ネイル&ピッコロvs謎の敵
ベジータ、トランクス、ナッパvs17.18号
「やったぞ!」
ラディッツが13号と交戦するターレスに声をかける。
「そろそろこっちも終わりにするか」
フルパワーを出し13号にラッシュを畳み掛ける。
「はぁぁぁっ!!」
渾身の殴りがヒットし地面に落とされる13号。
起き上がることなく寝そべりながら、少し遠くにあるバラバラになった14号と15号を眺める。
「決めろ!ターレス!」
「言われなくとも…消えろ!」
空中から寝そべる13号に向かってエネルギー波を放つ。
「見せてやるか…俺達の力を」
ボソリと呟いた13号。
エネルギー波が当たる寸前、13号の中に14号と15号のパーツが収納される。
直後、大きな爆発が起こる。
爆煙が上がる中、上空で勝ち誇った表情のターレス。
しかしその煙をかき分け、中から飛び出してきたモノに重い一撃を食らった。
「ごはっ…!」
「はぁっ!」
青い体のそいつが怯むターレスの足を掴みグルングルンと回すと、
援護に入った悟空に向かって投げつける。
「っ!大丈夫か?」
「ああ、問題ねぇ」
「うぉぉぉ!!」
突進を仕掛けてきた。
ターレスを庇うように悟空が前に出て、それを受け止めるも勢いに押されてターレスごと地面に叩きつけられる。
「でりゃ!」
両足蹴りでそいつを引き離すと、すぐ様構えを取る。
「何者だ?」
「俺は…14号と15号のパーツを吸収した13号だ…」
「そんな事が出来るのか…」
悟空が合体13号に向かって蹴りを仕掛けるが、硬いボディに阻まれビクともしない。
距離を置こうとする悟空だったが、そのまま足を掴まれ地面に叩きつけられる。
「ぐはっ!」
「ちっ、超サイヤ人のカカロットでも敵わないのか…」
ラディッツも気を最大限まて上げるが勝てる気がしなかった。
「はぁっ!」
叩きつけられながらも気弾を放ち視界を眩ませ、脱出する悟空。
ラディッツとターレスと並ぶ。
「やるしかないぞ」
「ああ、そうだな」
「だがどうする?お前の攻撃ですら効果が無いんだぞ」
「オラのフルパワーの攻撃なら通るかもしれない…」
「3人同時にフルパワーは難しいか…」
「無理だろうな」
「相談はオワリダ!」
一瞬にして距離を詰めた合体13号が、ターレスとラディッツにラリアットを食らわせる。
「見縊るなよ!」
ガシッ!
と、ラディッツとターレスがラリアットされながらもくるっと体を反転させて合体13号の腕を掴む。
「サンキュー!全力行くぞ!!!!」
気を集中させ、それを拳に宿した悟空が身動きの取れないでいる合体13号に向かって行く。
「邪魔ダ!!!!」
もがく合体13号を離すまいと2人も力を引き上げる。
「はぁぁぁぁっっ!!」
フルパワーを注ぎ込んだ拳を突き出す悟空。
「ダメだっ!」
ラディッツが根を上げる。その瞬間、ギリギリで身体を逸らそうとする合体13号。
悟空の拳は13号の脇腹を貫いた。
が。
「っ!!外れたか!」
直撃を避けたことで、動ける合体13号はフルパワーを出した悟空の鳩尾に膝蹴りを入れると、掴んでいたターレスとラディッツをぶん投げる。
そして空中で苦悶の表情を浮かべる悟空も蹴り飛ばすと、3人を飛ばした先を狙う。
「S・S デッドリィボンバー!!!」
赤い光弾が3人を巻き込んで大爆発を起こした。
次回は謎の敵vsピッコロ&ネイルです。
時間としては14.15号が破壊されるよりも前の話です。