サイヤ人伝説   作:spirits77

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悟空、ターレス、ラディッツ、悟飯vs13.14.15号
ネイル&ピッコロvs謎の敵
ベジータ、トランクス、ナッパvs17.18号


合体

「やったぞ!」

 

ラディッツが13号と交戦するターレスに声をかける。

 

「そろそろこっちも終わりにするか」

 

フルパワーを出し13号にラッシュを畳み掛ける。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

渾身の殴りがヒットし地面に落とされる13号。

起き上がることなく寝そべりながら、少し遠くにあるバラバラになった14号と15号を眺める。

 

「決めろ!ターレス!」

 

「言われなくとも…消えろ!」

 

空中から寝そべる13号に向かってエネルギー波を放つ。

 

 

「見せてやるか…俺達の力を」

 

 

ボソリと呟いた13号。

エネルギー波が当たる寸前、13号の中に14号と15号のパーツが収納される。

直後、大きな爆発が起こる。

 

爆煙が上がる中、上空で勝ち誇った表情のターレス。

しかしその煙をかき分け、中から飛び出してきたモノに重い一撃を食らった。

 

「ごはっ…!」

 

「はぁっ!」

 

青い体のそいつが怯むターレスの足を掴みグルングルンと回すと、

援護に入った悟空に向かって投げつける。

 

「っ!大丈夫か?」

 

「ああ、問題ねぇ」

 

「うぉぉぉ!!」

 

突進を仕掛けてきた。

ターレスを庇うように悟空が前に出て、それを受け止めるも勢いに押されてターレスごと地面に叩きつけられる。

 

「でりゃ!」

 

両足蹴りでそいつを引き離すと、すぐ様構えを取る。

 

「何者だ?」

 

「俺は…14号と15号のパーツを吸収した13号だ…」

 

「そんな事が出来るのか…」

 

悟空が合体13号に向かって蹴りを仕掛けるが、硬いボディに阻まれビクともしない。

距離を置こうとする悟空だったが、そのまま足を掴まれ地面に叩きつけられる。

 

「ぐはっ!」

 

「ちっ、超サイヤ人のカカロットでも敵わないのか…」

 

ラディッツも気を最大限まて上げるが勝てる気がしなかった。

 

 

「はぁっ!」

 

叩きつけられながらも気弾を放ち視界を眩ませ、脱出する悟空。

ラディッツとターレスと並ぶ。

 

「やるしかないぞ」

 

「ああ、そうだな」

 

「だがどうする?お前の攻撃ですら効果が無いんだぞ」

 

「オラのフルパワーの攻撃なら通るかもしれない…」

 

「3人同時にフルパワーは難しいか…」

 

「無理だろうな」

 

「相談はオワリダ!」

 

一瞬にして距離を詰めた合体13号が、ターレスとラディッツにラリアットを食らわせる。

 

「見縊るなよ!」

 

ガシッ!

と、ラディッツとターレスがラリアットされながらもくるっと体を反転させて合体13号の腕を掴む。

 

「サンキュー!全力行くぞ!!!!」

 

気を集中させ、それを拳に宿した悟空が身動きの取れないでいる合体13号に向かって行く。

 

「邪魔ダ!!!!」

 

もがく合体13号を離すまいと2人も力を引き上げる。

 

「はぁぁぁぁっっ!!」

 

フルパワーを注ぎ込んだ拳を突き出す悟空。

 

「ダメだっ!」

 

ラディッツが根を上げる。その瞬間、ギリギリで身体を逸らそうとする合体13号。

悟空の拳は13号の脇腹を貫いた。

 

が。

 

「っ!!外れたか!」

 

直撃を避けたことで、動ける合体13号はフルパワーを出した悟空の鳩尾に膝蹴りを入れると、掴んでいたターレスとラディッツをぶん投げる。

そして空中で苦悶の表情を浮かべる悟空も蹴り飛ばすと、3人を飛ばした先を狙う。

 

「S・S デッドリィボンバー!!!」

 

赤い光弾が3人を巻き込んで大爆発を起こした。

 




次回は謎の敵vsピッコロ&ネイルです。
時間としては14.15号が破壊されるよりも前の話です。

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