ともあれ原作三巻目スタートです
相変わらず何かが違うw
駆け出せ!オカルト研究部!
エクスカリバーってあれだろ?シルクハットを被って杖を持った妙に簡単なフォルムの旧支配者n「イッセーくん、そっちについては他の二次作家さんがSSで書いてるみたいだからあまり言及するのはやめてくれないかな」あ、はい、わかりました……。『ぼくのしってるえくすかりばー』について答えたところ窘められる俺が居た。先輩の結婚式もどきから帰宅して一週間ほど経過した今現在、我が家はオカルト部員らが入り浸る魔窟となっている。字面で見ればどう考えても怪しい集団にしか見えないのに実際は美少女が蔓延る似非ハーレム。なあおい、羨ましいか?羨ましいと言うなら代わってくれ。入り浸る美女らに気を良くした母さんが俺の小さい頃の写真ばかり見せるんだ。なんという苦行。甘々な展開が欠片も無いとか昨今大量発生しつつあるハーレム系ラノベの風上にも置けぬ。そんな中で木場が一枚の写真を見つめていたので聞いてみたところ答えがあったのでそれに対して俺が応えたのが冒頭のアレである。イケメン王子の返事が辛らつだよぉ、ふええ。「お茶が入りましたぁ」そしてお前誰だ。いつもとまったく違う雰囲気で楚々として登場した由美子さんの変貌振りに開いた口が塞がらない。イケメンが居るからか?木場とか由美子さんのタイプなの?そうなると普段の暴力行為がツンデレの照れ隠しではなくて本当に唯の暴力行為にしか思えなくなるのですが。おい目を逸らすな。「まったく、この暴力女は本当にしょうがないわよね」しれっと混じっているお前も大概だと思うのだけどな。ほらーリアス先輩の眷属一同がすげぇ驚いてるじゃん。とりあえず小猫を手元に呼ぶ。疑問符を浮かべながらとてとてと近づいてきた後輩に荒縄を手渡す。それでふん縛っておいてくれ。と天野の首根っこを捕まえながら「え!?やだこんなところで緊縛プレイ!?」喜ばしい声音の天野に一言、黙れ。
そもそも今日の集まりの趣旨は何よ?寝床の教会を襲撃するくらいなのだから何かしらの因縁がある同士なのだろう。リアス先輩と天野とのキャットファイトが廊下で勃発しているのを放置して小猫に尋ねる。簡潔に三行で説明しな。「すぐそこに迫った球技大会の打ち合わせです。アーシア先輩とイッセーさんが一緒に住んでますのでそちらへお邪魔しましょうという部長の指示で集合しました。答えたのでお菓子ください」いくつ欲しいんだ?一つか?それとも二つ?まさか三つか?このいやしんぼめ!人質ならぬ菓子質にしていたチョコレートを手ずから小猫の小さな口へと食べさせる。エロい目で見上げおって。そんなに菓子が欲しいのか。それはそうとお前アーシアのことは先輩とつけるのになんで俺のことは頑なに先輩呼びをしようとしないの?そんなに敬えない先輩かね俺は。アーシアも一年以上一緒に生活しているのに未だに俺のことをお兄ちゃんと呼んでくれないし。なんだか呼び名に不服が残る。試しで一度だけでいいから呼んでくれないかなぁ「……おにいちゃん♪」……え、真顔で?表情にまったく抑揚をつけずに小猫に呼ばれる。なんか違うって天の声が囁いてる気がする。「おにいちゃん、お菓子ちょうだい?」仕方ないなぁ小猫は。四つ目のチョコが小猫の口へと消えた。やべぇ、破壊力高いわ意外と。
「ドライグ、久し……あれ?なんか違う」誰だお前は。オカルト部一行が天野を連行して帰宅した後、玄関先でいきなり人違いを敢行される。ドライグって誰だっけ。そしてこれまた恥女が出た。拘束服みたいなボンテージっぽい黒を基調としたゴシックロリータドレスを着た幼女。またちっぱいか。ここまで出てくるのが多いとなると世界意志なのかも知れぬ。いや、ちょっとまて、コイツ……隠れ巨乳、だと……っ!?俺のおっぱいスカウターがびんびんに反応していやがる!コイツは幼女の姿をしているが成長力がこれまでのちっぱいとは比べ物にならないってなぁ!「ドライグ……じゃない?誰?」しかし本当に誰だっけ。聞いた覚えがあるのだけど思い出せない。喉から出掛かっているのだが……。せめてものヒントにでもなればと思い紅蓮剣を呼び出して聞いてみる。『忘れるなよ俺だよ!』え、お前そんな名前だったっけ?思い返そうにも追憶の彼方に行ったのか記憶が帰ってこない。「ドライグ。……あれ?やっぱり違う?」『いや合ってる合ってる!間違って無いぞオーフィス!』この幼女はオーフィスというらしい。つうか知り合いか?ともあれ、話が長くなりそうなら部屋に上げよう。間違っても犯罪ではない。誘拐ではない。『俺は悪くない。』
ウロボルスドラゴンとかいう大層な名称を持つらしいブラック幼女。次元の狭間とかいう場所へ戻りたいがために色んなところへと足を運び声をかけているらしい。今日来たのもその一環。ドライグらしい反応があったので来てみたけど実際目にしてみたら微妙に違うとか。『そりゃあなぁ、一回宿主が死んでそのまま謎の炎の精霊に食われたかと思ったら相棒と同化して復活しているし。俺の『形自体』を変えられちゃってたら認識を間違えるのも無理は無い』なんか偉そうにドライグ?がそう補足したが、「……?ドライグよりそっちのほうが強そうなのも?」『』オーフィスにそう言われて押し黙る。というか俺って剣より強いのか。まあ半竜ならある意味当然か?『……いや、いくら竜族でも二天龍より強いとかって普通無いはずなんだがなぁ……』微妙に現実逃避気味な声が空しく響く。復活のときに素体にしたSOFが功を奏したのかも知れぬ。それがいいことかどうかは別として。「ドライグの宿主、名前は?」イッセーと呼んでいいぜ。駄目なら『お兄ちゃん』でも可。「イッセー。次元の狭間に戻るために力を貸して欲しい」スルーかよ。まあいいけど。じゃあとっとと終わらせよう。と立ち上がる。『お、おいちょっと待て!?わかってるのか!?次元の狭間に行くということは――!』煩いので紅蓮剣は収納。さて、どうすればいいんだ?「もう一人、協力者が居る。そいつとも落ち合う約束してるから、今からいく」と床が発光し始める。転移魔法か。今更ながら俺は何でこの転移魔法が普通にあることを受け入れていたのだろうか。こういうのを扱う奴らが常人じゃないということくらいわかっても良さそうだろうに。如何に過去の俺が迂闊だったのかを思い知らされることを考えつつ転移が済む。「オーフィス遅かったな。協力者の宛ては……志士雄!?」転移の先には偽曹操が。協力者ってコイツかよ。
き、きっとちょっと高度な照れ隠しなんだよ!由美子さんなりの!