やはり俺の高校時代の友人達との旅行は間違っていない、はず 作:司咲 雪二
「雪二さんは夏休みどうすごすつもりですか?」
「寝る、バイト、あと未定ってとこかな。小町ちゃんは?」
「私は試験勉強ですね! 雪二さんと一緒の大学行けるように頑張ってます。あ、今の小町的にポイント高い!」
そんなダラダラした会話を続けながら車を走らせて行く。平塚先生の出発宣言の後、車の座る場所で軽く揉めることとなり、俺の車には比企谷兄妹、戸塚が。平塚先生のところには奉仕部の二人、三浦、海老名、一色。ハル先輩の車にはめぐり先輩、川崎兄弟、材木座が乗ることで一旦は落ち着いた。てか美少女が一人の男を取り合うとか本物初めてみたわ、あれってドラマとかラノベとかだけじゃ無いんだな。このままいけば比企谷ハーレム出来んじゃね? 無理かな、無理か〜。
「ねぇ八幡、最近忙しいの? LINEしてもあんまり返信こないけど 」
「ん? 八幡って元々返信そんな早くないだろ? 」
「え? そんな事ないよ、いつもすぐに返信くれるよ! 」
「おい八幡 」
「いやばかお前、司咲の時はあれがあれしてあれな時だからな 」
「戸塚の時は? 」
「何を差し置いてでもすぐに返す 」
即答かよ……、さすがと言うかなんと言うか。もう本当にここでくっつくんじゃないか。
「八幡…… 」
「戸塚…… 」
おいおいおい、人の車で何してんだおい。なんかそこだけキラキラしてるぞ、八幡の目以外だけど。
『まさかの戸塚さんがお義姉ちゃん候補一位? あれ、この場合お義兄ちゃんなの? 』
可愛く首を傾げるな、可愛いから。それにぶつぶつ言ってるの聞こえてるからな、その場合俺のお義兄さんにもなるから……。
あれ、意外と悪くない?
閑話休題
「ところでこれ、どこ向かってんの? 」
「八幡どこ行くか聞かされてなかったんだね…… 」
「気持ちよく二度寝してたところを小町に叩き起こされたからな、荷物の準備万端とか逃げ場ないじゃん……。 あれ? なにこのデジャブ 」
「だってお兄ちゃん言ったら逃げるでしょ? 」
「いや逃げねぇから。 ……多分 」
「ふーん 」
信用さなすぎないか八幡……。
ともあれ、今回俺たちが向かうのは和歌山県にある白良浜海水浴場だ。石英からなる白い浜辺と白浜温泉で知られる有名な観光スポット、らしい。らしいってのは俺自身よく知らないからな、やっぱりウィキ先生は頼りになる。ちなみに、場所を選んだのは平塚先生だそうだ。元彼との思い出を上書きしたいとか。
先生ぇ……。
平塚先生の呟きを思い出し若干涙目になっていると、小町ちゃんの携帯に雪ノ下から連絡が来た。
「雪二さん、この先の海老名サービスエリアで早めの昼食をとるそうです 」
「りょーかい、なんか美味いもんでもありゃいいな 」
「ラーメン食って食後にマックスコーヒーが飲みてぇ…… 」
「ラーメンはまだしもマックスコーヒーは無いかもね 」
「なん…… だと……」
戸塚が苦笑まじりに言うと八幡が一瞬にして絶望一歩手前まで叩き落とされていた。だが甘い、ブラックコーヒーに練乳と砂糖を大量に入れた時並みに甘いぜ戸塚。
……ん? それマックスコーヒーじゃん、そりゃ甘いわ。
「ふっふっふ、八幡。いや、マッカン同盟団長! この車を誰の車と思っているんだ? 」
「な!? 副団長、お前!! 」
「この車には、マックスコーヒーの箱二箱搭載済みよ!! 」
「うぉぉぉぉぉぉ!! 」
「「八幡 (雪二さん)…… 」」
おい、なんでそんな冷ややかな目で俺を見てくるんだ小町ちゃんよ。いやマッカン大事じゃん? 飲めない日とかめっちゃテンション下がるし。
「そういえば、車降りたら席替えすんの? 」
「「「あっ 」」」
やべぇ、八幡の目が通常の三割り増しくらいで腐ったぞ。
「……なぁ、俺らだけ海老名の次のサービスエリアで昼飯を」
「「それはダメ(だよ)!」」
戸塚、小町二隻による砲撃により、八幡大破! 半裸状態!
見たくねぇし誰も得しねぇよ……。
「っは!? トツ×ハチの気配!! それに加えて司咲くんを合わせた三人のくんずほぐれつな関係!! キマシタワー!!! 」
「ちょっ、海老名擬態しろし! 」
ちなみに作者もマックスコーヒーは大好きです。