テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3~風の青年と輝きの物語~   作:カイナ

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第三十一話 風の青年と空の少女

大空を移動する船――バンエルティア号。ギルド・アドリビトムの拠点であるこの船は今日も世界樹に見守られながら大空を飛んでいた。

 

「うぅーん。今日も青空広がるいい天気。気持ちいいねぇ~」

 

その甲板に姿を現すのは澄み渡る空のような青色の髪を背中まで伸ばした少女。頭には牛の角を模した飾りのついた額当てを付け、全体的に赤色を基調とした防具に身を包んでいる。左腕には刺々しい装飾がついた銀色の盾を装備していた。

 

「う~っし、始めようかなー」

 

少女はそう言いながら丸出しになっている二の腕を揉み、軽くストレッチをしてから、背負っていた銀色の斧を抜き、右手に握る。

 

「ぜああああっ!」

 

獣の咆哮のように叫びながらぶぉんっと風切音を立てて右上から左下に袈裟懸けに振り下ろす。

 

「ぬんっ!!」

 

振り下ろした直後、一歩踏み込みながら横に斧を薙ぎ払う。さらに彼女は斧の重量を利用して高速で回転、

 

「せいっ!!」

 

その遠心力を利用したさらに威力の高い薙ぎ払いを続ける。少女はずざぁっと音を立てながらブーツで地面を踏みしめ、回転を止めると斧を両手で握って振り上げる。

 

「どっせえええええいっ!!!」

 

ぼぉんっという空気が爆発するような音を立ててバンエルティア号の床目掛けて振り下ろされる斧。触れるものすべてを打ち砕かんばかりの勢いで振り下ろされた斧は、バンエルティア号の床すれすれで止まっていた。

 

「……ふっ」

 

少女は一つ笑みを浮かべると斧を右足で蹴り上げ、一旦空中に投げだすと落ちてきた斧を受け取り、くるくると回転させてから刃部分を上にしてどんっと床に立てる。

 

「う~ん。絶好調の斧の冴え、我ながら惚れ惚れしちゃうねぇ」

 

満足そうにうんうんと頷く少女。以前甲板で素振りをしていた時勢い余って甲板の床をかち割ってしまい、このバンエルティア号の船長でありギルドのリーダーであるチャットに怒られたのも今となってはいい思い出だ。と彼女は回想した。

 

「よ、相変わらずだな。ルキ」

 

「んお? あ、ルーク」

 

そこに声をかけられ、ルキと呼ばれた少女は振り返るとそこにいた赤髪短髪の青年――ルーク・フォン・ファブレを見て左手を上げ、続けてにかっと笑う。

 

「どう? 一戦やんない?」

 

「遠慮しとくよ。それよりカノンノが呼んでたぜ?」

 

「ん? そう? 分かった。あんがとねー」

 

ルキの誘いをルークは引きつった笑みを浮かべて断り、用件を述べる。それを聞いたルキはこくんと頷いてルークにお礼を言い、斧を背負うと船内に戻っていった。彼女はそのまま普段雑談に使っているホールを素通りして下に降り、機関室で目当ての相手を発見する。

 

「カ~ノ~ちゃんっ!」

 

「わひゃっ!?」

 

機関室に用意されているクエストカウンターの前でこの船の船長でありギルドリーダーのチャットと話していたピンク髪の少女――カノンノにルキは後ろから抱きつき、不意打ち気味の抱擁にカノンノは小さな悲鳴を上げる。

 

「ねーねー、なんか用事があるって聞いたけど、なになに~?」

 

「あ、うん、その……」

 

ルキのわくわくと目を輝かせながらの言葉にカノンノは苦笑、

 

「そのね……別の世界に興味とかある?」

 

「……はい?」

 

続けて彼女から発された言葉にルキはきょとーんと目を点にし、呆けた声を出したのであった。

 

 

 

 

 

「……ルミナシア? ここグラニデ以外にそんな世界があるの?」

 

親友カノンノ・イアハートから説明を受けた、この世界グラニデのディセンダーであるルキは首を傾げる。

 

[その通りだ]

 

それを肯定する声が突然聞こえる。その声の主は電球のような機械生命体――ニアタだ。

 

「あぁ、ニアタ。そういえばあんたもパスカとかいう世界の出身だっけ?」

 

[ああ。そして我々の分身といおうか、そのような存在がルミナシアにいてな。今この世界で使われている半永久機関の知識を欲しいと言われたから、設計図をカノンノ達に届けにいってもらいたいのだ。あと、しばらくルミナシアで過ごしてみてはどうかと思ってな]

 

「すっごいんだよ! なんかさ、そのルミナシアにもアドリビトムがあって、皆もいるんだって!」

 

ニアタの説明に続けてカノンノは目をキラキラと輝かせ、興味津々の様子を見せる。

 

「皆も? え、あたしもいんの!?」

 

カノンノの言葉を聞いて何を勘違いしたのかルキは自分もいるのかと目を輝かせる。

 

[……ルキ本人はいないそうだが……ディセンダーは誕生しているそうだ]

 

「おぉ、ディセンダーいんの!? じゃあ行って会ってみよっかなぁ」

 

一応ニアタもそうフォローを入れ、ルキは自分と似て非なる存在がいる事に興味を持つ。

 

「おい、カノンノ」

 

と、そこにまた新たな声が聞こえてくる。低く不機嫌そうな刺々しい声にルキは声の方を向く。そこにいるのは赤と黄のオッドアイに紫色の髪をした少年だ。

 

「あ、ゲーデ。なんか用?」

 

「テメエに用はねえ。ルーティの奴がうぜえぐらいにニヤニヤしながら“カノンノが呼んでたわよ~? 浮気~? いいご身分ね~”とかうざってぇこと言ってきやがっただけだ。用件はなんだ?」

 

ルキの言葉にゲーデと呼ばれた少年は不機嫌そうに眉間に皺を寄せながらカノンノに毒づく。

 

「あ、うん。ちょっと異世界に行く事になったんだけどさ。ゲーデも一緒に来ない?」

 

「異世界に?……断る、面倒だ。そもそもディセンダーが誰もいなくなっちまったらどうすんだよ」

 

カノンノの誘いをゲーデはふんっと鼻を鳴らして断り、ルキが行くというのを予想したのかディセンダーがいなくなることを危惧する。

 

「あ、そだね! じゃあ後は任せたよ、ゲーデ!!」

 

「……テメエ、なんでこの時代にテメエが呼ばれたのか忘れたのか?」

 

ウインクしながらバンッと力強くゲーデの肩を叩き、もう片方の手でサムズアップを決めるルキにゲーデが呆れ顔でツッコミを入れる。グラニデ・ディセンダーであるルキがこの時代に誕生した理由、それは世界中から生み出された負を世界樹が浄化しきれずに負が蔓延し始めたためであり、さらに言えばゲーデはその最中、世界樹の根が傷つけられたことにより世界樹の中から出てきてしまった世界の負の想念である。

 

「だーいじょうぶ! 今はもうあんたも立派なあたしの後任ディセンダーだし!」

 

だがルキは笑顔で言いきり、ゲーデは呆れたように右手を顔に当てる。

 

「とかなんとか言って、ゲーデさんがルミナシアに行きたくないのってリリスさんと離れたくないからですよね?」

 

「なっ!?」

 

ルキとゲーデのディセンダー漫才を聞きながら、チャットがくすくすと笑ってカウンターに肘をつきながら言う。その言葉を受けたゲーデの顔が赤く染まった。

 

「なっ、バ、バカ言ってんじゃねえ! べ、別にあいつのことなんざ関係ねえし、気分が乗ってたら異世界でもどこでも行ってやらあ!」

 

ゲーデが顔を真っ赤にしながらぎゃんぎゃんと吼える。

 

「そうなの、ゲーデ?」

 

「!!??」

 

「「「あ」」」

 

と、ゲーデの後ろからそんな哀しげな声が聞こえ、ゲーデは顎が外れんばかりに口を大きく開けながら振り向き、ルキ、カノンノ、チャットの声が重なる。彼らの視線の先には金色の髪をポニーテール風に結った、エプロン姿が良く似合う美少女が立っていた。

 

「あの、えーとその……ごめんなさい」

「うん、なんていうか。ごめんね」

「ま、なんとかなるさ!」

 

チャットとカノンノは目を逸らしつつ謝罪、ルキはよく分かってないのかウインク&サムズアップを見せた。

 

「え、あ、いや、リリス、こ、これはその……」

 

「ううん、いいのよゲーデ……その、ルミナシア? だっけ? 行きたいんだったら、私は止めない……」

 

弁解しようとするゲーデの先手を打つようにリリスはしゅんとうつむきながらそう返し、踵を返す。

 

「ま、待てよ、誤解だ!」

 

が、リリスが歩き去る前にゲーデが彼女の肩に手を置いて強く誤解だと主張した。

 

「で、でも……」

 

「俺はどこにもいかない! お前とずっと一緒だ!」

 

「ゲーデ……」

 

ゲーデは聞いてる方が恥ずかしくなりそうな告白をリリスに行い、リリスも嬉しそうににこっと笑みを見せる。

 

「ありがとう!」

 

「うわっ!?」

 

そしてその直後ゲーデに思いっきり抱きついた。

 

「な、リリス、やめっ!?」

「やーだ♪」

 

抱きつかれたゲーデは顔を真っ赤にして大慌て。リリスはむしろ力を入れて抱きしめており、ゲーデは引きはがそうかどうしようかと手をおろおろと動かしている。しかし抱きしめられている彼の視界の外でリリスはくすくすと悪戯っぽい笑みを浮かべていた。

 

「……また、からかわれてますね」

 

「あはは……」

 

チャットがカウンターの上に頬杖をつきながら呟き、カノンノも苦笑する。

 

 

 

 

 

「どうしたの、ニアタ?」

 

一方こちらはルミナシア、ここの操舵室でニアタが何かをしているのに気づいたカノンノが尋ねるとニアタがああと頷いた。

 

[少しグラニデとの通路を開いているんだよ]

 

「グラニデ?」

 

[私の本体がいる世界だ。少しあちらの者に頼みがあってな]

 

カノンノの問いにニアタがそう言うとカイが尋ね返し、ニアタは説明。とニアタは何かを感じ取って顔を上げた。

 

[上手く行ったようだ、グラニデのディセンダーもやってきている。甲板で出迎えるとしよう]

 

「うん! ほら、カイも!」

 

ニアタの言葉を聞いたカノンノは楽しそうな表情で頷くとカイの手を引っ張って甲板に向かい、カイもやれやれとため息をつきながらカノンノの横を歩く。ニアタも浮遊しながらその後を追って行った。そして一行が甲板に出てくるとカノンノによく似た女の子がニアタに気づいて声を出した。

 

「ニアタ!」

 

[カノンノ、ようこそルミナシアへ]

「……ほんとに私そっくり……」

 

その女の子――カノンノ・イアハートの声にニアタが優しい声で言うとカノンノ・グラスバレーが唖然とした様子で呟き、カイもああと頷く。するとイアハートがカノンノに近づき、彼女の手を握る。

 

「あなたがルミナシアのカノンノ? 私の世界のニアタから話は聞いてるよ。私、カノンノ・イアハート」

 

「え、えと、カノンノ・グラスバレーです」

 

「あんたがこの世界のディセンダー? あたしルキ! よろしくねー!」

 

「カイだ……よろしく頼む」

 

イアハートの挨拶にカノンノが困惑気味に返すと次にルキがカイの肩をばんばんと叩きながら挨拶。カイも名乗りを返すとニアタがふむと唸った。

 

[ふむ、しかしカノンノが二人だと呼ぶ時にややこしいな……両方とも名字呼びにしてもらうか?]

 

「グラニデのカノンノはともかくここのカノンノは既に名前呼びが定着してるだろ? グラニデのカノンノをイアハートって呼べばいいじゃねえか」

 

「なら、私はそっちのカノちゃんをグラスバレーって呼ばせてもらうけど、オッケー?」

 

「「うん、いいよ」」

 

イアハートの言葉にカノンノが頷きながら名乗るとニアタがそう呟き、それにカイが言うとルキが確認を取るように尋ね、二人の提案にカノンノ二人が同時にステレオで返す。

 

「じゃあ立ち話もなんだ。こっちのリーダーに挨拶した方がいいだろうし、入ってくれ」

 

「「それじゃ、お邪魔しまーす♪」」

 

カイがアンジュ達に紹介しようと誘い、ニアタはそうだったなと頷いて彼らを船の中に入れる。そしてホールにいるアンジュの前にカノンノ二人が並ぶとアンジュもぽかんと口を開いてしまった。

 

「……ホント、双子みたい……でも、血も繋がってないし、そもそも別の世界の……別人なのね……」

 

「カノンノ・イアハートです、よろしくお願いします」

「グラニデ・ディセンダーことルキです!」

 

アンジュの言葉にカノンノが一礼しながら名前を名乗る続けてルキが名乗り、さらに続けてニアタが言った。

 

[こちらではグラニデのカノンノにはイアハートと名乗らせる。グラニデの者達は逆にこちらのカノンノをグラスバレーと呼ぶが基本的にグラニデのカノンノをイアハート、こちらのカノンノはそのままで構わないそうだ]

 

「ええ、分かったわ」

 

ニアタの話をアンジュは了承。ニアタは頷くように身体を動かした後、イアハートの方を見る。

 

[カノ……イアハート。頼んだものは持ってきてくれたかな?]

 

「うん!」

 

『頼んだもの?』

 

ニアタの質問にイアハートは元気よく頷き、その言葉にカイ、カノンノ、アンジュはもちろんルキまでも首を傾げる。

 

「うん、私の世界グラニデで今使われてる、マナに変わる代替エネルギーの発生装置の設計書だよ。この世界には必要だからって聞いて、持って来たんだ!」

 

イアハートの言葉を聞いたアンジュがはっとした表情を見せる。

 

「ジェイドさんが前に言ってた、星晶に頼らなくてもいい……あの……」

 

[そう、これは内燃式半永久機関の設計書だ。グラニデでは既に使用していて、全ての民に安全に供給する事が出来る……これが完成すれば、この世界は、星晶の枯渇に苦しむ事も無くなるだろう]

 

「すごい……もう星晶を巡って国同士が争う必要もないし、採掘の為に人々が駆りだされる事もないし……何より、採掘が止まれば、土地はマナを失わず、やせ衰える事もない……これで、もっと多くの人を救う事が出来るのね!」

 

ニアタの言葉を聞いたアンジュが感激したように両手を組み、握りしめる。

 

[ところで、アンジュ。頼みがあるのだが……]

 

「何かしら?」

 

[彼女に、この世界を見せたくてね。しばらく、アドリビトムに置いてくれないだろうか? 腕は保証するよ]

 

ニアタからの頼みにアンジュはにこっと微笑んで頷いた。

 

「ええ、お安い御用よ。その代わり、ちゃーんと働いてもらうからね」

 

「わぁ!! ありがとうございます! よーし、頑張らなくっちゃ!」

「腕が鳴るね!」

 

快く受け入れてくれたアンジュにイアハートは嬉しそうにお礼を言い、ルキもぶんぶんと腕を振り回す。

 

「じゃあ二人のギルド登録をしておくわね」

 

「うん! じゃあイアハート、ロックスにも挨拶しに行こ」

 

「ロックス?」

 

「私の親代わりなの! さ、行こう!」

 

ニアタの説明を受けたアンジュが頷くとカノンノがイアハートの手を握ってそう言い、その言葉にイアハートが首を傾げるとカノンノは笑顔でそう言い、彼女を食堂に引っ張って行く。

 

「こっちのカノンノも元気だねぇ」

 

「そうか?」

 

ルキの言葉にカイが聞き返しているとふとアンジュが考えるような表情を見せ、ニアタが[どうした]と尋ねるとアンジュはぼそりと呟いた。

 

「ねえ、いきなりカノンノが二人に増えちゃったらロックス驚かない?」

 

「「[……あ]」」

 

アンジュの言葉に全員が異口同音でそう声を出し、直後カイとルキは食堂に走る。二人が食堂のドアの前に来たその瞬間食堂の中から「ひえええぇぇぇぇ!!!」というロックスの悲鳴が聞こえ、カイは大急ぎでドアを開け食堂に飛び込んだ。カノンノ二人を見たロックスは驚きのあまり目を丸くしてじたばたと飛んでいる。

 

「おじょ、おじょ、お嬢様、お嬢様が二人!?」

 

「落ち着け! ロックス!」

 

ロックスの焦り声にカイが呼びかけ、ロックスはあわわわわと声にならない声を零す。それにイアハートは苦笑を浮かべ、カノンノも苦笑しながらイアハートを指した。

 

「え、えと、ロックス。この子はカノンノ・イアハート、グラニデの私なんだ」

 

「よ、よろしく……イ、イアハートって呼んでください」

 

「え、あ、あの、は、はい。ロ、ロックスプリングスです、ロックスとお呼びください」

 

カノンノの言葉にイアハートも苦笑交じりに一礼して名を名乗り、ロックスもようやく落ち着いて自分の名前を名乗った。

 

「ああ驚いた……心臓が口から飛び出るかと思いましたよ」

 

ロックスは名乗った後ほおっと胸を撫で下ろしてそう呟き、カイとニアタは苦笑の声を零す。それからカイはイアハートとルキを見る。

 

「んじゃあとりあえず、お前らはこの船のメンバーに挨拶してくるといい」

 

「うん。んじゃ行こ、カノちゃん」

 

「うん」

 

カイの言葉にルキはそう返すとイアハートを連れて食堂を出て行き、カノンノもその後を追う。それを見送ったカイは未だに息を荒げているロックスを見た。

 

「驚いたか?」

 

「当たり前です、お嬢様の後ろからもう一人お嬢様がぴょこっと顔出したんですよ、本当に心臓止まるかと思いました……」

 

カイの苦笑気味の言葉にロックスは全くもうと呟き言う。それからうんと頷いて気合を入れた。

 

「それじゃ、イアハート様やグラニデの方のために今日はご馳走を用意しましょうか」

 

「頑張れよ」

 

「もちろんです」

 

ロックスの言葉にカイも応援の言葉を口にし、その言葉にロックスはもちろんと答えた。

それからカイはロックス達の邪魔になってもいけないからと甲板で風景を眺めていた。

 

「やほー」

 

その後ろから声をかける相手。それにカイはふぅと息を吐く。

 

「なんか用か? ルキ」

 

「まね。あんたもディセンダーなんでしょ?」

 

振り向きながらのカイの問いかけにルキはそう言い、背負っていた斧をカイへと向ける。

 

「お近づきの印に一戦やんない?」

 

「……喧嘩なら買うぜ」

 

その言葉にカイも腰の刀をキンと親指で抜きながら、不敵な笑みを浮かべて答えた。

 

「はい、ちょっとタンマ」

 

が、そこにイアハートが口を挟み、彼女は腰に手を当ててふんと鼻を鳴らした。

 

「悪い事言わないから、どこかテキトーな空き地でやった方がいいよ。船を壊したくなければ」

 

そして彼女は警告するようにそう言い放った。

 

 

 

 

 

コンフェイト大森林。ルキからの挑戦を受けたカイだったが、イアハートからの警告にも似た申し出により彼らはここにやってきていた。カイは片刃で腹部分は中腹から下にかけて黄色く染まっている、やや婉曲した刀――アトア・マタルアの背を撫でて精神を集中するように目を閉じ、ルキは銀色の斧を握りしめて笑みを見せる。

 

[……本来ならばこのような助言は不公平であろうが、カイ。気を付けておけ]

 

「ん?」

 

カイにニアタが話しかけ、ニアタはルキの握る銀色の斧を見る。

 

[彼女が身にまとう装備。あれこそレディアントだ]

 

「ヒトの祖がソウルアルケミーで作ったっていうあれか」

 

ニアタの言葉を受け、カイは以前ヴェラトローパでジュディスから教えられた――彼女も石板の情報を読んだだけだが――事を思い出す。

 

[彼女のいたグラニデではマンダージの民という先住民が作ったものだがな……既存の武器を遥かに超える武具であることには変わりない]

 

「ご忠告ありがとよ」

 

カイはニアタの忠告に一言礼を言ったのみで彼の事を意識から消し、ルキとの模擬戦に集中。ニアタもふっと一つ笑い声を漏らすとその場を去った。

 

「二人とも、準備はいいね?」

 

立会人を申し出たクレス――観客という意味なら他のメンバーも大体やってきているのだが――の言葉に二人とも黙って頷く。

 

「じゃあ、模擬戦を開始する」

 

クレスはそう言い、右手を挙げる。

 

「始めっ!!!」

 

「っしゃああああぁぁぁぁぁっ!!!」

「!?」

 

クレスが合図を出し、右手を勢いよく振り下ろした瞬間、ルキの咆哮が響き渡り同時に彼女は地面を蹴ってカイ目掛け突進。右手の斧を振り上げるとその突進の勢いのまま振り下ろした。

 

「っ!?」

 

いきなりの先制攻撃に面食らったカイも咄嗟に後ろに飛んでその斧をかわす。振り下ろされた斧は地面を砕き、クレーターを作り上げた。

 

「っぶねえ……」

 

一発で地面を叩き割るような一撃を見たカイの頬に冷や汗が流れるが、ルキは息をつかせる間も与えず斧を振るい、カイも刀で防御を開始した。

 

「……あの戦士。華奢に見える身体に似合わぬ怪力だ」

 

観戦をしているヴァンが呟き、カノンノが彼に目を向ける。ヴァンは先ほどルキが作り上げたクレーターを見た。

 

「たった一発で大地を抉る一撃、生半な力だけで出せるものではない。あの武器の重量はもちろんのこと、それを操る彼女の力も相当なはず……まともに打ち合えば私でももたん」

 

使い手を選ぶ大剣さえルーク達の振るう片手剣と同じように振り回す怪力を持つヴァンでさえそう評価するルキの怪力。それにカノンノは頬を引きつかせた。

 

「だが、流石はカイと言ったところか。まともに打ち合えば負けると分かり、受け流しを徹底している」

 

ヴァンの言葉通り、カイはルキの放った一撃から彼女の力が自身を上回っていることを悟ったのか相手の攻撃を真正面から受け止めることなく、その衝撃を逃がしながら回避に専念していた。

 

「どっせいっ!!」

 

打ち下ろされた斧をカイは刀で受けつつ受け止めようとはせずにその勢いを利用して後ろに飛び、間合いを開ける。

 

「苦無閃!」

 

そのまま左手を懐に入れ、取り出した苦無を投げつける。だがルキはそれを左腕に装備している盾で受け止めた。

 

「チッ」

 

カイは舌打ちを叩き、左手に広がる森林に目を向けるとその中に飛び込んだ。

 

「逃がさないよ!!」

 

ルキもすぐさま後を追う。

 

「どっせい! 爆砕斬!」

 

斧を地面目掛けて撃ち込み、地面を割って岩をまき散らす技――爆砕斬により、石礫がカイを襲う。しかしカイはそれを辺りにどっしりと存在する木々を壁にしながら縦横無尽に動き回り、ルキを攪乱していた。

 

「忍法、影分身の術!」

 

いや、それだけではない。カイは己のマナを具現、二体の分身を作り出して別々の方向からルキに襲い掛かる。

 

「へへ、面白い技使うじゃん」

 

が、ルキは不敵に笑って斧を構えると身体を捻る。

 

「裂旋破!」

 

勢いをつけて斧を振るい、その斧の刃を受けたカイの一人は分身だったのか霧散。しかし背後を取ったカイの一人が刀を振り上げた。

 

「甘いっ!」

 

だがルキは回転の勢いを利用して振り返りながら回し蹴りに繋げ、その蹴りをくらったカイも勢いよく吹き飛ばされるが地面に叩きつけられると同時に霧散する。

 

「取った!」

 

「おっと!」

 

再び死角からルキを狙うカイ。しかしルキは斧をぶんと一振りして牽制し、そのままの勢いで反撃開始。カイの刀とルキの斧がぶつかり合うキンキンキンという音が響く。

 

「せいっ」

 

「っと!」

 

ぶんと逆袈裟懸けに振り下ろされる斧をカイは刀で受け流すが、その斬撃は威嚇や牽制目的のものであり、わざと受け流させて隙を作らせたところにルキは前蹴りを蹴り上げ、カイの顎をかち上げる。

 

「ぐっ!?」

 

「もらった!」

 

顎を蹴り上げられたカイはふらついて動きが止まってしまい、ルキは斧で薙ぎ払う。が、その瞬間カイの姿が霧散。ザクッと嫌な音が響いて斧が止まる。

 

「ふえ?」

 

ルキはぐいぐいと斧を引っ張る。だが、その斧はカイの分身のすぐ後ろにあった大木に見事に食い込んでしまっていた。

 

「斧がーっ!!??」

 

「隙あり!」

 

悲鳴を上げるルキとその隙を狙い木の後ろから、肉厚であり幅広の左右対称となった両刃の短剣――グラディウスを構えて飛び出すカイ。そう、あの三人は全て分身。カイは分身に戦いを任せて身を潜め、この機を狙っていたのだ。

 

「もらった!」

 

斧が使えず、反撃できないルキ目掛けてカイは短剣を突き出す。その刃は人体の急所、首を的確に狙っていた。

 

「っ!!!」

 

が、ルキは斧から手を離すと上半身を反らした突きを回避。

 

「でりゃっ!!」

 

「づっ!?」

 

そのまま上半身を反らした勢いでサマーソルトキックをカイの右腕に打ち当て、彼の手からナイフを弾き飛ばす。

 

「ぐあっ……」

 

「そいやぁっ! 幻竜拳!」

 

腕を蹴り上げられ、走る痛みと痺れに苦悶するカイ目掛け、宙返りから体勢を立て直すと同時に拳を構え、突進。鋭い右ストレートを放つ。

 

「つっ!」

 

が、カイは痺れる右腕で防御は困難と判断したのか左手で右ストレートを逸らす。

 

「ほっ、せやっ!」

 

が、ルキは拳だけではなく蹴りまで交えた体術を披露。左ハイキックと見せかけて上から下へと蹴り下ろし、それをカイが小ジャンプでかわすとルキは身体を低く伏せて回転。着地際のカイの足に右足で足払いをかけ、カイが体勢を崩して倒れると彼女は素早く立ち上がって身体を捻り、ジャンプ。

 

「崩襲脚!」

 

「っ!」

 

足を叩きつけ、踏みつけるような一撃をカイは横に転がってかわすが彼女の蹴りが入った地面が割れる。まともにくらうわけにはいけない威力にカイは歯噛み。右手をぐっと握る。

 

(やっと痺れが取れたか……)

 

右手をぐーぱーと閉じ開きさせ、痺れが取れたことを確認したカイは、右手を蹴られた時にどこかに吹っ飛ばされたグラディウスの回収を諦め、腰の鞘に収めていたアトア・マタルアに手をやる。その間にルキも大木に食い込んだウォーリアアクスの方へ移動していた。ぐいぐいと斧を引っ張るが、元々自分の力で木に打ち込んでしまったためかなかなか外れる様子を見せない。

 

「……しゃーない」

 

ルキはふぅと息を吐き、ウォーリアアクスをさらに力強く握りしめる。

 

「剛招来!」

 

めき、と音を立てて彼女の筋肉が脈動。内なる力を呼び覚まし、強化した腕力を使ってウォーリアアクスを力ずくで引っこ抜きどすんと肩に担いだ。

 

「さあ、第二ラウンドと行こうか?」

 

左手でくいくいと挑発するように動かすルキだがカイは挑発に乗る事なく鞘に収めたままの刀に手を添えて居合いの状態を崩さず、目を細めてルキの一挙一動を見定めようとしていた。

 

「……しゃーないなぁ」

 

ルキはつまんなそうにため息をつくと地面を蹴り、カイ目掛けて突進するとその勢いを込めて斧を振り下ろす。

 

「ぜあっ!!」

 

が、カイはその太刀筋を見切って抜刀、彼女を一刀の元切り伏せんとする。

 

「双――」

 

しかしルキはそれを見越していたのか、もう一歩踏み込む。

 

「――牙掌!」

 

斬撃がルキの胴を斬りつつも刃が彼女の身体を深く裂く前に放った左の拳がカイを殴り飛ばす。だがカイは殴り飛ばされたのを利用して木の枝に掴まるとそのまま身軽に枝の上に乗る。

 

「よし! 大木ならそうそう倒れはしない! 今の内に体勢を立て直すんだ!」

 

観客の一人であるスタンが歓声をカイに向ける。

 

「ふふふ……」

 

が、イアハートが不敵な笑みを浮かべた。

 

「皆……忘れてもらっちゃ困るよ?」

 

イアハートはルキを見て、言葉を紡ぐ。

 

「ルキは不可能を可能にする者(ディセンダー)だよ?」

 

「どっせーいっ!!!」

 

イアハートが自信満々にそう言うのと同時にルキがカイが乗っている木目掛けてウォーリアアクスをぶつける。ズドゴンという轟音が響いたかと思うと、少し遅れてメキメキという嫌な音が響く。

 

「な、おわあああぁぁぁぁっ!!??」

 

ルキはカイが乗っていた大木を一撃でへし折り、カイは悲鳴を上げながらもただ落下するのではなく近くの木を蹴り、また別の木を蹴って移動しながら着地。

 

「どっせいやっ!!」

 

「うおっ!!」

 

着地際を狙いウォーリアアクスを横に薙ぎ払うルキ。それをカイは前方にルキを飛び越える勢いのジャンプでかわすが、その斧の軌道上にあった木に斧が直撃。またも木がへし折られとまではいかないもののメキメキと嫌な音を立てて傾き、ルキが「ふんっ」とちょっと力を入れて引っ張ると食い込んだウォーリアアクスは苦もなく引き抜かれる。

 

「くそ……作戦台無しじゃねえか」

 

カイはルキが斧を振り回せないように、または斧を振り回した結果木に刺さって使えなくなるなどの効果を見込んで障害物の多い森の中に誘い込んだらしいが、その木を力ずくでへし折り木に食い込んだ斧をあっさり引き抜かれるようになられると作戦自体が瓦解してしまう。

 

「チッ」

 

カイは舌打ちを叩くとルキから距離を置いたまま走り出し、ルキもその後を追う。そのまま二人は森を飛び出した。

 

「ありゃ、小細工終わり?」

 

「テメエみたいなふざけた奴に策を弄するのがバカらしくなった……真正面から、こいつで勝負だ」

 

ルキの言葉にカイは刀を構えながらそう言い、それにルキはひょいと肩をすくめて呆れた顔を見せる。

 

「あんたもこんぐらい出来ないと世界なんか救えないけどね~」

 

世界を救う事を使命として生まれた希望の使徒、ディセンダー。かつて世界を救ったその先達としてそう言うルキ。だが続けて彼女は好戦的に笑い、口の中から歯をまるで牙のように覗かせる。

 

「まあ、こいつで勝負ってんなら話は早いけどさ」

 

そう言い、右手で斧を一振りするとなんと斧の柄が伸び、片手用の斧が両手用に早変わり。ルキはくるんくるんと斧を弄ぶように回すと両手でぐっと握り締めた。

 

「影走斬!!」

 

最初に仕掛けるのはカイ。瞬時に距離を詰め、抜刀から一撃を見舞うがルキはそれを斧を使って防ぎ、ぶんと勢いよく振るって逆にカイを弾き飛ばした後斧を一回転。

 

「爆砕斬!」

 

その回転の勢いも込めて地面に斧を叩きつけ、地面を砕き石礫を前方に放射線状に放って牽制する。が、弾き飛ばされたカイは着地と同時に再び地面を蹴り、くるくると回転しながら宙を舞う。

 

「曼珠沙華!!」

 

そのカイの手から燃え盛る苦無が放たれ、石礫に当たって弾かれ近くに木に突き刺さるとぷすぷすと煙を立てて炎は鎮火する。

 

「何人たりとも、止められないよ!」

 

と、ルキがずぅん、と大きく四股を踏むように足を踏み込み、前傾姿勢を取る。

 

「割破爆走撃!!!」

 

ドン、と勢いよく地面を蹴ってタックル。斧を前に突き出しての突進の重圧にカイはその場を飛び退くが、ルキの進行上にあった木にルキがぶつかると、木はメキメキと音を立てて倒れていく。

 

「ちぇ、外したか」

 

「巨大なボアかお前は……」

 

ニヤリと牙を見せながら笑うルキにカイはツッコミを返す。

 

「ぬりゃあっ!!」

 

「っと!」

 

が、そこにルキが斬りかかるとカイも刀で斧を受け流し、続いての斧の一撃も再び受け流すという剣劇が開始。ルキの斧は受け流されるがカイの方も受け流しに精一杯で反撃のタイミングを掴めない様子だ。

 

「はぁっ!」

 

「甘いっ!」

 

しかし攻勢に出ようと刀を振るうカイ。だがルキもそれを斧で防ぎ、鍔迫り合いの後二人は弾かれたように距離を取る。

 

「チッ!」

 

「ふぅっ」

 

カイは素早く刀を鞘に収めると居合いの構えを取り、ルキは斧をずんと自分の横に立てて仁王立ちの構えになると互いに目を閉じる。互いに己の気を練り、心身を集中。次の一撃に全てを賭けるようだ。

一瞬の間の後、互いに同時に目をカッと見開くと二人から尋常ならざるオーラが放たれる。限界突破(オーバーリミッツ)だ。そして互いに地を蹴り突進。

 

「暗殺術・滅殺!!!」

「斬!!!」

 

一瞬の交差の後、先ほど互いが立っていた場所の距離まで離れる二人。ヒュンヒュンという風切音が上の方から聞こえ、その風切音は徐々に地面へと近づくとサクッという何かに刺さった音がして止まる。

 

「……俺の、負けか」

 

カイはそう呟き、どさりと倒れ伏せる。その右手に握るアトア・マタルアは刀身が半分より先が失われていた。

 

「カイッ!」

 

カノンノが大慌てで駆け寄り、イアハートがルキに「手加減しなさいバカ!」とお叱りを飛ばしながらカノンノに続き、さっきの斧の一撃が刀をへし折っただけではなくカイにまで刃を届かせたのか流血しているカイを見る。

 

「イ、イアハート、どうしよ、カイが、カイがっ!」

 

「落ち着いて、グラスバレー」

 

あわあわと慌てているカノンノにイアハートは安心するように呼びかけ、カイに手をかざす。

 

「命を育む女神の抱擁、彼の者に聖なる恩恵を……キュア」

 

かざした手から光が溢れ、その光を浴びたカイの傷が癒えていく。

 

「よかった……凄いね、イアハート!」

 

「いやぁまあ……相方があんなんだからさぁ」

 

カノンノがカイの無事に安堵し、満面の笑顔でイアハートを褒めると彼女は苦笑交じりにそう言ってルキを見る。

 

「ルキって敵と見ればすぐ突っ込んでくし防御や回避はするけど基本倒れるまでに倒せばいいなノリだから……私も前衛で戦うよりも後衛でサポートするのが癖づいちゃったんだよね……そしたらいつの間にか魔術の腕が上がっちゃって」

 

「なるほど……」

 

あはは、と苦笑気味に言うイアハートにカノンノも納得したように苦笑する。

 

「ふむ、応急の治癒は終わったようだな」

 

「あ、ヴァンさん」

 

「では彼は私が船まで運ぶとしよう」

 

と、既に治癒が終わったのをヴァンが確認。彼がカイをおぶり船まで連れて行こうと申し出るとカノンノも「お願いします」とぺこりと頭を下げ、ヴァンの隣を歩きながら、気を失ってはいるものの安らかな寝顔を見せているカイを見てふふっと微笑む。

 

「……なんか、ああいうのいーなぁ」

 

イアハートは穏やかな雰囲気を見せるカノンノを見てどこか羨ましそうな声を漏らす。

 

「あの二人、なかなかいい感じでしょ?」

 

「あ、ルーティさん」

 

と、森に来たついでに珍しいキノコだの薬草だのを探していたらしいルーティが膨らんだ袋を肩に担ぎながら合流。にやにやと笑う。グラニデでもゲーデとリリスをからかっていた時と同じにやにや笑顔を見たイアハートは苦笑する。

 

「世界が違っても、皆根本は同じなんだって分かるわ」

 

「ん? どゆこと?」

 

「いえ、こちらの話です」

 

イアハートの呟きにルーティが首を傾げると、イアハートはそうお茶を濁して船に戻ろうとさっきヴァン達が歩いていった方に後を追うように歩いていく。ルーティは不思議そうな顔を見せながらその後を追い歩き出した。




《後書き》
一か月空きましたがお久しぶりです。読者が離れてなければ嬉しいです。
さて今回イアハート登場と共に登場。マイソロ2ディセンダー、ルキ。例によってMP文庫時代からの付き合いのキャラです。
ちなみに彼女の装備はレディアント武器のため、武器の差(とレベル差)もあって現状カイより強いっす。(笑)……っていうか、MP文庫の方なら分かると思うけど、ルキあれでまだ本気出してませんからね?
さてと次回はどうしようか。確かあれだったっけな……まあいいや。
今回はこの辺で。ご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。

あぁ、余談ですが。今回ちょろっと出てきたゲーデ君、余程の事がない限り本作再登場の予定はありません。とりあえず、
・本編終了後、ディセンダー(ルキ)に連れられて新ディセンダーとして転生。
・今はアドリビトムで働いており、姿はほとんど普通の人間。異形だった右手も普通の人間と同じ形になっている。
・リリス・エルロンと付き合っている。スタン公認。
という事さえ覚えていてくださればオッケーです。ぶっちゃけ彼もMP文庫時代からの付き合いなんで、ついでにちょろっと出しただけなので。(おい)
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