テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3~風の青年と輝きの物語~ 作:カイナ
「ヒトは、どれだけのものを欲しがるんだ……」
[ん?……]
突然聞こえてきた呟き声。それに、その者は目を開いた。
[ここは……]
霧が深い、山の中だろうか。いや、切り立った崖がすぐ足元に見える。そこに自分は立っていた。
「ヒトは、どれだけのものを欲しがるんだ。動物や植物や虫達は、ただ生きたいとしか願わなかったのに……」
[な、なんだ!?]
突然自分の口が動いたような感覚が走る。だが、その口から出てくるのは自分の声ではない。しかも、さっきから自分が発しようとしている声はただの一言もその口から出てこない。
「ヒトが一番、世界を食いつぶしてる。この世界は、このままヒトの手によって死んでいく。僕が生みたくても、生めなかった世界……僕が世界を造ったら、きっとこうではなかったろう。ううん、こんな世界にはしなかった……」
[……]
なんだろうか、とても悲しい。そんな気分になってくる。そんな感覚を覚えながら、彼女の意識は遠くなっていった。
「はっ!」
少女は目を覚まして起き上がり、ゆっくりと辺りを見回す。
「ん、ぅ……ロックス、もう食べられないよぉ……」
「すぅ、すぅ……」
今いるのは霧深い崖の上……ではない。今自分が所属しているギルドという団体、そこで自分が暮らしている部屋だ。隣のベッドではルームメイトでありギルドの先輩――カノンノ・グラスバレーが、部屋の反対側では共にギルドに入った、自分と同じ記憶喪失と言われている青年――カイが寝息を立てている。
「……今のは……なんだ?……」
さっき見ていた夢。何故かよく分からないが悲しくなってくる、だが、同時に……
「懐かしい?……」
左目から涙を零しながらぼうっとそんな声を漏らし、少女――レイはただベッドの上に座り込んでいた。
「みんなー! 朝ごはんだよー!!」
「とっとと食べないとなくなるわよー!!」
クレスとルーティ――本日の朝食手伝い当番だ――が一階から地下まで回って朝ご飯が出来たと呼びかけ、それにスタンやカイウスなどが「飯!」と叫んで寝間着だったり着替え終わってたりメンバーによって様々な状態で食堂へと走る。
「おふぁよ~ロックス~」
「はい、おはようございます。お嬢様」
それから少し時間が過ぎ、カノンノがお目目をこすりながら食堂へとやって来る。その後ろからカイとレイが続き、まだお寝ぼけ状態のカノンノを見たロックスは苦笑を漏らす。
「大分お疲れの様ですね。昨日は夜遅くまでお仕事ご苦労様でした」
「うん……ご飯、まだ残ってる?」
「もちろん。さ、お嬢様、カイ様もレイ様もどうぞ」
カノンノが朝食がまだ残ってるかどうかを聞き、ロックスはそれにもちろんと返して三人に席に着くように促す。そしてロックスとクレアが彼らに朝食を運んでくるとカイは両手を合わせる。
「いただきます」
「はい、どうぞ。召し上がって下さい。いただきますは、食べ物へのご挨拶なんですから!」
「へえ?」
カイの挨拶にロックスが微笑んで返し、そう元気よく続けるとレイが首を傾げる。と、ロックスはにこりと笑った。
「食べ物はですね、自分の命になってくれる体への大事なお客様なんです。だから、いただきますと言うのは大事な事なんですよ」
「ご馳走様もね?」
「そう。ご馳走様。もですよ」
ロックスの言葉に続けてカノンノが言うとロックスはそうと頷く。それからカノンノはカイとレイの方を見た。
「ねえ、カイ、レイ。何か、少し思い出せたことってある?
「いや……」
「我もだ」
カノンノの質問に二人はそう返し、それにカノンノはしゅんっとなる。
「そう……でも、いつかきっと思い出せるよ」
そう言うとカノンノは「そうだ」と言って顔を輝かせる。
「また絵を描いたんだ。見に来てくれる? 何かきっかけになるかもしれないし。それに、私にできる事ってこんな事しかないから……」
「ああ。見に行かせてもらう」
カノンノのお願いにカイは頷き、レイもこくんと頷く。そしてカノンノは一足早く朝食を食べ終えると「操舵室で待ってるね!」とだけ言い残して食堂を出ていった。と、ロックスがふふっと微笑んだ。
「彼女、絵を見てくれるあなたの事をすっかり気に入ってくれてるみたいですね。旦那様と奥様がいたら、あんな風に絵を見せていたのかな……」
「カノンノの両親は?」
ロックスの言葉にカイがほとんど反射的にそう質問する。と、ロックスは目を伏せた。
「彼女のご両親……旦那様と奥様はお亡くなりになられているんです」
ロックスは、カノンノの両親は腕のいい医者だったため、カノンノが生まれてからほんのひと月の後従軍医として収集がかかり、強引に連れていかれ、戦場で殉職した。と話す。
「戦争の原因とは、なんだったんだ? まさか――」
「お察しの通りです。星晶を巡っての戦争でした」
レイの言葉を遮り、ロックスは再び話し出す。当時ロックスはカノンノの両親の家に使用人として雇われており、国からカノンノの両親二人の死を知らされ村にまで戦火が及ぶとカノンノを守るために幼い彼女を連れて村を旅立った。そしてアンジュのいた教会へと行き着き、この船、バンエルティア号に乗って今に至る。という事だ。
「僕はお嬢様を、旦那様と奥様に代わり、立派な淑女に育てると決めているんです。僕も、お嬢様を育てる事で救われていますし」
ロックスはそこまで言うと、カイとレイに向けて我が子を心配する親のような微笑みを見せた。
「どうか、仲良くしてあげてくださいね。カノンノお嬢様と……」
「もちろんだ」
ロックスの言葉にカイが即答し、二人は食事を終えると食堂を出ていく。そしてカノンノとの約束通り甲板に行こうとしたその時だった。
「レイさんレイさーん!!」
「キュキュー!!」
「ん?」
突如道具屋から、道具屋で商売をしているモフモフ族――キュッポとピッポが飛び出してきてレイに泣きつくように抱きついた。
「お願いだキュ! ポッポを探しに行ってほしいんだキュ!」
「ポッポ?」
「ピッポ達の弟キュ! ポッポは鍛冶屋で、今は素材を探しにルバーブ連山の方に行ってるんだキュ!」
「……分かった。詳しく話を聞こう」
モフモフ族二人に泣きつかれては弱いのかレイはため息交じりに話を聞こうと言い、カイに手で「先に行け」と促すとキュッポ達と道具屋に入っていく。それを見送って、カイは操舵室へと上がっていった。
「あ、カイ! 来てくれたのね……レイは?」
「キュッポとピッポに連れていかれた」
カノンノはカイを見て嬉しそうに笑った後、一緒に絵を見に来てくれるはずのレイがいない事に首を傾げる。それに対しカイはさっき起きた事を説明、カノンノは「そっか……」と呟いた。
「そのポッポっていうのは?……」
「うん、この船の鍛冶屋さん。器用でね、皆の武器を加工や強化してくれるんだ」
「加工? 強化?」
「えっと、詳しくはポッポにね?」
カイがポッポについて尋ねるとカノンノが説明、その中に出てきた二つの用語にカイが首を傾げるとカノンノは苦笑を漏らして話を打ち切り、スケッチブックを開くと謎の風景をカイに見せる。
「どうかな、この風景。何か思い出せるかなぁ……」
「……覚えがない」
カノンノが見せてきたスケッチブックの風景にカイはストレートにそう返し、カノンノは「そっかぁ……」としゅんとした表情で呟く。
「力になれると思ったけど、ごめん。何も出来なかったね……」
「……」
申し訳なさそうにそう言うカノンノを見たカイは、なんとなく彼女の頭に手を当てて頭を撫でる。
「あ……ありがとう……なんだか、今の顔……お父さんとお母さんみたい……」
「カノンノ、両親は知らないはず……」
カノンノはお礼を言った後穏やかに微笑んでそう呟き、その言葉にカイが呟くように返す。それにカノンノは「え?」と声を出した後くすっと笑った。
「ロックスから、聞いたんだね?」
そう呟いた後彼女は「お父さんの事もお母さんの事もよく知らないけど。さっきのカイの顔を見たらきっと二人もこんな風に笑ってくれたんだと思った」と話す。それにカイが「そうか」と呟くとカノンノはへへっと笑った。
「へへ。なんか嬉しいよ、カイ。ありがと……また、何か風景が見えたら描くよ。出来たら、見てね。絶対だよ」
「ああ」
カノンノの言葉にカイは頷いた。
「やろっ、瞬迅剣!!」
甲板。カノンノと話し終えたカイが出てくるとそこでは赤毛を長く伸ばし左手に剣を握った青年が、鳶色の髪をオールバックにし二刀流の青年と手合わせを行っていた。赤毛の青年の名はルーク・フォン・ファブレ。つい数日前にジェイドの紹介でアドリビトムへと避難してきたライマ国の王族であり、アドリビトムの新しい仲間だ。と言ってもルーク本人は働く気がなかったのだが「だったらお引き取り下さい」というアンジュの
現在はどうやらルークはロイドと手合わせ中、審判はクレスが務めており、万一どちらかが怪我した時のための救護役かはたまたルークのお目付け役か、ティアが手合わせを見守っている。
「なんの!」
ルークの放った鋭い突きをロイドは左手の剣を使っていなし、ルークの懐に入って右手の剣を振り上げる。
「虎牙破斬!」
「ぐあっ!!」
右手の剣で振り上げつつジャンプし、落ちる勢いを利用して左手の剣を振り下ろす第二撃。それをルークはくらってしまい、彼の足が数歩下がる。
「そこまでっ!」
「っ痛え!」
クレスが叫び、ルークが痛みに声を上げる。
「大丈夫か!?」
その声を聞いたロイドも咄嗟にルークに大丈夫かと声をかける。
「ティアさん、ルークに治癒術を」
「ええ」
クレスが言い、ティアも頷くと治癒術の詠唱を開始する。
「だーっ!」
が、突然ルークが声を上げ、全員が驚いたように口を閉じる。
「もう、やめだやめだ!! アホらしっつの!」
「お、おい?」
「そもそも、お前らなんかが相手じゃ、ちゃんとした稽古になるわけねえんだ。あー、つまんねえ。俺いーちぬーけたっと!」
「ルーク! その言い方は二人に失礼でしょ!」
ルークは突然声を荒げたと思うと手合わせから抜けると言い出し、その言葉にティアが眉を吊り上げてルークを叱る。が、ルークは聞く耳持たずふんっと鼻を鳴らして船の中に戻ろうと歩き出した。
「待ちなさい、ルーク」
「!?」
が、その船の出入り口からそんな威厳に満ちた声が聞こえ、ルークは驚いたようにそっちを見る。
「ヴァン
「兄さん!」
ルークが叫び、さっきルークを止めた声の主――ヴァン・グランツはゆっくりと甲板に出るとクレスとロイドの二人に向き合い、頭を下げる。
「教え子が無礼をした。申し訳ない」
謝り、一度頭を上げた後彼はルークを見る。
「ルーク。お前も謝りなさい」
「でも……」
「ルーク」
謝るのをしぶるルークにヴァンは少し語気を強める。それにルークは「へっ」と鼻を鳴らした後仏頂面ながら「わーるかったよ」と一応謝罪の言葉を発した。そしてヴァンが最近二人が自分の代わりにルークと手合わせをしていることに対しお礼を言った後にこれからもよろしく頼むとお願い。ルークがまあどうしてもってんなら付き合ってやると捻くれた言い方をするとクレスとロイドがそれを快諾する。という話の流れになる。
「今戻った」
「お、クラトス!」
するとそこにそんな声が聞こえ、ロイドが声の方を向いて明るく声を出す。朝から出かけていたクラトスが帰還したのだ。と、ロイドはにっと笑ってヴァンを見てクラトスを指差した。
「あぁ、ヴァン。こいつはクラトス、俺が村にいた時に剣を教えてくれてたんだ」
「そうか……お初にお目にかかる。ライマ国騎士団総長、ヴァン・グランツと申す」
「私はクラトス、傭兵だ。現在はアドリビトムに雇われている」
ロイドの紹介にヴァンはクラトスに向けて名を名乗り、クラトスもそれに名を名乗り返した。と、ルークが両手を頭の後ろに回してクラトスを見る。
「へー。んじゃお前の剣の師匠ってわけか」
「ま、そういう事だな」
ルークの言葉にロイドがうんと大きく頷く。と、ルークは何か自慢をするような笑みを見せた。
「まあ、同じ師匠でも、ヴァン師匠の方が強いだろうけどな」
「ルーク!」
その言葉にティアがルークを叱る。が、既にロイドが「なんだと!」と声を上げていた。
「クラトスはなぁ! 俺の村で一番強ぇんだぞ!」
「へっ! ちっちぇえ村で一番がどうした! ヴァン師匠に勝てる奴なんているわけねえんだよ!」
「何をぉ!」
「止めないか二人とも!」
ルークとロイドは額を突き合わせてどっちの師匠が強いか言い合いを始め、クレスが仲裁を始めるとヴァンは呆れたようにため息をついた後、クラトスの方を見る。
「どうだろう、クラトス殿。一手、手合わせ願えないだろうか?」
「私は構わない」
ヴァンの挑戦をクラトスは受諾、二人は適当な距離を取ると向かい合った。
「お! ヴァン師匠! そんな奴叩きのめしちまえー!」
「クラトスー! 負けんなよー!」
と、その光景を見た瞬間、弟子二人は途端に師匠の応援に熱を入れ、カイはそれを見ながら二人の方に歩いていく。
「それでは、無制限一本勝負……始めっ!!」
クレスが合図をした瞬間、クラトスは剣の切っ先が地面につくように剣をおろし、ヴァンは剣を地面と平行に後ろへと引いて構えた。
「魔神剣!」
「光龍槍!」
クラトスが剣を振るうと同時に地を這う衝撃波がヴァンへと迫り、ヴァンが剣を前方へと着くと同時に光の槍がクラトスへと迫る。それらは互いにぶつかり合うと相殺、しかしその時には既に二人とも次の手を打っていた。
「深き地に眠れる灼熱の魔手よ、真紅の暇を待たずして全てを焼き尽くせ! イラプション!!」
「歪められし扉、今開かれん! ネガティブゲイト!!」
詠唱が完了しマナを解放した瞬間、ヴァンを地面から噴き出る溶岩流が、クラトスを敵を引き裂く魔空間が襲う。
「「粋護陣!!!」」
しかし二人はその魔術さえもマナを使った障壁で自らを覆い防いだ。
「凄い、ここまで互角だ……」
クレスが呟く。しかしその呟きの間に既に二人は距離を詰めて剣をぶつけあっていた。
「閃空剣!」
ヴァンが剣を振るい、その斬撃から放たれる剣閃がクラトスを空中へと巻き上げる。
(いや……)
だがヴァンは気づいた。彼は自分の技で巻き上げられたのではない――
「閃空――」
――自らその勢いを利用し宙へと舞い上がったのだと。
「――裂破!!」
「くっ!」
回転しながら宙を舞い、その回転の勢いを利用した突き下ろしをヴァンは剣を振るいどうにか弾く。その勢いでクラトスもヴァンの背後へと回り、ヴァンは振り返りざまに剣を振り下ろすが、それをクラトスは左腕に装備している盾で防いだ。それにヴァンがくっと唸り、直後彼の周囲に氷のマナが集中する。
「守護氷槍陣!!」
「!!」
剣を床に突き立てると同時に氷のマナが解放され、彼を覆い守るように氷の槍が突き出る。それにクラトスが巻き込まれないように飛び退き、二人は再び一定の距離を取り場が静寂に包まれる。
「「はぁっ!!」」
そして一瞬、二人は声を上げて相手に突進し再び痛烈な剣劇が繰り広げられる。
「ぬんっ!!」
幾度かの剣閃が二人の間を飛び交った後、クラトスの相手の胴を狙っての中段横薙ぎを紙一重でかわしたヴァンは剣を掲げ、一気に地面を叩き割らんとばかりの剛剣を振り下ろす。
「ぬっ!」
しかしクラトスはそれを左腕の盾で受け止め、ヴァンはくっと唸ると飛び上がる。その時彼の剣に雷が纏われ、クラトスも剣を後ろに引くように構える。
「襲爪雷斬!!」
「閃光墜刃牙!!!」
ヴァンの剣が振り下ろされると同時に放たれる落雷と、クラトスの高速の一突きがぶつかり合い、その衝撃が辺りに音として響き渡る。そして二人は向かい合い、何かを感じ取ると戦闘終了を示すように剣を収めた。
「お強いですな」
「そちらこそ」
ヴァンの言葉にクラトスも目を閉じ冷静に返す。
「やっぱクラトスって強ぇなー! でも、ヴァンもクラトスと同じぐらい強ぇー!」
「へっ、当然だろうが! でも、クラトスってやつもなかなかやるなー!」
二人の戦いを見て喧嘩を忘れてしまったどころか意気投合する弟子二人。
「凄い戦いだった。こんな剣士の戦い、初めて見たよ……」
クレスもクラトスとヴァンの戦いに興奮したのか頬を紅潮させながら呟き、「ね、カイ?」とカイに言葉を向ける。それに対しカイはただ二人を見ていた。
「二人とも、まだ本気じゃなかった……」
「え?」
「……そんな気がする」
カイの呟きにクレスが固まると、カイは補足するようにそう続けた後立ち上がり、船の中に入っていった。
「本気じゃなかっただって? 二人とも、僕が見てきた剣士の中でもかなりの実力者、それに、こんなすごい戦いを僕は見たことがないのに、それで本気じゃないなんて……」
クレスはカイの感想を信じられないようにそう呟き、「どういうことだ……」と呟く。
「ただいま」
「あ、ああ。お帰り」
と、さっきキュッポから依頼を受けてルバーブ連山までポッポを探しに行っていたレイが船に戻って来る。レイの後ろには黄色い衣服を身に纏い巨大なスパナを背負ったモフモフ族――ポッポが立っている。
「「ポッポ!」」
と、ポッポの気配を感じ取ったのか船の中からキュッポとピッポが飛び出してくる。と、ポッポは笑って右手を挙げた。
「ただいまだキュ! この人に助けてもらったキュ!」
「お帰りだキュ!」
「素材はどうだったキュ!」
「バッチリだキュ! これで、武器の強化が出来るようになるキュ!」
「勝利のダンス、開始だキュ!」
遠出した成果を聞いたキュッポがそう嬉しそうにそう言い、
「「「キュ~キュキュ~キュ~キュキュキュ~♪ キュキュキュ♪ キュキュキュ♪ キュキュッキュッキュ!」」」
三匹は腰を振って歌い踊り出す。その光景を見慣れてるらしいクレスは笑い、初めて見たロイドとルークは「おー」と珍しいものを見るように声を漏らし、
「か、可愛い……」
ティアはメロメロになっていた。
「霊峰アブソール?」
ホールに戻ったカイは、頭に?マークを浮かべながらそう聞き返す。
「精霊がいるとされる雪山よ。そこへの着陸場所が見つかったの、だから、そこに行くための依頼を出そうと思うんだけど……カイは行く?」
アンジュが説明、カイに行くかどうか尋ねると彼はこくんと頷く。
「そう言ってくれると思った」
それにアンジュも微笑んでそう返し、今回の依頼の内容として「精霊に会ってラザリスの事や世界の始まりの事を聞いてきてもらうね」と説明する。
「あと、エミル君とカイウス君とカノンノが同行する事になってるから。頑張ってね。じゃあ、行ってらっしゃい」
「行ってきます」
アンジュが行ってらっしゃいと言うのにカイは行ってきますと返し、彼は今回同行するエミル、カイウス、カノンノと共に船を出ていった。
《後書き》
今回はなんとなく思いついたのでやらしてみましたクラトスVSヴァン。ちなみに僕個人の考えでは、RM3アドリビトムメンバーの中で二強はこの二人だと思ってます。あとおまけにポッポ登場。
さて次回ついにあの戦い、あのイベントか……とりあえずどうやって豹変させるかをちゃんと考えないとな……。
じゃ、今回はこの辺で。ご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。