やはり俺の高校時代の友人達との旅行は間違っていない、はず 作:司咲 雪二
不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします!
「とうちゃーく! 」
車を止めると小町ちゃんは外に出てん〜、と背筋を伸ばしていた。なんだろう、猫みたい。……いや、雰囲気がだよ? 猫みたいに伸びてたわけじゃないからな? ここ駐車場だし。
「お、司咲達もついたかね 」
「えぇ、てか平塚先生結構飛ばしますね 」
「あ、あぁ。気をつけてはいるんだがつい楽しくなってしまってな……、ほら湾◯とか頭◯字Dとかかっこいいだろ! 」
そんな理由かよ……。でも平塚先生ってことで素直に納得するな。納得しちゃったよ。
「警察にお世話にならないようにしてくださいよ 」
「ななな、何を言っているのだね、き、君は。私は教師だぞ、そ、そそそ、そんなことあるわけないだろ! 」
どんだけ動揺してんだよ!いや知ってたけどさ。この前街歩いてたらやけに見覚えあるかっこいい人いんな〜とか思ってたらそれ平塚先生で警察の方に怒られてたし。
「しずちゃーん! いい加減お昼食べよーよー! 」
自分らを待っていたのか、先に着いたメンバーが少々不満げな顔をしていた。
「とりあえず、なんか食べますか」
「そ、そうだな! うむ、そうしよう! 」
誤魔化し方下手くそだな〜、この人。らしいっちゃらしいんだけど。
「んじゃ、ラーメン探すか 」
「そうだな 」
さてさて、美味いラーメンはあるか
「比企谷君」「ヒッキー 」なぁ……
「比企谷君は私達と食べるわよね? 」
「ねぇヒッキー、一緒に食べよう? 」
こいつら八幡好きすぎない? これで告白してないんだぜ? まぁ三人の距離はこれはこれでいいのかもしれないしな。
「で、どうすんの? 」
「……しゃあねぇな 」
「んじゃ、後でな 」
「おう 」
やっぱ行っちまったか。さて、小町も他のメンバーと食いに行っちまったし、1人でラーメン食いにいk
「司咲! ラーメン食いに行くぞ! 」
「……デスヨネ 」
ウン、ユキジシッテタ。ラーメンって言ったらこの人だよな〜。よくいい感じのラーメン屋連れてってもらったし。
「いや〜、サービスエリアだと侮っていたが、存外馬鹿にできないものだな! 」
「そうですね、結構美味かったです。こってりで麺固めとか俺の好みでしたし、意外と隠れた名店だったりして 」
「そうかもしれんな。なに、こういう店を見つけるのも旅の醍醐味だな! 」
「……ラーメンの話を、するな…… 」
「「あっ 」」
八幡、なんやかんやでラーメン食べたかったんだな……。目がさっきよりも腐りかけている!?
「ま、まぁこれでも飲んで元気出せ、そっちも美味かったんだろ? 」
マックスコーヒーを差し出しながら慌ててフォローに入る。お、マックスコーヒー飲み始めたら目の腐りが回復してきた、ってどういう仕掛けだよその目。
「そろそろ出発ですか? 」
「そうだな、もっとゆっくりして行きたいところだが、到着が遅くなってしまうからな 」
「さてさて〜、比企谷君は私の隣に」
「姉さん、それは聞き捨てならないわ」
「あら、お姉ちゃんに逆らうつもり? いい度胸ねぇ、雪乃ちゃんのくせに 」
「ふふっ、いつまでもお山の大将の気分でいると、簡単に足元をすくわれるわよ? 」
「……ふーん、言うようになったじゃない 」
「フフフッ 」
「フフフッ 」
怖っ! なにこのやり取り、てか姉妹喧嘩めっちゃ怖いんだけど。あそこだけ空間違うんじゃない? なんかそれぞれの後ろから猫と蛇が見えるのは俺だけ?
「それなら比企谷は私の隣にくるがいい! 」
「ヒヒヒヒヒッキー! わ、私の隣でもいいんだよ? 」
「せーんぱい! もちろん私の隣に来てくれますよねぇ〜 」
「……ちなみにさっきと同じって選択肢は」
「「「「「「無い(わ)(よ)(な)(です)!」」」」」」
「……ドンマイ 」
「……はぁ 」
この後、再び八幡(の隣)争奪戦が始まり結局出発したのは30分後だったりする。
そして、今の俺の車のメンバーは……
「司咲ぃ、あーし喉乾いたんだけど 」
「マックスコーヒーしかないよ 」
「はぁ? あんなクソ甘ったるいもん飲めるわけないっしょ 」
「おい三浦、聞き捨てならないぞ。千葉県民のソウルドリンクになんて事言うんだ!! 」
「ちょ、マジ何言ってるかわかんないんですけど 」
「戸塚君はトツ×ハチとトツ×ユキどっちがいい? あ、もう三人でくんずほぐれつでも、キ・マ・シ・タ・ワーーー!! 」
「海老名、擬態しろし! 」
「あはは…… 」
どうしてこうなった……。 何このカオスな空間。戸塚いなきゃ死んでたぜ……。
こ、小町ぃ……、俺はもうダメかもしれない……。