紅い波紋が広がる。
それを追う様に床に亀裂が走り、魔力が吹き出し、荒れ狂う。
鏡の神宝が宙を舞い、魂と生命力を溢れんばかりに満たしていく。常世の理を遮断する鳥居を展開し、魔力が無限に生み出される。
「これは……」
「……助かったわ、白野」
一人、また一人と怪盗団が立ち上がる。
味方の回復と補給を同時に行う宝具。
通常の聖杯戦争では真価を発揮できない鏡は、今この場に置いて、その力を存分に奮っていた。
「理不尽な宝具だな」
『貴方に言われたくないんですが!?』
キャスターが心外極まりないと叫んだ。
抗議の声を聞き流し、再びサタナエルを召喚する。
優れた戦術眼を持つ岸波に加えて、分析が得意な双葉が戦線に復帰したならば、下手なペルソナでは容易く攻略されるだろう。
サタナエルは全属性に耐性を持っているペルソナ。物理にも魔法にも強く、多属性を扱う怪盗団に対して有効だ。
弱点がないペルソナは他にもいるが、耐性が無い属性を看破されれば、そこを起点に崩されるかもしれない。サタナエル以外はあまり長く出さない方が良いか。
次の手を考えていると、シンジが体勢を立て直した怪盗団に声をかける。
『さて、お前ら。まだ戦えるよな?』
「当っ然! あたし達はまだやれるわ!」
「そうね。ここで倒れる訳にはいかないもの」
サタナエルに鋭い視線を向けながら、杏と真が力強く頷く。
シンジは怪盗団を見渡して、凛然と言い放った。
『君達があまりにも不甲斐ないからサ、手伝ってあげるよ。大サービスだぜ? 僕とライダーがいたら、君達の出番が無くなっちゃうと思うけど。ま、そこは必要経費として―――』
「味方してくれるのは嬉しいけど、鍵の件は後で話そうね」
『…………』
「おぅコラ黙ってんじゃねェよ」
「春さん!?」
春の言語機能が崩壊していた。
「春がスケバンキャラになってる!? 最近はゲームですら滅多に見ないのにっ」
「落ち着け春、流石に今は駄目だ!」
「フ、フフ、フフフフフ」
「やばいぞこれ、相当怒ってる! 間桐シンジ、今すぐ謝らないと協力どころじゃねえぞッ」
『……………………』
「なんでそこで意地を貼る!?」
……なんだよこの緊張感の無さは。
一気に弛緩した空気が流れる。戦闘中とは思えない、朗らかで、どこか懐かしい雰囲気に眉を潜めた。
虚勢や空元気って訳では無いな。要らない力が抜けて、自然な姿になっている。
これが怪盗団のいつも通りの雰囲気なのだろう。良い意味で余裕が生まれている。
彼らが緩んだ隙を突きたいところだったが、キャスターの宝具が発動した瞬間から、アーチャーが弓の標準を此方に合わせていた。迂闊に動けない。
これは、―――流れを持っていかれたか。
キャスターがいる限り、消耗戦では勝ち目が薄い。
力押しで強引に勝負を決めてしまいたかったが、ライダーの参戦によりサタナエルが打倒される可能性が生まれたため、良い手段では無いだろう。
どうするか。一手でひっくり返された状況に、思わずため息をつく。
全滅からの復活ってだけでも面倒なのに。
僕の手札を把握して。
いつもの調子を取り戻し。
勝利に必要なピースを揃えてきた。
ここまで来ると、単に運が良いってだけでは説明がつかない。
訪れたチャンスを、決して逃さず掴み取る力。諦めの悪さ。並外れた反逆の意志が、怪盗団の強さの根底か。
「ヒートライザ」
全能力強化のスキルを唱える。
手を静かに握り、強化される感覚を馴染ませる。
集中しろ。研ぎ澄ませ。
息を深く吐いて、戦闘に潜るように没入する。
ここが、正念場だ。
「プロレスはこの辺にしとこっか。―――来るよ」
強化された脚が、地を蹴った。
アーチャーが剣を投影する。進路上に射られる剣を大きく避けつつ、仮面に手を置く。
岸波が即座に反応し、指示を飛ばした。
「すぐに集合して魔法攻撃準備。メギドラオンが来るッ、相殺するよ!」
岸波が言い切る前に怪盗団は動いた。各自が移動しながらスキルを準備し、魔力が濃度を増していく。
強大な悪魔に匹敵するエネルギーが収束して形を成す、その前に。無情にも、破壊をもたらす白い波は放たれた。
「間に合わないッ」
『―――世話が焼けるなぁ。行くよ、ライダー!』
『あれが神を打倒した悪魔の王かい。いいねぇ、相手にとって不足は無いよ!』
ライダーが背後に砲台を召喚し、連射する。砲弾の雨はわずかに波を押し留め、飲まれる。それで十分だった。
怪盗団のペルソナがぶっ放す、踊る、威を示す、蹴散らす、駆ける、干渉する、惑わす。一斉に放たれたスキルはメギドラオンとぶつかり合い、せめぎ合って、彼らを守る。干渉し合う魔法は互いに譲ることなく消滅した。
距離をつめる。僕が攻撃可能な間合いまで走る。飛来する剣を弾き、岸波に銃を向け。
セイバーの横薙ぎがそれを阻んだ。
『貴様の相手は余だ』
セイバーが剣を振るうと、火炎を纏った斬撃が飛ぶ。剣を避けても炎と衝撃波は避けきれない。ステッキで受け止めれば一瞬で焼き切れる程の熱量。空間が揺らぎ、炎が肌を焦がしていく。
絶え間ない剣戟が続く。銃の距離まで離そうにも、潤沢な魔力から繰り出されるアーチャーの剣がその隙を与えてくれない。
サタナエルはライダーと怪盗団に抑えられている。埒が明かない。
攻めに転じようとステッキを強く振る。その瞬間、岸波の目が鋭く光った。
「半歩下がって。―――そこ」
完全に、読み切られていた。
セイバーは薄皮一枚で突きを躱し、僕の右肩を穿つ。灼熱の痛みが腕を走り、思わず舌打った。
「サタナエル!」
「―――薙ぎ払いだ。物理・銃撃スキル持ちは用意してっ。竜司の右斜め上に、3秒後に発動するよッ」
「あいさー!」
巨体の腕が薙ぎ払われる。単純な質量の暴力。仕切り直しを謀ったこの一撃は、岸波の読みと怪盗団の対応により弾かれる。
『焦ったね? こいつを食らいなぁ!』
ライダーの召喚したカルバリン砲が火を噴き、
その機を逃さず、怪盗団は魔法の嵐を放った。
セイバーの流麗な剣技が僕にペルソナチェンジを許さず、直撃を受ける。大したダメージでは無いが、確実に消耗していく。
迫る剣を上に弾き、左手を傷口に当てる。光る文字が肩に刻まれ、徐々に傷が治っていった。
アーチャーが眉をひそめる。
『ルーン魔術か。ペルソナといい魔術といい、あまりにも手札が多いな。マスター、キャスターの宝具が切れる前に決着をつけるべきだ』
「……うん。アーチャー、宝具開放をお願い」
『了解した。―――体は剣でできている』
詠唱が紡がれる。キャスターの生み出す魔力がアーチャーに注がれ、凄まじい勢いで消費されていく。肌が粟立つような悪寒に、駆け出そうとして。
「右」
『させぬ』
鋭い剣線に足が止まる。岸波の目が僕を捕らえて離さない。
止められない詠唱。読まれる動き。何をしても無駄であるような感覚。遅効性の毒のように、徐々に手の打ちようが無くなっていく。
人の動きをここまで読み切れるものなのか。未来を見ていると言われても信じてしまえる程に、正確無比な予測は、まともに攻めさせてもらえない。
サタナエルもライダーと怪盗団に抑えられている。どうしようもない、か。
『その体は、きっと剣でできていた』
詠唱が完成する。
宝具が展開し、景色が一変した。
『
―――そこは無数の剣が大地に突き立つ荒野だった。
燃え盛る炎と浮かぶ歯車が世界を鈍く彩る。
生命の気配を感じられないこの場所は、戦いを刻み続けた心が創り出した戦場だった。
感触の違う地面を足で叩き、参ったと言わんばかりに笑う。
「サーヴァントの同時運用に、未来視レベルの先読み、挙句の果てに宝具の連続使用? ……反則も良い所だ」
「あなた相手に、なりふり構っていられる余裕なんて無いよ」
岸波も笑い、手をこちらに向ける。
「勝つよ」
『ああ。―――無限の剣製、貴様に受け切れるか?』
アーチャーの言葉と共に、僕の周りに無数の剣が展開される。隙間なく埋まる空間を見て、体の力が抜けた。
どうやら、覚悟が足りないのは僕の方だったらしい。何もかも捨てて戦わなければ、敵わない。
「使いたく、なかったなぁ」
剣が僕に発射される。間近に迫る凶器を前に、冷めた思考で懐に手を入れ、魔術による身体強化を行った。
音速を、超える。
「―――ッツ!? アーチャー上ッ」
『なっ!?』
銃弾の雨をアーチャーが弾く。
しかし彼らの視線の先に僕の姿は無く。
その手は既に、キャスターの胸を貫いていた。
『……貴方、本当に人間ですか?』
「残念、シャドウだ」
『そうでした……ごほっ、紙耐久な自分を恨みます……』
そう言って、キャスターは光の粒子となって消えた。
『なんだ―――今の動きは!? 魔術で強化したのは分かる、だが個人の魔力でこれほどの出力が出るはずがない!』
驚愕を隠し切れないアーチャーを横目に、シンジが舌打ちをする。
『聖杯だ。あいつ、聖杯を魔力リソースにして、身体強化に全振りしてるんだよ』
シンジの言葉に岸波は目を見開いた。
そう、やったことは単純。聖杯の膨大な魔力を使って身体強化を行っただけだ。ただその次元が桁違いなだけ。自身の崩壊を厭わずに魔力を注ぎ込めば、この程度の速度は出せる。
忌々しい聖杯に頼ることになるのは忸怩たる思いがあった。
そんなちっぽけなプライドを抱えて勝てる相手では無かった。
言葉にできない負の感情を息と共に吐き出す。
魔術の負荷で垂れる血を拭い、ステッキを右手に握りしめた。
「白野、私たちも加勢をッ」
「君たちは参加させない。メギドラオン―――」
「ふっふー、そう何度も通用しな……っ、みんな、防御して!」
「―――追加でマハエイガオン」
駆け出そうとする真を強引に押し込める。
切迫した双葉の声。重なるように更なるスキルを唱えた。
聖杯を使うならば、魔力消費を考える必要がない。ただスキルを連打する。単純だからこそ、無視できない脅威となる。それがサタナエルであれば、尚更に突破は難しい。
絶え間ない波状攻撃で怪盗団とライダーを封じ込め、アーチャーへと走る。
全方位から襲い来る剣を武器で弾き、銃で逸らし、前をこじ開けて進む。
動きを読まれても構わない。対応される前に動けばいい。対応を見てから動けばいい。
誰にもとらえられない速度で動く。先読みで対応されたならば、それに合わせてカウンターを行う。強化された反射神経と思考速度は、その馬鹿げた行為を可能とした。
激しさを増す剣光を掠めながら回避して、
『壊れた幻想』
爆発する剣に吹き飛ばされる。
込み上げてきた血を吐くが、足は止めない。理解など後で良い。
体の崩壊を厭わずに接近する。
『赤原猟っ、間に合わんか!』
アーチャーが弓と矢を消し、両手に双剣を投影する。
剣の雨を縫って突き出した一撃は、二振りの短剣に容易く受け止められた。
右手で鍔迫り合ったまま、左手で銃を抜き、アーチャーに銃口を押し付ける。
『ぐっ―――』
「セイバー!」
『任せよ!
セイバーの剣が舞う。
深紅の刃から噴き出る炎を推進力に、美しい軌跡を描く。僕を仕留めるためというよりは、機先を制するための技。避けられることを前提に、アーチャーを助けようとする一撃を。
ステッキを手放し、右手を犠牲にして止める。
『こやつ、余の剣を避けもせぬか―――!?』
アーチャーの心臓を、零距離で打ち抜いた。
『がはっ……』
血を吐いたアーチャーは、膝から崩れ落ちる。それをきっかけにして、剣の世界が崩壊していく。
その最中、硝煙の匂いが残る銃をセイバーに向けた。
セイバーが避けようとするが、僕は右腕に力をこめて剣を離さない。
『抜けぬ……! 仕方あるまい!』
絶対に逃がさない。
剣を手放し横に飛ぶセイバー。それを左腕だけで後を追い、銃身が砕ける程の魔力を込めて、弾丸を放つ。
破裂音が響く。強烈な反動に壊れた銃から、閃光が走り―――セイバーの胸を貫いた。
『……すまぬ、奏者よ。期待に、応えられなかった……』
景色が見慣れた牢獄に戻ると共に、サーヴァント達も消えていく。
「そん、な」
愕然と立ち尽くす岸波から目をそらし、癒しのルーンを体に刻んだ。
「聖杯を使い、右手と銃を犠牲にして、ようやくか」
まぁ、死ななかっただけマシか。
この戦闘中に完治はできないだろう。僕の拙い術式では聖杯の魔力に耐えきれない。単純に体を強化するのとは訳が違う、精々が失血死を防ぐ程度だ。
シャドウが失血死するのかは、知らないけれど。どちらにせよ僕自身が戦闘を行うのは難しくなった。
重たい体を引きずって、サタナエルを見上げる。
「でも、今度こそ。これで終わりだ」
怪盗団とライダーは未だに終わらないスキルの連撃を凌いでいる。時に躱し、時に耐え、時に相殺して耐え忍ぶ。それだけでも驚異的な粘りであるのに、間隙を縫って反撃をしているのは本当に驚いた。
サタナエルを倒すには火力が足りてないのが救いだが、彼らが敵に回るとこれほどまでに厄介だとは。おかげでサーヴァントと戦うのにペルソナが使えない、なんてハードモードを強いられる羽目になった。
無茶ぶりにも程がある。
「ペルソナチェンジ、ヴィシュヌ。チャージ」
「―――攻撃が緩んだっ。体勢を立て直すよ!」
ペルソナを変えた瞬間、怪盗団は削られた体力を回復していく。
冷めた思考でペルソナをサタナエルに戻し、壊れた銃をゆっくりと持ち上げる。
聖杯の魔力を全て詰め込んで、極限まで威力を高めて。
終わりの撃鉄を起こす。
「後は頼んだ、サタナエル」
「―――駄目ッ! 逃げてぇええええええ!!」
岸波の叫びが牢獄に響き渡った。
『大罪の徹甲弾』
衝撃波が体を打付ける。
三度目の銃弾、されどその威力は先程と比較にならない。
螺旋回転する銃弾が空間を切り裂いていく。
シンジが咄嗟に声を張り上げた。
『打ち勝てッ! ライダァアア!』
『無茶いうねぇ、シンジ! だが―――燃えるじゃないのさ! ここが命の張りどころ、野郎共、気合い入れなッ!』
『
無数の船が宙に浮かぶ。
フランシス・ドレイクが生前に指揮していた船団が展開され、一斉砲撃がサタナエルへ集中する。
暴風雨のような砲撃、圧倒的な火力。されど、大罪の込められた銃弾には届かない。
わずかに拮抗し、少しずつ押し負けて―――
「今のままじゃ、足りねぇ」
モルガナが呟く。
「ワガハイたちの力では、あの銃弾は砕けない。ただ強力だからってだけじゃない。あれには奴の諦観が、憤怒が、憎悪が、絶望が、込められているからだ。雨宮蓮が途方もない時間、積み上げてきた激情が、『大罪の徹甲弾』の正体。生半可な意思じゃ、あれを打ち破ることはできないぜ」
「……だけどよ」
竜司が地を踏みしめて、吠えた。
「それが諦める理由には、ならねぇよな」
竜司の瞳が黄金色に光る。
その心に呼応するように、ペルソナが白く輝いていく。
「ぶっ壊すのは得意だろ、キャプテン・キッド―――いや、セイテンタイセイ!」
ペルソナの姿が変わる。より力強く、より洗練された姿に。竜司の意志に応えるように。
反逆の意思は、繋がっていく。
「……そうだよね。ここで立ち止まるのは、違う。だって私達は白野の助けになるために、この場所にいるんだ。―――なら、今助けられなきゃいつ助けられるっていうの!? そうでしょ、ヘカーテ!」
杏はサタナエルを睨みつけ、叫ぶ。
「諦観は、美しくない。ましてや『誰かのため』に命を懸け続けた
祐介が目を細め、ゆるりと笑った。
「膝を屈するわけにはいかない。……鈴井さんや金城の時、私ひとりじゃ何もできなかった。あんな思いは、もうたくさん。だからこそ私は、皆と一緒にどんな困難も乗り越える。乗り越えなくちゃいけないの。だから―――応えて、アナト!」
真は力強く立ち上がる。
「自分を責める気持ちは、わたしも分かる。罪悪感に押し潰されて、自分が嫌いになっていくんだ。だからみんなが手を差し伸べてくれた時、ほんとーにうれしかった! わたしに似たあなたにも、この気持ちを分けてあげたい。そう思ったから、最後まであがき続けるんだ! ―――プロメテウス!」
双葉は胸に手を当て、目を見開く。
「お父様の命を救ってもらった恩を返す。他の誰でもない、私自身がそう決めたの。ここで諦めたら、その誓いが嘘になっちゃう。あの日の自分を裏切りたくはないわ。何よりも―――白野と惣治郎さんに約束したから。行くよ、アスタルテ」
春は手を握りしめ、前に一歩踏み出した。
「皆、頼りになるぜ。―――雨宮蓮。お前の罪、ワガハイ達が頂いていく!」
皆の覚悟を聞き、モルガナは拳を突き上げて。
傍らに立つ進化したペルソナに、命じた。
「悪魔の王を退治しろ、メリクリウス!」
言葉とともに、メリクリウスは飛び出した。
他のペルソナも後に続いて、銃弾に真正面からぶつかっていく。一人加わるごとに銃弾は遅くなり、拮抗していく。
皆必死で、死ぬ気で、全力で。
命を燃やす彼らを見て、岸波の瞳が潤む。
「みん、な。……やっちゃえ、怪盗団―――!」
涙を流す岸波の声援が、彼らの背中を押して。
怪盗団のペルソナとライダーの宝具が、大罪の徹甲弾に罅を入れていった。
血を流しすぎてぼんやりとする僕の視界を、少しずつ光が満たしていく。
鉄の軋む音が聞こえる。銃弾の破片が皮膚を掠める。
僕の心が、負ける。
「……ちくしょう」
銃弾は砕け散り、サタナエルが光に包まれて―――
―――ああ。悔しいなぁ……