おつまみ枝豆さん。大鉄人ワンセブンさん。感想、ご次報告ありがとうございました。読んでくださって感激です
今回は入試試験です。
どうぞ
……
でっけぇ…
技術の粋を凝らした雄英高校の校舎を見ても俺はそんな言葉しか出てこなかった。
いや、でか過ぎでしょwなにあれ?国会議事堂より大きいじゃん。迷わずに試験会場まで行けるかなぁ…
人の波に乗ってたら試験会場につけたわ。うん、でかい。しかもカンニング対策か知らないけどすっごい監視されてる(汗。
色々な人がいるな。人と話して緊張を和らげる者。最終チェックとして問題集に目を通している者。精神統一か知らないけど、寝てるやつがいる。あ、イビキかきだした。俺も一応問題集見とこっと。数学苦手なんだよなぁ。
え…むずっ
「ねぇ、あんた大丈夫?」
「はぇ?…あぁうん。大丈夫」
っぶねぇ。試験が難しくて記憶と意識が飛んでた。この人が話しかけてくれないと実技試験の内容聞き逃すとこだった…
「ありがとう、助かったよ」
「どういたしまして。なんか真っ白になってたから気になってさ」
「まじでサンキュー。俺は貫木。貫木釘支だよ」
「あ、うん。ウチは耳郎響香」
元々そんなに話す性格じゃないのか、そう言ったっきり耳たぶから伸びている紐?を伸ばし、音楽プレイヤーにぶっ刺して喋らなくなった。何をしているんだろう?
「ねえ、その紐なに?」
「え?あぁこれはウチの個性でイヤホンジャックなんだよ」
「なるほど。音楽聞いてるってわけね」
「そうそう」
「良い個性だね」
「そう?ありがと」//
頬をほんのり朱く染めた耳郎は目を閉じて黙ってしまった。まぁ人との交流もできたし、もうすぐ実技試験の説明があるだろうから静かに待とう。
「今日は俺のライヴにようこそー!!エヴィバディセイヘイ!!!」
ようこそー。心の中で反応しておく。
「こいつはシヴィー!!まぁいいか。今からこの俺プレゼントマイクが!!受験生のリスナーに実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!!アーユーレディ!!?…Yehhhhhhh」
あぁ…プレゼントマイク。誰も反応してくれないから自分で言っちゃったよ。(自分も反応してない)
現在は実技試験の概要を超大人数用の講堂で受験者が一斉に説明を聞いている。この人数にスルーされてもへこたれないプレゼントマイク…逆に凄え
因みにその概要って言うのが
受験生はランダムに振り分けられた会場で、『模擬市街地演習』を行う。道具、装備品は使用可。
仮市街地には、4種の仮想敵がおり、それぞれが1ポイント、2ポイント、3ポイントポイントを持っている。最後の1種はお邪魔キャラ。マリオでいうドッスンみたいなもので、倒しても意味がないのだという。
他の受験者に対するアンチ・ヒーローな行いは失格になる。
制限時間は10分
「更に向こうへ、”Plus Ultra”!!それでは皆、良い受難を!」
最後にプレゼントマイクから激励を受け、受験場を後にする
うっし。会場はここね。相変わらず全部が全部でかいわー。
動きやすい服に着替え、準備運動をしながら開始の合図を待っていると
「ハイ、スタート」
突然の合図に驚きつつも反応して走り出す。
「実践ではカウントダウンなんて存在しないぞ」
やる気のない声と共に試験はすでに始まっていることを告げられたほかの受験生は、俺より少し遅れて付いてくる。
さぁ、始まりだ
今は開始から30秒ほど経過したころ、俺は建物の上にいた。
「手前には1ポイント、奥の方に2,3ポイントがいるな。行くか」
少し出遅れたが、最短ルートと効率のいい場所を探し出し、駆ける
開始2分経過
足と地面を個性で固定し、仮想敵に向けて杭を放つ。それだけでやつ等は穴が開き、動かなくなる。なるほど、精密機械だから内部が少しでも傷つくと止まるのね。
開始6分経過
今ので56ポイントかな。合格圏内かもしれないけど、もう少し欲しいよな。
そう思っていると、仮想敵が瓦礫を他の受験生に向かって投げやがった!
まじかっ!
「くっ…あぶねぇ…大丈夫?」
個性で足場を固定し、仮想敵の破片をもってして破片を防ぐ。
「あ、ありがとう」
「いいよ。良かった良かった」
そう話している間にも、疲労が溜まってきたのか他にも数人が危なっかしい。
合格を確実にするにはもう少し仮想敵を倒したい。でも放っておくことはできない。
「た…助かった!」
「ありがとう!」
「サンキューな!」
さすが雄英を受ける受験生。皆感謝をしっかり言ってくれる。やっぱりこの瞬間が一番嬉しい。
残り1分
な……あれが0ポイント敵かよ…あんなもん人に向けるモンじゃねぇだろっ!
「「「逃げろーっ」」」
「「敵いっこねえよ!」」
呆然としてる場合じゃねえ。俺も逃げないと!こんなのは流石に…
「…たすけて」
そのか細い声を聞いた瞬間、俺のナカに灯がともる。
気が付いたら…勝手に足が動いていた。
「おい!大丈夫か!!」
「っ貫木!?なんで来たんだよ!」
「耳郎か!?今助けるからな!」
「ダメ!ウチに構わず逃げろって!」
「何言ってんだ!俺を呼んだのは、助けを呼んだのはお前だろ!」
「そうだけど、こんな状況どうすんの!」
「あぁ俺の個性じゃお前の足の瓦礫は壊せねぇ。お前の足まで砕いちまう。だから、あいつを止める」
「ダメだって!あんなの止められるわけないじゃん!!」
「無理でも無茶でも、やるしかねぇんだよ!」
まだ何か言っていたが、相手している余裕はない。実際問題俺にあれが止められるのか?アリが象に挑むかのようにつぶされるのがオチじゃないのか?
違う!俺は守りたいものを守ることができるように強くなったんだ!例えこの体がどうなろうとも、必ず耳郎を守って見せる!
個性で背中から足の裏、地面までを固定。照準は超大型の仮想敵。狙うは制御装置があるであろう胸部装甲。
「オラオラオラオラオラァ!!!!」
体から出せる杭という杭を放ち続ける。
それでも止まらない。
最後の一本を放つのではなく、肘と手のひら両側から射出して片方を地面に、もう片方を仮想敵にぶっ刺す。肘から血が滝のように出るが、気にしていられない。
体内でボキンと嫌な音がした。
ここで倒れるわけにはいかない!
心の中のナニカの熱が上がる
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
結果として、足の杭と、肘の杭共々、3mほど引きずられたが、止めることができた。その代償として、停止を確認した後、気を失い、病院に搬送された。
当たり前だ。
読んでいただき、ありがとうございました。
主人公の個性はわざと分かり難くしています。次話か、その次ぐらいには詳細を出そうと思います。
主人公のナニカっていうのは転生特典の「正義感」ってやつです。これは主人公にとっていいものなのか、悪いものなのか、どっちなんでしょう。
次話へ続く!