うへへへへ( ̄▽ ̄)♪
まあ調子に乗っていてもなんなのでこの恩はガンガン書くことで返していくことにしましょう。
そして引き続き、評価&感想&お気に入りありがとうございます。感想は基本的に全部返したいんですけどね、なかなかそうもいかないといいますか( ̄▽ ̄;)
全年齢になったらこんなに増えると思わなかった部分もありますので、ちょっと驚いています。
そして今回は時系列的にちょっぴり戻るんじゃよ(´・ω・`)
ラディッツを含めた地球の戦士らが亀仙人の元で修行を開始して一ヶ月が経ったレッドリボン軍司令室。
クリムゾンは玉座に腰掛けながら、手にしたマッカランを荒々しく飲み干す。
普段総帥としての立場の最中であれば彼は飲酒などしない。だが、今回は話は別である。
そんな近寄りがたいほどに殺気だったクリムゾン総帥の側で仕えざるをえないブラック補佐は、内心で戦々恐々としつつ彼から何を頼まれても即座に動けるように控えていた。
「……なあブラック補佐。ケンカで勝つための必勝法ってなんだか知ってるか」
不意に放たれた言葉にブラック補佐はしばし思考を働かせ、自分にできる限りの答えを用いて返答する。
「……度胸、でしょうか。どれだけ強くとも、相手を打ちのめそうという気概がなければ意味がありません」
「なるほど、間違ってはいないな。だがそうなると喧嘩には意外と必要なものが多い。度胸も勿論そうだ。それに腕っぷしがなければそもそも戦いにならないだろう。めげない根性だって大事かもしれないな。……けどな、ブラック補佐。今回
クリムゾンの言葉が終わるか終わらないかと同時に、モニターに映し出されていたツルマイツブリ山の一角へと無数のミサイルが着弾した。
「EMPバンカーミサイル、全弾命中を確認。続いて近隣に展開した航空部隊による爆撃行動に移ります」
次々と加えられていくレッドリボン軍による容赦のない攻撃が爆煙を生み出し続ける。
なぜこのようなことになったのか、今しばらく時間を戻ることになる。
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「わしの名前はドクターコーチン。偉大なるドクターウィローに仕える科学者じゃよ」
ある日、突然レッドリボン軍を訪れた胡散臭い科学者の老人。魔族のような雰囲気の緑色の肌をした男と、桃色の肌をした大男を引き連れている。
護衛なのだろうが、その雰囲気からふたりがそれなり以上の強者であることをクリムゾンは見抜いていた。
一応来客として応接間で出迎えてはいるが、正直クリムゾンは目の前の男を欠片も信用していなかった。
いつでも懐のコルトガバメントを抜けるように重心を意識しつつ、クリムゾンは目の前の科学者を観察する。
「……それで。アポイントもなしにその偉大な科学者様が何の用で俺のところまでやってきた」
尊大に、両足を組みながらドクターコーチンを見下すクリムゾン。その隻眼は警戒心に溢れていた。
「なぁに、簡単なことじゃよ。偉大なる科学者であるドクターウィローに協力し、その力を存分に発揮する機会をやろうと思っての。喜べ、貴様の元にいるドクターゲロ以上の頭脳を持つドクターウィローの下で力を振るえる機会が得られたことをな!」
やや興奮気味に話すドクターコーチンだったが、クリムゾンからすれば“寝言は寝て言え”である。
「帰れ。おい、このボケ老人を
クリムゾンが言う丁重にという言葉は、相手の生死を問わないといった意味合いがある。
そして既に興味を失ったクリムゾンの後ろから、隣室に控えていた直属の護衛がドクターコーチンをつまみ出そうとして入室してくる。
しかし彼らが銃を構えるよりも早く、ドクターコーチンの引き連れる2体の凶暴戦士が動き出した。
「うあっ!?」
ひとりはエビフリャーに殴り飛ばされてしまったが、クリムゾンは咄嗟に抜き放ったガバメントの.45ACP弾でもうひとりの緑色の肌をした男──キシーメの額を正確に狙いその注意を逸らす。
「ピッコロを呼べ。こいつらの相手は俺がしておいてやる」
クリムゾンは複数ある予備のマガジンから徹甲弾メインのモノを取りだし、手早く交換する。スライドを引き、マガジンから弾丸が一発装填されるのに合わせてクリムゾンが再び銃口をドクターコーチンへと向ける。
「ひゃっひゃっひゃ! そんな豆鉄砲ではわしは愚かこの凶暴戦士ふたりを足止めすることもできんぞ!」
「ああ、そうだろうな」
言いつつ、クリムゾンは銃口をずらしてドクターコーチンの真上にあったスプリンクラーを破壊する。
突然の雨に打たれて困惑するドクターコーチン。クリムゾンはその隙を逃さず、懐から耳栓とあるモノを取り出す。
掌に収まるサイズのグリップのようなそれからピンを引き抜き投げると、クリムゾンは手早く耳栓を装着し視線を逸らす。
爆光。轟音。
光と音が瞬時に狭い空間を埋め尽くす。
ドクターコーチンと凶暴戦士のふたりは咄嗟のことに驚き、ドクターコーチンに至っては思わず頭を庇って俯いてしまう。
クリムゾンは事前に把握していた場所へ向けて体当たりし、ドクターコーチンを押し倒すことが成功したのを感触から確信する。そして目を閉じたまま、無造作にドクターコーチンの片腕をもぎ取った。
「ぐわああああっ!?」
「ふん、やっぱり
クリムゾンの戦闘力はさして高いものではない。
名だたる達人らに比べれば発揮できる
だが彼はそのことを何よりも自覚しているし、弱いからこそ相手が油断することを知っている。
「動けばこいつを殺す。出来ないなどと思うなよ。この体勢なら機械の体だろうが、俺の力でも十分に壊せる」
咄嗟のことで命令が伝えられるはずもなかったドクターコーチンは、勝手に暴れられてはまずいと凶暴戦士を待機状態にしておいたことを心底後悔した。
すでにガトリングガンを仕込んだ左腕はもぎ取られ、ビーム砲付きの杖も離れた場所に蹴り飛ばされている。
(総帥というからふんぞり返っているだけの若造と思いきや、この男
だが凶暴戦士はふたりではない。
ゆえにドクターコーチンは自分にまたがり首に手をかける若き総帥の顔が苦痛に歪むのを想像して愉悦に浸る。
「ミソカッツン! そのガキを捕まえろ!!」
ドクターコーチンは近くに待機させておいたミソカッツンを起動させ、共有させておいた視界で偶然近くにいたスカーレットへと襲いかかる。
──が、クリムゾンの娘である彼女が無防備なはずはなかった。
ミソカッツンは頭部に強烈な蹴りを食らい、横回転しながら地面へと倒れる。
「汚い手でそいつに触るんじゃない」
ショルダーアーマー付きのマントをなびかせ、ターバンをつけた緑色の元大魔王が少女の前に立ちはだかった。
あらゆる攻撃を吸収するボディを持った、肥満体のような黄色い巨漢ミソカッツンだが、彼の寿命はもはや残りわずかであった。
そして逆転の目が完全に潰されたドクターコーチンは、取り押さえられ後ろが見えないにも関わらず、寒気を感じずにはいられなかった。
これまでの人生で省みることなどなかったドクターコーチンは、生まれて初めて自分のしたことを後悔していた。
またドクターコーチンを見守る緑色のキシーメと桃色のエビフリャーはミソカッツンの起動と同時に待機状態を解かれていたが、命令する立場のドクターコーチンが取り押さえられていることもあって何もできないでいた。
「思い出したぞドクターコーチン。お前、たしか50年も前に雪崩で死んだドクターウィローの助手だろう。いや、こうして機械化までしてここにいるってことは……ふふふ、なるほどな。よし、その
言うなりクリムゾンは無造作にドクターコーチンの首を捻切る。
これに驚いた凶暴戦士だったが時すでに遅く、窓からピッコロが入ってきていた。
「ピッコロ、後は任せるぞ。俺はドクターゲロの所へ行く」
捻切られたドクターコーチンの首を手に、酷薄な笑みを浮かべるクリムゾン。
世の中には不用意にケンカを売るべきではない相手がいるということを、ピッコロはひしひしと感じていた。
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レッドリボン軍司令室。クリムゾンの足元には、ドクターゲロによって喋れるようにガラス容器の様な入れ物に納められたドクターコーチンがいた。
彼の脳からドクターウィローの拠点にあるメインコンピューターのマスターコードを吸い出した以上既に用無しではあるのだが、これも一興としたクリムゾンの判断によって耳を閉ざすことも許されず基地破壊の報告を聞き続けている。
「お、おのれ貴様らっ!? だがあの程度でドクターウィローのサイボーグ体をどうにかできるとでも……!」
ガラス容器の様な入れ物に入れられたドクターコーチンの首はくぐもった怒鳴り声をあげるが、それに対するクリムゾンの対応は冷徹だった。
「思っているぞ。所詮は機械だ、許容量を上回る
レッドリボン軍製スカウターによる通信のやり取りはEMPの影響を受けないため、クリムゾンは爆撃し続ける攻撃機からの報告を聞きながらダメ押しとなるピッコロの到着を待っていた。
現場への爆撃はドクターウィローのサイボーグ体がエナジーアーツを使用することも考慮してナパーム弾が用いられていたが、効果のほどは確認されていない。それほどの熱量であった。
やがてナパームによる灼熱地獄が一段落すると、攻撃機が引き上げ巨大な輸送機が高高度の上空からひとつの爆弾を落とした。
パラシュートを展開し、ややゆっくりと落ちてきた爆弾は──灼熱の範囲に入った瞬間周囲一帯すべてを薙ぎ払う大爆発を起こした。
「
今回ツルマイツブリ山へと落とされた超威力の爆弾。
ドクターゲロはこれを小型化したものを人造人間の心臓部に埋め込み自爆装置として働かせようしていたが、その威力を知ったクリムゾンがこれの兵器転用を思い付き輸送機による高高度からの爆撃という形で実現した。
ドクターゲロ曰く完成度3割といった程度らしいが、その威力はすさまじくツルマイツブリ山一帯の山々が完全に消滅していた。
「この爆弾の恐ろしいところは限定した空間以外には一切影響を与えないといった点だ。さて、どうなったかな」
ドクターコーチンはもはや地獄そのものである自らの拠点の有り様を見て沈黙することしかできなかった。
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ドクターウィロー。かつては“不世出の天才”と呼ばれ、ドクターゲロやブルマにも匹敵する頭脳の持ち主であった。だがしかし、自分を認めない世界に嫌気がさし、助手であるドクターコーチンを引き連れツルマイツブリ山に拠点を築き引きこもった。
しかし、世界征服をも企む彼は異常気象によって研究所ごと雪崩に飲み込まれ永久氷壁のなかに閉じ込められてしまった。
病に蝕まれる肉体を捨て、機械の体に自らの脳や臓器の一部を移植した直後のことであった。
偶然外にいたドクターコーチンはそんな彼を復活させるべく、自身もまた機械化し、ついに完成させたドラゴンレーダーによってドクターウィローを復活させんとドラゴンボールを探した。が、数年前まで反応していたはずのドラゴンボールはレーダーに反応することなくついに見つからなかった。
それもそのはず。このときドラゴンボールはレッドリボン軍によって厳重に管理され、七つ全てが地球上のレッドリボン軍基地各所にバラバラに封印されていたのだから。
どうにかレーダーの感度を強めてそのことを察知したドクターコーチンは、
もし、クリムゾンが総帥としての仕事を優先し門前払いしていたら。
もし、ドクターコーチンが理想と現実の違いを理解していたら。
こんなことにはならなかっただろう。
ピッコロはドクターコーチンに同情することはなかったものの、あまりに変わり果てたツルマイツブリ山周辺を見下ろしながら一人そう思った。
「生き残りがいるとは思えんな……」
ピッコロは灼熱地獄をものともせず、気で器用に全身を守る膜のようなモノを作りながらかつてドクターウィローの拠点だった場所に舞い降りた。
すでにほとんどのモノに原型がなく、クリムゾンからも“有用なデータは全て抜き出しておいた”と暗にハッキングのことを仄めかされたが、ピッコロは自身の目で敵対者の死を確認するまで油断しないと決めていた。
ふと、ピッコロは何かが動く気配を感じて瓦礫を見つめる。
──次の瞬間、まともに受ければピッコロとて消滅しかねない威力の怪光線が発射された。
「ぬおっ!」
間一髪それを避けるピッコロ。ぐらぐらと瓦礫が揺れると、そこから片腕のない黒い甲殻類のような巨大ロボットが現れた。
『こ、こんなところで、この私が……! このドクターウィローが死んで、たまるものかッッ!!』
巨大な甲殻類型ロボットはドクターウィローを名乗ったが、その姿は散々だった。
巨大な脳髄の浮かぶ頭部の容器はひび割れ、片腕は千切れたのか失われている。
さらに動くたびにスパークするその全身は、
「ガラクタめ、スクラップにしてやる」
ピッコロは重りとなっているマントとターバンを即座に脱ぎ捨てると、スパークする巨体へと勢いよく蹴りを入れる。
バランサーもまともに動いていないのか、ドクターウィローは悲鳴をあげながら倒れこむがピッコロは容赦しない。
右手の人差し指と中指を立てた状態で額に当て、全身の気を高めつつ一点へと集中させていく。
クリムゾンはかつて言った。楽しむべき戦いと、そうじゃない戦いがあると。
今回の戦いは紛れもなく後者。ゆえにピッコロは一切の慈悲なく、眼前の哀れな科学者を葬り去る。
「
螺旋状の気が渦巻く破壊の光線は、狙い違わずドクターウィローの脳髄が搭載された場所を貫き、黒い甲殻類にも似たロボットを破壊する。
更にピッコロはそんなドクターウィローが万が一にも復活しないよう、念入りに爆力魔波で全身を砕いてから帰還するのであった。
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ドクターコーチンとドクターウィロー。
どちらも確かに不世出の天才であったと、遺されたデータを資料として読むクリムゾンは感じていた。
かたやドクターコーチンはバイオテクノロジーと環境操作技術の天才。ドクターウィローの死を知ると勝手にショック死してしまったが、その知識と技術はドクターゲロによって脳から抜き出されているので後のレッドリボン軍に活かされるだろう。
地球全土を一瞬で砂漠化してしまう装置の開発を行っていたらしいが、全ては土砂と灼熱のなかである。だがその知識は有用だし、逆に作用する装置を開発すればテラフォーミングや緑化開発にも応用できるかもしれない。
ドクターウィローは逆にドクターゲロやブルマと同じく万能型の天才と言えた。
その上彼は気を感じることができたようで、武術家としても天才的な才能があった節がある。後から破壊されたドクターウィローの甲殻類型ボディーの破片とデータを解析したが、もし万全の状態でピッコロと対峙していれば勝てはしなかっただろうとクリムゾンは考えていた。
だが所詮は後の祭り。ドクターウィローからすれば知るよしのないことである。そして彼が開発した各種装備やドクターコーチンとの合作である凶暴戦士などは人造人間の開発を大きく飛躍させることになる。
さらに、ドクターウィローの開発したものに面白いものがあった。
対象となる生物の脳を外部から刺激し、その理性をコントロールする装置である。
これによって敵対者の洗脳を企てていたようだが、クリムゾンはその“外部から脳を制御する”という機能が気になり記憶に留めていた。
この装置は後に形を変え、ある戦士が利用することになるが……それはまた別の話。
喧嘩売っちゃいけない相手っているよね、って話でした(´・ω・`
クリムゾンも自分だけならまだしも、娘に手を出そうとした時点で抹殺確定でした。さぞやブラック補佐は胃が痛かったことでしょう。さらにはドクターゲロの兵器の実験にもなるし、データもハッキングすればそれは今後に有用となれば攻めない理由がありません。
哀れ、下手すれば初期ベジータを上回る強さのドクターウィローはドクターコーチンが事態の進め方を誤ったばかりに死ぬこととなりました。
そして最後にクリムゾンが着目した装置を何に使うかはまあ前回にありましたしお察しください。
ということで次回もお楽しみに~
※蛇足※
作中のとんでも兵器はドクターゲロの作品ですので「そんなもんねえよ」とかのツッコミはなしの方向でお願いします( ̄▽ ̄;)
いやだって真面目に考察したらEMP効果メインの兵器とか色々めんどくさいし。まあまた出すんですけどね? ちなみにM.O.A.Bは現実にもありますが、この作品ではドクターゲロの作品となっておりますので通称が正式名称となっております。詳しくはモアブで検索してください。実物もやばいです。
参考にしたページ
↓
http://yuumeijin-shokai.com/moab-saikyo-1787