天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。


いや、別に

 マユリの部屋

「クズ。これを食え」

 上司である技術開発局局長兼十二番隊隊長・(くろつち)マユリに呼び出された葛原(くずはら)粕人(かすと)は疑惑の眼で紙袋に包まれたコロッケを見ていた。

「何ですか、これ?」

 手渡されたコロッケを見ながら尋ねる粕人にマユリは答える。

「それは牛の脳みそのコロッケだ。安心して食うがいい」

 満面の笑みで言う上司の言葉に粕人の疑惑はさらに増していく。

「なるほど。クズ、お前はその牛の脳みそのコロッケに何か怪しい物が入っていると思っているのだろう?」

「い、いえ!そんなことは!!」

 考えていることを読まれ動揺する粕人は慌てて首を横に振って否定する。それを知ってか知らずかマユリは微笑を浮かべる。

「安心しろ、それには薬物などの(たぐい)のものは入っていないヨ。もちろん病気の牛を使っているわけでもない。何なら私が毒見をしてやろうか?」

「い、いえ!……それではいただきます!」

 覚悟を粕人は手渡されたコロッケを頬張る。

「もぐもぐ……うん、美味しい。濃厚で……料理番組の評論家のように上手くは言えませんが……とても美味しいです」

「そうかそうか。じゃあこっちはどうだ?」

 そう言うとマユリは再びコロッケを粕人に手渡す。

 これは何ですか?と粕人が尋ねる前にマユリは説明する。

「それは羊の脳みそを使ったコロッケだ。先ほどのコロッケと同様に怪しい物も病気を持った羊を使ってなどの問題はない。快く食べるがいい」

「わ、わかりました……では、いただきます!」

 牛の脳みそのコロッケを食べても異常が表れなかったことに安心した粕人は一呼吸置いた後、羊の脳みそのコロッケを口にする。

「もぐもぐ……うん、これも美味しい。先ほどの牛のコロッケとは別の風味があって。とても美味しいです!」

「そうかそうか」

 部下の感想に嬉しそうに微笑みながらマユリは豚や鳥など様々な種類の脳みそを使ったコロッケを粕人に食べさせる。

「ふう、ご馳走様でした」

 満足そうに息を吐きながら粕人は少し膨れた腹をさする。

「ところで涅隊長。先ほどからやけに脳みそを使った料理でしたが……何かあったんですか?」

 

 

ニヤリッ

 

 

 部下の問いにマユリは興味深い研究材料が見つかった時のような満面な笑みで答える。

「クズ、漢方では身体が悪いときその部分のものを食べて治療する考えがあるそうだ。例えば肝臓が悪いなら鳥や豚のレバーを食べると言った具合にな」

「へぇ、そうなんですか……ん?」

 粕人はあることに気づく。

(僕、さっきから脳みそを使ったコロッケを食べさせられたなぁ……もしかしてッ!?)

「僕の脳みそが悪いから脳みそを使ったコロッケを食べさせた。そう言いたいのですか!!涅隊長!?」

「いや、別に」

 顔をひきつらせながら尋ねる粕人に、マユリは人をバカにしたような笑みでそっけなく答えた。

 

 

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