とある魔術の絶対値数(スカラオペレート)   作:Ωウエポン

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この話はあんまり自信がないというか、息抜き程度ですので……








嘘ツキ人にご注意を  Huge_fried_rice.

 

 

 

 

 

 教室にグゥゥ……っと腹の虫の音が虚しく鳴り響く。

 

「腹へっ……た……」

 

 本当ならば昨日お金を降ろして焼肉バイキングに行く予定だった。

 だが今の所持金は130円。

 これが意味するのは、昨日の夜はカップ麺1個で済まして、朝はパン1枚食べただけであるが……育ち盛りの少年には足りないものである。

 

 実はというと、昨日いそべ銀行が爆破されて工事中となってしまったのだ。

 あの強盗達、結構暴れ回ったようでATMとか中の金庫やら何やら破壊したらしいのだ。そして早くても開くのは明後日らしい。

 あの強盗どもがぁぁぁぁー!!!! そんな言葉を心の中で発言、発狂して、一発殴っておけばよかったと思う正宗だった。

 

「明後日まで……食糧難だ……」

 うわーん……と今日、明日を130円で終わらせる。正宗の『いきなり黄金伝説』が今始まった。

 

「……マサやんにカミやんの不幸体質が移ったんかいな?」

「それはないな、昨日は電子レンジが爆発するし、今日は犬に追いかけられながら登校したからな…」

「じゃー伝染しはじめたのかにゃー?」

 

 いやいや、電子レンジが爆発って……と言いたかった正宗だが、隣の机で語るΔ(デルタ)フォースの話を聞き、悲しみと絶望感に浸って喋る気がすでに失せていた。

 だがそんな時に土御門が手の平を ポンッ と叩いて頭に電球でも出ていてもいいような表情を浮かべて。

 

「マサやん、昼飯をタダで喰わしてあげるにゃー」と言ってきた。

「!! マジですか土御門、いや土御門様!」

「にゃははは~まかせるにゃー。腹もいっぱいになるぜよ! でも焼肉バイキングじゃないし、()()()()()から()()()()()ことになるけどいいかにゃー?」

 

「もうこの際だったらなんでもいい! お願いします!」

「よし! そうとなれば行くにゃー。おおそうだぜい、かみやんも青髪も付いてくるにゃー」

「マジか土御門!」

「よ! 太っ腹やね!」

 

 そう言われて3人は学校から出て土御門に付いていった。むわ、あちぃと夏の暑さが身に染みる。それに加える空腹感はなにより耐え難いものだった。

 

「あ、もう一つ言っときたいことがあるにゃー」

「どんな?」

「注文は俺がとるにゃー。勝手に別もん頼まれても金無く、皿洗いなんてごめんだぜい」

 

「……まぁおごられる身だから」

「仕方ないよな……」

 

 多分おごってくれるのだろうと期待する3人。

 そして着いたのがとある安そうな定食屋だった。

 

「安そうな場所できたか……」

「仕方ねえよ、文句は言えないしな」

「さあ入るにゃー」

 

 だがこの時ちゃんと見るべきだった。

 店の前にあるメニューの模型と種類を……。

 

………………

 

…………

 

…… 

 

 

 店に入ると『いらっしゃーい』と奥から『中年男女2人』の声が聞こえてくる。多分夫婦で経営している店だった。

 

「うわ、むっちゃええ匂いやな」

「たまんねー。腹へった~」

 

 青ピーと正宗がそう言う。店内は『まぁまぁ』の人で賑わっている。学生も多いが、社会人の、特にサラリーマン風の人を大勢見かけた。たぶんファーストフード店やファミレスよりもこっちの店の方が入りやすいらしい。

 そして全部木で出来た、角のすり減った懐かしい感じがするイスに座る、テーブルも古びた感じもまた彼らにとって趣がたったりするのだろう。

 

「すんませ~ん、A定食と店前に展示してあった『例のチャーハン』3人分くださいにゃー」

 

(((例のチャーハン?)))

 

はいよ~という声と『ジャンボ地獄チャーハンが三つ』などという言葉が、店の奥にいるおばちゃん店員さんから聞こえた。

 

 

「……お、おい土御門」

「ジャンボ地獄チャーハンって」

「どういうことやねん?」

 

 何ですかそれは、という意味で三人は土御門を見る。

 

「1時間以内に食べるとタダになるんだにゃー」

 

「何その時間制限……」

「1時間を越えると?」

 正宗と当麻が冷や汗を出しながら聞く。

 

「料金1人分『3000円』支払わなければならないにゃー」

 

「……それは土御門が支払ってくれるんだよな?」

 

「――何言ってるんだにゃー。時間内に『タダで』食べられる所を紹介しただけで、『おごる』なんて一言も言ってないにゃー」

 

 三者が固まっていたら、「はいお客さん、お待ちどう!」と、びっくりするほど、ホントに直ぐに料理が来た。どうやらこの店は科学調理技術における最速を実験、研究している企業が協力連携している店だったらしい。だから時間が惜しいと感じる、中年サラリーマンが多かったのだ。

 

「大した挑戦者だね~あんたたちも」

 店のオバさんがそう言って出してきた『ジャンボ地獄チャーハン』とは、

 炊飯器をひっくり返した様な量のご飯にこれでもかという風に『具材』の『車エビ』まるごと3匹に『角煮』の様な豚肉を入れ野菜も何だかキャベツ一玉あるんじゃないかと思うくらいにたっぷり。そして上から『目玉焼き』を3つ乗せた。超美味しそう(クレイジー)なチャーハンだった。

 

「さぁ、早めに食うぜい」とか言いながら、土御門は割り箸を割ってから自身のA定食を食べ始める。

 

「「「…………………」」」

 

「どうしたんだぜい3人とも? え? 何でマサやんは『ガスライター』を出してるんだにゃ? 何でカミやんと青髪は『のこぎり』に『ペンチ』なんか持ってるんだにゃ? 早くしないと時間が間に……に――」

 

「「「ふざけんな!!!!」」」

 

「――にぎゃあぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 そのあと土御門は、三人の鬱憤をすべて受け止め、消し炭になった。まぁ当の本人の能力のことだからいつかは復活するのだろう。

 

 正宗は腹がへっていたので何とか食べる事ができたが……上条当麻は食っている途中、もう無理と倒れてダメだったので『3000円』を「不幸だ……」とか言いながら払っていた。

 青髪ピアスは気付かない内に完食していた。

 

「思い出したにゃー」

 真っ黒になった土御門が起き上がる。どうやら『肉体再生』したようだ。

 

「なんだよ『備長炭』」

「ヒドイぜい……。そうそう、別に銀行に行かなくても『ATM』ならコンビニにあることを思い出したのにゃー」

「あ、………………」

 

 そんなことを言われて気が付いても、食べた後だった。

 

 

 

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