和感を覚えていた。
「だってやっと楽くんの恋人になれたから...今まではずっと想像の中だけでしかこんなこと出来なかったけど...もしかしたらちょっと浮かれてるのかもね...えへへ...」
そんな恥ずかしいことを嬉しそうな笑顔で語ってくれた。嬉しかった。積極的なのも。浮かれてくれてるのも。俺と同じだったから。
「嬉しいよ、小咲も同じこと思っててくれて。」
「ふふっ、そっか。私達やっぱり似たもの同士なんだね」
「くくっ、そうだな」
2人で顔を見合わせてやっぱりなんだか可笑しくって、2人して笑いあってた。楽しそうに食事するその姿はどこから見ても紛うことなき幸せそうなカップルだった。
ーーーーーーーーーーー
楽しい時間はあっという間にすぎる、まさにその通りだと思う。もう日は傾き始め、俺達は最後にと観覧車の列に並んでた。雰囲気の通りと言うべきなのだろうか、俺達以外は家族連れかカップルかといった感じだった。
「お次のお客様どうぞ〜」
「「...」」
先程までの楽しげな雰囲気はどこへやら。緊張で手が汗ばみ息が苦しい、胸はこれでもかというほど高鳴っていてもうどうにかなってしまいそうだった。
2人で乗り込み微妙に距離のある位置に座る。その距離感が2人して緊張しまくってるのを如実に表していた。
そして観覧車は動き出す。外の景色が小さくなる。
(やっぱりここは俺から喋らないと...っ)
「「あのっ」」
「「...」」
「「っ」」
同時に吹き出した。お互いに緊張しまくってたのは分かってて、お互いに自分からと思って、お互いに同じこと考えて。今日はこんなこと続きだったのにまたやってしまったことが可笑しくてしょうがなかったのだ。
ひとしきり笑ったあと
「楽くん」
「ん?」
顔を見上げると
小咲の顔が目の前にあった。何が起こったか分からなくなる。口には柔らかい感触。暖かくて甘い、そんな何かに俺は夢中になった。
「ふふっ、2回目...だね?」
「...ぅぁ」
「楽くん顔真っ赤だよ」
「そういう小咲こそ」
やっぱりなんだかんだで俺達はどこまでも似たもの同士だった。
でもやられっぱなしじゃ居られないから
「大好きだぞ小咲」
「...っ///」
キスをし返す。外の景色なんてもうどうでもよかった。小咲の柔らかい唇の感触をただ楽しんだ。
「ずるいよ楽くん...そうやって私にもっと好きにさせるの」
「俺にとっては小咲の方が可愛すぎてずるいけどな」
「〜〜〜っ///」
もう観覧車はほぼ地面のところに来ていた。俺が出ようとすると小咲が出る前に耳元に近付いて
「でも、そういう貴方が大好き」
差し掛かる茜色の光が俺達の頬の赤を誤魔化して。
6月15日、小咲の誕生日でっせ。おやっさん!
何かしら書こうかなと思ったら昔書きかけてた後日談がまだ残ってたので書き上げて今に至ります。
というわけで後日談です。いかがだったでしょうか
正直今回の出来はかなりイマイチです(震え声)自分で読み返したくないくらいキャラがブレまくってるからです。小咲は大胆なとこもあったから恋人になったらってことを考えるとまぁわかるんですけど、楽が楽じゃない気しかしない。まぁ許してくだしぃ...
中身は前のと違い中身もへったくれもないただいちゃいちゃするお話です。需要あるかな...?wいやないな(確信)今回は俺がちょっと書きたくなったっていう気まぐれで書きましたので完全に自己満足なんですよ。
と、それはさておき色々と話したいことがあるのでちょっとだらだらと駄文書きます。
まずモンスト、禁忌作ったやつ絶対許さん殺す(11止まり)
エロゲ、ワガハイ終わらせて恋愛ルセットやってます。最近はBGM聞くのも趣味になりました。ワガハイも恋愛ルセットもいいゲームなのはさることながら曲も素晴らしいです。
大学忙しくて書きたいことはいっぱいあるにもかかわらず脳が回ってないのが辛い。とりあえず次はアズレンでなるべく早くあげる予定です。がむばります。
ぶっちゃけこの後書きとか本文とかも講義中に講義片耳に仕上げてます☆
と支離滅裂な駄文を書いたからもういいですかね、そろそろ終わります。これは投稿するけど先程も言った通り自己満足でしかないので見直したりしない!めんどいから!
それでは次は多分綾波のアズレン話で
(*´∇`)ノ ではでは~