激ウマ…いや、激マズ日和   作:黒鋼

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Dos攻撃とか止めて欲しい、と切に願います。
二次創作自体気に入らない人がいるのも当然だとは思いますが、だからといって犯罪に走らなくても……


6品目 ゲームのチュートリアル=地獄or新人虐め

食堂で朝食を食べ終わり、食べてる最中に会ったコウタと二人、急いで訓練場へと向かう。一応時間は15分前だから大丈夫なのだろうが、あのツバキさんが指導教官なのだ。罷り間違っても遅れるわけにはいかない。

 

「いやー、朝からあんな食事が食えるなんて、ゴッドイーターってホントに優遇されてるんだな」

 

「全くだ」

 

上機嫌で話しかけてくるコウタに機嫌よく返事を返す。

流石に昨日の夜の様な贅沢過ぎる食事ではなく、トウモロコシのパンと目玉焼き、それに簡単なサラダ程度の(前世で言えば)簡素な食事だったが、それでもゴッドイーターになる以前とは格段の差だ。まぁ、これだけの朝食は新しい配給品が大量に支部に保存されたばかりであるからという理由もあるのだが……

食料が減ってきたらレーション三昧になるらしいし。それでも、三食しっかり食えるのは非常に助かる。外部居住区じゃ食えない時なんてザラだったからな~

俺の場合、飽きたら最悪自室で何とかなるが……匂いが廊下に漏れると面倒なことになりそうなので、早いうちに匂い漏れ対策をしないといけないだろう。換気扇が繋がっている先は建物外なので良いとして、問題は扉と窓だよな……

そもそも消臭効果のある製品なんて殆ど売られていないし、あっても非常に高価だ。一神機使いが常備出来る様な代物ではない。となると、自分で作るのが最善かな~?

消臭効果って言えば炭とかか?あとは、コーヒーの出涸らしとか、使い終わったお茶の葉とかだろうな。コーヒーとかお茶はある程度支給されているから不可能ではないし、件の冷蔵庫から取り出せばなんとかなるだろうが……そもそも目的は料理の匂いを部屋の外に漏らさないことにある。

サラダとかの野菜類や果物類は余程弄らない限り大丈夫だろうが……肉とか魚はどうしたって漏れそうな気がする。

……はぁ、どうすりゃいいのかなぁ?

週一ぐらいのペースにすれば『食堂のおばちゃんに食材を分けてもらったから』で済むと思うけど……さすがに週一何て言う悲しいペースには陥りたくないし。

 

と、俺が今後の食事情について頭を悩ませていると、

 

「はぁ~、ノゾミの奴にも毎日これだけ食わせてやれたらな……」

 

コウタがボソリと言葉を洩らした。

 

「うん、誰だ?」

 

「ああ、妹だよ。

 ノゾミって言うんだ。いつか機会があったら紹介するわ」

 

「おう、楽しみにしてる」

 

出会ってからまだ1日と経っていないのにシスコン全開(と言うほどでもないが、まぁそれなり)である。こんな時代なのに、これだけしっかりと家族の事を考えてやれる奴なんてそうはいない。

家族関係も、大抵どこかで捻じれてしまってることが多い。ま、それでも生きてるだけマシだな。天涯孤独の身としては、若干羨ましくはあるし。

 

「あ、そうだ。

 コウタ腕輪出せ」

 

「あん、どうして?」

 

「良いから」

 

「ん~?」

 

首を傾げながらも、俺の言ったとおりに腕輪をしている方の腕を差し出してくる。その差し出された腕輪に俺の腕輪を向かい合わせ、

 

「ほいっと」

 

ピッ

 

腕輪に付いているボタンを押せば、アドレス送信完了だ。後は、コウタから俺に向かって同じ作業をしてくれれば良い。それでも、メールはターミナルを使わなきゃいけないのだから面倒と言えば面倒だが。

 

「何したの?」

 

「ああ、俺のアドレスをお前の腕輪に送っといたんだよ。

 だから、次はお前が俺にアドレスを送ってくれや」

 

「あ~、そう言えばそんな機能もあったね。

 え~と……あ、これか。

 ほいさ」

 

ピッ

 

「サンキュ」

 

今度はコウタから俺にアドレスが送られてきた。これでメールのやり取りが出来るようになったはず。

 

「や~、便利な腕輪だね」

 

「……そうか?」

 

携帯電話なんていうもっと便利な機械を知っている身としては、やはりどことなく不便なのだが。

 

「そうそう。

 こんな一瞬で出来るんだから」

 

それでも、コウタの様な知らない人間には便利なのだろう。

一応言っておくと、この世界に携帯電話は普及していない。あるにはあるのだが、一般人が手を出せる代物ではないのだ。

纏って暮さないと生きていけないから特に不便ではないが、やはり元現代っ子?としては少々物悲しかったりする。

 

「ま、そう言うわけで今後ともよろしくな」

 

「うん、よろしく」

 

そんな風に上機嫌に話しながら、俺とコウタは一路訓練場に向かうのだった。

 

 

 

♦ ♦ ♦ ♦ ♦

 

 

 

「も、もう無理……吐く」

 

ドサッ!!

 

訓練場の床に勢い良くコウタが倒れ込む。

 

『だらしないぞ、藤木!!

 眞城はまだまだだというのに!!』

 

倒れ込むと即座に飛んでくる教官からの怒声。

 

「そ、そんなこと言われても……」

 

「おーい、コウタ~

 生きてるか?」

 

足を止めることなく訓練を続けながらコウタの側を通り、声を掛ける。

いや~、ぶっ倒れているコウタとは違い、全く体力が減ってる気がしない。このままのペースで後100周ぐらいはいけるだろう。

 

「なんで、お前は、ぜぇ、ぜぇ……そんなに……平気、なんだ、よ……?」

 

「さぁ?」

 

息も絶え絶えに話しかけてくるコウタを横目にひたすら走る。

一応、今俺たちが課されている訓練内容についてだけれど、非常に単純なもので、ただひたすら訓練場を外周に沿って走り続けるというもの。

いつまで、とかは決まっていない。ただ教官が『よし』と言うまで延々と。ペースは特別決まっているわけではないが、歩く事だけは厳禁。因みに、現在俺は70周ぐらいで、コウタは50周ぐらいだ。

 

……終わりが分からないものだから地獄である。

 

『……まだまだ平気そうだな、眞城』

 

ぶっ倒れたコウタを余所にひたすら俺が走り続けていると、上の階から様子を見ていた教官が声を掛けてきた。

 

「ええ、なんでか分からないですけど、全然疲れなくて……」

 

いや、オラクル細胞を投与したからなんだろうけどさ。それにしたって異常だろう。現に、同じように投与されたコウタは御覧の有様なのだから。

ただ、俺の場合は【元々適合率が高いこと】+【神からのサービス】が有るからなのだろうが……それにしたってスタミナまで上がるもんなのかね?確かに【アスリートLv3】があるから本来とは比べ物にならないほどスタミナ消費は少ないだろう。なので、多分スタミナが増えたというより、一回の動作で消費される割合が極端に少なくなっていると考えた方が良いんだろうな。

……まぁ、スタミナ自体がそれなりに増えているということもある程度はあるのだろうが……

 

『……ふむ、恐らく適合率がかなり高いのだろうな……

他の神機使いに比べてアラガミ化する可能性が高いから注意は必要だが……今は関係ないな。

よし、それならば単に走るのではなく、ステップで進んでみろ』

 

かなり不安の残る台詞を間に挟みつつ、新たな指示を出してくる雨宮大尉。……俺は知ってるから良いけどさ、普通新人に伝える情報じゃないよね、それ。現にコウタが顔を青ざめさせてるし。

後でちゃんと説明してあげて下さいよ?

 

「ステップ、ですか……?」

 

教官の不安を煽る台詞は置いておいて、言われた事を考える。勿論、走りながら。

ステップっていうと、ゲーム内にあったあれなんだろうな。普通に走るより速いけど、スタミナ消費量は段違いになる。ショートだったらかなりその消費も抑えられたけど、今は何も持っていない状態だし。

 

『そうだ。

 慣れない動作かもしれんが、足捌きは近接戦闘をこなす神機使いにとって非常に重要なものとなる。走ることは誰でも出来るが、ステップは遠距離用とは違い近接用の特権だからな。

 この際だ。資料は提示するから、ある程度覚えてしまえ』

 

「……了解しました」

 

まさか初日からそんな訓練を受けることになるとは思いもしなかったが、確かに早いに越した事はない。神機を持っている訳じゃないが、足捌きは重要だろう。

 

『それと、藤木!!

 いつまで休んでいるつもりだ!!

 いい加減訓練を再開せんか馬鹿者!!』

 

「は、はいぃぃ!!」

 

俺に指示が飛んでいる間休んでいたコウタに教官から再度のお叱り。指摘されたコウタは慌てて身を起こすと、再び訓練場の外周に沿って走り出した。

 

「さてと……」

 

走り出したコウタは置いといて、俺もステップを試してみますか。今後ショートでいくつもりなら尚のこと重要だろうしな。

 

 

 

♦ ♦ ♦ ♦ ♦

 

 

 

時刻は現在一三○○午前の訓練も無事?終了し、現在は昼休憩を間に挿んだ後に行われている座学の時間である。

最初は、ゲーム通りサカキ博士の部屋で行われるものだと思ったのだが、そうではなくブリーフィングルームを使うこととなった。普段はミッション前の神機使いたちが使うため使用不可だが、今日はたまたま空いていたらしい。

因みに、講師はサカキ博士ではなく、ツバキさん。

講義内容は【神機の扱い方について】というもの。

 

「……であるからして、神機がアラガミ共に有効となり得るのは、連中の細胞結合を断つことが可能だからだ。 そして、アラガミは仕留めたと思ってもコアを抜くか、破壊しなければすぐに復活してしまう。

 故に、素材の回収が任務の場合、捕食が不可能な旧型の遠距離式ゴッドイーターは捕食が可能な旧型近距離式か、新型と可能な限り組む必要がある。単にアラガミの討伐のみが目的であれば遠距離式のみでも問題はないが、その様な事態は討伐班であるお前たちには稀だ。

 だが、いざという時には防衛にも回ってもらうことになるであろうから、少しは考えておくように。

 ……今迄のところで何か質問はあるか?」

 

「……いえ、特には」

 

「……zzzZZZ」

 

「そうか……起きんか、藤木!!」

 

「……ふぇ……?」

 

「私の講義で寝るとはいい度胸だな……」

 

「あ……」

 

「サッサと顔を洗ってこい!!」

 

「は、はい!!」

 

ツバキさんの剣幕に押されて、起きたばかりのコウタが慌てながら椅子から立ち上がり、部屋の外に駆け出していく。……まぁ、ゲーム内におけるコウタの講義中の態度を知っていたし、訓練直後で午後一発目の座学だからしょうがないとは思う。俺だってかなり眠い中頑張っているのだから。

 

「全く、あんな奴に任せて大丈夫なのか……?」

 

ツバキさんは額に手を当てながら悩ましそうにブツブツ何かを呟き始めた。詳しい所は聞き取れないけれど、一言だけははっきりと聞こえた。

 

≪コウタが使う神機ってツバキさんが使ってたやつだしな~≫

 

モウスィブロウだったはず。

それを知った時は、最初からフルチューニングの神機を使えるなんてズルイと思いはしたが……こっちは新型なのだから仕方ないと思い直して今に至る。なので、ツバキさんがそれだけ心配になるのも分かる気はする。

自分の愛機を使っていくことになる人間なのだから。

一応、ゲームでは尽く死亡フラグを回避する男として役に立っていたが、現実ではどうなるか分からない。

 

と、そんなことはともかく、コウタが顔を洗いに出て行ってしまったため、講義は中断されている。かといって、今の状態のツバキさんに話しかける気は起きないし……仕方ない、さっきまでの講義の内容とゲームの内容を比べてみますかね。

 

今のところ、神機の特徴や、機能、そして、それがアラガミにどの様にして効果を発揮するのかといった仕組みをツバキさんは話していた。今迄の範囲では、ゲームとの大きな違いは見られない。むしろ、より詳しいところまで教えてもらったお陰で、ゲーム内ではあまり説明されていなかった事が分かったりもしたので個人的には非常に満足だ。

具体的には、神機の整備方法だとか、貫通や破砕などの計測基準などについてである。ゲーム内だったら特別気にする必要はなかったけれど、現実に自分が暮らしているのだから、知っておいた方が良いだろう。

最悪、ブレンダンさんやカノンさんたちみたく行方不明になった時は自分で整備はしないといけないのだろうから。

……多少気になることもあるが、まぁこの後の話で出るかもしれないし、今は気にしなくても良い。

 

それから、先程までやっていたステップの感覚を少し思い出してみたり。

感覚としては、一般的な足取りと言うより連続ジャンプが近い気がする。ジャンプと言っても、上にではなく前へ。幅跳び見たいな感じだ。勿論、幅跳びよりも数段勢いがあるし、上に跳び上がりもしない。

が、前傾姿勢に体勢を保ちながら両足に力を込め、勢い良く自身の身体を前方へと押しやるのは思っていたよりも難しかった。飛び出すのは出来ても、上手く勢いを殺して止まることが出来ないし、足捌きが難しくて何度も転びそうになったり、実際に転んだりした。うん、要練習、だな。

 

「す、すみません」

 

と、そこまで考えたところで、ようやく申し訳なさそうな顔をしたコウタが部屋に戻ってきた。

ツバキさんの顔色を伺いながら座席に戻り、気合を入れてでもいるのか、自身の顔を両手で挟むようにして両頬を叩と、

 

パァンッ

 

快音が部屋に響いた。

 

「……では、続きを始める」

 

そんなコウタに嘆息しつつ、ツバキさんは講義を再開するのだった。

 




水曜日の“バンダイナムコライブTV ゲームWednesday”見ましたけど、ほとんどファミ通に載ってたことと情報は同じでしたね。まぁ、GOD EATER the 2nd breakの発売日が9月27日と発表されたり、全国ドMの皆さん歓喜の台詞が聞けたりと、損はしませんでしたが。
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