テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3~風の青年と輝きの物語~ 作:カイナ
シクエリア村のとある洞窟。巨大な白い突起物――ジルディアのキバ――が奥地に現れたそこに調査に行った精霊王マクスウェルことミラが戻ってこないため探してほしい、という依頼を受けたカイ達はその洞窟を訪れていた。そしてその最奥の地にて、赤い煙に侵されたミラとカイ達の戦いが始まっていた。
「地竜閃!」
「土竜閃!」
アルヴィンとカイが地面に剣と刀を突き刺し、大地にヒビを入れるとアルヴィンは大地のマナの衝撃波で、カイは岩の槍でミラを牽制。
「瞬迅爪!」
「虎牙破斬!」
大地の力がミラの動きを抑えている隙にレイアとカノンノが突進しながらの棍による突きと大剣の空中からの振り下ろしを見舞い、それをミラは大地の衝撃波が来ていない背後に飛んでかわす。
「転泡!」
「!?」
だがそこに背後からジュードが強襲、鋭い足払いでバックステップを踏んでいたミラの足元を払い、彼女を仰向けに倒させる。
「アイシクルフォール!」
さらにセルシウスが空中から氷の槍を降らせて追撃、ミラは咄嗟に顔や身体を庇うように腕を出し、腕をまるで鎧のように侵食している鉱石が槍を防ぐ。
「今よ!」
だがセルシウスはそれは予想通りとばかりに声を張り上げる。
「大地の躍動、その身を贄にして敵を砕かん!」
「蝕を知り来れ、死を纏う黒蝶」
それを合図としたかのようにリタが武器である布を振り回して立体的に魔法陣を描き、その横でエリーゼの詠唱を完了。同時にミラの真下の大地が揺れ、頭上に黒い闇のような蝶々が集まった。
「グランドダッシャー!!」
「フラッターズ・ディム!」
二人の声が重なった時、大地の怒りが岩の槍となって下から、闇の蝶々がいくつもの闇の剣となって頭上からミラを襲う。
「レイア! ミラをいつでも回復できるように準備!」
「もちろん!」
ミラを助けるために一時的に動けなくさせる程度のダメージを与えるのが目的とはいえ、ダメージを負ったままにさせるわけでもなく、ジュードはカイがミラを元に戻した後にすぐにでも回復できるようにと準備を始める。
「風よ駆れ――」
そんな時、グランドダッシャーとフラッターズ・ディムがミラに当たると共にぶつかり合った事で発生した煙の中からそんな声が聞こえてくる。
「花散らす如く――」
「これは、皆さん! 伏せて!!」
その言葉――魔術の呪文詠唱――を聞いたジュードが焦った様子で叫ぶ。
「アリーヴェデルチ!!」
しかし一瞬遅く、周辺に風のマナが巻き起こったかと思うとそれは花びらを散らす竜巻へと変化。一瞬でカイ達を呑み込み荒れ狂う。
「く、皆! 大丈夫!?」
いち早く起き上がって仲間の安否を問うジュード。しかしレイアは回復魔術の準備をしていたところに不意打ちで反撃を受けたため防御が間に合わなかったのかダメージが大きく、他のメンバーもなかなかダメージをくらっている。
「あああぁぁぁぁっ!!!」
が、ミラは悲鳴のような雄叫びを上げて斬りかかってくる。
「ちっ!」
それに一番に反応したのはカイだった。カイとミラはどちらかの斬撃をかわし、反撃に斬撃を打ち込むが今度はそれを相手がかわすというまるで剣舞のような戦いを開始。
「こいつの狙いは基本俺だ! 今の内に回復頼む!」
「あ、はい!」
カイが自ら囮になりつつ指示を飛ばし、ジュードはそれに頷くと「エリーゼ!」と呼び、彼女に駆け寄る。そして二人が隣り合わせに立って詠唱を開始すると周囲に癒しの力が舞う。
「「エイドオール!!」」
二つの治癒術が共鳴し、その力を上昇。一気に仲間達を回復させた。
「うぅ、頭くらくらする……」
回復したとはいえレイアのダメージは酷いらしく頭を押さえており、その隣のカノンノも竜巻に揺さぶられた影響かきゅ~と目をぐるぐる渦巻きにしていた。
「カノンノとレイアは戦闘続行が難しいようね……私も下がって二人の護衛に集中するわ」
「俺も付き合うぜ。この騒ぎだ、洞窟の魔物連中に気づかれた時の露払いも必要だしな」
セルシウスが戦闘不能状態の二人の護衛のため戦線離脱を申し出、アルヴィンも戦線離脱を宣言。ジュードもそれを了承するように頷き、セルシウスがカノンノとレイアに肩を貸し、アルヴィンも武器を手にこの最奥地の入り口の方に走っていった。
「せあっ!」
カイとミラの戦い、カイはミラの攻撃をかわしつつ反時計回りに回転。その回転の勢いを利用して刀を振り上げるようにミラの顔面を狙って斬りつけるが彼女はそれを顔を後ろに逸らして回避する。
「飛燕連脚!」
「くっ!」
しかしカイは刀を振り切った勢いを利用して連続蹴りを見舞い、着地しながらもさらに回転。刀を左手一本で握ったまま右手に闇のマナを集中する。
「滅掌破!」
「ぐふっ!」
連続蹴りに続けての闇のマナを込めた掌底破がミラの腹を捉え、さらに闇の爆発によって吹き飛ばす。
「カイ! 大丈夫?」
そこにリタが走り寄ってカイの安否を確認。駆け寄ってきたエリーゼの手からティポが飛んでカイの周りをくるくる回り、ジュードもその魔術師二人を守るように立つ。そしてミラも相変わらず虚ろな目のままゆっくりと立ち上がる。多少ダメージは与えたものの、まだ戦闘不能にまでするには至らないようだ。
「流石だね、ミラ」
「いくぞ、皆!」
ジュードがぼやき、カイが叫ぶ。その声を合図にリタとエリーゼが詠唱を始め、カイとジュードは武器を構えて地面を蹴った。
「虚空より出でし霊光、万物を打ち払わん……ディバインストリーク!」
ミラが詠唱を進めると共に空中に魔法陣が出現、レーザーが放たれてカイとジュードを襲う。が、二人はそれを左右に分かれてかわし、ミラ目掛けて同時に突進、挟み撃ちにする。
「滅掌破!」
「掌底破!」
息を合わせて右手の掌底をミラにぶつけ、ミラはそれを左腕で受けるがカイは闇のマナの爆発で怯ませる。
「続ける!」
「ファラ直伝!」
しかし二人はさらに自分の掌底にもう片方の手を重ねる。
「「双撞掌底破!!」」
「ぐぅっ!?」
掌底を重ね、その衝撃でミラのガードを破壊。
「灼熱の軌跡を以って、野卑なる蛮行を滅せよ! スパイラルフレア!!」
そこに間髪入れずリタの詠唱が完了。巨大な炎が球体となり螺旋を描いて弾丸のようにミラを貫く。
「一剣を以って、万業を滅却せん……抜刀――」
炎に焼かれつつも、ミラの口からまるで自動的に再生されているかのように呪文が詠唱される。
「サンダーブレード!」
魔術が発動すると同時、虚空に雷のマナが結集。それが剣を形作ってまるで透明人間が振るうかのように鋭くカイとジュードを襲う。
「つっ!」
咄嗟にバック宙でかわすカイと伏せてかわすジュード。さらにジュードは地面を蹴ってその場を離れる。
「なっ!?」
直後カイの顔が驚愕に染まる。振るわれた雷の剣はそれだけで終わらず、まるで投擲されたかのようにカイが着地した場所に突き刺さり、電撃をまき散らす。
「ぐあああぁぁぁぁっ!!!」
「もらった」
感電したカイが悲鳴を上げ、ミラがその隙を逃さず特攻。
「叛陽陣!」
「!」
しかしその時真横に光が走り、ミラは咄嗟に光をかわす。しかし僅かに光に触れてしまい、その光が爆発を起こしてミラを怯ませる。
「させないよ!」
間髪入れずにジュードが空中から急降下して強烈な飛び蹴りを見舞う技――飛天翔駆でミラを強襲する。
「く……」
ミラはジュードの拳を防ぎつつ剣で反撃、しかしジュードもそれを軽やかな動きで回避しつつ拳を放っていた。
「ルナティックスティング」
ミラが空中に光で魔法陣を描き、それに手をかざすと光の槍がジュード目掛けて突き出される。
「無影掌!」
しかしジュードはそれを呼んでいたかのようにバックステップを踏み、光の槍をかわして直後拳を振りかぶって突進する。
「ジュー……ド」
「!?」
その時聞こえてきた声、そのミラの声にジュードは反応してしまい、拳が止まってしまう。
「フレアボム」
「しまっ――」
しかしその声はやはり一瞬で途切れてしまい、次の瞬間ジュードの目の前に見えたのは赤い閃光――爆発。それをもろにくらってしまったジュードは吹き飛ばされる。
「白き精霊舞い、祝福の羽踊る。ナース!」
だがそこにカイがダメージを負った時に詠唱を開始したエリーゼの詠唱が終了。上空に半透明の姿の天使が現れ、降り注いだ光がカイ達の傷を癒していく。
「誘惑の罠張り巡らし、我が懐中へ! 回復の邪魔はさせないわよ、トラクタービーム!!」
さらにリタが凄まじい斥力で地上の敵を上空に弾き飛ばす術――トラクタービームで援護。ミラを空中に吹き飛ばす。
「く……流石精霊王ってやつか。強い」
「うん……カイさん」
降り注ぐ癒しの光で回復しつつ言うカイ。と、ジュードが彼に声をかけた。
「……僕がミラをなんとかします」
「……出来るのか?」
ジュードの言葉にカイが尋ね、それにジュードはこくりと頷く。
「なのでカイさんやリタさんには援護を……」
「分かった」
その提案をカイは頷き、後衛を振りむくとリタに向けて援護を指示、リタも頷いて詠唱を開始。それから二人は再びミラ目掛けて突進した。
「黒雲招来、雷神咆哮……バニッシュヴォルト!」
ミラが剣を掲げると空中に雷の球体が現れ、雷が降り注ぐが二人はそれをかわしながらスピードを緩めず突進、
「影走斬!」
さらにカイは加速しながら居合斬りを見舞い、ミラを怯ませる。
「……貫け、ハイアーザンスカイ」
対するミラは剣を掲げジャンプして突き上げ、カイを吹き飛ばす。
「目覚めよ、無慈悲で名もなき茨の女王! アイヴィーラッシュ!」
「!?」
その直後、地面から伸びた茨がミラを捕らえた。
「今よ、ジュード!」
「はいっ!」
リタが叫び、ジュードは叫び返しながら己の限界を突破、凄まじいオーラを纏いながらミラに突進。
「臥狼咆虎!!」
サマーソルトで蹴り上げてから空中から拳を叩きつける。
「ごめんね、ミラ……」
「ジュード……」
仲間に対する懺悔、しかしそれに対し再びミラは正気を取り戻したような声を出す。
「……やってくれ!」
そして強い意志を感じる目でジュード目掛けて檄を飛ばす。それにジュードも強い意志をもって頷いた。
「殺劇!」
鋭いハイキックでミラを茨を引きちぎりながら吹き飛ばし、直後その分の距離を詰めて拳と蹴りの乱打を叩き込む。
「はあああぁぁぁっ!!」
瞬間移動のような速さで背後に回った後に肘打ちで再びミラを吹き飛ばし、気合を溜める。
「舞荒拳!!!」
そして気合と闘気の全てを込めた右の拳がミラを吹き飛ばした。
「ミラ!」
拳をくらったミラは吹き飛ばされて洞窟の壁に叩きつけられ、動かなくなる。
「カイ、急いで!」
リタが指示を飛ばし、カイも何も言わず頷きながらミラに両手を向ける。ジルディアの侵食を浄化する光がその手から発され、その光がミラへと移る。
「……」
その光が止んだ後、ミラの身体からジルディアの鉱石は消え去っていた。
「これで大丈夫のはず……あとは傷を癒さないと」
「はい! 治癒功!」
「降り注げ、博愛の慈雨。ハートレスサークル!」
次にジュードとエリーゼがミラを回復させる。
「う……く……」
その回復が終わった後、ミラが目を覚ます。
「ミラ、大丈夫!?」
「ジュード……ああ」
ジュードがミラに安否を問いながら手を差し伸べ、ミラもこくりと頷いてジュードの手を取り、立ち上がる。それから彼女はカイを見た。
「どうやら助けられたようだな……すまない、ディセンダー」
「気にするな」
ミラの言葉にカイはそう返す。
「……え? ディセンダー?」
と、ジュードがぽかんとした声を出した。
「ディセンダーってあれ? あの、世界が危機に陥った時に現れるっていう伝説の?」
ぽかんとした声に目をパチクリさせながらジュードが問う。
「……言ってなかったっけ?」
対するカイもきょとんとした様子で問い返した。
「ディセンダーというのも大雑把なものだな……まあ世界樹が、奴が生んだのならば当然とも言えるか」
ミラも若干呆れた様子でぼやいていた。
「ミラー!」
と、時間をおいて回復したらしいレイアがミラに駆け寄り、抱きついた。
「よかったー元に戻って! 心配してたんだよー!」
「よかったですー!」
続けてエリーゼも抱き付き、ティポもミラの周りをくるくると回る。
「ああ。心配をかけた……だが、もう大丈夫だ」
ミラは抱き付いて来た二人を安心させるように両手でそれぞれの頭を撫でながら、穏やかに微笑んで返す。
「お久しぶりです、マクスウェル様」
次にセルシウスがミラに声をかけ、ミラも「セルシウス」と彼女の名を呼ぶ。
「久しぶりだな。四千年ぶり、と言ったところか?」
「そのくらいでしょうか?……先に聞いておきたいのですが、イフリート達は?」
ミラも挨拶を返し、セルシウスは若干警戒の様子を見せながらそう問う。だがミラは首を静かに横に振っただけだった。
「最近の星晶の採掘によって、イフリート達もここに顕現する程の余力が残っていないようだ。皆、本来いるべき場所にいる」
「そう……」
ミラの言葉にセルシウスは心なしかほっとした様子を見せていた。
「しかし、以前から妙な感覚はあったが……やはり“あの存在”の封印が解かれてしまったらしいな」
「はい。だからディセンダー……カイが遣わされたのです」
「なるほど、そういう事か」
ミラとセルシウスは近況についての報告を行った後、ミラが改めてカイ達アドリビトムメンバーの方を向いた。
「改めて、助けてもらった礼を言わせてもらおう。私はミラ=マクスウェル、この世界の精霊の王、マクスウェルだ。ディセンダー、私も君に与し、あの存在……ラザリスと戦おうと思う」
「そりゃ心強い。よろしく頼むぜ、マクスウェル」
ミラの言葉にカイもふっと笑ってそう返す。と、ミラはやや不機嫌そうな顔を見せた。
「ディセンダー。悪いが、出来ればミラと呼んでくれないか?」
「……んじゃ俺もディセンダーって呼ぶな」
不機嫌そうなミラに対しカイも言い返し、それを聞いたミラもきょとんとした後、ぷっと吹き出した。
「そうだな。これからよろしく頼む、カイ」
「ああ。よろしく頼むぜ、ミラ」
ディセンダーことカイとマクスウェルことミラはそう言い、握手を交わす。
「さてと。んじゃまあもう一仕事終わらせるか」
「そうね。ってか、あたしにとっちゃこれが主目的なんだけど」
カイの言葉にリタもそう言い、対象の物質のドクメントをコピーする杖――コピーズ・ロッドをジルディアのキバにかざす。と、ロッドに宿されていた球体に光が灯った。
「これでよしっと」
ドクメントがコピーされたことを確認したリタは振り返って「とっとと戻りましょう」と呼びかける。が、カイはふと自分の両手を見て、それに浄化の光を灯した。
「ちょっ、あんた何するつもり!?」
「ま、もののついでだ」
ぎょっとするリタに対しカイはそう言ってこの場を侵食しているジルディアの地面に手を当てる。と、光がカイの触れている部分を伝わって地面に広がっていった。そしてその光が治まった時、その場の風景がほとんど元の状態に戻っていた。が、ジルディアのキバ本体はなんともなく、さらにそこに接している地面は元に戻っていない。
「これって……この世界の風景に戻したっていうの!?」
「……チッ、ダメか」
リタが驚きのまま声を上げる。が、カイはそう毒づいた後、糸が切れた人形のようにその場に倒れ込んだ。
「……う」
「……やっと、気が付いたんですね」
呻き声の後、聞こえてきた声。目の前が真っ暗だ、カイはそう思うが直後自身が目を閉じているだけだという事に気づき、目を開く。
「……医務室か? って、ロックス? 俺はなんでここに?」
「ここへは三十分程前に……ずっと、気を失っていた状態でしたよ」
カイの質問にロックスは淀むことなく答え、カイは「気を失う?」と呟いた。
「確か俺はシクエリア村で、ミラと戦ってミラを解放して……その後、ジルディアの侵食を浄化しようとして……」
「その後、気を失ったのだとリタ様から伺っております。ここへはジュード様が背負って連れて来てくださったんですよ」
カイはぼーっとする頭で記憶を辿り、ロックスが補足説明を行う。
「あ、カイ! 目が覚めたの!」
と、医務室にカノンノとジュード、ミラが入ってくる。さらにカノンノはカイが目を覚ましているのを見ると急いで彼に駆け寄った。
「カイさん、大丈夫? いきなり気を失ったから心配したよ……」
「迷惑かけたみたいだな。悪い」
ジュードの心配そうな言葉にカイは一言謝罪を漏らす。
「覚えているか? 君はラザリスの世界の風景を この世界のものに戻したんだ」
ミラが確認するようにカイに話し、「……しかし、あのキバを消すには力及ばなかった様だ」と残念そうに続ける。
「……すまん」
「いや、別に君を責めてなどいない。むしろ私から礼を言いたいくらいだ」
謝罪をするカイにミラは首を横に振って返し、カノンノもうんと頷く。
「元々はヒトが星晶を採り過ぎなければ、こんな事にはならなかったはずだもん。ともかく、あなたが無事で良かった」
そう言ってふわっと笑顔を見せるカノンノ。それにカイもつられたように笑った後、ふと気づいたようにジュード達を見る。
「そういえば、なんでジュード達がここにいるんだ?」
「ああ、僕達もこのギルドのお世話になる事にしたんだよ」
カイの問いかけにジュードがそう言い、カイが「は?」と声を返す。
「あの白い物体、ジルディアのキバによる浸食はカイのおかげで止められた。しかしまたいつ侵食が起きるか分からないからな。残念だが、あの村から出て行くことにしたんだ」
「そこで、このギルドのリーダー。アンジュさんからオルタ・ビレッジの話を聞いてね。村の皆もその理念に賛成、オルタ・ビレッジ建設の手伝いをする事になったんだよ。それで、僕やミラ、レイア達はこのギルドに入って物資補給を手伝う事になったってわけ。アドリビトムにはミラを助けてもらった恩もあるしね」
「そうか……心強い。よろしく頼む」
「もちろん」
ミラとジュードから説明を受け、カイは頭を下げてよろしくと言う。ジュードもうんと頷いて返した。
「あ、それでコピーズ・ロッドはリタが研究室に持っていって、今は解析に取り掛かってるの。アンジュさんから、今回もご苦労様。たまにはゆっくり休んでねって伝言」
「はい。カイ様はいつも働きづめですから。たまにはしっかり休んでくださいね」
「……へいへい」
カノンノの言葉にロックスも賛成、二人がかりに言われると弱いのか、カイは苦笑交じりに頷いて返したのであった。
《後書き》
さてこんにちは、カイナです。
今回は精霊王ことマクスウェル、ミラとのバトルでした。そしてエクシリア勢も一部仲間入りです。
えーっと……今回は特に言う事もないかな? では今回はこの辺で。仕事が忙しく不定期ですが、次回も楽しみにしていただければ嬉しいです。そしてご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。