激ウマ…いや、激マズ日和   作:黒鋼

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ユーザー登録をさせていただいたので、折角ですから投稿してみようと思います。
「にじファン」で投稿していた作品ではないですが、今後のサイトの発展に協力できればと思っている次第です。
誠に勝手ですが、よろしくお願いします。


プロローグ

もぐもぐ

 

「あー、やっぱここのたこ焼は最高だな~」

 

口一杯にさっき買ったたこ焼を頬張りながら道を歩く。つい先日見つけたばかりの店で、まだ誰にも教えていないから特に並んだりもせずサッサと購入出来て非常に機嫌が良い。なんせ、この店表通りから少しばかり外れたところにあるもんだから、初めて来た人は誰も近寄らないし。

 

「暫く、あいつらには教えないでおこう」

 

自分が学校で所属している部活の面々の顔を思い浮かべながら、ニヤリと笑みを浮かべ、再び一口。

あ~ん、もぐ

 

「あ、あふぅ!!」

 

中に入っている蛸とか具材が飛び出してきて火傷しそうになるが、それがまた良い。

 

「むふぅ」

 

いや、それでもやっぱり熱いし……何か飲み物を……

ちょうど近くに自販機があるので、急いで財布から硬貨を取り出し機械の中へと投入する。自販機のランプが点灯すると同時に、ボタンをプッシュ!!

 

ガゴン

 

という音と共に降りてきた商品を急いで引っ掴むと、

 

「あっつぅ~!!」

 

まさかのHOTのお茶(ペットボトル)。

アホか俺!!冬場ならともかく、夏場にそんなものいるか!!あ、因みに今は8月の中盤である。

 

「は~、は~」

 

仕方なく近くの路肩に座り込み、口を大きく開き慌てて冷やすが、

 

「うわ~……口の感覚が……」

 

口の中を火傷してしまい、違和感抜群だ。まぁ、仕方ないと思いさっき買ったばかりのお茶を飲むが……沁みるわ!!

 

「ぐぅ~!!」

 

ビクン、ビクン!!

 

二重トラップとは……やるな!?

自身の情けなさをヒシヒシと感じつつ路肩で震えている俺を、通行人たちはおかしなものを見る目で見ながら歩き去っていく。

 

……まぁ、傍から見れば仕方ないことなのかもな……

 

なんとなく理由は分かるため納得するが、それでもあまり好ましい視線ではないので急いで立ち上がり、たこ焼のパックを閉じて輪ゴムで止めたのを引っ掴み、お茶の蓋を閉めると、二つとも鞄の中にブチ込んでサッサと歩き出す。

今日は折角試験空けの食べ歩きの日なのだから、少しでも多くの店を回りたい。財布の中身も十分だし、胃袋にもまだまだ余裕がある。この調子なら、時間までに結構な数回れるはずだ……うう、口内火傷が響くなぁ……

 

若干気落ちしつつも、次の店に向けて雑踏に混じりながら歩いていると、

 

「ん?」

 

何やら不審な人影を発見。挙動不審というほどではないが、周囲に気を配りつつ路地裏の入り口に立っている。

中肉中背、服装もどこにでもいる感じだし、髪も黒。身長だって170になるかならないかぐらいだろう。

どこにでもいる日本人なのだが、何か引っかかる。けど、俺別に警官でもないし、ほっとくか。触らぬ神になんとやら、だ。折角の食べ歩きの日を潰す訳にもいかない。

そう思い直し、不審人物を見なかったことにして歩き去る。

 

ま、変な奴なら他の人が警察に連絡するだろ。

 

……そう、区切りは付けたんだが、やっぱ気になるな~

何が引っ掛るのか自分でも分からないが、数歩歩いたところでもう一度振り返ってその人物に目をやる。

と、

 

「危ねぇっ!!」

 

その不審人物の上から工事中の巨大な鉄骨が落下しようとしていた。しかも、さっきまでの雑踏はどこへやら。こんな時に限って周囲には俺とその不審人物しかいない。

 

今から駆け寄れば、あいつを弾き飛ばして俺もその勢いで逃げれる!!

 

不審人物とはいえ目の前で死なれるのは流石に気分が悪い。助けられる奴は助ける!!

 

「あんた、さっさと逃げろ!!」

 

動こうとしない男に声をかけながら駆けより、付き飛ばそうとしたら、

 

「ふん」

 

「…え…?」

 

何故か男が俺の横をすり抜けるように俺を避ける。

しかも、

 

「…?」

 

俺の腹が異様に熱い。それに、熱だけじゃなくて鈍い痛みもする。ゆっくり、ゆっくり、手をやってみると、

 

ヌルリ

 

何か生温かい液体の様なものが手に触れた。呆然となりながらも腹部に持っていっていた手を顔の前に持って来る、

 

「は、ははは…

 なんだよ、これ」

 

俺の手が真赤に染まっていた。

 

ポタ、ポタ

 

手から、腹から、液体が流れ出していく。どういうことだよ……

 

「キャァァーーーッ!!」

 

「……え……?」

 

後ろから女性の悲鳴が聞こえる。その声につられ、ゆっくりそっちの方向に振り向こうとした俺だったけど、

 

グシャッ!!

 

結局振り向けることなく意識が亡くなった。

 

 

 

♦ ♦ ♦ ♦ ♦

 

 

 

「俺のたこ焼ーーーっ!!」

 

ガバッ!!

 

勢い良く体を起こす。

へっ?

俺、いつ寝たんだっけ…?

いや、そんなことよりもたこ焼、たこ焼は!?もしかして夢だったのか!!?

慌てて周囲を探してみるもたこ焼のパックはおろか、たこ焼を入れていた筈の鞄すら見当たらない。

 

「ちくしょーっ、夢か、夢だったのか…!?」

 

地面に四肢を付いて、滂沱の涙を流しながら腕を叩きつける。

 

ドンッ、ドンッ!!

 

「返って来い、俺のたこ焼よーー!!

 もしくはお茶ーー!!」

 

結構な値段がしたのによーー……あ、夢なら損してないのか?

 

「いや、第一声がそれって、お主どれだけ食い意地が張っとるんじゃい…」

 

「ん?誰だ爺さん?」

 

俺が地面を叩きながら悔しがっていると、後ろから見知らぬ爺さんが話しかけてきた。やたらと威厳たっぷりで、無駄に神々しさがあるが、所詮爺さんは爺さん。ご老人は大事にしなければいけない、と教えられてきた身としては相手をしてやらねばなるまい。

 

「別に、嫌なら相手せんでも良いんじゃぞ…?」

 

若干額に血管を浮き上がらせながら言葉を掛けてくるご老体。

 

「うお、心を読まれた!!」

 

「じゃから、ご老体って、お主…」

 

まぁ、ええわい。

 

溜息を吐きながら話を続けようとする爺さん。よし、話ぐらい聞いてやろう。

 

「で、貴方は誰ですか…?」

 

腕を地面から離し、

 

「おいしょ、っと」

 

二足歩行の体勢になり、しっかりと立ち上がる。流石に相手は立ったままなのに、自分が座ったまま目上?の人の話を聞くのは失礼だしな。

 

「儂は、神じゃ」

 

…はい…?

俺が立ち上がると、目の前の老人は自身の正体を明かしてきた。

きたのだが…

 

「What’s?」

 

カミって言うと……紙?それとも髪?

 

「GODじゃ、GOD

 paperやhairだと自分で名乗る奴がどこにいる!?」

 

「…え、違うの…?」

 

「当たり前じゃーーー!!」

 

激昂される“自称”神様。

いや、いきなり神様だとか名乗られてもな~

信じられる奴の方がおかしいと思うのだが……

 

「そりゃそうかもしれんが…まぁ構わん。

 取り合えず儂の話を聞け」

 

自分でも仕方ないと思っているのか問題の部分を流し話を続けようとする。まぁ、俺もいつまでもこんな爺さんと話してるつもりはないから喜んで話に付き合うことにした。

 

「いいでしょう。

 で、その“神様”が俺に何の用ですか…?」

 

今更かもしれないが、周囲は極彩色で彩られた空間で、上も下も、果ては右も左も曖昧だ。……まぁ、今は俺の向いている方向で考えてくれれば良い。

 

「ああ、お主が予定調和を乱してくれた所為でな、その処分内容を伝えに来たんじゃ」

 

「処分内容…?」

 

やたらと不安が残る言葉を発せられる目の前の髭爺。処分って何さ…?

 

「うむ」

 

俺が不安に脅えつつも頭を捻っていると神様?は鷹揚に頭を縦に振り、肯定の意を示している。

 

「お主、自分がさっきまで何をしていたか思い出せるか…?」

 

「さっきまでって言うと…?」

 

えっと、記憶にあるのは、折角の休日だから食べ歩きをしてて、その途中で不審人物を見かけて…

 

「あ!」

 

「思い出した様じゃの」

 

そうだ、その不審人物の上に鉄骨が落ちてこようと下から助けようとして…

 

「……死んだ……のか、俺は」

 

「そうじゃ」

 

「は、ははは…」

 

死んだ、死んだ、シンだ、シんだ…………嘘だ!!

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!

 

頭を抱え、必死に首を振る。自分でもなんでそんな行動に走るのか分からない。分からない、けど、まるで、そうすれば今この事実が否定できるのかもしれない、と思っているのか。

どっちにしろ、

 

「嫌だ!!

 あんた、神様なんだろ!?

 生き返らせてくれよ!!」

 

俺には到底認められることじゃない。信じられないし、信じたくない!!けど、自分の記憶は確かにあの瞬間、鉄骨が落ちてくる瞬間をはっきりと覚えている。目の前の爺さんに縋りつき、涙を流しながら頼みこむ。こいつが本当に神なら俺を生き返らせるぐらい簡単なことだろ!?

だが、

 

「残念じゃが…無理じゃ」

 

目の前の爺さんは淡々と否定しやがった。

 

「そん、な…」

 

ドサッ

 

爺さんに縋りついていた手が離され、脚の力が抜けた俺はその場に崩れ落ちる。そんな俺を気の毒そうに見つめる爺さん。

 

「…俺は、まだ何にもしてないのに…」

 

生れて16年。

まだ、親にも、友達にも、何もしてやれていない。彼女だって出来たことないし、一度ぐらいセックスをしてみたかった。こんなにも、まだまだやり残した事が、思い残した事ある。

それに、何より、

 

「まだ、たこ焼が残ってたのに!!」

 

あの美味い食い物たちを俺はまだ食べていない!!

 

「は…?」

 

今迄ただ憐みの視線を向けていただけの爺さんが、呆気にとられた様子の表情に変わる。鳩が豆鉄砲をくらった時の様な表情というのはこういう時の顔のことを言うのだろう。だが、俺はそんな爺さんの表情の変化を気にも留めず、言葉を続けていく。

 

「あの店のラーメン、テレビで放送してたお好み焼き…食べるつもりでいたのに!!」

 

「………」

 

「ケーキとか、ゼリーとか、スイーツ類の新情報を仕入れたばっかりだったのに!!」

 

「……はぁ…」

 

「折角、今日の夕飯は母さんが作ってくれた煮物なのに!!」

 

「……せーの…」

 

「折角…」

 

「いい加減にせんか!!」

 

ゴンッ!!

 

「ガッ!!」

 

俺が食いそびれたもののことを悔んでいると、“自称”神様が思いっきり俺の頭を殴ってきやがった。

いきなり何すんだこの野郎!!出るとこ出るぞ!!

 

「友人知人のことを悔むなら、そっとしておいてやろうと思ったが…

 お主は食い物のことばかり気にしおってからに!!」

 

「う…」

 

そうだ、食べ物のことを考え出したら止まらないのが俺の性格。両親や、友人たちにも散々指摘されてたっけ…

 

さっきまでの同情の視線はどこへやら、爺さんが俺に向けてくるのは凄く情けないものを見る視線だった。

 

やめてくれ!!

 

俺はそんな視線を受けて興奮する様な性格じゃね~んだから!!

 

……ごほん、とそんなことより

 

「で、俺は本当に死んだのか?」

 

「ああ、そうじゃ」

 

「…………」

 

改めてハッキリ言われるとかなり堪える。食べ物のことは勿論残念だけれども、それと同じ、或いはそれ以上に両親や妹、それに学校の友人のことが。

 

……兄は知らん!!

 

「…本当に生き返るのは無理なんだよな」

 

再度の確認。

生き返られるなら生き返りたい。例え、何らかの障害が残るのだとしても、俺はまだ“あいつら”と過していきたいのだ。

そんな俺の願いも、

 

「ああ、無理じゃ」

 

あっさりと否定される。

……ああ、結構きついな。

未だに自分が死んでいるという実感は湧かないけれど、二度と彼らに会えないのは嫌だ。

 

そんな感傷に浸りながらも、どこか冷静に現状を分析している自分がいることに驚く。

 

「なら、なんであんたは今俺の前にいる?」

 

生き返らせるつもりが無いなら神様なんて出てくるんじゃねーよ!!天国に連れていくにしろ、地獄に連れていくにしろ、それは天使とか死神の仕事であって神の仕事じゃねー筈だし。

……まぁ、宗教によって違うけど、そんなもん大した問題じゃない。

 

「じゃから、言ったじゃろう。

 処分内容を伝えに来た、と」

 

そう言って、懐から一枚の紙を取り出し、俺に渡してくる。特別拒否する理由もないので、受け取り、ザッと目を通す。世界共通言語になっている英語ではなく、日本人である俺に分かりやすい日本語で書かれているから特別詰まる所はない。

 

「え~と、なになに…」

 

【通達事項

 貴方は我々が定めていた人間の生死のバランスを勝手に乱しました。

 よって、本来であれば不要であったはずの調整を施さなければならなくなったため、普段でも忙しいというのに、輪をかけて忙しい日々を我々は送らなければならなくなりました。

 なので、罰を与えます。

 罰の内容は、とある世界に転生して、そこで生き抜くこと。

 また、罰なのである条件を付けておきます。

 その辺りとか詳しいことは、そこにいるのに聞いてください。

 我々も忙しいので(どっかの誰かの所為で)

 というか、ムカつくから、せめて私たちに娯楽を提供してください。

 まぁ、精々頑張れや】

 

「…はい?」

 

どゆこと?

 

「まぁ、詳しく言うと、お主が助けようとしとった人間は元々あそこで死ぬはずだったんじゃが、お主が余計な事をしたせいで死なんくなった。

 その所為で、いらん調整をしなければならなくなったから、人間の生死担当の神が非常に多忙になったんじゃ。

 お主が罰を受けることになったのはそいつらがムカついたせいじゃな」

 

「なんだそりゃ!?」

 

神様にしては何て身勝手な!!もっと人間のことを考えてくれよ!!

 

「考えるわけ無かろうが。

 ギリシャ神話の神々を見てみい。

 好き勝手やっておるじゃろ。

 そもそも、神と人間の感覚を同じように考えるのが間違っとる」

 

「ぐ!!」

 

そう言われると、答えようがない。同じような姿をしているとは言ってもそこは神と人。

ヒト、という生命の価値観についても考え方が違うのだろう。それこそ、人の生死を取り扱っているところなのならば、あまり重要視しなくなっても仕方ない……のか?

認めるつもりなんてさらさらないけれど、感覚としては、人が蠅や蚊を殺す時の様なものなのだろうか……?

あまり想像したくはないが、そうとでも考えないと、やってられない。

 

「……はぁ、納得はしたくないですが、とりあえず理解はしました……

 それで、私が行く世界とか付けられる条件、ってなんですか……?」

 

凄く平和で食べ物が美味しい世界だと良いな~~あ、危険でも月曜日に発売される某週刊少年漫画雑誌で連載しているグルメハンターみたいな世界だったら良いや。

 

「GOD EATERという、ゲームの世界…と聞いておる。

 なんともふざけた名前じゃの」

 

「…はい?

 Really?」

 

俺の希望を裏切り、神が提示してきたのはかなり死ねる世界だった。

 

マジですか…?あんな死亡フラグ満載の、世紀末の世界に逝けと…!?

しかも、危険度MAXで食糧事情最悪の世界じゃねーか!!

一応、原作のゲームは無印の時からやり込んでたからよく知ってはいるが。

 

「本当じゃ。

 因みに、お主に付けられる条件は“立場はゲームの主人公”で“神機を使って捕食した際、アラガミの味が分かる”と言うものじゃ」

 

「…なんですか、その虐め!?

 俺が食べること好きだって知っててその仕打ちですか!?」

 

アラガミの味なんぞ知りたくもないわ!!

BURSTでアナグラの人間から大不評だった初恋ジュースを、レンはアラガミなんかよりずっと美味しい、と言っていた。それすなわち…アラガミは非常にマズイ!!しかも、ゴッドイーターが捕食しない訳にもいかず……地獄だ。つまり、ミッションが全て地獄になるわけで…嫌だーーーー!!

は、そうだ!!

せめて、俺の記憶とか、人格とかその辺のもの全て消してもらえれば、それはもう別人だから……

 

「すいません、俺の記憶とかって消したり……「罰なんじゃからする訳ないじゃろう」……やっぱりかーーー!!」

 

ちくしょー

もう、どうしようもないのか…!?

と思い、不審人物を助けようとしたあの時の自分を呪っていると、

 

「まぁ…あいつらの言い分も儂には分かるが、人を助けようとして死んだお主がこんな目に合うのも若干不憫じゃし…

 1つ…いや、2つぐらいなら、何か手伝ってやろう」

 

予想外の所から救いの手が差し伸べられてきた。

 

「本当ですか!?」

 

躊躇なく、その手に反応する俺。

情けなくなんかない。俺のこれからが掛かっているんだから!!

 

「じゃが、儂が関与したとすぐに分かる様なものは無しじゃし、あいつらが付けた条件を打ち消すようなものも無理じゃ」

 

「それでも良いです。

 ありがとうございます!!」

 

速攻土下座で頼み込む。そんな俺の姿に若干引きながらも頷く爺さん。

 

何にせよ、少しでも次の人生をマシにする必要がある。

その事を理解すると、俺はすぐにその場に座り込み、GOD EATERの主人公について考え始める。

 

無印の頃はソーマに殆ど全部持っていかれ、BURSTではリンドウさんがメインになったので結構微妙。

神機使いとしての潜在能力は非常に高い。

神機の組み合わせが何故か一人だけ自由――まぁ、ゲームだしそりゃそうか。

男キャラでやると、アリサのフラグがすごい立ってる(ように見える)のに全く回収せず。

女キャラだとガチ百合(かなり濃い友情)に見える。

成長速度が異常。

無言。

 

こうして考えてみると…

 

「…あれ?結構好待遇?」

 

まぁ、そこに至るまでに地獄の特訓が必要なのだろうけれど。

さて、どうしようか?取り合えず、死なないためには身体能力が高くないといけないから……身体能力強化系の条件が良いなーー

でも、表だって分かりやすいものだといけないんだから……ああ、オラクル細胞との適合率が高いから、ある程度は誤魔化せる筈。

と、なると、

 

「一つ目は、元々の身体能力がLv3のリンクバースト状態となること」

 

こうしておけば、捕食をあまりしなくてもなんとかなる時が増えるし、バーストモードになったらなったで普通のゴッドイーターの何倍もの強化が出来るはずだ。主人公として生れるなら、死亡フラグは別にして身体能力も凄いはずだし…なんとかなるよな?

加減を覚えるのは大変そうだが、頑張ろう。……捕食する、しないは別。

 

「ふむ、それぐらいなら大丈夫じゃろう。

 次じゃ」

 

もう一つ、か……これはもう決まってる。

 

「二つ目は、俺の部屋の冷蔵庫の中身に、俺が望んだ食材が必ず入っている様にしてください」

 

アラガミなんていう化け物がGOD EATERの世界には発生しているため、あの世界は食糧状態が非常に悪い。仕方のないことだけれど、俺にとっては、やっぱりそれは我慢できないことなんだ。美味いものさえ食えるなら、例え地獄だろうと構わん!!

……いや、やっぱり地獄は嫌だけどさ。

 

「…むぅ、本当にそれで良いのか?

 いつでも原作が見れるように、とかでも良いのじゃぞ…?」

 

俺の二つ目の望みを聞いた爺さんは、結構重要な望みを進めてきてくれた。確かに、原作が見れるのはこれ以上ないぐらい良いことだろう…普通は。

けど、それ以上に、

 

「食事が不味い世界なんて嫌だ」

 

俺にとって食事は大事なことなのだ。三食全部、ジャイアントトウモロコシなど、御免こうむる!!

 

「まぁ、お主が良いならそれで構わんが…

 多分、大丈夫じゃから、原作開始と同時に発動するよう調整して…」

 

どこか渋りながらも納得してくれた爺さんは何やらごそごそと目の前の空間を弄ると、

 

「逝ってこい」

 

俺の足元にでっかい穴を開けてくれやがりました。

 

「ぬおおぉぉぉーーーーーっ!!」

 

重力があるのか、そのまま下に落ちていく俺。急速に落ちていく意識の中に、

 

≪ごめん、皆≫

 

家族や、友人たちの姿が朧気に浮かんで来ていた。

 




タグに“神様転生”が入っていることに驚いた。まぁ、「にじファン」閉鎖関係からも納得できるといえばそうなのですが……
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